〜プロローグ〜
どこまでも無限に広がる宇宙。
その中の一つ火星空域・・・・・・
そこに一つの閃光が走った。その周辺には小さな爆発が起こっている。
辺りには戦艦や機体の残骸が散らばっており、漂っている。
その中心に一つの黒い機体がボロボロになりながら漂っていた。
黒い機体の操縦者はうつろな瞳で火星を見ていた。
操縦者の体からはいくつかの傷が出ていた。
先程の爆発とナノマシンの蝕みによって出来たのであろう。
「どうやらこれで終わりのようだな・・・・・」
復讐者――――テンカワアキトは呟いていた。
だがそれは声にはならなかった。
たくさんの傷からおびただしい大量の血が出ていたからである。
「その前に・・・・・・・ユリ」
(マスター・・・・・)
アキトの前にユリと呼ばれた一人の女性の映像が現れた。
アキトの五感の補佐役でもあり、黒い機体――ブラックサレナのAIでもあった。
火星の後継者の事件が終わってからアキトは月ドッグに帰ってラピスのリンクを切り、エリナに渡した。
代わりにユーチャリスのAIをアキトの五感の補佐にしたのである。(名前は、エリナが付け替えた)
そして火星の後継者の残堂を壊滅させるために休まずずっと戦い続けた。
今戦ったのが最後の残りだった。
しかし、終わってもそこに残るのは何も無かった。
「ランダムジャンプを頼む。」
(しかしマスター)
「いいんだ。それに未練は無い。俺はここにいる資格は無いさ。」
うつろな目をしながらアキトは微笑んだ。だがその眼から生気が無くなっていた。
それを見たユリは言われたとおり行動を開始する。
(解りました。ジャンプフィールドを展開します。)
ブラックサレナの周りに歪みが発生する。
(マスター、ここで共に死んでも生き返る時は一緒だったらいいですね。)
「ああそうだな・・・・・・」
アキトはそう言いながらゆっくりとまぶたを閉じた。
ああ、やっと眠れる・・・・・・・・・
そして虹色の粒子が輝き、アキトの乗ったブラックサレナは消えた。
それを見たものは誰もいなかった・・・・
後書き:
D:やっとプロローグ書けた〜
?:ほ〜、遊びながら書いてたのか。
D:げっ!何でアキトがここにいる。
ア:貴様がのろのろしているうちに部屋に監視カメラをつけたからな。貴様の行動を見ていた。
D:犯罪だそれは・・・・
ア:俺に言っても意味が無い。
D:ぐっ! まあいいか次の話のときはお前とBS、氷漬けだから。
ア:なんでそうなる!!
D:それは次のときに話そう。それじゃ〜これで失礼します。
ア:おい待て!教えろ!!逃げるな!
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