機動戦艦ナデシコ アナザーストーリー
世紀を超えて
第77話 浚われた者
…ピチャン…
ここはネルガルの地下牢…。
かなりレトロな感じのその場所に…彼はガチガチに固められた状態で拘束されていた…。
「さて…死神さん。…そろそろ本当の所を話して頂けませんかね?」
「プロスペクタ−…言っている事の意味が良く判らんが…?」
バキィッ!!
「私は今、機嫌が悪いんです。…雇い主は誰かと聞いているんですよ…!」
「日ごろ冷静な貴様は何処に行った?…そんな事では…。」
ドゴォッ!
なんだかプロスの目が怖い…逝っちゃってるよ…。(汗)
あの彼が暴力的になるほどとは…。
「うぐっ!」
「…暫くそこでそうしていて下さい。…また来ますんで…。」
…こうして…地下牢での時間は過ぎていった…。
…。
その頃のナデシコ…。
「それじゃあ…これで自己紹介は全部終わりかな?」
「はーい、ジュン君、質問。」
「なんでしょうかミナトさん?」
「…さっきから気になってたんだけど…この子誰?」
…え?
…ミナトの指差した方向には一際小さい影が…。
「ふぇ?」
「あ、サフィーですか?」
「そう、その子は一体なんなのかしら…?」
…そう、まだ紹介していなかったのだ。
それでも今まで何の問題もなく進んできたのはナデシコだからだろうか…?
「私達の妹です。…今回の一連の事件で家が消失したので一緒に乗せる事にしました。」
「…そう。…貴方たちも大変なのね…。」
その時…サフィーはぽふっと手を叩いた。
「…ねー、ルリお姉ちゃん…思ったんだけど…。」
「はい?」
「お兄ちゃんが居るから、サフィー帰ってもいい?」
「あ…。(驚愕)」
…そう、ルリは忘れていた最大の懸案事項を思い出す。
…このままでは…アキトがナデシコに乗る可能性は極めて低いのだ…!!
(どうしましょう…私たちがここにいる事を知らせればアキトさんなら付いて来てくれる筈…)
「…お姉ちゃん?」
(…いえ…連れ戻そうとするかも知れません…!!)
「…お姉ちゃん…固まってるの…。(汗)」
(どうしたらアキトさんをナデシコに乗せられるでしょう…?)
「おねえちゃーん…。」
「止しておきなさい…いずれ戻ってくるわ…。飴欲しい?おチビちゃん。」
「あーい、ほしいのー。(笑顔)」
「じゃあ、はい。」
ピロッ…サフィーは、『巨大飴玉』をゲットした!(笑)
「副提督…なんて古典的な手を…。(汗)」
「煩いわね…子供には古今東西お菓子ってのが相場でしょう?(そうか?)」
…ルリの妄想モードはまだ良いとして…。
アンタ…ホントにムネタケなのか!?(汗)
(…そうだ…私が説得すれば…!)
「ほむほむ(飴を舐めています)…あにゃ?…お姉ちゃん…何か…テレビが騒いでるの…。」
(ふふふ…そうです!!…アキトさんが私のお願いを聞いてくれない訳が無い!)
「おねーちゃん!…びーびーって…煩いのー!(汗)」
(そう…私とアキトさんの間にある”愛”の力なら!!)
