機動戦艦ナデシコ逆行系SS


彼の名は"混沌"

− 第4章 −





…カツン…。


暗い廃棄コロニー内部に靴音が響く。…どこか疲れたような靴音が…。

…混沌の名をもつその男は、追っ手の姿が無い事を確認した上でその場に崩れ落ちた。


肩を大きく上下に震わせ、舌をせわしなく唇に這わせる…。

精神的に余裕が無いことは明白。



「…追っ手は振り切ったか?……まったく…なんて事だ…。」



…ぼやく"彼"を構成する二人の男…その意識と記憶は完全に融合している。

よって意識して思い出すよう努めれば、その記憶を読み出すことは容易い。


とは言え『過去の記憶』と言う扱いでしかないので、思い出すにはきっかけが要るのだ。

…まあ、知らなければ良かった、思い出さない方が…と言う事も多いに違いないが…。



そして今…彼はじっと精神を集中し、混濁した記憶の中に身を埋めていった。

知らねばならない事が…思い出さねばならない事があったから…。




…。




…吐く息が白い。


温度調節機能が狂ったそのコロニーは、氷に閉ざされ極寒の世界と化している。

北辰は、旧実験区で起こった異常を調査する為にここを訪れた。


…事の起こりはチューリップ…次元跳躍門の暴走。


生体跳躍…優人部隊結成の為、彼の地では数多の実験が行われていた。

だが、無理な実験は設備にも過剰な負担をかける。



…その結果がコレだ。最早このコロニーに人は住めまい。



木連という閉じた世界では大きな損失と言えよう。だが、実験は止まるまい。

…人が生身で跳ぶ事が出来る…その戦略的価値は大きいのだ。



「だが…人の生命反応が見つかった…か。…下らぬ。人なぞ居るわけが無い。」



当初は誰も信じなかった。…事故の後、生き残った人間は全て退去したのだ。

人間が居る事などあり得ない。



だが、もし反体制派でも潜んでいたら…と言う意見が出され、調査が入る事になった訳だ。



もっとも…寄越された当の本人は大した心配もしていなかった。

そもそもここは暴走した廃棄コロニー、誤報である可能性が高い。本当に反体制派が居たとしても、

…崩れかけたこの地に潜んで一体何が出来ると言うのか…?


