おはこんばんちわ。
どうも、ルリです。
…前回の映画、あんなんでよかったのかなって思うけど、
アキト兄さんのファンからの評判はいいんじゃない?
多分映画好きな人からはボッコボコだろうけど。
ま、私はアキト兄さんとピースランドの家族に付き合う形でしぶしぶだけど、
ピースランドのみんなは喜んでくれたからまいっか。
アキト兄さん、撮影中ちょくちょく抜け出してめそめそしてて可哀そう。
二本目の映画はそれなりに大丈夫そうなのかな?
そんなわけで二本目もみんなで見よー。
それじゃ、カウントダウン。
よーい、ドン。
──何もない平凡な日常がどれだけ大事なものだったのかって、気づくのは全部亡くした後。
生まれては消えていく幾つもの命。
誰も望んで早く消えようとする者はいないけど…。
でも、消えてしまった命に囚われて、
早く消えようとしちゃう人って、結構いるのよね。
私はそうなりたくないけど。
はぁ…アホらし。
「火星って思ったよりは赤くないんだな」
テンカワアキトはぼそりとつぶやいた。
手には叔父からの手紙があった。
『アキト、テロで兄貴が亡くなったのは残念だった。
葬式に行けなかったのは心残りだが…俺も自分の生活で精一杯だ。
兄貴たちの墓代と葬式代、お前を地球に来させるための宇宙船のチケットを出したら、
貯金が尽きちまうくらいだ。
迎えに行けなくて悪いが、お前を地球に来させることを優先させてもらった。
兄貴も兄貴のかみさんもその方がずっと喜ぶだろうと思ってな。
生まれ育った火星を離れるのはつらいだろうが、
地球に来てコックの腕を磨けるのはワクワクするだろう?
何しろ地球の食材は飛び切りうまいからなぁ』
「そりゃ確かに嬉しいけど…。
父さんと母さんが死んじまっちゃな…」
アキトはため息交じりにつぶやいた。
アキトは叔父に憧れてコックを目指していたものの、
科学者の両親にコックになるのを反対されており、冷戦中のような状態だった。
──そんな最中、両親はテロに巻き込まれ、他界してしまった。
(こんなことなら嘘でも頷いてやりゃよかったか…。
けど、未来なんて見通せるわけがないし、
そもそも赤点ギリギリの俺が科学者なんて向いてないよ…)
アキトの胸中は複雑だった。
憧れていた叔父にコックの修行をつけてもらえるのは嬉しかったが、
両親と反目していたとはいえ、死んでほしいと思うほど憎んではいない。
アキトは夢を叶えるチャンスを得る代わりに両親を失ってしまったと、ため息を吐くしかなかった。
だが、アキトは直後、別の意味でため息を吐くことになってしまった。
「お、おい、あれは!?」
「火星が攻撃されてる!?」
「何だよ、あの大軍は!?」
「な、なんだ!?」
アキトが振り向くと、窓の外では大艦隊が激突し合っていた。
艦船の姿は見えないが激しい光の明滅が繰り返され、
それだけで火星でのテロリストとの小競り合いしか知らない彼らにも、
『戦争が起こった』
と気づかせるほどの規模の戦闘が見える。
ただ、
──誰と?
という言葉を一人も発しなかったのは、
自分たちとは逆の方向にあることに安堵しているせいだった。
そして一枚の黒い板のようなものが地表に突き刺さり、
火星の表面に大きな爆発が起こったのを、呆然と乗客たちは見つめていた。
「たす…かった…のか…?」
アキトの発した言葉に、全員が震えあがった。
あの位置は間違いなくユートピアコロニーがあった場所だ。
この宇宙船に乗っていなかったら、あそこで自分たちがそこでいつも通りの日常を過ごしていただろう。
故郷の街を永久に失った喪失感よりも、間一髪で助かったという事実に、
乗客全員が力なくシートに背中を預けた。
──もっとも戦争は終わっておらず、
地球についてからも戦争に巻き込まれ続けるとはこの時、だれも考えはしなかった。
火星の防衛艦隊を任されているフクベとムネタケは、
敵の猛攻を防ぎきれず自軍の戦力が次々に撃墜されているのを見て歯噛みした。
重力力場によりビーム兵器が通ることなく、一方的に圧倒的な物量と重力波砲で蹂躙されている。
『第二艦隊、全滅しました!
残るは旗艦のみです!
提督、差し出がましい提案とは存じていますが、
あなた方だけでもお逃げください!』
「バカをいうな!
全滅した火星の全市民の仇をとらねば!!」
『しかし地球へ一隻も帰還しなかったら…。
この恐ろしい敵の事を誰が知らせるんですか!!
せめて第一艦隊が地球へ逃げ延びようとしなかったら、
地球は同じく奇襲を受けて苦戦を強いられてしまいます!
この戦いの様子と、戦況、敵兵器の威力を伝えるために離脱してください!!
