〇地球・佐世保市・町食堂『星天』・店舗スペース──ユリ
…私とユリカさん、テンカワさん、ナオさんは苦笑しながらテレビを見つめていました。
アクアフィルム結成五周年と『ダイヤモンドプリンセス三部作』の五周年を記念して、
アクアマリンが主催の『全世界統一・王子様決定戦大会』が開催されてしまいました。
アキトさんはこんな大会に出るキャラでもないんですが、
敵の動きを見るためにあえて無理に出場したそうです。
…ラピスの計画の事もありますが、ちょっと危険すぎる気もするんですよね。
「そういやテンカワ、お前にも招待状は来たんだろ?
出場しないのかよ?」
「…俺は出る理由がないっす。
年末の格闘技特番で北斗ちゃんとやり合うのだってホントはやりたくないし…」
「アキトぉ!
正直に、ずぅっと私の『王子様』で居たいから、
出場しなかったって言ってもいいんだよぅ!」
「……お前な」
テンカワさんは照れくさそうに目を細めてます。
肯定しませんが否定もせずにユリカさんを見てます。
…正直羨ましいです、二人みたいに好きな人と毎日過ごせるのが。
私がアキトさんと一緒に居られる時間はこの五年、限られている場合が多くて。
でもテンカワさんとユリカさんが幸せそうに食堂で過ごすこの光景は、
私が心の底から求めてた光景でもあるんです。見たくないわけありません。
「ま、お前らしいよ。
…だがアキトの方はちょっと気になるよな。
何しろ敵の様子見のために単独で出場してるんだからな」
「そこんところはあんまり心配してないです。
ブローディアも近場に待機してますし、北斗さんも近くにいます。
最新式のセンサーが会場にはありますし、
ブローディアがあれば弾道ミサイルが来ても対応は出来るでしょう。
…もっとも、事故だけは怖いんですけど」
この大会ではエステバリスでのサバイバル模擬戦もあります。
もちろん実弾は使いませんがディストーションフィールドも使えないので、
事故が起こると大けがじゃすまない可能性もあります。
腕前が違うので心配はしすぎてないですけど。
「…しかし、アキトやテンカワに招待状がくるのはわかるとしても、
アオイや天龍地龍兄弟、挙句に中身が男でも戸籍は女の子の北斗にまで届いたのに、
昴氣なしの戦いならアキトにも引けを取らない俺には招待状が来なかったのは、
ちょっと傷ついたぜ」
「「「ナオさんの場合、風貌と年齢が王子様じゃないから」」」
「…泣いていいか」
「俺はナオさんに招待状譲ってよければ譲ったんすけど、
代理は不可って書いてあったんで…」
ナオさんは轟沈して机に突っ伏してます。
今回の選出基準は基本的に『アイドル活動経験者』に偏っているので、そのせいでしょう。
ナオさんは立場的にボディーガードオンリーですが、
北斗さんはヘルプとはいえアイドル経験があるので選出基準に入ったんでしょうね。
…ま、どうでもいいんですけど。
〇地球・日本海・機動兵器試験用特設実験島・特設アリーナ──アクア
うふふ…。
念願の『世界一の王子様の決定戦』の大会が開催出来ましたわ。
テンカワさんが不参加だったのは残念ですが、アキト様がばっちり参加してくれましたし、
北斗さんも、天龍地龍兄弟も、出場してくれることになって。
でもアオイさんとアカツキさんは出場辞退して、見学に回ってしまってます。
正確にはアキト様のセコンドにアオイさんが入ってる形になってますね。
ゴールドセインツのみなさんは数名が装甲服に身を包み、他の全員は応援団…。
というか、この会場の九割以上がアキト様の応援団状態で、
他の出場者にとっては完全アウェーという、なんとも居心地の悪い大会になっちゃってます。
でも『妥当ホシノアキト』を掲げる、王子様志望連合…。
おおよそ一万人からの厳しい選抜を勝ち抜いた百名の精鋭たちは気合十分。
それに対するアキト様を含む私が選んだ王子様の対決は見ものですわ。
この大会は興行収入的にも大成功、なんだかんだでアキト様の活躍をみたい人は多くて、
視聴率も全世界で平均60%以上になっています。
アキト様の立場が危うくなりつつある今こそ、私がお助けしたかったんです。
多少は世論の状態が好転すればよいのですが…。
「しかしアクア君、君っていうやつはずいぶん趣味が悪いよねぇ。
五年前から変わってないよ」
「嫌ですわ、アカツキさん。
今のアキト様だからこそ、世界一の王子様であることを証明する大会が必要なんです」
「僕としては別にそんなことが必要とは思わないんだけど…。
まあ、ホシノ君が勝手に出場するって言い出したんだからいいけどさ。
それにステルンクーゲルMk3の性能をこうして実地で見られたのは良かったよ。
…すごい仕上がりだよね、これは。
PMCマルスのシーラ君がまさかクリムゾンについてまで、
ウリバタケ君と勝負したがるとは思ってなかった」
