一応『時の流れに』のif・・・ぽいです
時の流れにif
『愛こそ全て・・・』
真夜中、エリナ・キンジョウ・ウォンと書かれたプレートのついた部屋から1人の男が出てきた
もちろんテンカワ・アキトその人である
「ふぅ〜ゲプ、やっぱビールはイッキ飲みにかぎるな・・・」
自販機の前でビールをイッキする
もちろん左手を腰に添えるのは基本である
「よく、イッキしてる奴をおかしな顔で笑わせたっけな・・・
吹き出したビールが自分の目を直撃するかもしれないあのスリルがたまらないんだ・・・」
どこか遠くをみつめながら懐かしく語るアキト・・・いい趣味である
「しかし・・・ちょっち物足りない感が募るな・・・」
(物足りない・・・・・もちろんアルコールの事ですよね?)
「ふっ、誰かに夜這いでもしてみマスか?
・・・・・イィーヒッヒィ!!」
(そっちですか・・・)
ステキ・・・とはとても言えない裏・テンカワスマイルを浮かべながら、頭の中で何人かの女性をピックアップする
「う〜ん第3ラウンドは誰がいいかなぁ・・・」
(第1ラウンドは誰でしょう?)
第1ラウンドの人・・・
「・・・クシュンッ・・・・・アキトさん遅いですねぇ
夜風にあたってくると言ってましたが・・・・考えてみたら宇宙空間を行くナデシコ内で夜風が吹く場所ってありましたっけ?
・・・・・・・もしかして・・・・・これはお仕置きですか?」
金色の目が怪しく光る
「うふふふふふふ、アキトさん・・・浮気は許しませんよ・・・・」
再びアキト・・・
「ええーいめんどい!
自分ルーレットスタート!!」
アキトの頭の中でルーレットがクルクル回り始める
ピッ・・ピッ・・ピッ・・ピィ――
「よし、サードステージはユリカに決定!!」
所詮自分の頭の中
単にユリカが良かっただけの話でランダムでもなんでもない
「やっぱ胸はあったほうが色々便利だよな♪」
(ヲイッ)
「・・・・わかってくれるよね、ララァにはいつでも会いにいけるから・・・」
(何故ララァ!?)
「ユゥ〜リカちゃん、今行っくよ〜〜〜♪(ルパン口調で)」
ユリカの部屋の前・・・
何故か持っていたマスターキーで扉を開ける
「ウシシシシッ、やっぱ夜這いは男の浪漫だよね・・・ねぇ?」
(同意を求められても困ります)
ユリカは寝相が悪いのかすっかり布団がベットから落ちてしまっている
自分の部屋に人が入ってきたというのにぐっすりと眠っている
「まずはこいつを起こさなきゃダメだな・・・・・」
1.ほっぺをつねる → 反応なし
2.脇をくすぐる → 反応なし
3.胸を揉む → 反応あり(気持ち良さそうだが起きる気配はなし)
「むぅ・・・いっそ寝てるままヤっちまうか?
・・・・いかんいかん、それではまるでオレが鬼畜みたいではないデスか!!」
(注:既に鬼畜です)
「ふっ・・・私はあこぎな真似をやっている・・・・・
そうだっ、鼻と口を押さえてしまえばいくらこのバカチンでも起きるだろう♪」
名案だとばかりにさっそく実行に移す
10秒経過・・・
20秒経過・・・
30秒経過・・・
40秒経過・・・
「む、おかしいな?」
ユリカの顔が次第に赤を通り越して青へと変わる
「・・・これ以上はやばいか?」
押さえていた手を外してみる
「ハァ――、ゴホッゴホッ・・エフッ・・・・」
ユリカは激しく咳き込みながら目覚めた
「はぁ、はぁ・・・・・あ、あれ?お母様は?」
(どうやらやばかったようだ)
「・・・すまない、起こしてしまったようだな・・・・」 ← (わざと起こした上に三途の川の一歩手前まで行かせた奴のセリフ)
「え!?ア、アキト!?
