復讐の彼方へ
CHAPTER プロローグ
ドドンパQ
「天河さん、何とか考え直していただけないでしょうか?」
男は科学者に尋ねた。
「それはできない、ボゾンジャンプが独裁的に使われれば人類に未来はない」
科学者は言った。
「だが…それでは私はあなたを殺さなければならない」
男は悲痛な顔で言った。
「それでも構わない、あなたにすべを委ねる」
科学者は少し笑顔を浮かべながら言った。
男は去って行った、その顔には涙が浮かんでいた。
彼らは親友だった。
だが運命は彼らを引き裂き、蝕んで行く。
それは男にとっては悲しくつらい決断。
親友殺し。
だが、もう後には退けない。
そして運命の日。
男は銃を握り締めた、全ては作戦通りだった。
爆発、銃を握っている手に汗がにじむ。
目標の二人がやって来た。
「すまない」
男は呟いた。
銃声。
男の目の前には二つの死、それはあまりにも重過ぎた。
親友殺し。
「終わったか?」
爆発を担当したもう一人の暗殺者がやってくる。
「ああ」
だが、その時一人の少年が二人の前に立っていた、その顔には涙がつたわっていた。
男にはその少年に見覚えが会った、親友の息子。
「殺すか…」
もう一人の暗殺者は銃を少年に向けた。
それは一瞬だった。
「何のつもりだ、プロスペクター?」
もう一人の暗殺者のこめかみに銃があたっている。
「……」
プロスペクターは何も答えない。
銃声。
暗殺者の顔は吹き飛んだ。
「行こう」
男…、いやプロスペクターは少年の手を握った。
「私の名前はプロスペクター。君の名前は?」
しばらくの間、
「アキト」
少年は静かに答えた。
筆者の言葉
この話はシリアス&ハードボイルド。んでもって、ヒロインはなんと…
イツキを1分以上出せ!組合会長、ドドンパQでした。
代理人の感想
おお、またしても新組織旗揚げですか(苦笑)。
TVでは名無しのまま碌に活躍の場もなく散っていきましたからねぇ。
でもゲームやらないでイツキファンと言うのは結構珍しいかも(笑)。