「言っておきますけど、私の差し金ではありませんわ。
私はおじい様に縁を切られてしまってますから、
その点はご安心ください♪」
「は、はは」
今回はネルガルにもスポンサーになってもらいましたし、
この大会で使う陸戦エステバリスカスタム10機はアカツキさんに提供してもらいました。
クリムゾンからも5機のステルンクーゲルMk3をいただきました。
この機体はおじい様が次期連合軍トライアルの候補として、自信を持って送ってきたもので…。
大会へのスポンサーとして名乗りを上げて、その代わりに実戦で性能を見せてほしいと。
部下を通じてお願いされてしまったので、私は断れませんでした。
たった今戦っているバトルロワイアル形式のサバイバル模擬戦でも、その性能を遺憾なく発揮しています。
アキト様と北斗さんのエステバリスカスタム以外は、すべてステルンクーゲルが生き残ってます。
アカツキさんは冷や汗を流しながら様子を見てます。
今まではエステバリスの柔軟性も性能も二足歩行ロボットの中では突出していましたが、
数年前に発売されたこのステルンクーゲルMk3は、
現行のエステバリスカスタムにも匹敵する性能を持ちながら、バッテリー駆動時間は1.5倍、
新機構のマニピュレーターや駆動系を開発したことにより、射撃制度、剛性が高まるという新設計から、
狙撃、長距離砲撃の機体としてとてつもなく高い評価を得ることに成功しています。
IFSの導入を嫌がるパイロットのために、新開発のリアクトシステムも並行して使える設計になっていますが…。
この大会に出場しているステルンクーゲルMk3はマイナーチェンジ版でありながら性能が飛躍的に向上しています。
どうやったのかは私も知りませんが、パーツの入れ替えだけで最新鋭機に追いつく性能で…。
元々の機体の完成度が高いもあるとは思いますが、それを考えても恐ろしい設計です。
特に今回のマイナーチェンジ版は柔軟性・関節の可動域においてエステバリスを凌駕しており、
さすがに現行機に比べるとパワーとスピードでは劣っていますが、それをカバーする機能がついています。
バッテリー稼働時間が半分以下になる代わりに、
パワーもスピードを50%まで増すことのできるフルパワー機構を採用。
この機構を組み込んでさえ十分に耐えることのできる機体剛性を元々持っています。
つまり腕前で同レベルであった場合はステルンクーゲルが競り勝つことが可能になっています。
活動限界が短くなるという欠点はあるとはいえ、格闘戦になったら押し勝つのも容易なほどです。
こんなものを目の当たりにしたらアカツキさんだって冷や汗を流すしかありませんね。
でも…。
『ごめん、天龍君、地龍君!
手加減してる場合じゃなかったんだ!』
アキト様のエステバリスが両手に抱えたラピッドライフルを乱射しつつすれ違いかく乱、
直後に一つライフルを投げて、二機で連携していた天龍地龍兄弟のステルンクーゲルを連続で投げ倒してしまいました。
そして片手に残ったライフルで、ステルンクーゲルのコックピットを狙い撃ち、
ペイント弾が直撃して二人のステルンクーゲルは機能を停止しました。
天龍地龍兄弟もかなり特訓してきたようですが、武道を収めているアキト様相手では分が悪いですね。
でもそのライフルを拾って、北斗さんのエステバリスがアキト様のエステバリスを追い始めました。
『ホシノ!
格闘に続いてこっちももらったぞ!』
『北斗か!
やらせるかよっ!』
アキト様と北斗さんはお互いをラピッドライフルで狙っていますが、
お互いの銃弾をぶつけあって相殺し合ってます。
飛び散るペイント弾のペンキが、会場と倒れているエステバリスとステルンクーゲルに降り注いでいます。
超人的な動体視力と先読みが出来てこそのことですが…。
このレベルになってくると、本当に誰も追いつけなくなってきますね。
本当にため息が出るくらいすごい…。
アキト様とテンカワさん、北斗さんと枝織さんしか入っていけない世界です。
…いえ、あともう一人いますね。
〇宇宙・火星⇔木星航路・ナデシコC・ルリの部屋──ルリ
…私とラピスは、ただ静かに私の部屋で黙って映像を見続けていました。
『全世界統一・王子様決定戦』だかなんだかよく分からない大会に、ホシノ兄さんは参戦してしまってます。
私達にもそのニュースは届いてましたが、ホシノ兄さんはこの話について、
例の『アギト』や、その他の敵の出方を見るためにわざわざこの大会に出場することにしたそうですが…。
…なんというか、大げさで悪趣味です。
あのアクアらしいです。
アーパーっぷりは健在みたいですね。
「…それにしてもみんなすごいよね。
ナデシコCの防音設備をぶち抜くくらいの怒号みたいな応援がずーっと続いてるもん」
「始まってからもうかれこれ六時間は経過してるのに、途切れないんですよね…」