第一、木連の住人なら生まれた時から付与されているIDくらいある筈だ。…調べられない訳が無い。

無論地球から来た…というのは論外であろう。





…けれど。





「だが、だとしたら…この娘は一体…?」


…開いたまま怪しく光る跳躍門…そして…その目の前で裸で転がる幼子が一人。

長い髪には霜が降り、生命の危険が心配される。



「…とにかく…確保が上策か…?」



戸惑いながらも、羽織って居たマントに子供を突っ込むと北辰は今来た道を戻る。

突然周囲からスパークが走った。…もうここは長くない。


だが…走りながら船に戻る間、下を見ながら彼は考えていた。



「…しかし本当に…この娘は一体なんなのだ?」



…。



首をかしげながらも北辰は表に置いてある小型艇に辿り着き、通信機に手をかける。


…ざざーっ…通信状態が悪いのか、中々繋がらなかった。

ふと、北辰は下を見た。…目を覚ました幼子が、じっとこちらを見つめている。



「別に、取って食いはせん。…心配など無い。」

「…。」



幼子は答えない。とはいえ…当局にこの娘を引き渡せばこの件は終わりだ。

例え反乱分子の子供だろうが、この歳ならそうぞんざいに扱われはしまい…。




「…本当に…そうだと言えるか?」




…思わず己の口からついて出た言葉に、北辰自身が驚いた。

だが…よく考えると確かにこの娘はおかしい…怪しい以上におかしすぎる。



「銀色の髪。確か…遺伝子細工の特徴の筈…だとすると…。」



…下手をすれば人として扱われない恐れがある。家族も居ないのだから表に出ることも無い筈。

と、すればこれ以上無い"理想的"な実験体になる…可能性も無いわけではない。


「…とは言え、我がここに来たは任務の為。感傷は無用だ…。」



…。



『…北辰。状況を報告せよ。』




その時…ようやく通信がつながった。


「うん。…中は危険だ。…これよりすぐに脱出する。」

『そうか。で、異常等は?』


「跳躍門が暴走しておった。…それと。近くに子供が居たな…。」

『…なんだと!?…それでその子供は!』



…北辰は僅かに下を向いた。

膝の上にちょこんと乗っている娘は表情とてなく、ただ…北辰を眺めていた。


「…。」

『北辰…どうかしたか?』


…だが、彼は身じろぎすらしない。下を見て黙っているだけだ。

傍目には俯いているように写った事だろう。


「…。」

『貴様がうつむいている所など…初めて見るが…。』




暫しの沈黙の後…すっと、北辰が顔を上げる。




「…霜に…包まれておった。」

『そう、か。…反乱分子め、死んだ子供を放って…惨い事を。』



北辰の口から発せられた、ただ一言だけの報告を上官はそう判断した。

無論、北辰は嘘など言っていない。言葉を選んだだけである。


…何故そんな事をしたか…それは本人にも判らないだろうが。



「報告は以上だ。」

『うむ、それにしても"やはり"反体制派が隠れ住んでいたか。』



そんな風に満足げに頷くこの上司は…タカ派に属する。

結局、反体制派の有無…それだけが知りたかったのに違いない。


…逆に居なければ捏造されていた可能性もあるが、それは彼の預かり知る所ではない。



「では帰還する。」

『うむ。私は忙しいので後はよろしく頼む。』



…そうして北辰は、その幼子を連れ帰る事になったのである。


最初はただの気まぐれだっただろう。本人は気付いていないが同情だったのかも知れない。

…だがそれが大切な"家族"になるまで、そう時間は必要なかった…。




…。




「そうして…この時間軸に至るわけだ。…全然信じられないけどな。」


…自分自身に言い聞かせるように"カオス"はブツブツと呟いていた。

様々な意味で危険なこの人物も、ようやく記憶の旅から帰って来たようだ。


「…てっきり俺はその手の……ふざけるのもそこまでだぞ?」


…盛んに逆切れを繰り返すカオス。…だが怒りを向けるべき相手は他ならぬ自分自身。

どうして良いか判らず身悶えるばかり…。



「ええい!こんな事でどうする。第一今日は…ぬっ!?」



…ダダダッ!


腕に未だ付きっ放しのコミュニケを時計代わりに覗き込み、カオスは突然走り出す。

今まで気付かなかったが、この日…ある事件が起こるはずなのだ。


…彼は…確かめねばならなかった。



「…何故よりによって今日なのだ?いや、最早言うまい。…一体どうなってるんだ?」



ダダダダ…と、走りに走って辿り着いたのはドーム天井付近に設けられた通風孔。

ここからならドーム内全てが見渡せる…。


「…まだ…刻限までは間があるか…。」


そう言って…天井のあちこちからぶら下がっている照明に手をかざす。


この照明は、時刻によって明るさが変わるようにセットされていた。

この明るさなら昼過ぎと言ったところか…?



「暫し待ちか。あの日何が起こったか…確かめさせてもらうぞ…。」



…。



…それから二刻程過ぎた頃。照明の明かりは消え、周囲は静寂に包まれていた。

暗がりの中、10名弱の黒い影が建物から走り出て行く。



「…難しい任務が入っておったとは言え…実働部隊全員連れて行ったのは失策であったな。」



この日、北辰は新規の任務を果たすべく部下のほぼ全員を連れて出発した。

内容は、地球圏に潜り込んでの諜報活動。



「見知らぬ土地での長期任務。…我は最悪を想定し、実働部隊を全員率いていった…だが…。」



…かさっ…。

カオスの視界の隅に何かが写った。…侵入者だ。



「…我等が留守の隙に賊が入り、ラピスを浚っていった。」



眼下で蠢いている人影がそれなのだろう。

苦々しげに睨む彼。だが当然向こうはそれに気付かない…。


…。


そうこうしている内に居残り連中が目覚め侵入者を取り囲む。

…だが侵入者達が何かを見せると、少々動揺した後…居残り組は彼らの道案内を始めた。



「一体何が?……やはりあ奴ら、口止めされておったか…。」



口調に寂しさが篭る。

しかし…一体何が起こっているのだろうか…?