…段々と「思考」から「妄想」へと変化している事にルリは気づいているだろうか…。
それと…自分がイヤンイヤンのポーズを取っている事にも…。(汗)
「おねーちゃーん…赤いぼつぼつが真ん中に集まってるのー!(精一杯大声)」
「どれどれ?…あ、これってもしかして…ねえルリちゃん…!(汗)」
…おや…ユリカが何かに気づいたようだが…。
なお、賢明な読者各位ならば、現状がこれでもかって程に理解できると思いますが…。(汗)
(…そして…戦いの毎日の中で二人の絆は深まっていき、最後には…ああっアキトさん私達そんな…)
「…ちょっと…ルリちゃん…大変言いづらいんだけど…正気に戻ってくれないかなー?」
「…はっ!…え、ユリカさん…何時の間に傍へ!?」
「…ちょーっと、レーダー見てみようね…。(ミサト風)」
…。
見ると…赤い点…即ち敵、
大量に接近中!!(爆)
「何ですって−!?」
「お姉ちゃん…だから呼んでたの…。(汗)」
「…ルリさんは未だ職務に慣れておりません…詮無き事かと。」
…ジルコニアはそう言ってくれるが…ルリは慣れていないわけではない。(爆)
たれルリは腐れ人間スキルLV1『妄想』を習得した!(注:役には立ちません)
「ふう、木星蜥蜴もしつこいわね…。」
「そうですね…あ、でもさっきの人が助けてくるでしょ?」
「それが…駄目なのよね。…メグミ・レイナード。」
「え?…何でですか?…雇ったんでしょ?」
…なんだか少し重々しくムネタケが言う。
「契約期間…戦闘一回分だもの…。(汗)」
…つくつくほーし…つくつくほーし…
何故かセミの鳴き声が響き渡る中…謎の沈黙を守るナデシコクルー達…。
…つーか、固まってるだけかも。(笑)
…。
「…それって…。」(メグミ)
「もしかして…。」(ミナト)
「つまりそう言う事ですか。」(ルリ)
「ぉあ?」(サフィー)
「飯はまだか…。」(フクベ)
「…一時間前に召し上がったはずでは?」(スミヤ)
「いや…提督はあの時トイレに居た筈だから…。」(ジュン)
「じゃあ、提督は先にご飯にして置いてください!」(ユリカ)
「そうだな…ではこの際一時解散と行くか…。」(ゴート)
…何気に段々と話題が変質しているが…まあ、この際それはいい。(本当に?)
…問題は目前に迫った敵なのだから…。
…。
「あれ?…ルリちゃん…敵は今どの辺りまで迫ってたっけ?」
「え?…あ、忘れてましたね…えーと…。」
…がちゃー…ん…
「え゛?」
「ぁぁぁ…。」
ヴヴォォォン!
バッタの赤いカメラアイがブリッジクルー達を照らす!!
…殺る気満々だ(爆)
「あ…えー、敵は至近距離に…。(汗)」
「うん…そうみたいだねルリちゃん…。(滝汗)」
…。
…だが…その会話は拙かったのかも知れない…。
「ほぅ…貴様が魔女…ホシノ・ルリか…。」
「…ほ、北辰!?」
…バッタの上に仁王立ちする北辰!
しかし…出番が早すぎだ!!(何を今更)
「る、ルリちゃんが魔女…ってどう言う意味です…。」
「艦長…その前にこの人一体何なの?」
「ミナトさんこそ…そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?」
なお…上からユリカ・ミナト・メグミの台詞である。
「む…艦長?…ミスマルユリカか…。」
「…な、何故私の名を!?…やっぱり可愛いから?」
「艦長…んな訳無いでしょう…。(苦笑)」
「そうです!…それなら私が狙われてもおかしく無いでしょうに!」
「…貴様は…ハルカ・ミナトか?…そしてそこのは…。」
「な、何ですか!?(ドキドキ)」
「…判らん。(きっぱり)」
「が…がーん!!(爆)」
…いや…メグミさんは劇場版で北辰と関わる部分が無いから仕方ないかと…。(汗)
それに、今回の場合…知られてないほうが良い結果になりそうだし…。
「…兎に角…ルリちゃんをどうこうさせる訳には行きません!」
「そう言うわけにも行かんのだ…この娘を放っておけば、我らを滅ぼす最終兵器に育つのでな。」
「どうするのですか…私を…。」
「我とともに来い…我らがラボで栄光ある研究の礎となって貰おう…。」
…ルリ…大ピンチ!!