ナデシコCクルーの女子の応援の声がこの部屋まで届いてきてて…私はげんなりしてます。
正直、艦長命令で止めたかったんですけど、そうもいかないんですよね。
「軽い休暇というか、イベント扱いでお休みにして正解でしたね。
ホシノ兄さんのファンの子たちは、今やこのナデシコ艦隊の主力です。
彼女たちのご機嫌を損ねたら最終決戦の士気にかかわります」
「あはは、確かに」
ラピスは面白そうにケタケタわらってますが、私は対照的にため息を吐くしかありませんでした。
ホシノ兄さんが世界を動かしていると言われる理由がまさにこれなんです。
この間のさつきさんとレオナさんの暗殺事件の一件で、
男性的な社会上位の人たちはホシノ兄さんを抹殺しようと不評を流して、
実際それに同調する人は少なからず居る状態ではありますが…。
例えばですがホシノ兄さんの試作IFSと同じ柄のIFS導入がブームとなって、
連合軍の女性兵士の割合の多さが爆発的に増えました。
連合軍側もこれをどんどん受け入れた結果として、
これだけでもうっかりするとクーデターとか起こせそうなレベルなんです。
それだけじゃありません。
これはラピスの受け売りですけど、
ほぼすべての女性を味方につけていると言っても過言ではないホシノ兄さんが、
仮に『仕事をボイコットしてほしい』と働きかけてしまったら、
恐らく世界経済を停止させることすら可能です。
学生、教師、専業主婦、アルバイト、OL、女子アナウンサー、飲食店、ドライバー、保険のオバサン、
工場行員、スーパーマーケットのパートのオバサンなどなど…そのほか専業従事者まで…。
世界経済を完全にとめて脅迫することすらも、やろうと思えばできなくはありません。
現段階でも全世界的な支持率は98%以上、大雑把にいって全女性が味方なら少なく見ても50%は味方です。
それを証明したら、敵はホシノ兄さんに二度と手出しができなくなるでしょう。
でもそんな大それたことを自発的に始めてしまったら、世界制覇を目論んでいると言っているのと変わりません。
危機から逃れて、敵からの攻撃を止められる代わりに、
その力の誇示をした代償として政治家になるか、軍に入るかを求められ、
何かしらの権力者になることを求められることは避けられないでしょう。
世界経済を止められるくらいの力があると誇示するというのはそれくらいのデメリットがあります。
ただでさえ、今だって町食堂兼芸能人の立ち位置にいることを『欺瞞』と思われています。
五年前にホシノ兄さんが世界を変えてしまったというのは事実ですから。
今はそれに付け込まれている現状でもありますし。
つまりイコールで、『食堂で一生を終える』ということは不可能になるってことです。
…まあ、現状でも無理っぽいのは無理っぽいですけど。
そんなわけで、ホシノ兄さんもそこまではやれない。
っていうかそもそも思いつくほど頭がよくない。
ラピスもそれとなくこういう方法は伝えていると思いますが、絶対にやらないでしょう。
それが唯一の生存手段だと言い切られない限りは絶対に。
とはいえ、このやり方を拒否しているせいでどんどんめんどくさいことなってしまってるわけですけど…。
…このやり方を受け入れたら受け入れたでめんどくさくなるのはありますけどね。
「ま、私達はこうやってぼんやりテレビでも見ながら時間をつぶしてるほうが平和でいいよ。
アキトが狂っちゃわなければなんでもいいよ。
最悪、死んだってしょうがないと思ってるもん。
…絶対に死んでほしくないけどね。
でもアキトは狂ったら世界を滅ぼすくらいの悪人になるってもう証明済みで…。
そんな風に狂うくらいなら死んだ方がみんなのためだから」
「ラピス…」
「…夏樹があんな目に遭ったのに、アキトだけは生き残って欲しいなんて都合がいいこと言えないよ。
もっとも私もラズリもアキトの因子で狂っちゃうのかもしれないから、そう変わりはないかもしれないけど…。
そん時は、ルリ、私を殺してでも止めてよ」
「…この五年、ホシノ兄さんが死なないように準備してきたんでしょう?
っていうか何頼んでるんですか、バカ姉。
あのアクアの爆弾騒ぎの時も、
ホシノ兄さんが狂うような時になったら止めてほしいって話してましたけど、
そもそも狂う前に何とか止めますから。
っていうか狂う前提で話さないで下さいよ」
「…ま、それもそっか。
憎しみに囚われて実際に誰かを手にかけたら、そのうち誰かに殺されるもんね。
逆襲も復讐も正当な範囲で…ってね。
でも、そんなに甘くない相手だってのは分かってるつもりだけど…。
それに…アキトが死ぬようなことがあったら『とんでもない計画』で逆襲するつもりだって、言ってあるの。
アキトには念を押して脅してあるからだいじょーぶだと思うよ」
「…?