…。


…結論から言うと、ラピスの素性が割れたのだ。

暗部を率いる男に隠し子が居た…等という情報が上層部の耳に届かないわけが無い…。


そして…驚くべき事実が明らかになる。


彼女…ラピスはクリムゾンがネルガルの研究施設から盗み出した実験体であると言う事。

そして、ネルガルSSの追求をかわす為に木連に輸送される途中であったと言う事…。


更にその際事故が起き、転送先がずれてしまった事などがわかったのである。



…もっとも、それは生身の人間をチューリップで移動させる為の実験を兼ねていた。

ナデシコの時のようにフィールドで包むタイプだったのだが、ネルガルSSの追撃の中でやるには余りに無謀であったのだろう。




…。




「…成る程、しかし奴らラピスをどうするつもりだ?…今からそれを確かめる…。」



…それなりに起こさぬよう気を使っているのだろうか?

侵入者達はラピスを静かに抱えて去っていく。


そして、カオスが後をつけるとそこには…。



「…やはりか。…まあそんなところだと思ったけどな。」



…離れていく戦艦は間違いなく木連のものだ。


「帰還した際に、地球側が浚っていったと聞かされたが…やはり嘘であったか。」


言いながらも、首が縦にカクカクと揺れる。

…黒い王子様が同意しているのだろう。


そもそも、木連内部でも知る者が稀な場所を、どうして地球側の勢力が襲えるのだろう。

それに、暗部の本拠地をそのままにしていくのも不自然である。


第一、仮にも暗部。誰一人気付かないと言う事があるだろうか?


北辰自身、怪しいとは思っていたが…確かめる術は無かった。

実は…コンピュータどころか、紙に起こされる事も無かった作戦だったのである。


…。


その後、北辰は多忙な任務の合間を縫ってラピス捜索に全力をあげた。

結果…自分の為の時間など殆ど残らず、鬼気迫るその行動は彼を次第に変えていった。


頬はこけ、精神は次第に狂気に包まれていく。


だが、周囲にはそれを止める事など出来なかった。

…多少の自由な行動を許可してもらう為、上からの命令には盲目的に従うようになったからだ。


ラピスの引渡しは恐らくクリムゾン側からの依頼だったろう。

だがもしかしたら…上層部の本当の狙いは…。



「必死に探し回った…。で、ネルガルに戻っている事が判ったわけか。」



…この後、ラピスはクリムゾン側に引き渡される。

もっとも…その後すぐネルガルSSによって奪回される事となるのだが。


「道理であれだけ並んだカプセルの中で、ラピスだけ様子が違ったわけだ…。」


…そして意識は、また記憶の海に沈む。



…。




あれからどれだけ経っただろうか?…長い探索の末にラピスを見つけ出した北辰は、

別件で侵入する機会に恵まれた際に、これ幸いと救出を開始した。


が、ラピスはカプセルの中。…案の定、人間として扱いは受けていない。

北辰は怒りと共に周囲の研究員どもを薙ぎ倒し、ラピスを捕らえたカプセルを叩き割る!



「…ラピス…。」



北辰としては微笑みかけたつもりだったろう。

だがラピスは…怯えていた。

















…我が…判らんのか!?

















