機動戦艦ナデシコ アナザーストーリー
世紀を超えて
第95話 それぞれの思惑
…遥かに広がる大宇宙…とは誰の言葉だったろうか。
だが、矮小な言葉では言い表せないほどに宇宙は広い。
…それはこの時代…人類がコロニーや別惑星に移住し始めてからもそう変わるものではない。
そして…そんな広大な宇宙空間に、クルクル回りながらぽつんと漂う一つの白い点があった…。
「…ある日ーままとーふたりでー…語り−合ったのー…♪」
…何気に歌詞の違う某名曲を歌いつつ漂うサフィーの漂流は、
既にこの時間で48時間に達しようとしている…。
因みに、生命維持装置ぐらいはこのキグルミに、生意気にも付いているようだ。
「この世に生きるーよろこび−♪そして、……あれ?」
…今までぼけーっと漂ってきた彼女だが、ふと…あることに気付く。
「ちきゅーが段々小さくなっていくの…。」
…彼女は知る由も無いが、宇宙空間では重力が無い。
それ故、彼女は慣性に従って吸い出された時の速度のまま、何処へともなく流されていたのである。
…ごしごし
とりあえず目をこすってみる。
「…やっぱり小さくなってるの…。」
…そしてサフィーはうーんと唸ると人差し指をあごに当て、
「…それともサフィーが大きくなった?」
…等と可愛い事を考えていた。
…無論、距離が離れている等と言う事に気付いてはいない。
…但し気付いても、有効な処置が出来るとは限らないが…。
…。
…ぼーっ。
「退屈なの…お兄ちゃん達…遅いの…。」
…飛ばされてから随分経つのには気付いていた。
だが、必ず助けに来てくれる筈だと思っていた。
「…でも、もしかして…サフィーの事、皆で忘れてる…?」
…気付かなければ良かった…と、サフィーは思った。
…そう考えた途端、不安が頭の中を駆け巡るからだ…。
「…あはは、まさかなの。…お兄ちゃんに限って…
…あるかも知れないの。(汗)」
…アキト、信じて貰えてない!(爆笑)
意外と子供は真実を見抜く目を持っているものだ…。
そしてその子供的な直感が、今回アキトが当てにならないと伝えてきている…。(爆)
「…どうしよう。…このままじゃ迷子なの。…迷子?」
…きょろ、きょろ…。
辺りには誰もいない…いや、何も無い。
「…迷子?…サフィー…迷子なの!?」
…じわーっ
「…お兄ちゃん…お姉ちゃん…。」
…寂しさと心細さが、加速度的に恐怖を生み出していく…。
呼んでも来ない兄と姉…それが、一人きりであることを否応無しに伝えてくる…。
「…ふぇ…お兄ちゃん、ルリお姉ちゃん…。」
…呼んでも誰も来ない。
「…ヒスイお姉ちゃん、ラピスお姉ちゃん…誰もいない…。」
ぐすっ
目に涙がたまる。
…もっとも、キグルミの上からではその変化は判らないが。(爆)
「ふぇええええええん!…ウォルフ叔父ちゃーん!」
…泣いても誰も来ない。
…。
「…うっ…ぐすっ…誰かいないの…?」
「…居るよ。」
…はい?
