『時の流れに』アフターストーリー
アカツキの場合
木星と地球、この両者で行われた不毛な戦争は一人の英雄の活躍によって終結を迎えた。
……其の名は、テンカワ・アキト。またの名を『漆黒の戦神』…。
今回は、その友人アカツキ・ナガレのその後の話…。
さて、そんなわけで世界は平和になったが、最後の最後まで彼に逆らったクリムゾン・グループは、
まさに崩壊の危機をむかえていた…。
なにやら怪しげな策を練ったりして起死回生のチャンスを狙ってはいたがうまく行かず、
ついにネルガルとの間に話し合いを持つに至ったのである。
そしてここはネルガル会長室。
「とうとう、クリムゾンも万策尽きたかな?」
ネルガル会長、アカツキ・ナガレはまさに余裕。
「…そう簡単にいくかしらね。」
反対にエリナ・キンジョウ・ウォンは慎重な態度を崩さない。
…そして、クリムゾン代表が入ってくる。
「!!ロバート老」
そう、クリムゾンは会長自らやってきたのであった。
「いやいや、敗者が出向くのは当然というもの。」
…流石のクリムゾン会長も今までの戦いで疲れきっているように見えた。
「…。(これは…どう見れば良いかな?)」
…普通の相手ならば弱気になったスキを突いてここぞとばかりに攻めたてれば良い。
だが、相手は天下のクリムゾン会長。どんな手を使ってくるか分からない…。
「…では、早速本題に入っても宜しいですかな?」
何時もの調子ではなく、老人はあくまで丁寧に話を続ける。
「……ああ、宜しく。」
かえって調子の狂うアカツキ。そして暫く時は流れる……。
「………で、ご返答は?」
「……。(あまりに美味し過ぎる話だ)」
そう、話は余りにネルガルにとって、『美味しい』話であった。
…事実上の吸収合併。合併後は『ネルガル』を名乗り、クリムゾンは消滅する。
…たしかに美味しい話だ。
「で、見返りは幾らなんです…?」
「我等が飢えない程度の役職を用意してもらいたい。」
「そ、それだけ?」
「ええ。」
さすがのアカツキも、驚きを隠せない。…だが、
「分かりました。よろしいでしょう。」
…考えてみれば、あのテンカワ・アキトを完全に敵に回したクリムゾンにはもはや協力者はいない。
こうなるのも当然とアカツキは受け止めた。 「
おお、ありがたい!」
しかし……。
「では、両者の永遠の友好の証として、」
…。
「我が『孫』をアカツキ会長の嫁に!」
…。
・・・・・・。
ドタドタ・ガッシャ−ン!!
…………アカツキは逃げ出した。
…そして。
「…これはどういう意味ですかな?エリナ会長秘書殿。」
「…え…あの…。(…完全に…はめられたわね。)」
こうしてクリムゾンはネルガルとの『ほぼ』対等な合併が出来たのだった。
おしまい。
−−−その後−−−
ここは、とあるキャンプ地。
「…ナオさん。」
「なんだ、アキト。」
「アカツキが合流する。」
「噂は本当だったか。…しかし、哀れな。」
「…こちらも人の事言えないぞ。白鳥九十九。」
「「「……はあ…。」」」
…テンカワ達は逃亡の最中だったりする。
::::あとがき::::
初めまして、BA‐2といいます。
SSBBSには少し書いてたんですが、この度投稿させていただきます。
駄文ですけどどうかよろしく。
つぎは、BBSに書いてたのをリニューアルして出すつもりです。
管理人の感想
BA-2さんからの初投稿です!!
う〜ん、やるなあ爺さん(笑)
最終回の二死満塁でサヨナラホームランじゃないですか(苦笑)
でも、この時のアカツキの交際関係ってどうなってるんでしょうかね?
千紗の件も片付いてませんしね(ニヤリ)
しかし・・・アキトはまあ予想通りとして。
ナオさんと九十九がキャンプ地に逃げているとはね(爆)
ではBA-2さん、投稿有り難う御座いました!!
次の投稿を楽しみに待ってますね!!
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