『時の流れに』アフターストーリー
遠き星にて
木星と地球、この両者で行われた不毛な戦争は一人の英雄の活躍によって終結を迎えた。
……其の名は、テンカワ・アキト。またの名を『漆黒の戦神』…。
この物語は…アキト達が「オペレーション・ポルンガ」に失敗し、某同盟に捕らわれてからの話。
…そう…『自由への脱出』の残党達の物語なのである…。
…。
…ここは…とある森の中…。
「うおーい、全員生きてるかぁ!?」
「ええ、ヤマダさんは?」
「…俺なら心配要らないぜ…。」
…ぱ、パーティーのリーダーはヤマダ…?
…なんか偉い事になりそうな気が…。(汗)
「しかしな…このままじゃ正直拙いな…。」
「…問題無い。」
…待てぃ。
…何故…ネルフの司令がここにいる!?
「ふっ…赤木君の事がユイにばれた…シナリオの修正は不可能だ。」
…泣きながら言うなよ。(汗)
…。
「…ところで…ここ、俺には見覚えがあるんですけど。」
「ホントかよ、クロード!?」
「ええ、ここは神護の森…。」
…そう、ここは惑星エクスペル…。
かつて、彼…クロード・C・ケニーが迷い込み…旅した土地…。
…そして…、
「ヤバイ!…皆居るに違いない!!」
…旅の恥は掻き捨て…とばかりに「ご乱行」に及んだ土地でもあった…。(爆)
…。
さて、逃亡者の一団は今後の方針を話し合って居た。
「…ま、ランダムジャンプで辿りついたにしちゃ上出来だな。」
…ヤマダはこの時点においても楽観的であった。
「…ふっ、問題無い。」
…ゲンドウは…言葉の割に暗い影を落としている。
…既に目がイッてしまっているし。
「拙いな…。(汗)」
…クロード君はさっきから冷や汗かきまくりである。
が…まあ、止むをえまい…。
…何せ…知り合いが多すぎる。(爆)
…。
「所でよ…カーマインの奴はどうした?」
「先月から…トチ狂った友人を切り伏せに行くって言ってましたが?」
「まさか…気づいてなかったのか?…まあ問題無いが。」
…。
…カーマイン・フォルスマイヤー…。
またの名を、『救世の騎士・グローランサー』という英雄である。
…なお、話の友人と言うのは2の主人公ウェイン君。
差し迫った『清算(エンディング)』の脅威に耐えられなかった彼はトチ狂い…。
…洗脳エンドめがけてまっしぐらである。(ヲイ)
…身から出た錆とは言え…哀れな気もする。
…やってる事は決して許されないが…。
…。
…なお、カーマインの落とした女性はかなり個性的。
…義妹
…人造人間
…看護婦(しかも遺伝子的には娘)
…そしてトドメは、男装の麗人!
…なお、盲目の戦士(♂)と、よく温泉で一緒に居た為、ホモ疑惑までかけられている。
(本人は否定)
その上…三角関係の果てに、仲間だったある学者に命を狙われて居ると言う噂もあるが…。
…そんな事より…シスコン剣士の方が余程恐ろしいと彼は言う。(笑)
…。
因みにクロード君の場合は、
…古代人の生き残り
…メカフェチ発明少女
…セクシー紋章術士(魔法使いのような物)
…三つ目のお嬢様
…武闘派の新聞記者
…なお、男友達には樽マニアなんかも居る。(汗)
…その上、ソイツの背中からは竜が生えていたりするが…。
備考:クロードは手癖が悪い。
…。
……エクスペル漂着から数日後。
彼等は村を避ける様にして、北上を続けて居た。(笑)
「はぁ…はぁ…アーリアはすり抜けられたか…。」
…既に死に掛けのクロード。(笑)
「でもよ…あんな田舎の村…堂々と通れば良かったんじゃねえか?」
「…駄目だ…あそこにはレナが…!!」
…居るのか…同盟メンバーが。(汗)
「ま、兎に角…今必要なのは…金だな。」
「確かに…この世界の通貨を我々は持っておらん。」
「ゲンドウさんまで…やっぱり…それは問題ですか?」
「…そりゃぁ…まぁな。」
「…ああ…そうだ。」
…それを聞くや否や、クロードは近くの鉱山の町に駆け込んでいく。
…そして…30分ほどで戻ってきた。
「ふう…ま、暫くやっていける分は確保しました。」
…見ると、彼の手には小銭やら小物やらが握られている。
「ほお…?」
「やるじゃねぇか!」
「ええ、ピックポケット…久々にしては上手くいきました。」
…それを、世間一般様ではスリと言う。
…犯罪行為です。…良い子は真似しない様に。(爆)
「では…(ゴソゴソ)…。」
…クロード…何してる。(汗)
「はい、出来ました…偽札と株券!!」
続々と作られる偽造書類の数々…。
クロードよ…爽やかに言うなぁ!!(爆)
「ふっ…問題無い。」
「おお、助かるぜ。」
…いいのか!?
…いや、長い逃亡生活で…モラルが消えているのだろうな。(汗)
…。
兎にも角にも旅費を手に入れた一行。
…だが…それは…自らの首を締める行為だったのだ…。
…。
更に数日後…彼等は口々に呟いて居た…。
「「「…ラララ」」」
…周囲を取り囲む『無人くん』の群れ!!