「…ぁう。…はーりー?」
「…はぁ…ようやく追いついた…。」
…肩で息をするペンギン。
…どうやら、全力で追いかけてきていたらしい。
…問題は尻からたなびく飛行機雲ぐらいだ。(爆)
「…ひっく…ぐしゅ…お迎え?お迎え?」
「そうだよ、じゃあ帰ろう?」
「あい!…それで、お兄ちゃん達どこ?」
「…ここから3日ほどの場所。」
…さーっ
サフィーから血の気が引く。
「…遠すぎ。追いつけないの…。(青)」
「あ、そこんところは大丈夫、手はうってあるから。」
まあ、何にせよ…どうやらサフィーちゃんは帰れるようだ…。
「…あ、そうだ…はーりー、助けてくれてありがとなの。」
「…あはは、どういたしまして。」
…ちゅっ
「…お、お礼なの!(赤)」
「…あはは、どうも。」
…この一件、後にちょーっとした問題になるのだが、
その事に気付いている者は、今の所誰も居なかった…。
…。
…同時刻、ナデシコ格納庫。
「…ガアアアアアアアイイイイイイイッ!?」
「お、落ち着いて下さいよテンカワさん!!」
…アキトの目の前に、変わり果てた姿のヤマダが横たわっている。
コンクリ詰めのドラム缶から下半身と頭だけを露出し、
口にはフグを詰め込まれている。
しかも、ドラム缶はかつて生ゴミ入れだったものらしく
酷い悪臭を放つ…。(汗)
…尻にはロケット花火を突っ込まれ、もがき苦しみながら逝った事が判る。
そして頭にはヘッドホンが付けられているが、そこから漏れてくる音は…、
『おーれは、ジャ〇アーン…ガーキ大将ぉっ!』
…人知を超えるほどに酷いダミ声。(汗)
更には…鼻には洗濯バサミ。
しかも、全身にヒルがぶっ掛けられているではないか…。
…。
「…誰がこんな酷い事をぉぉおおおっ!!」
…確かにこれは酷い。(汗)
だが、アキトの問いに答えるものはいない。
…だが、ルリが突然何かに気付いた!
「アキトさん!…ヤマダさんの足に紙切れと鉛筆が…何か書いてあります!!」
「…何ッ!?…これは…ダイニングキッチンだな!?」
…アキトよ、それは違う!(汗)
「…とにかく読んでみますね!」
「ああ、ルリ頼む!!」
…ごそごそ。
『犯人はアオイ・ジュンの』
…バキシッ!!
吹っ飛ばされるジュン!
…ミイラ男と化して、ようやく医務室から出てきた途端にこれとは…。(汗)
「おゴォッ!?」
「貴様かっ…アオイ・ジュンっ!?」
「酷いよ…ジュン君…。」
「…怖いわねぇ…。」
「もしや、愛憎劇ですか?」
「…誰か僕に優しくしてくれよ…。(泣)」
…多分無理です。(爆)
…。
まあ、それはさておき紙切れの真意を読み解くべく、
主要クルーは格納庫の片隅で暗号ゲーム状態となる。
「ルリ…早く帰ってきて…。(泣)」
…その頃、ブリッジではオモイカネ一人が必死に操船を行っているが、
まだそれは関係ない。(因みにクルーは全員格納庫に居る)
「…怪しいのは、やっぱり最後の『の』ですかね?」
「そうだねルリちゃん、…でもどう言う意味?」
「…その後で『み』がついて、ジュン君単独犯という意味かも知れないわねぇ。」
「『犯人はアオイ・ジュンのみ』…あ、なんか文法的に正しい。…さっすがミナトさん!」
「やはり貴様かぁっ!!」
「…ごぶっ!?…ちが…濡れ衣だぁっ!!(泣)」
…どべしっ!
ジュンが天井に叩きつけられたが、話はそれと全く関係なく進む。
「ちょーっと違うと思いますよ。…『の』がつくからには、それに関係する事柄の筈です。」
「…ぶにゃ、メグちゃんどういう事?」
「…そう…例えば『ジュンさんの上司』とか…。」
「…あ、成る程ね。…で、ジュン君の上司は…艦長…え?」
…じーっ(ジト目)
「…やはり貴様かぁっ!!」
「…私は違うよ!?…しかも『やはり』って何!?」
…ユリカに掴みかかるアキト。
因みに、その横で何食わぬ顔で眺めるメグミの口元が笑っていたのは秘密だ。(極爆)
…。
「…アキトさん。…真面目な話、ジュンさんの関係者である可能性は高いです。」
「…ルリ?」
「…上司はユリカさんだけではないですよ…?」
「…だとすれば、まさかあのキノコか!?」
…因みにルリは、前回ヤマダがムネタケに撃たれた事を知っている。
多分にカンニングであった…が、
「…それは無いわよルリルリ?…あの人ヤマダさんがまだ外に居るうちに落ちたじゃない。」
「…あ。(…じゃあ、一体誰が?)」
…。
「…まあ、何にせよとりあえず死体は片付けさせてもらいます。…ジュン、無事かい!」
「…あ、兄さん…。」
アオイ・スミヤ再登場!