お願いです、我々の犠牲をムダにしないで下さい!!』
『提督!!』
『仇を討ってください、提督!!』
「く…。
第一艦隊、全速離脱を開始しろッ!!
追ってくる敵を無理に迎撃しようとするな!!
あいつらの目的はあくまでも火星だ!!
戦力を分散してまで追っては来ないはずだ!!」
フクベ提督の叫びに、抵抗して戦っていた者たちは笑っていた。
──この防衛部隊の隊員は第一艦隊を除けば、ほぼ火星出身だった。
第一艦隊は地球出身の者が多く、フクベの旗艦を守るための艦隊で、
第一艦隊以外の者は、故郷が全滅して自暴自棄になっている。
フクベはこの発言を責めなければいけないと思ったが、状況的にそんな余裕はなかった。
そして敵を道連れに討ち死にしたいという彼らを止める言葉を持っていなかった。
最善の方法だが、あまりにも救いのない撤退だと、フクベは吐き捨てたかった。
「しかし提督ッ!!
おめおめと生き延びて、
こんな、こんな戦いを報告しないといけないのですか?!」
フクベの胸中を代弁するがごとく、ムネタケは叫んだ。
焦燥しきった彼の声に、ブリッジクルーは同じ気持ちを抱いていた。
「こんな戦いだからこそ、伝えねばなるまい。
そして協議せねばなるまいよ。
これからのことを…。
全地球の戦力をもってしても立ち向かえるか怪しいものだがな」
「こんな…馬鹿げた敵をですか!?
敵が…連合軍の火星駐屯部隊を一方的に蹂躙したのが…。
アキトは火星から地球に到着して、三か月ほど経過した。
叔父からコックの修業をつけてもらっていたが…。
だが、アキトにはさらなる不幸が待っていた。
「お、おじさん…。
やっぱ、ダメなんすか…」
「…ああ。
医者がいうにはもう末期のガンらしい。
22世紀になっても治んねえ病気とはタチがわりぃなぁ」
叔父は苦しそうにうつろにアキトを見ている。
この時代においてはガンも中期程度だった場合は移転しても投薬で治せるが、
完全に末期になると手遅れになってしまう。
だがそれ以上にアキトをそれを悔やませたのは…。
「…俺を地球に呼んだせいで、こんな…」
「バカいうなよ、火星が全滅するのに巻きまれそうになったのを助けてやったんだから、
ちょっとはありがたそうにしろよ」
叔父は、アキトが涙ぐむのをみて額を小突く。
地球と火星は遠い。
かなり早い宇宙船を選んだとしても、180日はかかる。
移動費もさることながら、宿泊費、医療保険などを勘案すると、
200万円以上の旅費が必要になるのが通常だった。
くわえてアキトの両親の墓代と葬式代が決定打になり、
アキトの叔父は貯金をすべて使い果たしてしまい、
少し足りなかった部分は借金してまで何とかした。
その借金分を稼ぐために多少無理をして働き、
さらにアキトの修業をつけているため、病気に気づくのがだいぶ遅れてしまった。
元々胃痛、腹痛持ちだったのもそれに拍車をかけた。
「…本当はお前に俺の店を継いでほしかったんだがな。
まだ腕がねぇ。今すぐにはちょっと無理そうだな。
だから修行の続きを俺の兄弟子…いや姉弟子に頼んでおいた。
あいつならお前を一人前にしてくれるはずだ。
店の方は知り合いの不動産に賃貸で貸し付けるように頼んどいた。
お前が戻ってきた時、改装資金くらいにはなると思うぞ」
「……こんなに何から何までしてもらったのに、俺は…。
何も返せないで……」
「これから返してくれよ。
一人前のコックになって、な」
アキトはただ頷いた。
この恩に報いる方法がそれしかなく、自分の夢もそれしかなかった。
だが…。
叔父の葬儀から二週間後──。
アキトは自転車を必死にこいで坂道を走っていた。
既に深夜で車通りもまばらだった。
「ったく!!
叔父さん、紹介してくれるのはいいけど戦艦の中の食堂なんて!!
冗談じゃない!!」
冗談じゃないと言いつつ、自分の未熟さは思い知っており、叔父の遺言でもあるので、
アキトはただ佐世保の連合軍基地に向かって走っていた。
「でも俺にはこれしかないんだもんなァ…」
家族も、金も、ツテも、何もかもない。
失うものが何もないアキトは、不本意ながらこのチャンスにしがみつくしかない。
そう思って前を向いた。
だがそこには──。
「へ?」
重たそうなトランクケースが迫っていた。
深夜の街道で、アキトはクラッシュした。
・・・・・。
・・・・。
・・・。
・・。
・。
「すみません、本当にすみません!」
「あ…いいっす…。
急いでたんすよね」
アキトは車から落下してきたトランクケースに衝突し、
二人の男女が車から落とした荷物を一緒に集めていた。
「あの…どこかでお会いしたことありませんか?」
「へ?