だが…その時最初の助けが!!
「待ってください!!」
「ああっ…プロスさん!…今まで何処に居たんですか?(汗)」
だが、プロスはそれに答える事も無く、何かを取り出し北辰に突きつける!
「これを見なさい!」
「そ、それは…!?」
…それは…一枚の書類だった。(爆)
「ふふふ…何処の誰かは知りませんが…木星蜥蜴に属するものに話が出来るものが居るならば!」
「居るならば!?」
「今までネルガルが受けた損害!
…耳を揃えて払って頂きます!!」
…さくっ
「ああっ…プロスさんの額にナイフがさっくりと…!(汗)」
「…音も無く倒れていったけど…大丈夫なの?」
「何考えてるんでしょうか?」
…いきなりプロス…戦線離脱…。
ああ、貴重な初期戦力が…まあ…次の話では何事も無く復活してるんだろうけど…。(笑)
「プロスペクタ-とはこんなにも間抜けたキャラだったのか…?」
「そう言う訳ではないんだがな…。」
…今度はゴートが立ちはだかる…。
「ほほう…ゴート・ホーリ…だな…?」
「…そうだ…。」
じり…じり…
両者はにじり寄りながら相手との距離を測る…。
そして…ゴートが段差につまづいた!!
「愚かなぁっ!!」
「…掛かった!」
「な?」
…ゴン!!
「うぐ…がはっ…。」
「…戦えるのが一人だとでも思ったか!?」
…何時の間にか…ジュンは北辰の背後に回りこみ…漬物石で後頭部(えっ?)を殴りつけたのだ!
さすがジュン…気配の消し方で君に敵うものは誰も居まい!!(爆)
「…ぐぅっ…。」
「さあ、もう戦えまい…大人しく降伏するんだ。」
「…くくくっ…。」
「何がおかしい!!」
がばっ!
北辰は突如飛び上がると窓際に降り立った!!
「見よ…我が陽動は完全に成功した…!!」
「お、俺を何処に連れてくつもりだーっ!!(半泣)」
「う、ウリバタケさん!?」
「整備班長さん…バッタに担がれてるわね…。(汗)」
…狙いはそこか!!(爆)
「くくく…これでナデシコの戦闘能力は3割減だといっても良いだろうな…。」
「く…作戦を読み間違えたようだ…まさか継戦能力を削りにくるとは思いませんでしたね…。」
「え゛…兄さん…もしかして襲撃わかってたの?(汗)」
「それぐらい当然だろうジュン?…向こうも必死なのだからね…。」
「そう言う事だ…さらば!」
ぼふっ…
「うわっ…煙幕だと!?」
「ひゃ…何にも見えないーっ!!」
…その時…大声が響き渡った。
「くはっはっは…詰めが甘いなナデシコよ!!」
「な、何ですって!?」
「ミスマル・ユリカ…いや『贄』よ。
…魔女は頂いていくぞ…ふふ。」
…そして…小さくなっていく気配…。
「しまった…ルリ君まで浚われたのか!?」
「整備班長は気をそらすための囮でしかなかったか…!」
…もし本当にそうならウリバタケが不憫でならない…。
だが…煙幕が晴れたその時…。
「…あのー、私ここに居るんですが…。(汗)」
「あれ…ルリちゃん?」
「…という事は…敵はミスしたのか…?」
「いや…こちらの注意を引く為の嘘だったのだろう…。」
真偽はともかく…その場はそう言う事で決着がついた…。
そしてとにかく被害を確認するも、ブリッジのガラスが割れたのみで大した被害は無いようだ…。
だが…北辰の撤退を見た無人兵器たちは、早速再侵攻を開始したのだ!!