…忘れてる方も居ると思いますんで、一応説明すると、
ジュンの兄、ナデシコには参謀として乗っている。
何故か『史実』どおりに話をすすめようとする…。
…そして、ジュンよかはアキトに似ている人。
という所です。
…なお、この話ではジュンたちもアキトの子孫という事になっている…。
…。
…ざっざっざっざ…。
「…とか何とか言ってる間に、一瞬で片付けていきましたね…。(汗)」
「…お前ら、何か隠してないか…?(疑)」
「まさか!…私達が何を隠すというんだい?」
とか何とか言いながらスミヤはヤマダのメモを奪い取り、さっさと破いて宇宙に捨てる。
…実に怪しい行動だ。(笑)
「第一だ、ヤマダ君だったか?…彼は強かった。…ジュンで敵う相手じゃない。」
「…そうか、それもそうだな…ん?」
…スミヤよ…なんでお前がガイの戦闘能力を知っている…?(爆)
だが、それも彼の次の行動でうやむやとなった。
「…所で…後ろの君。…カイト君…だったか。…君、なんでこの船に乗っている?」
「…僕ですか。…成り行きでね。」
…まあ、確かに。
「…困りますね。…ナデシコには他所に知られると拙い情報も多いのでね…。」
「…痴話げんかが多発してる事とか?」
…確かにそれもそうだが、そういう事ではあるまい。(笑)
そして…業を煮やしたのか、スミヤの口調が変る!!
「…いい加減にしろ『熱視線のカイト』…貴様の噂は聞いているぞ!!」
「…へぇ…知ってるんですか、僕のあだ名…。」
…何故か突然巻き起こる緊迫した空気…。
因みに、アキトは呆れ気味にこめかみを抑えていたりする。(笑)
「…どう言う意味なんです、アキトさん?」
「…いやな、奴の場合…。」
…がしっ
何時の間に移動してきたのか、カイトがルリの肩を掴んだ。
「ルリちゃん…知りたいのかな?」
「え…いえ、あの…?」
…じっ(熱い視線)
「…は、恥ずかしいじゃないですか…。(赤)」
「うん。今回の熱視線攻撃は有効だったよう」
…バギシッ!!
アキトの延髄切りが決まった!
「おごぁっ!?」
「てめェ!!・・・人の妹に何してやがる!?」
…ささっ
吹っ飛ばされた勢いを利用し、カイトはメグミに抱きついた!(爆)
「メグミちゃん…あんな乱暴なアキトさんの事なんかほっといて…さ。(じっ)」
「ええ?…あ、あの…いきなり何なんですか!?」
…確かにいきなりだ。
しかも、何の脈絡もなし…。
「…いい加減にしろや貴様ぁあああああっ!!」
「ふはは!…自由恋愛ばんざーーーーい!!」
…。(喧喧囂囂)
結局、この馬鹿騒ぎはカイトが主要女性クルー全員に熱視線を送り終えるまで続いたという。
…彼の噂とは、この女癖の悪さだったと言う訳だ…。
「…ぜはーっ…ぜはーっ…カイトォッ!…ルリを汚した罪は重いぞっ!!」
そして…血涙で絶叫するアキト。
…相変わらず馬鹿兄である。
「やりすぎたかな…。」
「当たり前だ!!…いっぺん死んで人生やり直して来い!!」
…アキトの剣幕に怯えたか、カイトはじりじりと自分のエステににじり寄り、飛び乗った!
そして、そのまま皆に背を向ける!
「くっ、このままリョーコちゃん達との出会いまで起こしておきたかったが…!」
「…逃げるのか、カイト!?」
「当たり前でしょ!?…ここに居たら貴方に殺される!!」
「…当然だ!!」
…アキトの答えを聞くと同時に、カイトは格納庫の壁を突き破って地球に下りていく…。
どうやらアキトは答え方を間違ったらしい。(爆)
…。
…突き破られた壁と降下していくエステを見て、流石に絶句するナデシコクルー達…。
因みに、プロスだけ呆然の意味合いが違ったりする。(笑)
「…おい、帰って来いよ…。」
…ベリリッ
「ただいまなのー。」
「今戻りましたー。」
…そして、カイトが空けた格納庫の穴を更に広げ、小型チューリップがナデシコに突っ込む!