どうしたの、こんな夜遅くに・・・」
「酷い夢を見てな・・・目が覚めたら無性にお前に会いたくなった・・・・」
さも辛そうな表情で話すアキト
「すまない・・・迷惑をかけたな・・・・」
くるりと振り返り部屋を出て行こうとするアキト
ユリカからは見えないが、口元がニヤリとつりあがっているのはナイショである
ユリカは慌ててベットを飛び出して後から抱きとめる
「そんな、迷惑だなんて・・・・・ユリカを頼ってきてくれて嬉しいよ・・・」
「ユリカ・・・・」
アキトはしばらくそうしてから、振り向いて軽くキスをする
「ユリカ・・・・慰めて・・・くれるか?」
「・・・・うん・・・・・(ぽぽぽっ)」
ユリカは既に意識がどこかに飛んでいるようであった
お姫様抱っこでベットまで連れて行って寝かせる
「うしっ、それではアキト、行っきま〜〜〜す!!」
まるで水泳の飛び込みのようにベットへロケットダイブ
どうやったのかは謎だが、飛び上がると同時に脱皮でもするかのように一瞬で服を脱ぐ
「ユゥリ〜カァ〜〜〜!!」
「アキトォ〜〜〜〜!!」
―――自主規制―――
チュン チュンチュン
(何故戦艦内で鳥が鳴いているかは不明)
「・・・・・・アキ・・・さん・・・」
「ん?・・・・もう少し寝かせてくれないか・・・アイちゃん・・・・」
「・・・・・アキトさん・・・・(怒)」
妖精と呼ばれる者にはあるまじきドス黒いオーラにようやく起動するアキト
「・・・ここは・・・・?
どうしてオレが縛られてるんだ?
はっ!?ここは某同盟お仕置き部屋!!」
その部屋には同盟メンバー全員が集結していた
その中央にはルリ・エリナ・ユリカの3人がいる
ちなみにイネスの頬が軽く朱に染まっている
自分のおかれている状況を正しく理解したとたんアキトに戦慄が走る
「おはようございますアキトさん♪
昨日はよほど働いたのかぐっすり眠っていましたね♪」
ルリが最高の笑顔(目は笑っていない)でお目覚めの挨拶をする
「イエイエ、船ヲ守って戦ウのはパイロットの役目デスかラ・・・(汗)」
「アキト君・・・私の部屋を出てから何処へ行ってたのかしら?(怒)」
エリナはいかにも?という表情で尋ねる
目が笑っていないのはお約束である
「え〜と・・・自販が見つからなくて近くのコンビニまで・・・・(汗汗)」
「ア〜キ〜ト〜〜〜、どうしてこんな事するのォッ!!(怒)」
ユリカにいたってはバックに炎を背負ってストレートに怒りをあらわにする
「・・・剣を捨てたオレは本当に弱いから・・・・」
「「アキト(さん)(君)!!」」
3者の怒声が響き渡る
他のメンバーも沈黙を保ってはいるものの、その目は嫉妬と怒りに満ち満ち満ち溢れている
「・・・・・・うぐぅ」
「「・・・・・・・・・・・(怒)」」
「・・・・・・はっ、頭がぁっ・・・頭が猛烈に痛むぅ〜〜〜・・・む・・・・ここはどこ?私はだぁれ?」
「「・・・・・・・・(怒怒怒)」」
「良い度胸ですねアキトさん・・・ここまで白々しくごまかせるのはあなたぐらいのものですよ・・・・」
「えへへ・・・テレるにゃ〜〜〜」
頭をかきながら本気でテレているアキト
「ふっふっふ、ご褒美に特別ゲストを呼んであげました♪」
「イエーイ、やったね♪」
思わずガッツポーズのアキト
明らかに空気を読めてない(というか既に空気レベルの問題じゃない)
そんなアキトを横目に、ルリがその細く美しい指をパチンと鳴らす
同時にアキトの後方にスポットライトがあたる
「・・・・・この外道を殺せば良いんだな?(怒)」
いつのまにかそこにはDFSを持った北斗がいた
その姿はまさに羅刹と呼ぶにふさわしいものだった
「が、がお・・・・・」
「ふっ・・・死よりも苦しめてあげてください♪」
待ってましたとばかりにアキトに襲い掛かる北斗
(あぁ・・・アキト・・・刻がみえる・・・)
「ララァの言うとおりだ・・・走馬燈がイイ感じでローリングだよ・・・・」
「アキト、奴との戯言はやめろ!!」
「あうぅぅうう〜〜〜〜、タッケテポッパ〜〜〜イ!!」
後日、瀕死の状態ながらもどこかで生きて発見されたT・Aさんのコメント
「・・・・アーブ・・の・・・じご・く・・を・・・見た・・・・・ぐはっ(吐血)」
その後、彼はしばらくの間医療室の主と親睦を深めたそうな・・・
【あとがき・・・多分】
・・・・・・・・コワレタ・・・・
代理人の感想
(せーの)駄目だこりゃ。