いや、ないと、思うっす…」
女性にまじまじと見られて、アキトは赤くなる。
だが…。
「ユリカ!
早くいかないと間に合わなくなるよ!!」
「あ、うん!待ってねジュン君!
それじゃ、失礼しますね!」
「う、っす…」
アキトは二人の乗った車を見送ると、茫然と立っていた。
「なんか…軍人さんか?
服が連合軍のっぽく見えたけど…。
それに方角が俺と同じ方向に…」
アキトは自転車を起こそうとしたところで、
写真立てが落ちていることに気が付いた。
「あれ、これは…俺?
ユリカ…っていったな…。
ユリカ…ミスマルユリカ!?」
アキトは佐世保基地に猛スピードで走り出した。
だが、アキトはほんの少しだけ声が弾んでいた。
それはすべての人とのつながりが絶たれて居たアキトが、
久しぶりに出会うことのできた幼馴染とつながりを持ちたいと思ったのかもしれなかった。
ブリッジクルーは朝の八時に集まって集会を行っていた。
だが全員寝坊気味でぎりぎりに到着し、あくびをしている者が多い。
この様子にムネタケは怒り心頭だった。
「まったく!
こんなやる気のない民間人ばかり集めて、
最新鋭の戦艦が聞いて呆れるわよ」
「まあそういうなムネタケ。
彼らとて軍人に引けをとらんほどのスペシャリストの集まりだ。
このナデシコの威力が奴らに対抗できるものなら問題あるまい」
「その通りだ、ムネタケ副提督。
嫌なら降りていただいてもかまわない」
「…戦艦が足りないのよ。
降りたって行き場がないんだから我慢して付き合うわよ。
ゴートの言葉に、ムネタケは不貞腐れながらもうなずいた。
現在は敵が木星方向から来たことから、『ジュピトリアン』と呼称されている。
ジュピトリアンとの戦争は地球側が不利な戦いが続いており、
地球の潤沢な戦力も、徐々に失われている。
敗走してでも敵の存在を伝えたフクベとムネタケはその行動を評価されつつも、
責任を問われて更迭、ナデシコのお目付け役として乗り込むことになった。
「──で、艦長は?」
「遅刻してます。
なんでも荷物を積み過ぎて何度も荷物をばらまいたせいで、
遅れてるそうです」
「いや~~~申し訳ありませんなぁ」
「はぁ…頭痛くなってきたわ。
敵襲があった時、もし艦長が間に合わなかったら、
一時的にフクベ提督が指揮を執るわよ。
いいわね?」
「は、はははは。これは手厳しい」
プロスペクターは冷や汗をかきながらうなずいた。
「艦長が遅刻って…アホらし」
「ら、ラピスちゃん…声がおっきいよ」
「本人が居ないんだからいーじゃない」
「…オペレータがあんな小さい子だってのも不安だわ」
「うっさい、このキノコ」
「まあまあ副提督…彼女も実力は確かです。
ラピスさん、ムネタケ副提督に謝って下さい」
「べーーーだ!」
「ふん、生意気な小娘」
剣呑とした空気というよりは、子供の喧嘩のようにいがみ合っている二人に、
クルーたちはあきれてものも言えなかった。
だが…。
「!
レーダーに反応!
敵、来るよ!
モノリスに敵機の反応あり!」
先ほどまでと打って変わって、ムネタケが背筋を伸ばして力強く叫ぶと、
クルーたちも呼応する形で自分の持ち場に戻った。
だが、フクベ提督だけはムネタケの焦りを感じてなだめた。
「慌てるなムネタケ。
あくまで艦長が間に合わなかったら我々が動くだけだ。
ナデシコが動けるようになるまで時間がかかる。
…佐世保基地の連中に任せよう」
「しかし…」
「この船の威力も分からんうちに操るわけにもいくまい。
…あのミスマルの娘だ、任せてみるべきじゃないのか」
「……っ。
はっ!了解致しました!
…ラピスラズリ、子供だからって甘えんじゃないわよ」
「…口で言うより行動で示してみせるよ。
このナデシコには私がどうしたって必要だって思い知らせてあげる」
ラピスの不敵な発言に、ほほえましいと思うものも居れば、
生意気盛りだな、と思うものもいたが…。
「ほら、ラピラピ、リラックスリラックス」
「むう!?
み、ミナト顔を揉まないでよう!」
「あら~どうして?」
「…これ以上リラックスされちゃたまんないわよ」
ムネタケは呆れながらも、過度な緊張よりはマシに感じられて、
誰も気づかないくらい小さく微笑んだ。
「け、結局ユリカについて聞けないままここに来ちまった…」
アキトはようやく基地にたどり着いたが、ユリカの事を聞く前に、
さっさと関係者に案内され、ついに乗船する戦艦『ナデシコ』に連れてこられてしまった。
「あーコックのテンカワさんね。
これ生活班の制服。
それとコミュニケーターって通信機。
そのほかの細かいことは出航後説明するから」
「あ、うっす…」
「それと、敵襲中だからさっさと居住スペースに避難を…」
アキトは喚いているメカニックたちの姿を横目で見ていると、
自分のIFSをみつめて嫌な予感がよぎって、さっさと移動しようとしたが…。
「…テンカワさん」
「経歴上、パイロットの経験はないでしょうけど、
一応IFSつけてますよね?