ラピス、何を言ったんですか?」
「ひーみつ。
今は、自分の生き方をゆがめられがちな我が兄貴分の活躍を見てあげようじゃん?」
ラピスはけらけら笑うと、うすしお味のポテトチップスをぱりぱり咀嚼しながら画面を見つめました。
まったく、またこうしてはぐらかして。
…あ、ラピスの顔を良ーく見ると、片方の頬が引きつってます。
ラピスが話してるのでラズリさんが表層に出てないと思いきや、
器用に顔半分、片方だけに表情が浮かび出ています。
…こういうの、なんていうんでしたっけ?
あしゅら男爵状態?
〇地球・日本海・機動兵器試験用特設実験島・特設アリーナ──アカツキ
僕はこのとてつもなく馬鹿馬鹿しい大会のいきさつを見続けていた。
ハイレベルっちゃハイレベルなんだけど、ねえ…。
僕の隣に居るサヤカ姉さんもちょっと頬が引きつってるよ、はぁ。
僕だってホシノ君にもう一度挑んでみたいという気持ちはあったけど、
この大会はなんだかんだ敵が混ざっている可能性だってゼロじゃないし、
既婚者の僕が今更王子様って感じでもないし、ホシノ君ほど理由がない。
だからこうして参加を見送ったんだけど…。
最終審査である、このエステバリスとステルンクーゲルのバトルロワイアルも大詰め、
ついにホシノ君が北斗君のエステバリスに直撃弾を決めて勝利。
これでスコアは完全にホシノ君が上回った。
優勝はもうホシノ君で決まりだろう、分かっていたことではあるけどね。
これがDFSを使った勝負だったら分からなかったけど、試合だからねぇ。
…しかし、ステルンクーゲルをあそこまで仕上げたシーラ君…。
今からでもネルガルにスカウトしたいけど、あれじゃぁクリムゾンも手放さないよねぇ。
相性最悪のクリムゾンを吸収するのだって難しいだろうし。
…ああ、失敗したかもしれないね。
ちなみにこの王子様決定戦の審査項目は、
演劇、歌唱、肉体美、運動能力、生身の戦闘能力、エステバリス操縦能力の六つ。
演劇は『キスで目覚めた眠り姫に対する愛の告白』のシチュエーションでの演劇。
歌唱は、芸能界での持ち曲があればそれを歌唱、なければ既存曲の歌唱。
肉体美はボディビルや武道の型など、肉体を駆使した演舞などを水着姿で行う。
運動能力は、お姫様を想定した人形を抱えながらの障害物競走。
生身の戦闘能力の審査は、防具をつけての格闘。顔面にヒットが入ったら負けの投げ禁止、打撃ルールの試合。
エステバリスの操縦に関してはバトルロワイアル形式。ステルンクーゲルが混じったけどね。
それぞれ、ホシノ君はすべて満点近く取った。
演劇は元々苦手だったけど、シチュエーションが想定しやすかったのでうまくクリア。
歌唱も下手ではあったので天龍地龍兄弟に一位を譲って五位だったけど、
点数で言うと天龍地龍兄弟が抜きんでてて、ホシノ君と北斗君を含む四人はほぼ僅差。
どうやらアイドル気質の連中は一万人選抜で生き残れなかったらしく、歌はあんまりうまくなかった。
肉体美、運動能力については文句なしの満点。
北斗君は運動能力ではホシノ君と同タイムだったけど、
肉体美については心が男性であっても体が女性ということで、点は高いが三位内には入れなかった。
今回はどうしても評価基準が男性相当だから仕方ない。
その分、生身の戦闘能力の審査でホシノ君に圧勝してみせた。
昴氣使用禁止での試合になったけど、ホシノ君はやはり北斗君ほど戦う生活をしてないので負けた。
鍛えてないわけじゃないだろうけど、気の張り方がちがうんだろうねぇ。
最後のエステバリスでのバトルロワイアルに関してはホシノ君の方が搭乗経験があるため、
またエステバリスの機体自体の熟知ができているので、北斗君が不利だった。
…とまあ、なんとか実力で『世界一の王子様』の座に改めてつくことができたわけだね、ホシノ君は。
『…優勝はアキト様です!
世界一の王子様の貫禄を見せつけての圧勝!
おめでとうございます!』
『は…はは、ありがとう…』
ホシノ君は照れくさそうに…いや、頬がやや引きつっている状態で優勝トロフィーを手渡されている。
手渡しているアクアはこれ以上ないくらいの笑顔で見ている。
…ああ、とりあえず無事に済んだみたいで良かったね。
敵が仕掛けてくるってこともなく…。
その時──。
怒号の歓声さえかき消す、冷たい声がアリーナに響いた。
〇地球・日本海・機動兵器試験用特設実験島・特設アリーナ──サヤカ
…私はナガレ君の隣で、震えるしかなかった。
この最新設備に守られた特設アリーナに、突如現れた『真っ赤なブローディア』。
数ある機動兵器の中でも最も美しく、人々の心を支えてきた存在…。
最も頼もしい存在だった『ブローディア』と『龍王騎士』…。
でもこの真っ赤なブローディアは、
全く同じデザインのはずなのに血のような赤さを持っているだけでひどくまがまがしく見える。
光学迷彩をかけていたのか、突然会場に現れて…。
そんな…このレベルの設備で全く気付かれないで侵入してくるなんて…!