「ルリちゃん…迎撃準備!!」
「駄目です…敵は既にドッグに入り込んでいます。…もうすぐそこまで…!!」
…ルリのその言葉どおり、視認出来る位置にまで敵は近づいていた…。
この距離では迎撃すら不可能だろう…。
「そんな…これじゃあナデシコは…。」
「…艦長…諦めてはならん…。」
「…提督…!?」
「わしもどんなに苛められようが…飯を諦めたりはせん!!」
どこっ…
ユリカの肘鉄がフクベ提督(ボケ気味)の鳩尾に入った!
…ゆっくりと提督は床に崩れ落ちる…。(汗)
「…ユリカ…提督は本当に食事してないんだけどね…。」
「…あっ…。(汗)」
それを横目で見る通信士と操舵士はというと…。
「あーあ、艦長…やっちゃったー…。」
「仕方ないでしょ…あんな提督だし…。あーあ、いい男の人って中々いないわね…。」
「そうねぇ。…ま、メグちゃん可愛いから直ぐにいい人見つかるわよ?」
「それなら良いですけど…あ、ジュース飲みます?」
「サンキュー。…気が効くわね。」
「いえいえ…。」
…だらけていたりする。(苦笑)
恐らく先ほどから続く異常事態に、精神が慣れてしまったらしい…。
だが…全員がだらけていたわけではない…。
「…艦長…敵の射程内にはいりました…。」
「え、ジルちゃん…それホント?」
「はい…ルリさん解析お願いできますか?今…敵の射程距離のデータ送ります。」
「了解…このままでは…!!」
「ルリちゃん!?」
「…後30秒後に一斉射撃を受けます!!」
…。
「えーっ!?」
「艦長…どうします?」
「えー、30秒で出来る方法は…。(汗)」
「後10秒です。」
「嘘ーっ!?(泣)」
「ユリカさん!…こうしてる間にも時間は過ぎてくんですっ!!(泣)」
…そして…バッタたちの背中が開き、ナデシコがロックオンされた…。
と、誰もが思ったその時…!!
チュドガガガガガガガガガガン!
「…え?」
「バッタ達が…爆発した…。」
「一斉に…なんで…?」
「あ、誰かが戦っている…。」
「逆光が酷くてよく見えないわね…。」
…そして…ナデシコの上に誰かが降り立つ…。
「だれ…って言うか…何?」(ミナト)
「まさか…アキトさん…じゃ無いですね。」(ルリ)
「でも、シーツ被って…変態ですか?」(メグミ)
…皆、結構…酷い言い方である。
だが確かに彼は目の所に穴の開いたシーツを被り、顔を隠している。(オ〇Qか!?)
しかも…飛んできたバッタやジョロと格闘戦を開始した!!
「な、何か強いですよ…。(汗)」
「そうだねルリちゃん…。」
「まあ、強いのに越した事は無いんじゃないのかしら…。」
「でも…変です!」
「に、兄さん…?」
「わ、判らない…何なんだいったい…。(滝汗)」
…50近い無人兵器を蹴散らしただろうか…。
遂に…六連が一機出張ってきた!!
「…あ、あれは!!」
「知ってるの?」
「い、いえ…強そうだなって…。(汗)」
「確かに…バッタなどと一緒にしては火傷では済まないだろうね…。」
…。
だが…それは要らない心配だったようだ…。
…一陣の風がシーツを吹き飛ばす…。
壊れたサーチライトが逆光となり、クルー達からは顔が見えないが…彼は突然腰に両手を当てた!
「…。」
「な、何でしょうこの異様な雰囲気は…。(汗)」
「…黙ってなさい…始まるみたいよ…。」
「え…?」
「…何が始まるというんですか副提督…。」
「……さあね…。」
…。
がしっ!…両腕が腰を叩く!!
「…変態!…とおっ!!」
…ぐわしゃ…
ナデシコブシッジのほぼ全員がすっこけた。(爆笑)
「…へ、変態…変態って…ぷ、くくっ…。(爆笑転げ回り)」
「ふ、普通は『変身』…ですよね…。(汗)」
「ど、何処かで聞いたことがあるような…駄目だ、脳が思い出すのを拒否して…。(滝汗)」
「…兄さん…聞き覚えがある自体、異常だよ…。(滂沱)」
…だが、何とか正気に戻ったクルーが目にしたものは…。
伸びた鼻と大きな耳!