じゃ、代打ってことで一つ」
「な、なんでっすか!?
訓練もしてないのに出来るわけないでしょ!?」
「ウリバタケ班長、パイロットじゃないけどIFSつけてる人いますよ」
アキトはエステバリスのアサルトピットに投げ込まれると、
マニュアルを顔面にたたきつけられ、アキトは悶絶した。
「…ぐ、ぐぞう…。
ど、どうしてこう…厄年か今年は…」
『死にたくなかったらマニュアル読んで待機しろってんだ!』
『テンカワさーん、私を死なせたら地獄で永久に説教よー』
「し、重子ちゃん…死んだら俺たち地獄行き決定なの?」
『自分の行動に自信持ててるなら天国かもねー』
アキトは自分の行動に自信が持てていなかったせいかがっくりと肩を落とした。
アキトのエステバリスがエレベーターに乗り込むと、
整備班の人々は無責任にはやし立て、励まして送り出した。
アキトのその間、終始涙目でマニュアルを必死に読んでいた。
「ゆ、ユリカ…」
「これでみんなのハートをキャッチ!」
「…アホらし」
到着したミスマルユリカはマイペースに挨拶をぶちかまし、
ラピス一人を除いて全員が呆気に取られて固まってしまった。
「ユリカ、敵が来てるんだよ。
作戦あるの?
無かったら全滅するよ。
ほら、連合軍の人たち、あと五分も持たないかも」
次々に地図上の点滅が消えていくのを確認しながら、
ユリカは即座に作戦をはじき出した。
「この船の性能は先に見ました。
迅速に出撃、
艦載機に敵をひきつけてもらって、
そして主砲で蹴散らします!!
…で、今はパイロットって何人くらいいるんです?」
「ゼロ」
「だからゼロ。
午後に到着する予定だったんだって。
機体もその時搬入予定だったって。
今は予備の陸戦エステバリス一台だけなんだって」
ラピスの冷徹な一言にユリカとジュンは固まってしまった。
だが、ユリカは頭を切り替え、気を引き締めた。
「と、とにかくナデシコ出撃準備!!
IFSを導入してくれる人、居ませんか!?」
ユリカは放送を艦内放送を使って呼びかけるが、
誰からのコミュニケ着信も得られなかった。
当然と言えば当然だった。
たった一人、あの土偶の大群に立ち向かう自殺志願者は居なかった。
それに、生き残ったとしてもIFSへの偏見はいまだ根強い。
パイロット崩れと言われる可能性を持ってまでIFSを導入するものは居なかった。
もっとも、誰も戦わなかったら死ぬことが確定するだけなのだが。
「ゆ、ユリカ!!
緊急時だから僕がやるよ!!
副長の僕が責任を持って戦う!!」
「え!?ホント!?
助かるよ!!ジュン君はやっぱり私の一番の友達──」
ジュンはこんな時に備えて、最後の最後の手段としてIFSの注射器を持っていた。
この時が来たとばかりに持ち出して首筋に打ち込んだ。
しかしその注入音とほぼ同時に、アキトの通信が入ってしまった。
アキトのエステバリスはすでに地上に向かうエレベーターに乗っていた。
「うぐっ!?
だ、誰だ君は──」
『テンカワアキト…コックっす!!』
「な、なんでコックがIFSを…」
「あ、ジュン君知らない?
火星だと少ない人で色々しないといけないことが多くて、
パイロットじゃなくても普通にIFSつけてる人が多いんだよ?」
「なんだと…ぐうう」
「ああ~~~IFS導入時のフラッシュバックに苦しんでおられますなぁ。
これではどのみちすぐには出撃できなかったでしょう。
ご愁傷様です」
『あ、ユリカ!!
お前そんなところで何を…』
「え?
あなた、さっきトランクケースにぶつかってた…。
あ、その写真立て…わざわざ届けに…」
『そう、それもある!
だけどこの写真の隣!
俺に似てないか!!
この写真のお隣さんのテンカワアキトだよ!!』
「アキト…?」
ユリカは悶えるジュンを見もせず、アキトという名前を必死に脳内から探した。
そして、思い当たった。
『は、半分はここが職場だからだよ!!
俺の事情は話した、そっちはなんでブリッジに!!』
「だーって、私このナデシコの艦長さんだもん!
偉いんだぞ、えっへん!!」
アキトは自分の顎が外れたのではないかと一瞬錯覚するほど驚いた。
ユリカという人間の思い込みの激しさ、迷惑さをよく覚えている。
あの頃のイメージが強いアキトはユリカが艦長になるなどと考えられなかった。
「ゆ…ユリカ…あの人、誰なの…」
「あっ、ジュン君無理しないでいいよ!?