この超満員の会場を埋め尽くしていた観客たちの、怒号のような歓声も消えてしまった。
真っ赤なブローディアから出てきたホシノアキトさんと同じ姿をした、アギトという名の死神。
…この状況が、何を示しているかみんな分かっているんだと思う。
「…ッ!
お前がアギトか!」
『そうだ。
お前を殺すためだけに造られた…贋作だ』
ホシノアキトさんは、アギトの注意を引こうとし始めた。
この状況では、ホシノアキトさんは勝てない。
機動兵器に乗り込んでいない状態では…。
仮に乗り込んでいたとしても、ブローディアは通常、空戦仕様。
今この会場にあるエステバリスカスタムはどれも陸戦…しかも実弾を装填していない。
互角の操縦技術を持っていたら、どうあがいても勝てない。
それどころか、この会場に居る観客たちすべてを人質にとることすら出来るはず。
こんな状況でホシノアキトさんの命を要求するようなことがあったら…!
絶体絶命のこの状況の中で、アリーナ内に居る人々のほとんどが身動きできない中、
ホシノアキトさんとアギトはにらみ合っていた…。
アギトが後ろにいる人を指差すと…。
複座式のアサルトピットの中にいる、もう一人は…。
…!!
『…俺!?』
『そう…。
北斗、お前のクローンだ!
ナナホシ、お前のオリジナルが来たぞ!』
『…。
殺す…』
アギトの後ろにいる、白い長髪の女性は…金色の瞳を持つ、北斗さんそっくりの女性だった。
そんな…!?
DFSの扱いではあのハーデット姉妹に一歩譲るものの、
エステバリスの操縦そのものは地球圏でも一、二を争うホシノアキトさんと北斗さんのクローンが…!?
「…くっ!」
「…好き勝手言わせておくつもりか、ホシノ。
あちらから仕掛けて来てくれたんだ。
おあつらえ向きってやつだろうが。
…それにどこから俺の遺伝子を取ったのかは知らんが、
俺の贋作まで居るとなったら、俺も黙っているのも癪だ。
だがタンデム相手に一人では不利だろう。
俺も手伝ってやる」
『そうだよ、アキト兄ぃっ!
すぐ行くから、そんな偽物ぶっ飛ばしてよぅっ!
こんなあからさまなケンカを吹っかけてきたのに黙ってたら、
世界一の王子様の名が泣くよ!』
「…ッ!
北斗さんとブローディアOSのディアの呼びかけに、ホシノアキトさんも意を決したように叫んだ。
ホシノアキトさんの叫びとともに、
会場近くで待機していたブローディアがアリーナの解放されている天井から入ってきて、
ホシノアキトさん達の前に降り立った。
「…場所を変えるぞ、アギト!
邪魔が入るのはお前も望んでないだろう!」
『この会場の有象無象どもを巻き込むのを恐れたか…。
だが、乗ってやる。
お前の持った性能をすべて引き出した上で…。
このブローディア改『ワレモコウ』で、
お前を完膚なきまでに打ち倒して見せる!』
「撮影班!
ドローンを飛ばして二人の戦いを追いかけなさい!」
ホシノアキトさんと北斗さんがブローディアに乗り込むと、
アギトとナナホシの二人が乗った赤いブローディアとともに、空に飛び立った。
その後を追いかけるように会場内の戦いを撮影していたドローンが飛んで、
飛行性能ではとても追いつかないでしょうけど、二台のブローディアをかろうじて遠くに捉えて…。
隣ではナガレ君がじっと様子を見ているけど…。
…ど、どうなってしまうの!?
〇地球・佐世保市・町食堂『星天』・店舗スペース──テンカワアキト
俺たちはテレビの映像に息をのんでいた。
例のホシノクローンのアギトが突然現れて、ホシノを挑発してきて…。
それどころか、北斗ちゃんのクローンのナナホシまで現れて…。
二台のブローディアは会場の機動兵器試験用特設実験島から離れて、海上の空で戦い始めた。
驚いたのはアギトとナナホシの赤いブローディアも、DFSを使用してきたことだ。
DFSは五年前から既存技術になっている。
特別な素質が必要な武器だけど、アギトとナナホシがホシノと北斗ちゃんのクローンだったら素質面はクリアだ。
…だけどアギトは『数限りない実戦で』とか言ってたよな。
地球上で、今そんなに実戦出来る場所ってそうはないと思うんだけど…。
もしかして蟲毒みたいにホシノクローン同士を戦わせて生き残った奴だけを使ってる、とか?
