条約調印後、カイト達は休養を取るため火星基地にいた。

「星の屑作戦?」

プールサイドでバカンスを楽しんでいたカイトは麗香の知らせに眉をひそめた。

「そう。連中どうやら巨大隕石を北米基地に直撃させるつもりのようなの」

「かなり非常識な作戦ですね」

近くにいた香織が感想を述べる。

((お前に人のことが言えるのか?))

カイトと蘭は心の中で突っ込んだ。

無論、口には出さない。

「規模は?」

「そのまま直撃すれば間違いなく北米が壊滅するくらい」

「「「・・・・・・」」」

麗香の答えにカイト達は押し黙った。

「それと、ルナ2に集結していた艦隊が壊滅したって言う情報も入ってきてるわ」

「・・・状況は逼迫しているな」

「どうする?」

「連合軍の動きは?」

「ちょっと待って」

彼女は腕輪状の端末を操作する。

すると、彼女の周りに複数のウインドウが現れた。

「・・・どうやら連合軍は核兵器を使ってあの隕石を破壊するつもりらしいわ」

「・・・ユーチャリスUであの隕石は破壊できるか?」

「出来るわ。でも余り派手にやると軍に目をつけられるわよ」

「それは分かっている。だが、北米が壊滅するのを傍観は出来ないだろう」

「別に良いんじゃないですか?」

香織がとんでもないことを言い出す。

「何故だ?」

「北米が壊滅したとしても、ユーラシアやアフリカ、オセアニア、それに南米が残っています。

 確かに犠牲は大きいですが、地球連合が降伏するとは思えませんし」

「だが、そんなことになれば世界経済は大打撃を被るぞ」

蘭が反論する。

「その時は私達が支援してやれば問題ないです」

「・・・いや、北米が壊滅すれば、地球連合が降伏する可能性もでてくるだろう。

 いくら軍部が徹底交戦を唱えても、政府上層部が手をあげればそれまでだ」

「つまり、連合政府が降伏を申し出るという事態が起こると?」

蘭がカイトに尋ねる。

「否定は出来ない。それに彼女がいくら対等な和平をするつもりだと言っても、状況によってはどうなるか分からないからな」

「・・・だったらどうします?。 あの隕石を破壊しますか?」

「極秘裏にな。少なくとも軍に介入されることは避けたい。

 麗香ちゃん、ユーチャリスUに搭載しているECSを使えば地球連合に気付かれずにあれを破壊できる?」

「可能よ。でも相転移砲の一撃では無理」

「と言う事は、相転移砲を連射するか、全火器を集中する必要があるか」

「その通り」

「そうか」

「で、どうする?」

「・・・一応、連合軍の動きをみてから動く。連中が阻止できるならそれで良し。

 できなかったら俺達でやる」

「遅くない?」

「一撃でも半分くらいなら余裕で削れるだろう。半分くらいの規模なら北米自体が壊滅することは避けれるはずだ」

「・・・戦死者がどれだけの数に昇ることになるやら」

カイトの意見に蘭が嘆息した風に感想を言う。

それを聞きながら、麗香は思う。

(本当に隕石をぶつけるだけ? 私にはとてもそうは思えないけど)





