オチコボレの世迷言、ついに十週ならぬ十話打ち切りに!?
これに合わせ、矢鱈滅多羅キャラが増えていった同作品を流石に反省したらしく、クロスオーバーを止め、シャッフルユニットによる再構成に挑戦!?




「告げる! 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
 誓いをここに。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。
 汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!!」

ツインテールの少女の長々とした詠唱が終わると同時に、薄暗かった地下室はエーテルの乱舞によって目も開けてられない程の光を放つ。

「良し、手応えバッチシ! これはもう、最強のカード以外ありえない!!」

会心の出来の儀式に、思わずそう叫ぶ。
だが、結果を見ない事には安心は出来ない。何しろ、自分の命を預けるパートナーの召喚なのだ。

    シュイン

そこら中を駆け巡っていたエーテルは静かに収束し、地下室を元の薄暗い空間に戻す。
そして少女が。遠坂凛が、期待に胸を膨らませ目を開けると………そこには、紅い槍を掲げた蒼い騎士の姿が。

(くっ、なんて霊圧。これがサーヴァントなの?)

意中のセイバーでは無かったものの、これ程の魔力を持ったランサー。アタリ以外の何者でも無い。
蒼の騎士の威容を前に、そう確信する凛。
だが、相対する彼の方はと言えば、彼女の胸の辺りを繁々と眺めた後、溜息を一つ。そして、

「(ハア〜)またハズレかよ。ホント、俺は女運が無えなあ」

「ぬあんですてぇ〜!」







Fate/happiness or unhappiness

予告編







「さ〜て、今日も一丁やるかあ」

「って、どういうヤル気を出してんのよ、アンタは〜」

「決まってんだろう。今日こそは此処のヌシを釣り上げるんだよ!」

ギクシャクしながらも、徐々に信頼関係が築かれてゆく凛とランサー。
何より、彼の釣果によって食費が浮くのが有難い。




「だ…大丈夫ですか?」

友人宅からの帰り道。行倒れになっていた、ローブを被った妙齢の女性を介抱。
そのまま、何故か済崩しに彼女のマスターとなってしまう、正義の味方を目指す赤毛の少年。




「少しだけ………もう少しだけ、このまま泣かせて貰っても良いですか?」

「ああ、他ならぬマスターの頼みだ。好きなだけ、愛しの先輩とやらへの代用品に使うが良い」

召喚したサーバントに愛する人の面影を見付け、我知らず、次第に惹かれてゆく巨乳の少女。




「問おう、汝が私のマスターか? ……………ん? どうされたのですか、メイガス?」

頭を抱えてうめいている女魔術師を前に、心配そうに問い掛けるセイバー。
その邪気の無い可憐な姿こそが、彼女を苦しめているとも知らずに。

「いえ。一寸、現実の重みを噛締めているだけです」

嗚呼、八方手を尽くして手に入れた貴重な触媒を使って呼び出した結果がコレなんて!
憧れの英雄の意外な姿にショックを受け、帰ったらクライヴ・オーウェン主演の映画「King Arthur」のポスターは外そうと心に誓う彼女だった。




「(中略)抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」

頼りない己のマスターを守る為、裏技を使い、新たなサーヴァントを召喚するキャスター。
だが、駒として使う筈だった筈が、あまりにも自分と良く似た不遇の人生を送ってきた英霊だった為、アッサリ意気投合する事に。

「なんと言いますか。実に美味しそうな精気のマスターですね」

「ええ、その点に関しては私が保障するわ。勿論、貴女にも潤沢な供給を約束してよ」

「感謝します。(ペロリ)」

かくて、更に倍率ドンでノルマが二倍に。

「ノルマってなにさ!」




ア○ツベイン城から出る事無く、不気味な沈黙を守る、最強のイレギュラークラスのサーヴァント。

   ピコ、ピコ、ピコ………

「ええい、何をやっとる雑種の小娘!
 身の軽さが取りえの癖に、アッサリ囲まれてどうする?
 そんな事で、この『ドル○ーガの搭』から脱出できると思っているのか!?」

   ピコ、ピコ、ピコ………

「そっちこそ、チョッと連打を食らった位で、何、ポックリ死に掛けてるのよ!
 勇気を鎧の力に変えてその程度なんて、○○王の名が泣くわよ!」

来るべき聖杯戦争に向け、イメージトレーニングに余念の無い金ピカな鎧の青年と、
そのマスターであり、彼に習って健気にも己を磨く、いまだ幼い少女。
そこへ、謎のメイドAとBが。何故か胸の大きさが著しく異なるところが更に謎を呼ぶ。