「…愕然とした。何時の間にやら我は…かつての雰囲気すら失ってしまっていた…。」



…手を差し伸べても握り返される事は無く、ただ怯え震えるばかりの"娘"…。

自分が自分と認識されないと言う事がどんなに辛い事か…初めて理解した。


…。


膠着状態のまま、時だけが空しく過ぎ去ろうとしていた。

…そんな時、物語は急転直下の展開を見せる。


「…北辰っ!」

「…!?」


…突然呼ばれた事に驚き、北辰が振り向く。

そこには…見知った顔があった。


「その声。まさか…テンカワ・アキトか?」

「ご名答だ。…地獄の底から這い上がってきたぞ!」


そこに居るのは間違いなくアキトだ。

だが様子見の為に近づいた時、花嫁と幸せそうに語らっていた青年の姿はもはや無い。


「ラボから逃げ出して…何をしに来た?」

「復讐だ。…貴様等にも地獄を味わってもらうぞ…。」


…間髪居れずに銃声が響く。

そしてそれは北辰の片腕にめり込み、その機能を奪った。



(…何故…我は避けなかった?…十分避けられた筈だが…。)



…そして彼は気付いた。彼の背後に居る者に。


(…ラピス…。)


視線を向けられラピスがブルッと震える。

…もはや、かつてのようには戻れない…そんな気がした。



そして、彼は決断する。



…。


「テンカワ・アキト、今日は貴様に構っている暇など無い。」

「…なんだと。」


「この試験体を持ち帰らんといかんのでな。いくぞ"ラピス"よ。」

「させるかぁっ!!」


激情のままに正面から突っ込んでくるアキト。

『まだまだ青い』と苦笑しつつも、北辰はサイドステップでそれを回避する。


…ズザァアアアアアッ!!


予想通り、アキトはラピスを抱き上げマントの下に隠す。

やはり本質は変わっていない。資料にあった通りの甘い男だ。


…だがこの時ばかりは、その甘さがありがたかった。


「腕を上げたな。」

「死に物狂いで訓練したからな…。」



(…確かに腕は上がっている。だが、その程度で自信をつけたようなら長生きは出来んぞ…。)



等と思いつつ、すっと後ろに下がり睨み合いを始める。

北辰は、あるタイミングを待っていた…。



「どうした北辰…この子を連れて行くんじゃなかったのか。」

「…。」


硬直状態が数分ほど続いただろうか?