口から大きくはみ出した牙!
そして…全身を包むポリマースーツ!!(汗)
「象さんライダーゾウダーマン参上!!
…行くんだゾウ…ぱおーん!!」
…。
全てが凍りついた…と、この時の戦いを知るものは言う…。
この口上の後…六連のパイロットを含め、数名が呼吸困難に陥ったからだ…。
…今の情景を脳裏に浮かべる事が出来れば、その理由もわかるだろう…。(汗)
…すっごくシュールだから…。(爆)
…。
だが、謎のゾウさん(笑)はそんな事は意にも解せず六連に向かっていった!
…開き直ってるのかも知れないが。…涙、浮かんでるし。(ヲイ)
「ゾウダー…パーンチ!!」
「うわっ!?」
…ゾウダーマン(爆笑)の鉄拳は、六連の装甲に拳の型を残した!
「このコスプレ野郎…!!(怒)」
「ゾウダーマンに敵うと思っているのかだゾウ!!」
…六連のパイロットの怒りもごもっともである。
なお、どうやら語尾に『ゾウ』が付いてしまうらしい。(笑)
「悪い奴らは許さないんだゾウ!」
「…ふ、ふざけるなーっ!!」
「…こっちは大真面目なんだゾウ…。(泣)」
「どこがじゃあああああああっ!!
(激怒)」
六連は錫杖を叩きつける!!
だが…!
「効かないんだゾウ。」
「うぐっ!?」
がしっ…
錫杖はしっかりとゾウさんの鼻(笑)で受け止められた!
…考えるととんでもない光景だが…。(汗)
「…食らうだゾウ…ゾウダースイーングっ!!」
「おおおおっ…人間大なのに…何でこっちが回されるんだっ!?」
…ゾウの鼻で錫杖ごと回される六連…思わず杖を手放し、その場を離脱する!!
すると、ゾウダーマンは錫杖を飴のように曲げていくではないか…!
「危ないから処分するゾウ。」
「ば、化け物め!!」
…ぷちっ…
「え…今の音は何ですか?」
「さ、さぁ…。」
「…なんとなく…想像つかないホシノ・ルリ?」
「まさか…。(汗)」
…。
「俺だって好きでこんな体に成ったんじゃあ無いんだ!!…ぶっ殺す!!…んだゾウ。(泣怒)」
血涙流しながらぶち切れるゾウさん…。(笑)
だが…どうしてもゾウの語尾から離れられないらしい…不憫な…。(泣)
だが、その時既に敵は遥か後方に下がり、ミサイルを乱射し始めたのだ!!
「ふっ…大した威勢だ、だが…距離を置いての射撃ならどうだ?」
「…確かに遠隔攻撃型の装備は殆ど無いゾウ…でも、ゾウダーマンを怒らせたから生かしておかないんだゾウ!」
「…どうやってだ?(苦笑)」
「ぱおーーーーーーむ!!」
…ぐわっ
「み、耳が広がった!?」
「…もうなんでも有りね…。(汗)」
ばさっばさっ…
「と、飛んでる…飛んでますよミナトさん!!」
「いいんじゃない…味方なんだし…。」
ぼかっぼかっ…
「な、なんで機動兵器相手に生身(?)で勝てるんですか!?」
「そんな事私に聞かれても…。(汗)」
細かい部分は各自で想像して下さい。(爆)
そして…ゾウさんは敵を地上に引き摺り下ろすとファイティングポーズを取り、
また雄叫びを上げる!!
「止めだゾウ!…ぱおおおおおーーーーむ!!」
…ニョキっ…!
どう言う訳か牙と鼻が伸びる!!