アキトはね、私の王子様なの!!」
ジュンはフラッシュバックのダメージと共に、
ユリカの衝撃的な発言が浴びせられてとどめを刺される形で気絶した。
「でもアキト、私のために戦ってくれるの?」
『お前のためじゃなくてIFSを付けてるのが俺しかしないから、代わりに』
「あ、テンカワ。
ナデシコは出航まで10分かかるから、
その間テンカワがおとりになって、敵をひきつけて主砲でドカン
敵はめっちゃ多いから気を付けて」
『こ、子供?!』
「子供扱いしないでよ。
テンカワより頭いい自信あるよ、私」
ラピスはユリカに代わって作戦を伝えた。
そして最後、マイクに乗らない程度に「ユリカよりもね」とぼそっとつぶやいた。
アキトは複雑そうな顔をしながらラピスを見つめている。
『敵が多いって…どれくらい?』
「89機」
『嘘だろ!?』
いきなり戦場に投げ込まれたのに、圧倒的な数の差がある。
アキトは絶望的な状況に頭を抱えていた。
アキトの絶叫に、ブリッジクルー全員がうんうん、と頷いた。
「くそ…なんて数だよ!?」
『喚いてんじゃねーぞ、テンカワ!!
そのライフルなら敵のネオン・アーマーくらいなら障子紙同然なんだ!!
うまくやりゃあ、エステバリス一機だってやっつけられんだ!!』
「無茶言わないで下さいよウリバタケさんっ!!
俺はエアガンだって撃った事ないんすよ!?」
アキトはかろうじて敵を蹴散らしていた。
敵の数は多いものの、ラピッドライフルが敵のフィールドを破るのに向いているため、
すでに10機撃墜できていた。
既に時間はかなり稼げているが、それでもだんだんと基地の外、海に追い込まれている。
「このままじゃ海に落っこちてゲームオーバーだ…!」
アキトのエステバリスが海に飛びこむと、直後ナデシコが浮上した。
アキトはエステバリスをブレードにしがみつかせると、かろうじて持ち直した。
「な、なんて無茶な奴…!」
『アキト、そのまま動かないでね!!
ラピスちゃん、グラビティブラストフルパワーッ!』
『準備できてる。
…撃つよ』
強烈なエネルギーの奔流が、土偶の群れを一瞬にして崩壊させた。
ムネタケはこのグラビティブラストの威力を見て驚愕した。
『う、うそ!?』
『さすがだ、艦長』
『いや~~~まさに逸材ですなぁ』
『艦長、残敵はいないか?』
『ラピスちゃん、大丈夫?』
『うん、大丈夫。
モノリスも完全に壊れた。
もうあいつらはやってこないよ』
パイロットが居ない状態でピンチに陥ってからのあまりにあっけない勝利に、
全クルーが喜ぶことも忘れて呆然と立ち尽くしていた…。
司令執務室に居たミスマル提督に直接通信が入っていた。
相手は連合軍上層部の大物たちだった。
『…あのナデシコという船、あれだけの威力がありながら連合軍へ提供されないそうだ。
市民の安全を守るために運用する意思を見せないネルガルは、
もはや反逆行為をしているとすら言える。
君もそうは思わんか』
「は…」
『それに君の娘が艦長だそうだね?
彼女が望むなら連合軍への参加を認めよう』
一方的に言うだけ言って上層部の大物たちは通信を切った。
かなり高圧的に物言いをつけてきたものの、そうなると踏んでいたのか、
躊躇なくミスマル提督は声を発した。
薄暗い部屋の中で、一人の少女が部下の報告を聞いていた。
少女は小さく笑うと、その部下をねぎらった。
「ご苦労ですわ。
──ついに賽は投げられました。
勝つのはあの一族ではありません…。
土偶どもを利用してこの地球圏を制するのは我ら!
そのために、あなた達にも血を流してもらいます。
…ご覚悟はよろしいかしら?」
「よろしい。
では、地獄までお付き合い願います。
紅水晶と呼ばれた少女は去っていく影たちを見送って、もう一度小さく笑う。
そしてどこかうつろな視線で水晶玉を見つめると、水晶玉が赤く染まった。
「私を退屈させるこのくだらない世界を赤く燃やし尽くしてくれるあのお方…。
ぜひとも私にお力添えさせてほしいものですわ…」
特殊な暗号通信により、音声のみが伝わっている。
「──様。
ナデシコは無事出航致しました。
艦長はやはり情報通りミスマルユリカ…。
それにその幼馴染のテンカワアキトも情報通りに…」
『結構。
であれば、予定通り奪いに行く必要があります。
初戦は宇宙になりそうですわね』
「初戦?二度目があると?」
『あの威力の主砲があるとはいえ、無傷で勝つような女です。
逃れられる可能性がないといえるほどうぬぼれてはいません』
「はい。
では、手筈通り」
『あの忌々しい一族に勘づかれず、
敵にも気づかれないようにするのは大変ですが、
くれぐれもお願いします。
それと──さん。
もし私たちの追跡から逃れ、火星に到達するようなことがあったら…』
「はい、それも計画通りに。
私の命に代えても。
『し、しかしだな。
それは敵からであって、私や味方の軍が止めているんだ、聞いてくれ!