…どのみち、あんまり明るい話じゃなさそうだな。
いや、そういう問題じゃない。
…問題は、ホシノがアギトを『殺せない』ってことだ。
俺もホシノも、人殺しに堕ちてしまうと性格上取り返しがつかないっていうのは分かってる…。
だからこそ誰であろうと殺せないし、ホシノは自分のクローンだって分かってると負い目を感じてるかもしれない。
俺だって、最初っからホシノがクローンだって知ってたら、負い目を抱いたと思うし。
そうなったらなおの事、殺そうなんて思えないはずだ。
腰が引けてるとは言わないが、致命傷を打つ事はできてない…。
…ん?ちょっと待てよ?
なんでホシノと北斗ちゃんのクローンなんだ?
あの二人の遺伝子を手に入れることができるような相手なら、DFSの世界一の名手、サラちゃんだってよかったはずだ。
ホシノはともかく、北斗ちゃんはDFSを使ってたって知られていないはず…。
ラピスちゃん救出の一幕の時のことは伏せられているから、北斗ちゃんの出撃については知られてない。
昴氣の事はちょっとした時にバレててもおかしくないが、DFSを使えるって情報はない。
知っているのはナデシコAのクルーくらいだ。
DFSの試作機を作ってる時にナデシコAに乗っていたクルーの一部。
…まさかナデシコAのクルーにスパイでも居たのか!?
い、いや…ラピスちゃんの策っていう可能性もあるけど…。
…ってそれこそないよな。
ラピスちゃんはクローンを造るような相手を放っておくことはあり得ない。
じゃあ、どうなってんだよ!?
「アキト、大丈夫?」
「…あ、ああ。
ちょっとあのクローン二人の素性とか考えてただけだから…」
「テンカワ…。
ラピスちゃんやルリちゃん、ネルガルのシークレットサービスが突き止められない相手の事を、
この数年食堂で働いてるだけのお前が分かるわけないだろうよ」
「な、ナオさん…。
そ、そうなんすけど…」
「…自分の生活に必要ないことまで考える必要ないです。
下手の考え休むに似たり、です」
ナオさんとユリさんになじられて、俺は黙り込むしかなかった。
……俺ってホシノほどバカじゃないけど、パイロットや戦闘技術はともかく、
常識面じゃただのコック…しかも高校中退だからな…。
うう、別に今の生活に不満はないけど、こういう風に言われないようにせめて勉強しっかりしとくんだったかな…。
そういう時間がなかったわけじゃないけど、コックとパイロットに時間を使い過ぎてたかな…とほほ。
って、そんなバカなこと考えてる場合じゃない。
…どうするんだよ、ホシノ。
戦闘技術もDFSの強さも互角じゃんか、完全に。
これじゃ、どっちか死ぬまでやることになる…。
しかも殺す気がないだけホシノの方が不利だ。
火星での枝織ちゃんとの素手の戦いの時もそうだったけど、こっちの方が不利だ…。
いや、ホシノならきっと何とかする。
何とか、すると思う…。
根拠はないけど、そんな気がする。
…俺だったらどうするか、思いついてないから、自信はないんだけど。
「…アキトさん」
ユリさんが心配そうにつぶやいたのが聞こえて、俺も少し気持ちが沈んだ。
こんな離れた場所でホシノを見ているしかない歯がゆさを感じてるんだろう。
…でも身重のユリカとユリさんを守るためには、一人じゃ無理だ。
俺とナオさんが二人で守らないといけないし、北辰さんは今日は非番。
無理を言って呼んでも問題はなかったろうけど、ユリさんが会場に居たところで大差はない。
それでも…それを分かっているユリさんでも、不安をぬぐいきることなんてできないんだ。
…死ぬなよ、ホシノ。
〇地球・日本海・機動兵器試験用特設実験島・特設アリーナ──ホシノアキト
俺と北斗は、ブローディアに乗り込んでアギトとナナホシのワレモコウと戦っているが…。
こいつ、技術はそんなに高くないが反射神経がずば抜けてる!