その数を数えられはしないが…広い草原の中…視界一杯にウジャウジャと居るのだけは確かだ。
「…何なんだよ…。」
「ぷ…プリシスか?」
「…お前の女か?」
…。
「クロード…元気だったー!?(怒)」
…突如…地面を突き破り…一機のマシンが飛び出してきた!!
乗っているのは…ポニーテールの少女!
「…モール!?…やっぱりプリシスだー!!」
「…いやー、ずいぶんと探したよクロード?」
「いや…まぁ…ね…?」
「あ、そうだ…盗難事件が30分に20件も起きると…何処に居るかバレバレだよ?」
「…。(汗だく)」
…ジワジワと追い詰められる逃亡者一行。
…更に…上空に宇宙船が…。
「…オペラさんの船か。…終わったかな。」
「諦めるな…奇跡は起きる!!」
「…ゲンドウさんよ…アンタが言っても説得力無いって…。」
…だが…その時、奇跡は起こった!!(笑)
「…もう、仕方ないなぁヤマダ君は。」
…ガチャ
…突然現れたドアから伸びる手が、ヤマダ達を引き入れる!!
「あ、クロード…待ってよ…!!」
「…地球破壊爆弾。」
…ゴテッ…。
「え?」
…カッ!!
…。
そして…その星は壊滅的な打撃を受けた…。(汗)
…残された者達は、唖然とするほか無い…。
…。
「…そうですか…レナさん達も気を落とさない様に。」
…ガチャ…ルリが通信を切る。
「ルリちゃん…どうだった?」
「ユリカさん…エクスペルに現れたのは…ヤマダさん達でした。」
「…なら…ヒカル達に教えてやらないとな。」
「そうですね…でも、リョーコさん…アキトさんは何処に行ったのでしょう?」
「…意外と…近くにいるかもな…。」
因みにアキトは…色々と耐えられずにまた逃げ出して居た。
…どうやってかは不明。(笑)
「…でも、アキトがあの人達(逃亡者)と接触した様子は無いよ?」
「ラピス…リンクは?」
「…駄目…。」
…そして…彼女達は盛大にため息をつくのであった…。
実はこの時、エクスペルからの通信をよく聞いていれば…
…残党達がなかなか捕まらない理由も理解できたかもしれない。
だが…彼女達は、この時アキトの事だけに集中していた。
…それは…逃亡者達にとっては最大の幸運だったろう…。
…。
…ここは、20世紀の日本。
「…助かった…。」
「…一時はどうなる事かと…。」
「問題無い…。」
「…全く…皆どうしてこうなのかな…。」
…そこに居るのは…自称猫型ロボット。
そう…ドラえもんである。
…彼は、未来に猫型ロボのガールフレンドが居ながら、
この時代で生身の猫『ミーちゃん』に浮気をしていた…。
…それをのび太に密告され、逃亡を余儀なくされて居たのだ。
…なお、のび太の名誉の為に言っておけば…彼は『某同盟』の尋問を受けて居たのだ…。
『…アキトさんの居所を知らないですか…隠すなら…うふふ…』と、脅されたのだ…。(汗)
…あの『お仕置き』にのび太が耐えられるはずが無い。
…。
…なお、ドラえもんは生き残った(?)逃亡者達のリーダー格の一人でもある…。
…そして、彼らはアジトに帰っていった。
因みに…彼らの駐屯している基地は…ムーミン谷の地下にあるらしい。(爆)
…。
…その頃アキトは…。
…とある下水道…そこにアキトは居た。
何処かに連絡すれば足がつく…。
…そんな強迫観念に捕らわれたアキトは、誰とも会わずにこの下水道で一週間を過ごして居た。
…自業自得とは言え、哀れである。
「…もう…駄目だ…。」
…ザッパーン…。
…遂に力尽きるアキト。
…良いのか…戦神ともあろう物が…下水道で、それも空腹で死ぬとは…。
…いい気味だと思った人…
…手を上げて。(爆)
…。
その時…アキトの耳に暖かな声が響いた。
目の前に現れる甲冑姿の美女。…そして…、
「一緒に…生きましょう。」
…無論、アキトが死力を振り絞って逃げ出した事は想像に難くない。
…。
…なお、再捕獲された時…アキトには発信機が埋め込まれた。
彼に…人権は…無いらしい。
::::後書き::::
BA−2です。
逃亡シリーズとヤマダ迷惑劇場のドッキングです!
さて…今回は如何でしたか?
…しかし…遂に今回、星一つ滅ぼしかけるとは…。(汗)
今回の元ネタは
スターオーシャン・セカンドストーリー
グローランサー(1及び2を少し)
ドラえもん
ヴァルキリープロファイル
です。…解りましたか?
では!
代理人の感想
・・・・最強の逃亡者現る(爆笑)!
まさかとは思いましたが・・・やっぱり彼でしたか!
イデオンとガンバスター味方につけるよりもよっぽど頼もしい(核爆)。
(ちなみにイデオン主人公とかガンバスターコーチとかも逃亡者の資格ありと思いますがどうでしょう(^^;)
もっとも、「敵」にドラミちゃんが付いたらわかりませんが(笑)。
・・・・ふと思ったんですが、しずかちゃんがいながら劇場ではしょっちゅう可愛い女の子と仲良くなってる
のび太君は逃亡の対象外なんでしょうか(爆)?