     時を紡ぐ者達 第16話





「いいか、なんとしてもあの隕石の地球衝突を阻止しろ!!」

 仁美による通信の後に発せられた、この連合軍総司令官からの至上命令によって、

連合軍は投入可能な全ての艦艇を隕石の阻止に使おうとしていた。

連合軍の各基地からは、多種多様な戦闘艦が発進準備に取り掛かっている。

2個艦隊を持って迎撃するはずが、すでに4個艦隊を投入することになった。

これは、連合宇宙軍の残存艦艇の約60%に相当していた。

だが、これこそが仁美の目論見であったことをまだ彼等は知らない。


「動き出したようね」

戦艦阿蘇の艦橋でモニターを見ながら仁美は呟いた。

「はい。すべては御姉様の予想通りにことは進んでいます」

「真奈美、各艦隊は配置についてる?」

「ついています。あとは作戦開始を待つだけです」

「ステルス機能は上手く機能しているようね」

「はい。いまだに連合軍が当方の艦隊に気づいた様子はありません」

今回、木連軍はある程度のステルス性を有した戦闘艦のみを前線に投入している。

その中には複数の電子作戦用の特殊艦艇が存在し、情報の収集と敵の撹乱にあたっていた。

「・・・彼らは?」

「火星基地に居ます。しかし、こちらの意図に気づき、作戦を妨害する恐れがありますが如何しますか?」

「連中は精々、隕石の破壊に手一杯のはず。仮に真打ちに気づいたとしても手は出せない」

「・・・彼等の機体はメタトロンを改造した物です。下手をすれば」

「・・・そうね。少なくとも『あの』水原麗香がいるんだから用心に越したことは無いかもしれないわね」

「カタパルト艦の護衛を増やしますか?」

「・・・紅月から護衛艦を2,3隻回しなさい。それと月基地には無人兵器を多数配備しておいて」

「了解しました」

「・・・すまないわね、こんなことに付き合わせて」

仁美、いや新城博美がすまなそうにいった。

「何をおっしゃるのですか。私は少しも後悔していませんよ」

「・・・・・・」

「私や、他の紅月のメンバーも御姉様に忠誠を誓った身です。逆に光栄に思っています。

 計画を打ち明けられた時、私達は、御姉様に心から信頼されていると実感しました。それだけでも十分です」

「ありがとう・・・」

「それに、私はあんな妄想じみた計画を強行しようとしている老人達の片棒を担ぎたくはありませんでしたし」

「そうね。あれは絶対にあんな老人どもに扱わせるわけにはいかない品物。

 最悪の場合は自らの手で葬り去らなければならない、そう統和機構そのものの手で」

「・・・確かに、そうですね」

「だけど最高法院も無能じゃない。いずれ私達の正確な居場所に気付くでしょうね」

「大丈夫ですよ、その時までには、あの御方が上手くやってくれますよ。

 それに例の世界から連れてきた影護北斗と言う娘、なかなか役に立っているようですよ、あの計画で」

「さすがに、平行世界とは言えあの北辰の娘ではあるわね。でもどうやってあの娘をこちらに引き入れたの?」

「簡単です。彼女の渇きを満たすことのできる人物と引き合わせると約束したのですよ」

「・・・ということはいずれ彼女はこの世界にくるわね」

「はい。そしておそらく彼女の相手は」

「天川カイト。まぁ彼なら彼女には引けは取らないでしょう。さて、その話題はここまでにしましょうか。

 ・・・全艦隊に伝達。連合軍艦隊が予定の高度に到達後、攻撃を開始せよ」

「了解しました」



 そのころ、連合軍総司令部大会議場。

「総司令官、各艦隊が基地から出撃しました」

「わかった」

各艦隊が次々に基地から発進していく様子がモニターに映し出されている。

「敵に何か動きは?」

秋子が情報士官に尋ねた。

「今のところは確認されていません」

「そうですか」

「秋子さん、やはり何か?」

士郎が尋ねる。

「ええ、何か嫌な予感がします。

 私が見た限り、あの草壁仁美というのは容易ならざる人物です」

「秋子さんもそう思いましたか、私もそう思います。

 だが、我々は彼女が罠を張っていたとしてもいかなければならない。

 あの隕石を止めなければ、この基地だけでなく北米全土が壊滅的な打撃をうけてしまう」

「その通りです。我々軍人は、民間人を守らなければならない」

「・・・だが、それを分かっている人物がいくらいることやら」