DFSの発生も、俺たち以上にうまいかもしれない。
ここまで完成されたクローンを生み出したなんて…。
だけど、俺の心は別の焦りにも追い詰められていた。
この状況が指し示すものは…。
『どうした、ホシノアキト。
…このワレモコウをどうやって作ったか気になるか?』
「…!」
アギトは俺の図星を突いてきたが、俺は返事をする余裕がなかった。
この機体が…どこから来たのか。
出所が分からないのが、これほど怖いものもなかった。
『俺の存在についての焦りもあるようだが…この機体の方だな。
ブローディアのコピーであるワレモコウを造れる場所はこの世に二つしかない。
一つは、アイアンリザード…。
龍王騎士のデッドコピーである『ヤマタノコクリュウオウ』を造れる、
あのヤマサキ博士の機動兵器工廠。
そしてもう一つは、お前の味方のアカツキが握るネルガル。
この二つしか存在しないはずなんだ。
…その意味が、分かるよな?』
俺は息を呑むことしかできなかった。
どちらも、俺にとっては危険なことだ。
アカツキが裏切ることは、まずないだろうけど…もし、そんなことをしていたら…。
だけど、こっちはブラフだ。それはあり得ない。
確かにエステバリス工場を襲撃してパーツを強奪した連中がいたというのは知っているが…。
幽霊ロボットとして目撃されたのも知ってはいたが…。
それがアカツキの手によるものではないと断定できる。そんなことをする必要はない。
アカツキほどの立場ならそんな偽装をしなくても、うまくやればブローディアを一台作れる。
わざわざアカツキに疑いを持たせるためにそうした可能性の方が高い。
なら、話は簡単だ。
俺を揺さぶるためにあえて言ったことに過ぎないだろう。
…だが、もう一つの方がとびっきり最悪の未来が近づいていることを意味する。
アギトが知らない、決定的で危険な可能性だ。
この戦争を終結させるために協力していたヤマサキが、心変わりを起こした可能性だ。
ヤマサキが夏樹さんが死んだと知ったら、そうなりかねない。
いや、もしかしたら草壁さんだって協力してるかもしれない…。
そうなると、アギトの存在も意味が変わってくる…。
ヤマサキと草壁さんが未来で考えた『俺のクローンを大量に作って世界を制圧する』計画。
その完成品がアギトだったとすると…筋はすべて通る。
既に生体ボソンジャンプができないにしても、DFSとブローディアが組み合わさり、
このクローンが量産できるとなれば、それも実現できるかもしれない。
俺は二人を信じたかった。
本当に二人が『地球と木連』のために生きていたのは、間違いなかった。
だが、俺も信じ切れない状況にはなりつつあった。
アギトが生まれるまでに必要とする研究、年数、その他…。
少なく見ても三年から五年は必要になるはずだ。
そうなると、場合によっては最初から…ヤマサキと草壁さんは俺たちを…。
…自分の心が黒くなりそうなのを必死で抑え込んで、こらえるしかなかった。
目の前のアギトに、動揺を見せてはいけない。操作を鈍らせてはいけない。
だがこんな状態で、互角以上の実力を持つこのアギトに、勝てるのか…!?
『ホシノアキト…俺たちは研究所にいる間、お前の姿を何度も見た。
どこの誰にも認められ…輝く道を歩む、お前を…。
何をしても許される、自分の生き方を決められる人生…。
最愛の人が居て、夢を叶えて、静かに余生を過ごそうとして…。
幸せだったろ…?
この世界の誰よりも、幸せを謳歌してきただろ…?
惨めな実験体だった過去がある?
昔、恋人を無くした?
すべてを失った?
努力したからすべてを得られた?
人類のために戦ったから平和に生きる資格がある?
「何を…!」
胸が痛んだ。
こいつは俺のすべてを知っている。
そんな気がした…。
そうだ…こいつは、俺自身だ。
未来で、ユリカとルリちゃんを失うようなことがあったら…。
この世界で、ホシノアキトと一体にならずにいたら…。
俺は…。
…だが!
確かにあり得ない方法で俺はリセットされた。
なにもかも、ホシノアキトと、二人の『ユリカ』と、ラピスに肩代わりしてもらってしまった。
欺瞞と言われても、仕方ないのは分かっている。
それでも、嘘はついていない。
情けないことに、俺は助けられないと嘘の一つもまともにつけない。
でも『誠実なペテン師』なんて言われて、それが本当のように感じているのも、事実で…。
…そうだとしても!
「俺は…!
「それは…」
…俺は答えられなかった。
何も持たずにこの世に生まれてきたアギトに、俺は何をしてやれる…?
俺のせいで、俺を倒したい奴が生みだしたこのアギトに…。
こいつを生み出したのは、俺じゃない。
でも、アギトが生まれたのは俺が夢を叶えて、生き続けることを望んだからだ。
そうしなければ、この俺の分身は…。
「…これからの事は分からないから、じゃ、ダメ…か…?」
『…そこまで俺の組織の連中が甘いと思うか?
裏切りに気付かれたら消されるんだ。
それ以前に…これは俺の戦いだ。
お前を憎んでいる俺自身の問題だって、気づけないか?
だったら…奪ってやる。
…やっぱりだめ、か…。
だけど…俺はこいつを殺せない…。
誰も殺さないと誓った…それに俺はこいつを殺したいと、思えない…。
「…ホシノ、躊躇うなよ。
もしもの時は俺が代わる」
「…ギリギリまで粘る。
最後まであきらめるわけにはいかないんだ」
「…勝手にしろ」
「…巻き込んでごめん、北斗。
だけど、俺は──もう、だれも殺したくないんだ。
偽善と言われようと、どうしようと…」
…?
俺達が話していると、アギトはアサルトピットを開いて見せた。
隙だらけの俺達を見て、挑発してるのか…?
