『時の流れに』アフターストーリー
大空に舞うは勇ましき愚者
木星と地球、この両者で行われた不毛な戦争は一人の英雄の活躍によって終結を迎えた。
……其の名は、テンカワ・アキト。またの名を『漆黒の戦神』…。
無限に広がる大空を帆船が舞う…。
戦艦じゃあ無い。
帆船だ。
…しかも船首には巨大なラム…。
…船長曰く漁船だとの事だが、誰もそんな事を信じまい。
…モービスと言う名の巨鯨を追いかけつつ強化されてきたその船体は並の戦艦では敵わないほどの戦闘力を持つ・・・。
船長の名はドラクマ。片手が義手の元復讐鬼…。
彼は今、
猿ぐつわの上、縄で縛られ転がっていた…。(汗)
・・・・・・。
「…ムガァーッ!!(小僧ども!何をしておるっ!!)」
「悪い!船長…俺達も死にたか無いんだ!!」
…片手拝みで舵を握る男が一人。
暫く前にこの世界を救った英雄。
…青の空賊、ヴァイスである。
そして、その横には…。
「…おーい、速水君。」
「…何ですか、テンカワさん?」
…戦神とぽややん。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
そして、その船の後ろに迫るは…。
かの世界で最強の戦艦、デルフィナス!!
…かつてのヴァイス君の船である。
…。
「…でよ、テンカワさん。…キュピルは何を持ってきたんだ?」
ヴァイス君が聞く。
「…決まってるだろう。」
「「やっぱり?」」
案の定…それは降伏勧告だった。
…。
…併走する2隻。
その甲板越しに交渉が行われる…。
「…だから!俺はアイカもファイナも大切だから…!!」
…最低である。
…ある意味、男らしいと言えばそうだが…。
…。
頼みの親友、エンリック皇子は、既に既婚者。
…相手側に完全に付いている。
するってぇと、次の行動は一つしかない!
…。
「「「じゃ!そういう事で!!」」」
つつつ・・・−−−っ。
…逃げ出す。
…しかも全員、ぴちっと敬礼を合わせた上で、遠近法まで使って。
「ああっ!逃げたっ!!」
「追えっ!!」
…速水が居る所為か、何処と無くガンパレ化している。(汗)
・・・。
「月煌砲…発射!!」
…。
よ、容赦無ぇ!!
ズガガガガガガッ!!!!!
凄まじい攻撃にさらされ、既に崩壊寸前の漁船リトルジャック。
「むごぉーーーーーーーーーーーっ!!」
(訳:ワシの船ぇーーーーっ!!)
…。
そして、この世界では見慣れないタイプの小型船が自称漁船に取りつく。
…それを見たデルフィナスのブリッジでは、
「…ファイナです。ホシノさん。SSSとSSランクが一命ずつ。」
同盟本部に通信を入れていた。
そう言えば…名が命になってる。…最早、
人としての扱いは期待できまい。
「…今、逝きます。」
だから、字が違うって!
・・・。
…因みに今、元々は漁船に取り付いているのは、ドラッヘと言う。
…あれ?これがココにあると言う事は…。(汗)
「…着いたぁ!」
「青い人は何処でしょうねぇ?」
「早く見つけないとお仕置きされるぅ…。」
「…何だか最近のお仕置きは桁が違いますしねぇ。」
黄色い頭に青いボディの玩具のような(苦笑)ロボットが下りてきた。
何処かリョーコの裏声のような声をしたそいつ等の名を『コブン』と言う。
…キョロキョロと辺りを見まわす。
「青い人ぉー−ッ出てきてくださーい。」
「「…俺(僕)達か?」」
ヴァイスと速水である。
「違います−。」
「早いところ僕達の42番目の兄弟になってくださーい。」
「…じゃないと僕らが殺されます−。(汗)」
「トロン様とロールさんもまってますー。」
「…早く出てきてくれないと大変ですよぉ?」
・・・。
バシュシュシュシュシュシュ!!!!
「ひゃあ!?」
「ぐわ!?」
「ああっ!!」
「ひいっ!?」
ダダダダダダダダダダッ!!
ゴガガッ!!…ポイッ!…ポイッ…グォン、ゴン、ヒュ−−ーン…。
突然現れた青い影!
いきなり腕のバスターで掃射すると、走り寄る!!
そして、コブン達を雲の下に蹴り落とす!そして、投げ落とす!!
…しかし、容赦と言う言葉を知らんのだろうか、コイツは?
「…今です!皆ッ!!」
「「「…おおっ!!」」」
ダダダダダダッ!!
スタッ!
ブウ・・・ン
そして、彼らは敵の乗り物を奪うと颯爽と飛んでいく。
…全て計算ずくだったのか?