しかも火星にいくなんて認められるわけないだろう!?』
ユリカとミスマル提督の舌戦は平行線をたどっていた。
ナデシコが初勝利を収め、一度ドックに戻ろうとしたところで一度上空にて待機を言い渡され、
その後、連合軍は特殊部隊を送り込んで制圧を試みたが、失敗。
ゴート率いる、白兵戦部隊が反撃をして返り討ちにした。
ゴートは、ふと一人の隊員を呼び止めた。
「お前、若いのに妙に強いな」
「ええ。
昔はちょっとした傭兵部隊でならしたもので」
「…少年兵だった事があるな、お前。
だが規律は守ってもらうぞ。
それに、やけど跡がひどいとかでしているそのマスク。
一度、とってもらいたい。
構わないか」
ゴートは今時やけど跡の治療くらいすぐにできることから不審に思った。
隊員は少し躊躇しながらも、すぐにマスクを外して見せた。
するとゴートの顔が引きつった。
「お前…!?」
「…別にテンカワやラピスとは血縁はありませんよ。
この髪の色と眼の色はアルビノなだけです」
隊員の目は片方がつぶれて開かなくなっており、その片目側の頬はケロイド上に焼けていた。
そして特徴的な白髪と金色の瞳をしていた。
だがそれ以上に驚いたのはテンカワアキトと同じ顔をしていたことだった。
「いや…だがお前には何か不穏なものを感じる。
何か隠して…ナデシコになんのつもりで入ってきた?」
「大した理由じゃありませんよ。
火星に用があるだけです」
「…確かお前の名前は──」
ゴートが隊員の名前を言おうとしたところで、隊員は言い返した。
「──スサノオ。
「まったく一時はどうなることかと思いましたよ」
「あの親子、本当にそっくりよね。
人の話を聞かないのに強情っパリなところ」
「ええっ!?
そんなことないよう、ミナトさん」
ユリカとミナトとメグミはのんきな会話を続けていた。
彼らはなんとかミスマル提督の追跡を潜り抜け、大気圏を突破しようとしていた。
ミスマル提督はユリカを説得するためにかなり時間を割いたものの、
それが災いして遠方からモノリス撃破に気づいた土偶たちの増援が出てきてしまった。
ナデシコのグラビティブラストによって蹴散らされ、借りのできてしまった連合軍は、
ナデシコの出航を認めざるを得なくなったのだった。
「あれ、ラピラピなんか静かじゃないの」
「なんでもないよ。
…ただ、ちょっとうらやましかっただけ」
「え?」
「私、ナデシコのオペレーターになるために、
さらわれて無理やりこんな姿にされたの。
…自分の本当の親もわかんないし、里親もなんか冷たいし。
喧嘩できる肉親がいるだけで、なんかうらやましかっただけだから」
ラピスはそっぽを向いて俯いている。
だが、その様子を見て、ユリカとミナトは居ても立っても居られないまま立ち上がった。
「ラピスちゃん、地球に戻って来れたら一緒に暮らさない?
お姉さんになってあげる!!」
「ちょっと、抜け駆けはなしよ艦長。
私がお姉さんになってあげるわ、ラピラピ」
「えっ、えっ?」
ユリカとミナトはラピスに抱き付いた。
ラピスはいつものつんけんした態度が嘘のように、年相応にうろたえた。
その表情が普段より少し明るかったのは気のせいではなかっただろう。
「ミナトさん、艦長、そんな急に…」
「そうだよメグミちゃん!
ラピスちゃん、放っておいたら何されちゃうかわかんないよ!!」
「あ、あの、なんていうか、その。
うん…考えとくよ…」
ラピスは静かに、それでもほのかに嬉しそうに涙をぬぐった。
まだ二人に心を許しきれていないのか、少しだけためらいがちなところがあった。
「…やっぱガキじゃない」
ムネタケはその様子を見てちょっとだけ微笑んでいた。
だが…。
『ムネタケさん、ちょっとお願いが』
『なによ、生活班に呼び出されるような筋合いないわよ』
『個人的なお願いです』
ムネタケは急に重子に呼び出されると、着信がプライベートになっていることに気づく。
周りで見てるものは誰もいない。
それを確認して一人ブリッジを抜け出した。
テンカワアキトは食堂でせわしなく走り回っていた。
しかし探しているものが見つからないのか、首をかしげてホウメイに話しかけた。
「あのホウメイさん、ナンプラーってどこっすか?」
「ああ?
テンカワ、あんたあっちは探したか?」
「うっす」
「じゃああっちは?」
「うっす」
「じゃあ残るはあっちしかないだろ!