「お二人共〜、お食事ですよ〜」

「ありがとう。丁度、小腹が空いてきたところよ」

「(ムシャ、ムシャ)うむ、確かにゲームをしながらでも食事が出来る。
 我が宝物庫の財宝にも劣らぬ、雑種にしては見事な発明。誉めて遣わすぞ、サンドウィッチ伯爵とやら」




そんなこんなで月日は流れ、ついに幕を開ける聖杯戦争。交差する運命の数々。

  アーチャーVSキャスター&ライダー戦

「そ…そんな。先輩が、そんな人だったなんて!」

「女に溺れて溺死するが良い、このスキ者!」

「なんでさ!」

二人の妖艶な美女に挟まれ、鼻の下を伸ばしている(様に見える)先輩に幻滅する桜。
様々な意味で。己の本来の目的すら忘れ、その痴態に怒り心頭となるアーチャー。
かくて、命を掛けた戦争でありながら、傍から見ればタダの痴話喧嘩に突入する。
だが、さりげなく、此処で本編との最大の分岐が発生。



  セイバーVSランサー戦

「いくぜ! 我が必殺のゲイ………」

「って、それは槍じゃなくて釣竿だ〜!」

「おお、ミスティク。怖えぇな、ついにリンの『うっかり』が俺にまで移ったらしいぜ」

「なんですって!」

「こ…これがクー○ー○ンだなんて(泣)」

敵であるセイバーそっちのけでマスターと口喧嘩。
しかも、少女にボロ負けするランサーの姿を前に涙する某女魔術師。
帰ったら、炎の戦士クー○ーリ○は焚書しよう。そう胸に誓う彼女だった。



ついに戦場へと身を投じる、野望に燃えし最強のサーヴァント。

「ぬう! 女神イ○ターよ、やはり最後に立ちはだかるは貴様か! 貴様なのか!」

「気持は判る。判るわよ、金ピカ。
 でも、哀しいけどコレはゲームなの。どんなに頑張っても、存在しない種類のエンディングは見れないのよ」

「何を惰弱な。このまま引き下がっては○○王の名が泣くわ!」

「どうするつもり?」

「知れたことよ。聖杯めに命じて、正しき原典に基づく真なるギ○ガ○ッ○ュサーガを綴ったゲームをナ○コに作らせるのだ。
 まず、ラスボスは嫉妬に狂ったストーカな女神イ○ュテルに! そして、我の相棒は、カ○などという小娘からエンキドゥに差換え。この二点は外せん!」



そして、クライマックス。
まずは、○○王VS○○王。前回の聖杯戦争から続く、因縁の対決。

「大人しく我が軍門に下るが良い、○○王よ。
 これより我は、聖杯を手に業界を完全支配する、真の○○王となる身ぞ!」

「そうよ。聖杯さえあればスポンサー業だって兼任可能。
 貴女が望むなら、『燃えろアー○ー』をリメイクして、『萌えろア○ト○ア』を作らせる事だって出来るんだから」

「何を馬鹿な。折角の聖杯、その中身を、尽きる事の無き美味珍味で満たさずしてなんとします!」

激突する理想と理想。

「(ううっ)私、もう帰っちゃ駄目?」

何故か幼児退行を起こし、涙目で泣き言をいう夢破れた某女魔術師。




「まさかアンタが黒幕だったとは………しかも、そんな大物中の大物まで味方に付けていたなんてね」

遠坂 凛にもまた、宿敵とも言うべき相手との対決が。

「よっしゃあ! リン、アレをやるぜ!」

「……………やっぱ、やんなきゃダメ?」

「だあ〜っ! 相手は、最強のセイバーと最強のアーチャーを兼任する化け物だぞ! 他に勝つ手なんてある訳ネエだろ!!」

「とほほほほ〜〜〜っ(泣)」

敵と凛の財布に確実な致命傷を負わせる事が約束された、ランサーの超必殺技が炸裂!




そして、散ゆく命。

「今よ! 私を切りなさい!」

「で、でも!」

「ボウヤは正義の味方になるんでしょう?
 ジジイは悪党、私は魔女。倒す理由なんて、それで充分よ」

間○泰蔵の陰謀により奪われる士郎の令呪。
だが、その身に掛けられた呪縛を逆手に取り、泰蔵の魂を捕縛。
自らマスターの手に掛かる事で、相打ちに持ち込むキャスター。
かくて、最後まで○○を求めた魔女は去った。安らかな微笑みを残して。




………………という新作のプロットをチョッと考えてはみたんですが、やっぱり今の連載を続けたいので、この辺で止めておきますね。

それではプラワザの『戻る』を押して頂き、本編の続きの方を宜しくお願い致します。