しかも、中から白ト〇ロとペンギンが湧いて出たではないか!(爆)
「…さふぃー?」
「お兄ちゃん、ただいまなの!」
…しーん
「…ぁう?」
「…さふぃー…。」
…がばっ!!
「…苦しいのー。(汗)」
「…サフィフィフィフィッフィフィイイイイイイッ!!」
…いきなり戻ってきたサフィーを全力で抱きしめるアキト。
何気にサフィーちゃんはチアノーゼだ。(爆)
「…あの、テンカワさん…ヤマダさんの死因の話は…?」
「煩いぞプロスペクター!…今はそんな些細な事を言っている時ではない!!」
…些細なのかい!!(爆)
だが、物語はそれを本当に些細な物として扱おうとするかの如く進んでいく。
「はーりーに助けてもらったの。」
「そうかそうか…いや、マキビ君済まないな…。」
「いえいえ。」
決まり悪そうにポリポリ頭をかくハーリー。
「…何か、礼をしないと…。」
「お礼はしたの!」
…既に、読者各位は迫り寄る暗雲を感じておられるだろうか?(汗)
そう、既にその時は近い…。
「お礼?…ありがとうの言葉だけじゃ駄目だぞ?」
「…ちゅーしてあげたの。」
…ぴきしっ!
アキトの顔に、笑顔のまま青筋が浮かび上がる!!
「治癒?」
「ちゅー。」
「10?」
「ちゅーなの。…ファーストキッスなの!(赤)」
…。
…くるーり。
「…ルリ、済まないが最近幻聴が酷いようだ…代わりに聞き取ってくれ。」
「…ですから、サフィーはハーリー君にお礼のキスをしたんですよ。」
…。
「…メグちゃん。」
「右に同じです。」
…何処かそっけない返事。
…構って欲しいのかも知れない。(爆)
「プロスペクター!!」
「…事実は事実です、ハイ。(喜)」
…何処か嬉しそうに答えるプロス。
最近アキト関連でストレスが溜まっているせいだろう…。
「おい、違法改造屋ぁっ!!」
「…名前ぐらい覚えろっ!!」
…ウリバタケよ。答えになってないぞ。(汗)
しかも、アキトに段々と余裕が無くなってるし…。
「もういい!…アオイ・ジュン!!」
「…。」
…返事が無い。
ただの屍のようだ。(爆)
「…ねぇねぇ、アキト…ユリカには聞いてくれないの?」
「…ヒスイ…通信回線は開いてるか!?」
…ユリカは無視か。(汗)
…。
…ちっくたっくちっくたっく…。
時計の針の音だけが響く格納庫…。
どさくさに紛れてアオイ・スミヤが『青龍』を持って地球に帰ってしまったりしているが、
そんな事には誰も気付かず、アキトの様子に集中していた。
「…。」
…アキトは固まった笑顔のまま、時折所在なげに手を震わしている…。
…しかも、片手でハーリーを拘束したまま。(爆)
「…おい、小動物。(怒)」
「…なんだかさっきと呼び方が違うんですけど。(汗)」
…しかも、相変わらず顔だけはにこやかだ。
「…いっぺん死ぬか?」
「…通信傍受する限り、カイトさんにも同じ事言ってませんでした?」
…緊迫する空気。
しかし…突然艦に異常な振動が走った!!
…ドゴォオオオオオン!!
「…な、何だ!?」
「…わ、判りません!?…何かに激突した!?」
直ぐに振動は収まった。
そして…格納庫に駆け込んでくる小さな影が二つ。
「ルリー!…ルリー…!」
「あ、サフィーちゃん…助かったんだー!」
「…オモイカネ…それにコガネさんですか…今の振動は一体?」
…てってってと進んでくる一人と一体。
そして、ルリの前で止まると一言で言い放った。
「「サツキミドリに…とうちゃーーーく!!」」
…。
…がこっ
プロスペクターの顎が外れた。
そしてプロスは急いで顎をはめ直すと二人に詰問をはじめる。
「…まさか…コロニーのポートに突っ込んだんじゃあ…!?」
「いや…流石にそんなヘマはしないよ。」
…しかし、ささーっとコガネちゃんが通風孔に隠れてしまった事から、
何らかの馬鹿な事があったのは事実だろう…。
「…では、コロニーの外壁に体当たり!?」
「オモイカネは伊達じゃない!」
…否定はしないのか!?
