『時の流れに』アフターストーリー

取り返しのつかない事

 

 

 

 

木星と地球、この両者で行われた不毛な戦争は一人の英雄の活躍によって終結を迎えた。  

 

 

……其の名は、テンカワ・アキト。またの名を『漆黒の戦神』…。  

さて、彼ら(テンカワアキト他数名)が異世界に逃亡を図ってから既に半年程の時が流れていた・・・。  

さて・・・彼らは持ち前の優しさ(お節介とも言う)を存分に発揮し、歴史の修正者として全国行脚を行っていた。  

今回の話は、そんな時期の一つのエピソードである。  

 

・・・地球に向かい落下を続ける巨大隕石のような物がある。  

但し核パルスエンジンで移動し、内部にも核兵器をこれでもかと積んではいるが・・・。  

アクシズ・・・かつてネオジオンの本拠地だった場所である。  

 

「シャアッ!何故こんな物を地球に落とす!核の冬が来るぞ!!」  

・・・そう!ここはUC0093…シャアの反乱の真っ最中である。  

アキト達は今、この世界に関わっていた。  

・・・ここで、アムロ・レイと出会ったアキトはララァ・スンとの話に同情してしまい、

ボソンジャンプでアムロをUC0079(1年戦争時)に送り届けた。  

むろん、アムロは助けたかった人達を次々と助けていった…が、その為に…。  

 

・・・。  

 

宇宙空間を赤いMSが駆ける!サザビー…シャア・アズナブルだ!!  

・・・ん?横にリック・ディアスが2機・・・。  

 

キュ…ウ・・ン!  

ドカカー−−−ン!!  

 

横からのブローディアの一撃で一瞬にして灰になったロベルト+アポリー。

…せっかく生き残ったのに・・・。  

 

だが、戦場はそんな感傷を許さない・・・。  

νガンダムとサザビーが切り合いを行っているその横から青い機体がνに襲いかかる。  

「レズン・シュナイダーか!?」  

否!  

「はっはっは!小僧…久しぶりだな!」  

青い巨星・・・ランバ・ラルだ!

・・・ランバ・ラル隊の皆様も一緒だ…。  

 

バラタタタタタタタタタ・・・・  

 

・・・。  

 

ズドドドドドドドドドド・・・・!!  

 

「クランプ?・・・アコ−ス!!…うおおおおおおお!!」  

ランバ・ラル隊の皆様は士翼号のジャイアントアサルト×2の全力射撃により1ターンで壊滅した。  

・・・だが流石に歴戦の勇士!こんなことでは挫けない!  

グフとは違うのだよ!グフとは!!」  

青いヤクト・ドーガで叫んだ後、メガ粒子砲で攻撃する・・・

しかし、ニュータイプ覚醒後のアムロや、異世界のエース達に当たるはずも無く…  

 

ビュン!・・・ズガ!

…バタタタタタ!

…ドガッーーーン!!  

 

「・・・やるな、だがお前の力で勝ったのではない!そのモビルスーツの…」  

アムロとシャアはエルメスの取り合いをしている・・・。  

サザビーがエルメスを抱きかかえる

「ララァ!…奴との戯言は・・・」  

…それを奪い取るνガンダム

「ララァは戦争をする人じゃあ…」  

・・・。  

二人は同時にエルメスを見ると、

「「ララァ!!」」  

ララァは暫く考えていたが・・・。  

「……ああ、時が見える…。」  

 

・・・。  

 

「…。(呆然)」  

「…ハモン、このランバ・ラル、戦いの中で戦いを忘れた…。」  

ラル大尉はつかれた顔をして帰っていった・・・。  

 

一方その頃・・・  

 

黒いギラ・ドーガ×3が白鳥九十九のテツジンに対して攻撃を掛けようとしていた。

「オルテガ!マッシュ!ジェットストリームアタックだ!!」

「「おう!!」」  

・・・なんでこの連中が生き残っているのか・・・?

答えはマチルダ中尉にある・・・アムロはイベントを回避したらしい。  

で、  

テツジンの胸が光を帯びる!  

 

・・・。  

 

「ゲキガンフレアー−−!!」  

閃光!!  

 

・・・。  

 

黒い三連星は跡形も無く消えた・・・

ジェットストリームアタックは三名が縦一列に並ぶので、良い的だったらしい・・・。

 

・・・。  

 

それから数時間後・・・。

反乱は完全に鎮圧された・・・

一説によると謎の武装勢力が連邦に協力していたとされるが、全ては歴史の闇の中である・・・。  

 

連邦軍・巡洋艦ラー・ケイム  

「・・・しかし、君達に歴史の修正を持ちかけられた時は、正直・・・気違いの集団だと思ったもんさ。」  

「だろうな・・・だが、修正は成功した。・・・後は、こちらの要求を飲んでもらおうか。」

アキトは何かを企んでいたらしい。  

「了解。・・・基地につき次第、ラー・カイラムを君達に引き渡す。

 …言われてた改造はもう終わったよ。」  

「流石は機械好き…設計図さえあれば…か。」  

「何にしても…これだけの数だ。

 生体ボソンジャンプのみでの移動はA級ジャンパーのテンカワに負担が大きすぎる。」  

「…早くほとぼり、冷めないかな。」  

「無理だろうね・・・暫くは。」  

まだ逃げてるアカツキ。

(第1作、アカツキの場合・第3作、運命の友 参照)  