…原理は不明だが、間違いなく殺る気だ!!(爆)
でも、地面にナノマシンの発光で魔方陣みたいなもの書くのは勘弁して欲しい…。
第一絵柄が『クレ〇ンし〇ちゃん』のゾウさんだし…。(滝汗)
「ま、まて…そんな物に殺されるぐらいなら…降伏」
「心配しなくても犠牲者は今後増えるから安心だゾウ!」
「いやだーーーーっ…なあ連合の皆さん!…降伏する、何でも喋るから助けてくれー…っ!!」
「邪魔するなら同罪だゾウ。(ぼそっ)」
…全員揃って視線を逸らす連合の方々。(含むナデシコ)
まあ、あんなもんを敵にしたくは無いだろうな…。(汗)
「く、来るなー−−−っ!!」
ドドドドドドドドド…!!
地響きを立てながら突進するゾウダーマン!!
…凄まじいスピードだ…。
その上あの牙で突かれた日には…どれだけの衝撃が加わるか想像も出来ない!
「食らうだゾウ!…ゾウダー…キィーーーーック!!」
ドゴォォォオオオオオッ!!
…ズズズズズーーーーーッ…ドガァァアアアン!!
…凄まじい蹴りで、六連は吹っ飛び…爆発した!
どう言う戦闘力やねん…という突っ込みはしないで頂きたい。(爆)
…でも、どうせならあの牙で突けば良かったろうに…。
あ、爆発に巻き込まれるか…。(苦笑)
…。
「…何だったんでしょう…?」(ルリ)
「さあ…でも、敵を殲滅してくれたし…良いんじゃない?」(ミナト)
「でも、少しだけ正体が気になりますよね。」(メグミ)
「うんうん。」(ユリカ)
…にょき
「知りたいかだゾウ。」
「「「どぁあああああっ!?」」」
…ゾウダーマンはいきなりブリッジにエルードして来た!(無論鼻で)
…割れた窓に鼻で掴まって、顔だけ出している姿は非常に怪しい…。
「安心するだゾウ…少なくとも敵では無いゾウ。」
「…味方にもしたくないですけどね…。(汗)」
「君は敵なのかだゾウ?」
「…いーえ、違います!!(首ブンブン)」
「まあ…いいゾウ…怪しいのは自分が一番良く知ってるんだゾウ…。(泣)」
「あ、あはははは…。(汗)」
「で、ゾウダーマンの事を知りたいんだゾウか?」
「あ、いえ…。」
「知りたいんだゾウな!?」
「は、はいぃっ…知りたいです!!…是非教えてください!!」
…。
「…残念だけど教えてやるわけには行かないんだゾウ…。」
(だ、だったら…何で…。)
「でも、ヒントはあげるゾウ…これを聞くと良いゾウ…。」
…そして…ゾウさんはテープレコーダーを置いて去っていった…。
…ママチャリで。(爆)
「な、なんで『象さんライダー』なのに自転車…?(汗)」
「一応、英語では自転車もバイクって言うわね…。」
…その時、テープレコーダーが再生され始めた…。
『象さんライダー…ゾウダーマンは改造人間である!!』
「…自分の声で…あの象さん…寂しがり屋なんですか?」
『彼は一年前…火星戦役で木星蜥蜴に捕らえられ、その内部に巣くう悪党どもに改造された!』
「な、何か…後ろの方で泣き声が聞こえますよ…?(多分他の犠牲者の生霊)」
『だが、脳改造の最中に脱走…地球に帰還し正義の味方…もどきになったのだ!』
「…もどきって何ですか−−−っ!?」
「多分…自信が無かったんじゃない?…のかしら。…自信ないけど(汗)」
『だが、脳改造の最中…脳みそ丸出しで逃げた時の傷が元で変態中に妙な語尾がつくこととなったのだが…この話は本筋とは関係ない!』
静かだ…なんだかもう…誰も突っ込む気力すらないらしい…。(汗)
『そして彼は…今日も悪の秘密結社と戦い続けるのだ!…終わり。』