無論…行き当たりばったりの可能性も捨てきれないが。
「…しかし、良いタイミングだった。ロック君?」
「ヴァイス君の行動も早いよねぇ。流石は公然二股掛けコンビだね!」
・・・。
…歩く媚薬のアンタ達には言われたくないなあ…。
言われた二人…、
ディグアウターのロック・ヴォルナット、
青の空賊ヴァイス、
言葉には出さないが、両名の魂の台詞だった…。
・・・。
「で、取り逃がした…と?(怒)」
…何故か、子供向け特撮物の悪の根拠地のような雰囲気が漂う。
…今のままではルリちゃんが悪の大王役だが・・・。(汗)
「「申し訳有りません、ミス・ホシノ。」」
…あんた達も乗るなって。
「…これは、お仕置きですかね?…皆さん?」
悪の幹部のように配置された同盟主要メンバーが一斉に頷く。
…何故か明かりが落とされ、シルエットしか解らない様になっている。
…オモイカネも大変だね。(滝汗)
「…そ、そんな!?」
「今一度チャンスを!」
だから、乗るなってば。(苦笑)
はっ・・・
突然、はっと顔を上げる平伏する人達。
「「失礼しました、ミセス・テンカワの方々。」」
ニンマリ
「…まあ、間違いは誰にでもありますからね!」
「おお、そうだぜ!」
「わ、私とアキトさんはそんな…(ニヤリ)」
「…今回は見逃すわ。…別の実験材料探さないとね。」
…。
「…それにしても、アキトさん達にサプリ系の煌術と…。」
「動く対空砲座が加わったのは痛いですね。」
「ねえねえ、ルリちゃん。」
「はい?なんですか艦長。」
「…その、サプリって何?」
「回復呪文みたいなもんです。」
「へえ。」
「…但し、船の船体も直せてしまうんです。…何故か。」
「え?じゃあ…。」
「はい、戦艦の足を止めて突入、と言う従来の方法は難しいでしょう。」
「…ふうん、大変だね。じゃ、私は行くから。」
「はい、…って何処に?」
…お忘れかも知れないが彼女はA級ジャンパー。
何処に行ったかは公然の秘密。
最も、同盟内でそれを知る者はいないが…。
−−−ヤマダ迷惑劇場−−−
…ここは、とある教会。
その聖堂内に、本来ならば有るわけの無い人影が一つ。
…横に寄り添う犬と共に、最期の時を迎えようとしていた…。
「パトラッシュ…僕はもう疲れたよ…。」
少年…ネロはそれでも満足だったのかも知れない。
最後に憧れのルーベンスの名画を見れたのだから…。
そして、少年の元に天使が舞い降りる…。
そして、彼の魂を神の元に連れていこうと
どっごーん!!…プチ
…あ、潰れた。
「痛タタタ…ったく、A級ジャンパーじゃねえとランダムジャンプと変わらないなんてよ…。」
「…な…な!?」
「ん…!ヒカル…あ、万葉も!?」
「「待て−ッ!!」」
「…アキトじゃあるまいし、なんで俺が追われてんだ!?」
「…解らんのかっ!!」
「?」
「…もう良いわ、覚悟しなさい。」
・・・。(戦闘中)
ドッガーン!!…メラメラメラメラ…
「き、教会が…名画が…。」
ネロ、唖然。
…。
挙句に、警察登場。
「…貴様!そこで何をしている!!」
「…え?」
「ああっ!!…名画が!!」
「…え、ええ。」
「貴様かぁッ!?逮捕だ!!」
「…へ?」
ガシャン・・・
・・・。
そして、次の日。
「…いやあ、ネロ君。済まなかったね…。」
「いえ、良いんです。」
ボコボコの顔で答えるネロ少年。
臭い飯で生き残ったようだ。
「…所で、君に会いたいと言う人が来てるよ。」
「…え?」
…そして、少年は幸せへの道を歩き始める。
史実では、一晩遅かった救済。
今回は間に合ったのだ。
…偉いじゃないか、ヤマダ。
「俺はダイゴウジガイ・セカン!!」
はいはい。
・・・。
ここは、教会跡(笑)
作業員が瓦礫を片付けている。
「…おい、聞いたか?ピンクの巨人の話…。」
「ああ、他の2体の巨人と戦ってたんだろ?」
「…被害者は1000人を超えたそうだ。」
「へぇ・・・。」
…駄目じゃん。
…その頃、犬の魂は迎えが死んだ(笑)ので地縛霊化していたという…。
::::後書き::::
BA‐2です!
逃亡シリーズ最新作完成です。
…DCとPSの両方を持ってないとよく解らないかも知れませんね。
…まあ、今回の二人は逃亡メンバーにとって大切な駒(笑)だった様です。
…戦闘の激化は避けられないでしょうが。
さて、ヤマダ迷惑劇場第2話。
何か、一人助けたと思ったら、それ以上の被害が…。
…だから迷惑劇場なんですけど。
こんなのでも応援頂ければ幸いです。
では!
BA-2さんからの投稿です!!
だんだん追い詰められていってますね〜、男性陣(笑)
手段を選ばなくなってますし(苦笑)
最終決戦ではどうなる事やら・・・
しかし、ヤマダ〜
お前って実は美味しい処を独り占めするタイプだったんだな(爆)
ではBA-2さん、投稿有り難う御座いました!!
次の投稿を楽しみに待ってますね!!
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