「ははは。大変だな君達も。」  

その時、通信が入る。  

「…ん?チェーン…どうした、怖い顔して…?」  

…何か、体感温度が5℃ほど下がった気がする…。  

「アムロ…ベルトーチカさんって…誰ですか?」  

 

・・・。      

 

ガッシャー−−ン・・・(何かが壊れる音)  

これは、史実では起こりえなかった悲劇。

本来ならここにチェーン・アギは居ない筈だった・・・。  

 

・・・。  

 

冷たい沈黙が辺りを包み込む・・・。  

 

「アムロ大尉・・・。」  

「テンカワ・アキト君・・・。」  

・・・。  

「「ご一緒しましょうか?」」  

・・・運命共同体にまた一人。  

「・・・何のお話ですか?(怒)」  

「…ア…っと、…いやチェーンが余りにチャーミングだって・・・ね?」  

「・・・。(青筋)」  

余りの空気に耐えかねた皆は行動を開始する。  

「ジャンプ!」  

 

・・・。  

 

「!?消えた!」  

・・・戦艦ラー・カイラム  

 

ドドドドドドドドドドドド・・・・・・  

 

「ブライト!!…予定を早める!!悪いが今すぐ艦を降りてくれ!」  

ブライトは呆れながら  

「…もう既にこの艦に残っているのは私を除けば君達の同類だけだ。

 …私も直ぐに降りよう…。」  

・・・と、言った瞬間  

 

ザザ、ピー・・・ピ!  

 

「あなた・・・。」  

ミライさんからの通信が入った。  

「ん・・・どうし・・・た・・・あ…あ、あ…ああぁぁぁぁぁ・・・!」  

ミライの後ろにはエマリー・オンスが居た・・・。  

「ブライト艦長・・・。(ニコニコ)」  

「…一応、説明してね?(激怒)」  

二人とも笑顔なのだが…ミライさん…目が笑ってない…。  

 

・・・。  

 

永遠とも思える一瞬が過ぎ去った後・・・。  

くるりと振り向いたブライトは、半泣きで、  

「済まんな…皆の命をくれ・・・!」  

 

・・・。  

 

「「「「「「おう!」」」」」」  

・・・もはや、皆、そう言うしかなかった…。  

 

・・・慌しく出航の準備をするラー・カイラムに迫り来る赤い影。  

「アムロッ!」  

「シ、シャア!?…お前裁判はどうした!?」  

「…貴様が何処かへ逃げると聞いて黙っては居られなくなった!」  

・・・緊迫するブリッジ。  

「…また、新たな反応!キュベレイ・アルバ・アジ−ル・戦艦…レウルーラです…あ、遅れてエルメスも…。」  

「…ん?だが、この編成は?」  

まさか…。  

「…私も連れていけ!!」  

・・・どうやら向こうも状況は最悪らしい。  

「シャア・・・。」  

「アムロ・・・。」  

・・・二人は十数年の時を越えて、ついに分かり合えたのだった。(笑)  

 

・・・。  

 

「・・・とにかく!ジャンプ!!」  

 

光が辺りを包み込む・・・。  

・・・そうして戦艦は虚空に消えた・・・。  

頼もしい戦友を加え、アキト達の旅は続く・・・。  

 

−−−その直ぐ後−−−  

 

ナデシコが追いかけてきた・・・。  

「・・・逃げられましたね。」  

「もう!アキトってば逃げてばっかり!プンプン!」  

「「「「とにかく」」」」  

「「「……「見つけ次第お仕置き!」……」」」  

 

・・・。  

 

「まあ、良いでしょう…新しい仲間も…大勢居るみたいですし。」  

 

…アキト達の戦力が充実する度、その数倍のスピードで増強される追跡者側。  

…捕まらない事を祈ろう・・・。  

…無理だけど。

(第4作、復讐鬼は一人じゃない 参照)  

 

::::後書き::::  

…ガンダムをよく知らない方…スイマセン。

熱烈なガンダムファンの方…ゴメンナサイ。

アキト達の活躍を期待してた人…もーしわけない!  

つい、勢いで書いてしまいました・・・。

・・・こんな駄文でも面白いと感じて頂けるなら応援よろしくお願いします。

設定の間違いなどは許してください・・・。

 

 

管理人の感想

 

 

BA-2さんからの投稿です!!

・・・簡単な算数ですよね(爆)

逃げる男が一人増えると、追う女性は最低でも2人増える。

しかも、アキトと速水は桁が違うし(苦笑)

それぞれのエキスパートを取り込みつつ、増加しつづける女性陣!!

何時までアキト達の逃走劇は続くのでしょうか?

 

個人的に次の希望は『天地無用!!(OVA版)』です(笑)

 

ではBA-2さん、投稿有り難う御座いました!!

次の投稿を楽しみに待ってますね!!

 

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