「…お、終ったみたいですね…。」
『なお、このテープはお約束どおり…自動的に消滅する!』
…。(謎の沈黙)
…どむっ(爆)
…そして…数分後…ブリッジに誰かが駆け込んできた。
「ムネタケ副提督の補佐をいたしますナカザト少尉と申します!…遅れましてすみません!」
「あ、そう…ま、いいけどね…。」
彼がこの場に駆けつけた時…周囲は黒焦げであった…。
「あのー、失礼な事お聞きしますが…。」
「…このアフロの群れの事?…どっかの馬鹿が爆発物置いてったのよ…ねぇ。」
「え?…あははは…そ、それは大変でしたね…。(汗)」
その時…彼は何故か冷や汗をかいていたという…。(爆)
…。
「あ、そうだ…皆さん、大変なんです。」
「何がだ…ナカザト?」
「あ、アオイ・ジュン?…居たのか?」
「…悪かったな!(怒)」
「で…何の用なんでしょう?」
「あ、出来れば艦長に直接報告したいんですけど…。」
「…私ですが?」
「ま…マジですか!?(汗)」
…。(取り合えず報告中)
「つまり…地上部隊が全滅してるから、ナデシコの脱出は自分で行え…と?」
「はい、既にこのドッグ付近は放棄される事が決まっているそうです!」
…なお、全滅した主な理由はアキトによる攻撃のせいだったりする。(苦笑)
「ふう…しょうがないですね…。」
「ルリちゃん?」
「囮を出しましょう!」
「そっか…エステだね、さっすがルリちゃん頭いい!」
…無論、アキトを登場させる為である。
…それだけのために進言したのは間違い無い。(爆)
「…じゃあ、エステバリス全機発進!」
「現在…あ、パイロットが乗っている機体が一機勝手に発進しようとしています!(ニヤリ)」
「えー!?…通信つないで!」
「おう!…艦長さんか?…本当の合流日は3日後だったんだがな…嫌な予感がして先に来てみりゃ…大当たりだったな!」
「えーと、ヤマダ・ジロウさんですね?」
「おお!…そうだぜ!」
…。
「所でよ…艦長。」
「はい?」
「そこのオペレーターの子…なんでエクトプラズム吐いて気絶してるんだ…?」
「へ?…あ、あああっ…ルリちゃん、どうしたの!?」
「ち、違う…どうして…。(崩壊)」
「ち、チョット…この子大丈夫なの!?…全く…虚弱体質なのかしら…。(汗)」
「どうしようか…あ、妹ならルリちゃんの事わかるよねサフィーちゃん…って、あれ?」
「そう言えばさっきから居ないような…。(汗)」
…そう、サフィーは今…ナデシコの何処にも居なかったのである…。
…。
彼女は何処に?
そして…ナデシコの運命は!?
更に…アキトは今後…一体どう言う行動を取るのだろうか…?
混迷する運命を載せ…今…史実が壊れ始めた…。
果たしてこの世界は…いかなる運命を辿る事になるのであろうか…。
続く
::::後書き::::
BA−2です。…記念すべき77話ですが、今回もまだTV版1話を終っていません!(爆)
…ヤマダ登場…本来ならアキトが乗る所なんですが…そこまでです。
さて…アキトはどうやって捕らわれの身から脱出し、ルリ達と合流できるんでしょうか?
…そして、行方不明のサフィーの居所は?
じわじわと歴史を破壊しつつ…物語は進んでいく予定です!
こんな物ですが…出来れば応援宜しくお願いします!
では!
代理人の感想
頑張れナカザト!
戦え仮面ゾウダーマン!
僕は、僕だけはキミの味方だぞ!
・・・・・・・・まぁ、キミがこんな体になった元凶といえば言えるけど(核爆)。