ちゃんと探してくるんだよ!!」
「う、うーっす!!」
本日の日替わり定食はA、B、C、すべてがタイ料理。
そのため普段扱わない調味料が必要になっている。
──一段落したところで、ホウメイはアキトをひとり自室に呼び出した。
「テンカワ、あんたが二回目の出撃をするとは思ってなかったよ。
すぐ後にパイロットが到着したっていうのにねぇ」
「いや、さすがにあの、なんていうか…。
今出なかったら死ぬって思ったっていうか…」
「あんた、あれを見てたろ?
たまたま再放送やってたゲキガンガーを」
アキトはぼっと顔を赤くしてうろたえた。
たまたま見かけたゲキガンガーに感化されて出撃を決めたなんて恥ずかしいと思ったが…。
「恥ずかしがることないよ、テンカワ。
…あんたは戦いたくないって本気で思ってるくせに、
怖がってるあの子たちを見てやらなきゃって思ったのもあるんだろ?
いいじゃないか、男らしいところがあるんじゃないか」
「う…はいっす…」
アキトは全部見抜かれていたことに驚いたが、
それどころじゃない羞恥心に揺られていた。
「ま、次のコロニーでもう三人正規パイロットが入ったらお役御免だ。
あとはみっちりコックとして技術を叩きこんでやるからね!
同門のあの子の最後の頼みじゃ、
叶えてやらないわけにはいかないだろ!!」
「じゃあさっさと食堂に戻ろうかね。
夕飯の仕込み、気合入れてやるんだよ!!」
「うっすっ!!」
アキトが声を上げた直後、警報が鳴り響いた。
戦闘配置が必要な警報だった。
「…出鼻くじかないでほしいな」
「ぶちぶち言わない!
一応あんたの力も必要なんだからね!」
「うすっ!行ってきまっす!」
オモイカネが警告ウインドウを大量発生させて、警報を鳴らしている。
だが、あまりに派手な告知に全員が異常を感じている。
「ラピスちゃん!敵は!?」
「て、敵…ナデシコ系の艦!
たぶんこれ試作艦だよ!!」
「……今年はボーナスは期待できんな」
カグヤの発言にプロスとゴートがそれぞれ驚きと嘆息を発した。
「ちょ、ちょっとまってよカグヤちゃん!
火星には取り残された人が居るんだよ!?」
『火星は全滅しました!
これから向かってもどうしようもありません!
それにわずかに生き残った人たちが居ようと、
地球で土偶たちに苦しめられてる人の数に比べたらわずかです!
滅んだ火星に囚われて今生きている人たちを犠牲にしようなんて…。
『あら、ホントの事を言ったまでですわ。
それに、ナデシコがいかに強力な戦艦とはいえ一隻じゃ自殺行為そのものです。
なら、せめて地球のために戦った方がマシです!!』
「…カグヤ艦長の言い分にも一理あるな。
だが…」
「そもそも会社命令ってなると、動けませんなぁ~」
『いや、そうでもないさ』
「うわーネルガルって若い会長なんだー」
「遊んでそうな顔してるわね、彼」
それぞの言い分をぶつけあいながらも、
途中で割り込んできたアカツキに全員の視線が集中した。
『アカツキ様、どういうことですの?
既にナデシコの運航計画に介入する権利を私達は持っています』
『いやぁ、それがね。
火星には完成品のスーパーナデシコ級のパーツが残ってるんだよ。
そのパーツを手に入れると、ナデシコの性能は倍以上になるし、
ついでにそこに居る技術者を回収してくれると助かるんだよねぇ。
せっかく量産するんだから強い艦にしないといけないだろう?