「…いや、それだけならこんなに大きな音はしないよプロスさん。」
「…まだあるんですかい!」
…遂に突っ込み口調になるプロス。
彼の精神は果たして何時までもつやら…。(汗)
「…まあ…見てみればいいけど…あ、ブリッジに人が居なかったから仕方なかったんだからね!」
「…コンピュータの分際で責任逃れですか…ハイ。」
…へろへろになったプロスはとりあえず窓に向かう。
そして…固まった。(爆)
…ピピピッ
「…通信だよ。(汗)」
「…居ないと言って頂けます?(汗)」
…遂に逃げに走るプロス。(爆)
しかし、状況はそれを許さなかった!!
…。
『…そんな訳には行きませんわ!!(怒)』
「あれ…カグヤちゃんどうしたの?」
…ぴくっ
『…窓の外を御覧なさい?…私の気持ちがよーく…わかる筈ですから!!』
「…えー、何々!?」
…ぴきしっ
…ユリカが固まった。
…。
そこには、カグヤが居た。
しかも、コロニー外壁とナデシコに挟まれグッチャグチャになった姿で…。
…因みに修復は不可能。(爆)
「…言っとくけどさ…あの時の操作はコガネちゃんに一任してたんだからね!?」
「オモイカネ…責任逃れですか…?(汗)」
…カタカタカタカタ…
…固まったままプロスが宇宙ソロバンを弾く…。
そしてそれをバックミュージックにしてナデシコクルー達は固まるのだった…。
(…あれ?…でもなんでサツキミドリが無事なんでしょうか…?)
…ルリの疑問に答えるものは居ない…。
そして…ナデシコはサツキミドリ2に入港した。
それぞれの…異なる思惑を抱えたまま…。
続く
−−− 一方その頃 −−−
「…兄さん、本当にナデシコを降りるの?」
『ああ、この「青龍」を解析する方が先だよ。』
…ナデシコがカグヤに追突したまさにその頃、ジュンは艦を降りたスミヤと通信をしていた。
…勝手に艦を降りた参謀に対し、業務引継ぎをしていたと言う方が正しいが…。
「…所で…ラティフォリウム…本当に置いていって良かったの?」
『ああ…この機体があれば例のプロジェクトは成功したも同じ。…もう必要ない。』
「…《ヒュドラ計画》か。」
『ああ…これで四聖獣とまともに戦える。…ナデシコ帰還までには完成するさ…。』
…にやっ…とスミヤは笑う。
「…でも、兄さん…無理に戦う事は無いんじゃない?(汗)」
『念のためだよ…念のため。…それに、《大和》関連の早期解決にはアレが必要だよ…。』
「…対大和戦の切り札になるんだね。」
『これで平和が訪れる…と良いな。なぁジュン?』
…そうして…《青龍》は地球に送られる…。
だが、そのコクピットに…自爆した筈のパイロットの死骸は何処にも無かった…。
(…解せんな。…草壁夏樹…本当に死んだのか怪しいものだ…。)
…スミヤのその呟きを…聞いたものは誰も居ない…。
::::後書き::::
どうも、BA−2です。
世紀を超えて第95話は如何でしたか?
…大いなるドタバタに隠されてしまいましたが、ヤマダ…いや、ガイが退場。(爆)
しかも、サツキミドリが無事です。
…その秘密は次号のお楽しみですけど。(爆)
さて、こんな駄文ですけど応援していただけるなら幸いです。
今後も頑張るんで応援宜しく。
では!
代理人の感想
ガイィィィィィィィィィィィィッ!?
ま、それはそれとして!
カグヤいきなり轟沈(爆笑)!
ま〜、原作どーりっちゃぁ原作どーりなんですが(笑)。
※コミック版の「カグヤ」は一遍あっさり沈んだ後(しかも戦闘シーンもなし、ナレーションのみ(笑))、
「呪術」戦闘能力を備えた新型艦として生まれ変わる。
は、これはもしやコガネによる極めて高度な破壊活動(爆)?