俺は……。
〇地球・佐世保市・町食堂『星天』・店舗スペース──ユリ
…どれくらい経過したでしょうか、アキトさんとアギトが戦い始めてからだいぶ時間が経ちましたけど…。
二人の戦いは熾烈そのものでした。
二人のアサルトピットの通信を拾えない現状はとってももどかしいです。
コミュニケ通信もその気になれば出来るかもしれませんが、
アキトさんを危機に追い込むようなことはできませんし…。
テレビ中継をつないでくれているアクアのドローンもそんな性能はありませんし、
かろうじて見える、一進一退の攻防に、私たちは心配し続けています。
「これは…ホシノ…」
テンカワさんがつぶやいた言葉に、テレビの映像に、二つのブローディアの限界が見えました。
DFSは長時間の戦闘に耐えきれず崩壊し、ディストーションフィールド発生装置さえ限界を迎えて、
素手の戦いを演じ始めています。
ブローディアの基本性能から鑑みれば、空中での衝突はそれだけで致命傷になりかねません。
もうすでにギリギリの攻防で、ブローディア二台はすでに関節部もショートし始めて、
今にも爆発しそうな状態になってしまってます。
ど、どうしたら…。
『こちら戦艦カグヤ!
あと十分でたどり着きます!
何とか持たせてください!』
アクアから連絡を受けたのか、例の戦艦カグヤが駆けつけてくれるようですが…。
あと十分も持ちそうにありません。
…!!
あ、あの構えは…!
「ホシノ、待てよ!
勝負を焦るなよ、逃げ回ったっていいだろうに!」
「いや、それより早く墜落しかねないぞ!?
あれじゃ…!」
「あ、アキト君!」
「あ…ああ…」
あれは…抜き打ちの型…!
未来で北辰さんと決着をつけた、あの…。
決死の覚悟で、勝負をつけようと…。
でも、そんな状態で抜き打ちなんかしたら…!!
私の叫びも空しく──。
鏡写しのようなブローディアが相討ちのように互いの拳を受けて、海に墜落してしまいました。
ぴくりとも動かず、深い海に沈んでいく二つのブローディアが見えて…。
うそ、でしょ…。
「あき、と…さん…。
〇作者あとがき
どうもこんばんわ、武説草です。
今回はついにアギトとの対決と相成りました。
前半のおちゃらけた空気が嘘のように、衝撃の展開に。
果たしてアキトたちは生きているのか!?
地球の存亡はどうなる?!
木星の決戦を目の前に、士気が下がることにはならないか!?
ってなわけで次回へ~~~~~~~~!!
追伸
シン・エヴァ見てきました。
〇代理人様への返信
>うーん世の中クソだ。
勝っている間は評価してくれるものの、一度評価が落ちるとボコボコにしだすのが世の中。
しかしサイレントマジョリティーの皆様は、
まだまだアキト君支持ではありますが果たして…?
>そしてアクアの頭の中は別の意味でクソだwwww
>なんかこう・・・あるだろ!w
アクアならやりかねない。というか成功した今、やる未来しか見えなかった。
彼女の場合「ほかにありませんわ!」って断言しそうですw
>>きっかりアキト半分分くらい
>ラピス「私、能力値は平均値でって言ったよね!?」
>こうですねわかります(ぉ
ナデシコでもたまに起こる転生的ボソンジャンプ、
その中でもある意味転生ものに近いナデシコD。
しかし、私はあんまりなろう系は意外と読まなかったり…(ぉ
新しいこと始めるのに腰が重くなりがちな年頃…。
は、さておき。
昴氣がない場合のアキト半分分でもえらいことになりましたw
ラピスは必要で自分で鍛えたことになってますが、なんともなぁと。
〇代理人様への返信
>うん取りあえずあれだ。
>死ね。氏ねじゃなくて死ね。>編集長
思い上がりまくってる編集長を書いてみたらこんなんなりましたw
いやぁ、ホントにこの編集長は死んでほしい人に仕立てたかったんで嬉しいですw
>犯人が捕まったのは良かったが、ラピスも人間離れしてるなあ・・・w
きっかりアキト半分分くらいの戦闘能力として描くとこうなりましたw
ちょっとやりすぎかとは思いますが、今回のラピスはアキトの代理人ということですね。
~次回予告~
テンカワっす。
ホシノが日本海に消え、地球圏全体が混乱に包まれて…ど、どうしろってんだよ。
…俺が代わりに前に出たってどうしようもないし、あの状況じゃあいつも…。
いつものラピスちゃんの仕込みじゃないのかよ!?どうなってんだよ!?
なんとか俺が、ユリカもユリさんも守らなきゃ…。
…ホシノ、お前マジで死んじゃったのかよ…。
世の中の流れが進まず一年が経過してしまってフィクションより現実の方が大変じゃね?って思う作者が送る、
こっからどうなるんだ系ナデシコ二次創作、
をみんなで見ようっ!
感想代理人プロフィール
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代理人の感想
あしゅら男爵わろすw
他にも時々見る演出ですが、具体例がぱっと思いつかないなー。
しかし相打ちかあ・・・正直こうなりそうな気はしてたが。
>シンエヴァ
正直Q見て見捨ててたんですが、評判を聞いてセットで見直してみようかという気にはなりました。
映画館に行く気はないですがw
うん? シン仮面ライダー? ははは、エイプリルフールは過ぎましたよ。
え、グラブルでは継続してるって?
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