機動戦艦ナデシコ アナザーストーリー
世紀を超えて
第18話 臨戦体勢
連合軍がキャンプをたたみ、基地まで撤退した…。
ここまで聞いただけならば、独立派の完全勝利と言って良いだろう…。
だが、
独立派も北方を失い、その戦力を大幅に削られていたのである…。
・・・。
そして、また数ヶ月程の時が流れる…。
・・・。
ここは連合軍基地・司令室。
「…うー、頭が痛いわね。」
ムネタケが頭を抱えて唸っている。
「提督…大丈夫ですかな?」
ミスマル中佐が一応聞く。
何故一応かと言うとキノコは二日酔いだからだ。
・・・。
司令室の隅で話し声がする。アオイ中尉とカズミ准尉だ。
「それにしても、何もしなくて良いのかな?」
「良いじゃないマスミ…何の命令も無いんだし。」
「そうだね。」
「そうです…ふふっ。」
ぬっ・・・
「ほう?…アンタ達お仕事したいの?」
いきなりキノコが割り込んできた!
「「ヒイィッ!!」」
慌てる二人。
「ま、仕事熱心なのは良い事よねぇ?」
「「は…はぁ。」」
「じゃ、私の肩でも揉んでもらおうかしら?」
「はぁ・・・。」
「命令よ!」
「はっ!(そんな横暴な)」
「准尉はお茶お願いね。」
「…はい。」
「それが終わったら出撃だから。」
・・・。
「「はい!?」」
キノコがニヤリと笑う(吐き気)
「…そろそろ反乱軍の連中も…たるみ出す頃よ…。」
「?」
「気合の入った連中に正面からぶつかる事は無いわ。」
…どうやら何も考えてない訳じゃ無かったらしい…。
そして
ゴォンゴォンゴォン・・・
「これが、我が軍が総力を挙げて開発した新造戦艦よ。」
誇らしげに語るムネタケ。
(…マジですか?)
それに対する全クルーの反応。
「この基地の設備でもこんなに時間が掛かっちゃったわ。」
(そりゃ掛かるだろうな…。)
…一体どんな戦艦なのだろうか?
・・・。
一方その頃。
キュラキュラとキャタピラ音を轟かせ、ヤマダ率いる機動大隊は研究所に向かって突き進んでいた。
最初にこの部隊が攻撃を開始し、本隊に気づかれないよう囮を務める。
その為に随分早くから出発していたのである。
ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ
その中に異形の人型が数十体存在した・・・。
…
100年ほど前に中国で開発されたロボットのデータを元に作られたと言う、ある意味、
趣味丸出しの機体。…その名も
『先行者』
装甲無し・攻撃兵器は腰のキャノン砲のみと言うこの機体…。
誰だよ量産したのは!?(核爆)
(訳の解らない人はBBSを覗いて見よう…既に消えてるかも知れないが。)
視覚的な攻撃能力はかなり高いと思われるが、
実用に耐えるとはとても思えない…。
…そんな機体だった。
…ある士官達の会話。
「ヤマダ大尉…。」
「なんだよエド?」
「先行者をその名の通り先行させませんか?」
「いきなり如何した?」
「・・・。」
「おい!」
「連中の股の下を行くのは精神衛生上良くないかと…。」
「…そうだな。(汗)」
そうして、先行者部隊はその名の通り先行していった。
…因みに原型の先行者に比べると、大出力の動力内蔵と言う所が違う。
…そして…装甲が無いので足が速い…。
…つまり先行者は凄まじい勢いで研究所に向けて突き進んでいった…。
ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・
ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・
ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・
ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・ガッチャ・・・
ガッチャ・・・ガッチャ
…アキト達の運命やいかに!
・・・ヤマダ達が話している。
「可哀想だが連中・・・終わりだな。」
「はい…あのキャノン砲を食らって無事だった者は居ません。」
「実験台にされたゲリラはどうなったんだ?」
「窒息死しました。」
「窒息…何でだ?」
「笑い死にしたんです。」
…。(滝汗)
「…ま、なんだな…変わった兵器だよな?」
「大尉が今乗ってるのも凄まじく変わっていますが?」
「…やっぱりそう思うか?」
何に乗ってるんだ・・・ヤマダ!?
・・・。
そして、最初に出てきた戦艦の中。
「これなら大勝利間違い無しね!」
キノコが騒いでいた。
(…。)
顔に縦線を入れ、沈黙するしかないブリッジクルー一同。
…その戦艦は、何と言うか…その・・・。
イスカンダル
辺りまで旅立ちそうなデザインだった…。(自爆)
続く
::::火星軌道上::::
戦艦のブリッジに立つ人影・・・。
増援部隊を率いるテンカワ大佐だ。
「…少将も無茶をする。」
その横に居た美女…アスカ・オニキリマル中佐が話しかけてきた。
「…援軍を出さなくても宜しいので?」
頷く大佐。
「…向こうからお断りだろう。それにまだ俺達は火星に辿りついていない。」
「確かに、ここはまだ火星では有りませんわね?」
「そうだ。…ここで俺達まで全滅したら火星は連中の手に渡ってしまう。」
「…でも、勝ってしまうかも知れませんわよ?」
「手柄ばかり焦る奴が勝てる相手じゃない。」
「…何故そう言いきれます?」
「敵の黒い奴…かなりの切れ者だと聞く。」
「黒帝…ですか?」
「そう…自らをブラックカイザーと名乗るあの男だ。」
因みに連合軍ではアキトの事をコード『黒帝』で呼んでいる。
「随分…相手を買っておいでなのですね。」
彼女が苦笑すると大佐は答えた…。
「俺の戦術に良く似た物を感じるんでな。」
「…では、今は…。」
「ああ、様子見だ。」
…そして、また先端が開かれる…。
::::後書き::::
BA−2です。
今回は短いです。
…いや、あの「先行者」見てしまったら何か書かなけりゃならないでしょう
(そうか?)
…えー、それはともかくこんな駄文で良ければ応援お願いします。
では!
管理人の感想
BA-2さんからの連載投稿です!!
・・・一番乗り、ですね『先行者』の登場(爆笑)
ま、他の方も書かれているかもしれませんが(笑)
某マンガでも書かれていたくらいですしね〜
勿論、Benも大好きです(笑)
それにしても、ムネタケは宇宙戦艦ヤ○トですか?
・・・ヤマダは何に乗ってるんだか(苦笑)
ではBA-2さん、投稿有り難う御座いました!!
次の投稿を楽しみに待ってますね!!
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