例のモノリスが直撃した地点からかなり離れた場所にあるもんだから、
無事だって話をついさっき明日香の重役さんたちと話したんだ。
…僕もそのあたりの事は一応知っては居たんだけど、
火星の衛星写真をかろうじて確認できたのがついさっき。
そんなことだから、できればナデシコは行かせてほしいんだ』
「…さっきずいぶん立派なこと言ってたけど、
一番の理由はそれなんですね」
「欲望に正直っていうかなんて言うか…」
「…アホらし」
喧々諤々の…いや痴話げんかもいいところの会話が長続きして、
ブリッジの空気が一瞬にして白け始めた。
だが…。
この言葉に全員が動揺した。
性能的に大差ないナデシコとカグヤでは戦闘となれば無傷では済まない。
まして、対人戦闘の経験がない両艦のクルーたちには、
こんな痴話げんかに巻き込まれて戦わされるのはごめんだというのが本心だった。
全員がユリカを見た。
ユリカは顎に手を当ててうつむいてじっと考えていたが、
やがてカグヤの目を見ると、言葉を発した。
「嫌です。
個人的な理由で大切なクルーの命を賭けさせるわけにはいきません」
ユリカは毅然としてクルーを守ると発言した。
ナデシコクルー、カグヤクルー共にほっと溜息を吐いた。
『…それは「ナデシコを火星に向けるのをやめて、アキト様を渡す」という、
敗北宣言ってことでよろしいですか、ミスマルユリカ』
カグヤは大きくたじろいだ。
ユリカが意外と理路整然と反論してきたことが、彼女には衝撃的だった。
それどころか自分がアキトの気持ちを軽視していると批難されてしまい、
立場が逆に悪くなっていくのを感じた。
しかしカグヤの叫びもむなしく、カグヤクルーは全く動こうとしなかった。
『なにしてますの!?戦闘開始です!!』
『って言われても…』
『私達、痴話げんかで死にたくないですねぇ』
『め、命令ですよ!?』
『…一応、メール確認するくらいはした方がいいんじゃないですか?』
『う……はい…』
カグヤはクルーにジト目で見られて、ようやく自分の端末を開いてメールを探し始めた。
その一方で、ナデシコ側では…。
「…ミナトさん、旋回して」
「…いいの?」
「いいの。
どっちみち、逃げるのには変わらないもん。
この距離だとグラビティブラストも必殺にはならないし」
「…艦長、良い性格してますよね」
「ホントねぇ」
カグヤはナデシコが反転したことにさすがに気づいた。
だが、すでにナデシコは完全に逆の方向を向いていた。
「ミナトさん、ぶっちぎって下さい!」
「はいはい!
艦長ぉ、信じてるわよぉっ!!」
ナデシコはカグヤを引き離す形で離れていった。
カグヤ側も、ブリッジクルーは気を使って動きはしなかった。
艦長としての資質の違いをまざまざと見せつけられて、カグヤはがっくりと肩を落とした。
だが…。
「…構いませんわ、艦長として劣っていようと。
それにアキト様を連れて行って得意満面かもしれませんが…。
ミスマルユリカ、状況的にあなたは私たちに協力せざるを得なくなります。
…何しろ、火星で出会うのはスーパーナデシコ用のパーツだけじゃないんですから」
「カグヤ艦長、本当に追いかけなくていいんですか?」
「…私に逆らって今更なにを言ってるのですか。
それにナデシコが火星に行くのはやはり本社の決定のようです。
これは覆せそうにありません。
…こうなった以上、次のプランに移りますわ。
それに戦力を整えなければ彼らには対抗できません!」
「よーやっとカグヤ艦長が本来の力を発揮してくれますね」
「カグヤ艦長、どっちかって言うと政治とかに長けてるタイプですからね」
カグヤは怒鳴りながらも、クルーを鼓舞すると、
先ほどの反抗的な態度と打って変わって動きが手早くなって、月へと進路を取り始めた。
「それに…すでにナデシコには楔を打ち込んであります。
時がたてば効力を発揮してくれることでしょう。
〇作者あとがき
どうもこんばんわ、武説草です。
今回は映画の体で遊撃戦艦ナデシコとテレビ版のミックスをお届けしました。
テレビ版のナデシコクルーが遊撃戦艦のシチュエーションに出会うとこうかな、と。
ただ本家テレビ版ユリカはもうちょっとズレてる気がするけどw
多分テレビ版のユリカの場合、こうやって逃げる気がするんだよな~って書いてみました。
ちなみにホシノアキト、ユリは割とヒヤヒヤしてます。
偶然の一致って怖い。
そして結局ナデシコを再構成する関係上結構時間かかっちまったんです。
でも書かないといけない話だからな~~~~ってな具合です。
ってなわけで次回へ~~~~~~~~!!
〇代理人様への返信
>・・・学生の自主製作映画かこれはwww
劇中劇として意図的にかなりチープに書いてはいるものの、
普段書かないジャンルなんでマジで書いてもこんなもんです(爆
>脚本アクアじゃねえだろうなw
「なぜバレましたの!?」
そういうつもりで書いてる部分も多分にありますが(メイキング編に続く)、
上記の通りマジで書いててもこんなもんですw
ちなみに今回の分は一応アクアの旦那・クリスが書いてます。
…しかも出演者のいろんな要望を聞きまくって。
~次回予告~
ラピスだよっ。
ルリに代わってナデシコのメインオペレータ役で登場!
今回はまーちょっとドタバタで私達らしい映画じゃないの?
とはいえスサノオって名前で登場した我らが『ホシノアキト』が不穏だけど、
さてさてどうなっちゃうのかな?
アキトの姿を銀幕に焼き付けて、いい思い出にしちゃおう!作戦、
続行中だよっ!
半年くらいで終わると思ったら一年超えちゃったよ!!
でも初期連載から数えて十年以上空いて、
こんなに書きたくなるとは思わなかった系ナデシコ二次創作、
をみんなで見てねっ!
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代理人の感想
出演者の要望聞いてシナリオ書いてもろくなものにはならないと思うの(真顔)
しかしカグヤとかなつかしいなあ。
漫画版はあれはあれで好きだったw
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