…突如警報が鳴り響く。


北辰があらかじめ無力化しておいた警備システムが復帰したのだ。


「ここまでか。テンカワ・アキトよ。次はラボに戻ってもらうぞ…。」

「そう簡単に行くと思うな。俺はもう以前の俺じゃない!」


…そして北辰は闇の中に消える。


残されたアキトはようやく落ち着いたのか、初めて周囲を見渡した。


「これは…アカツキでも把握出来ていないってのは本当らしいな。…酷い事を。」

「…ん。」


その時…息苦しそうにマントの下に居たラピスが顔を出した。

多少青い顔をしているが、一応元気そうに見える。


「大丈夫か?…えーと、ラピスとかいったっけ。」

「…。(こくり)」


「俺はテンカワ・アキト…取り合えずここから離れるけどいいか?」

「…。(こくこく)」


そして同意を得たアキトは、ラピスを抱えて歩き出す。

アカツキに連絡は入れたので、残った子達はネルガルSSが助け出すであろう。


だがカプセルが割れ、裸で放り出されたラピスを置いていくわけにも行くまい。

幸い…助けてくれた事を理解しているのか、ラピスはアキトの腕の中で大人しくしていた。



「…なあ、そういえばフルネームはなんて言うんだ?」

「…。(ふるふる)」


薄暗い通路を歩く中…妙な沈黙に耐えかねたのかアキトが聞く。

しかしラピスは首を横に振るのみ。


「姓は…無いのか?」

「…。(こく)」


…それも不憫だと感じたのか、アキトはうーんと唸る。

そして、ふと思いついた名を告げた。


「ラピス…だけじゃあ"石"って意味だからね。…ラピス・ラズリなんてどうだい?」

「…ラピスラズリ?」


「そう…。これなら"瑠璃"って意味になるんだ。」

「…じゃあ、それでいい。」


どうやらまんざらでもないらしい。

だが、次の瞬間むぅ…と、唸りだした。


「どうしたんだラピス?」

「…お父さん…なんで私に"石"なんて名前つけたのかな…。」


素朴な疑問にアキトは固まるが、すぐに現実復帰して話題をすり替えた。


「…ど、どんなお父さんだったんだい?」

「変わった人。…けど、私には優しかった。」


「…君はここで生まれたんじゃないのか?」

「一度…離れてた時…。」


言い方が過去形である事から、アキトはこの子が親元から引き離されていると感じた。


恐らく自責の念に耐え切れなかった研究者か何かだろうとアキトは判断したが、

残念ながらそんなまともな人間は最初からこんな研究には関わらないのでは?

…と言う所まで頭が回らなかったようである。


…。


とは言え、そういう事なら返すべき言葉は一つだ。


「じゃあ俺も探してあげるよ。きっと…いつか会えるさ…。」

「…うん。」



…。



…その時、彼らの頭上2メートルほど上で、上を向いたままピクリとも動かない人影があった。

配管の海の中であぐらをかき、下での会話に耳をそばだてていた彼…。



「これでいい。…ラピスよ…お前の言う"父"はもう居らんのだ…。」



既に自分は変わってしまった。…彼女の言う所の"父親"は、既に彼女の記憶の中にしか居ない。

例え名乗り出たところで信じて貰えないであろう…ならば…。




























「ならば、美しい思い出の中に沈むのも一興か…。」



























…暫しの瞑目…。

そして再びその瞼が開いた時、そこには非情の暗殺者の姿のみがあった。



「さらばだ我が娘よ…。」



最後の未練をその言葉に隠し…彼は再び闇の中に消えていく。

そしてその後…彼が父としてラピスの元に現れる事は…遂に無かったのである。



アキト達のほうも、戦いに継ぐ戦いの日々の中で、いつしかラピスの親探しは忘れられていく。

故に…そのまま何一つ知る事も無く"あの日"を迎える事になるのだ…。




…。




「…そんな事が……最早ただの思い出話でしかないがな。」


自嘲気味に呟くカオスの視界の先には、先ほどの戦艦が米粒のようにまだ見えている。

あの中にいるラピスはクリムゾンに引き渡され、またあの暗い研究室に逆戻りする事になる…。



「…今の俺なら助け出せるんじゃ…。」



そう思って片足を踏み出すが、何故かそれ以上先に足が進まない。

それは、己の半身がその行動を制限している事を意味していた。


「何故だ。…"我"の利益だろうに…"俺"とラピスが出会えないのは辛いけど…いや、そうだな。」


…自分の中で納得し、カオスはくるりと背を向けた。



「あのままここに居たら…末は暗殺者。…それに比べたらまだマシよ…。」



そのまま男は闇に消える。その後、彼の足取りは暫くの間完全に途絶えた。

そして…次に現れたのは…。


続く

― 後書き ―

BA−2です。如何でしたでしょうか?

こう言う北辰も珍しいと思いますが…まあ、たまにはいいでしょう。


…ロリコンではなくて馬鹿親だった。…果たしてそれがいい事なのかは判りませんが。(汗)


さて、次は間髪入れずに出したいものですね。


…舞台はおそらくナデシコが帰ってくる頃でしょうが。

こんなものですが応援していただけると幸いです。

では。

 

 

代理人の個人的な感想

最近地味に増えて来ている「まとも北辰」あるいは「北辰実は渋かった説」。

変態トカゲ男で純粋な悪役な彼もいいんですがこう言うのもカッコイイですよね〜。

影に生きる者の悲哀。

その中でふと見せるかすかな人の情。

己を殺すことを強いられた影の者だからこそ、引き立ちます。

う〜む、王道。