小声で苦々しく言って、士郎は周りを見た。

「この戦争で連合は変わるんでしょうか?」

「変わるんじゃありません。変えるんですよ、私達が。

 そうでなければ今まで亡くなった人々に申し訳が立ちません」

「確かに、そうですね」

その後、会話は途切れる。

モニターの中で、連合軍艦隊が順調に上昇していた。

だがこの後、突如モニターの映像が乱れる。

「何事だ?」

彼らはこの時、まだ気付いてはいなかった。

この時のノイズが彼らがビックバリアと呼んだものの断末魔であることを。

戦艦阿蘇艦橋。

「敵艦隊、目標の高度に到達しました」

「・・・全艦艇、ステルス解除。

 重力波砲用意、目標、敵バリア衛星。

 用意が出来た部隊から順次攻撃を開始せよ」

仁美の指令が衛星軌道周辺に展開していた部隊に伝わると、その数十秒後に次々に攻撃が開始された。

黒き矢が次々に戦艦から放たれる。

「敵バリア衛星撃破後、重力波砲の第2射を打つ。

 目標、地球艦隊。

 副砲は、第2,3防衛ラインの衛星を狙え」

木連艦隊の放った第一撃は次々にバリア衛星を破壊した。

これを受け、戦艦に新たに設置された副砲による攻撃が始まる。

時を同じくして、バリア衛星の核融合炉が大爆発によって発生した電磁波が一時的にだが、連合軍の索敵網の機能を低下させた。

「一体、なにが起こっている?」

戦艦『蝦夷』の艦橋では、艦長である北川潤大佐が部下に問いただしていた。

「分かりません、唐突にレーダーや通信機器が使用不能になりまして」

「言い訳は聞かない!!とにかく出来うる限り早く機能を回復させろ!!」

そう言って、艦長席に身を沈める。

「まぁ焦っても仕方がありません。ここは落ち着きましょう」

副官が諌めるように言う。

(俺はここらへんでいい所を見せたいんだ!! そうしないと、美坂が、奴の毒牙に・・・。

 くそ〜、何でやつばかりもてるんだ!!。六人も毒牙にかけたのに飽きたらず美坂まで)

心のそこで嫉妬の炎を燃やす北川。だが、自分が艦長であることを自覚しているのか、

「そうだな」

と表面上は納得した風に言い、艦長席に座った。

(・・・なんとか美坂にアピールしなくては)

内心の焦りを隠しつつ、彼は機能の回復を待った。

だが、

ズドーーーーーーーン!!

 蝦夷の付近を航行していた1隻の戦艦が機関部に被弾し、墜落していった。

「何事だ!?」

「わ、わかりません」

だが、彼らはすぐに理解することとなる。

「あれは、重力波!?。まさか敵の砲撃か!!?」

久瀬は事態を理解した。

(我々は敵の砲撃を受けているんだ。しかも衛星軌道から!!。くそ!! これじゃ俺達は良い的じゃないか。

 まてよ、これはある意味チャンスだ)

「回避行動を取りつつ、高度を上げろ!!」

「ええ!! 正気ですか?!」

「当たり前だ!! 俺達の任務は隕石の迎撃だ!!」

「わ、分かりました」

味方艦が次々に火を吹いて、墜落して行く中、蝦夷は決死の回避行動を取りつつ高度を上げていった。だが、

ズドーーーーーーーン!!

「被弾箇所は?」

「左舷Dブロックです!! 16の区画が被害を受けています!!」

「ダメコンチーム急げ!!」

だが、その命令が届くことは無かった。

「直撃来ます!!」

その直後、蝦夷は木連軍の一隻の戦艦から放たれたグラビティーブラストが直撃し、爆沈した。

だが、北川は生きていた。

「おのれ〜蜥蜴め!! この借りは絶対に返してやるからな〜!!」

命中する寸前、切り離した艦橋で北川は負け犬の遠吠えを口にする。

まぁ、彼が炭だらけでして、髪がアフロになっているのはご愛嬌である。

「次回があったら良いんですけどね・・・」

「ある、いや作ってみせる!!(美坂のためにも!!)」

「はぁ」

「それより、地上にはどのくらいでつく?」

「まぁ10分ほどで着きます」

「そうか」

だが、彼等はまだ知る由もなかったが、地上は災害に見舞われていた。

人災と言う名の。




「何ということだ・・・」

連合軍総司令部では、地上の様子がモニターに映し出されている。

撃墜された戦艦の多くは無人地帯や海に墜落したが、一部の艦艇は都市部、またはその近くに墜落し多大な被害を出していた。

「各地の被害は?」

「5つの都市が直撃を受け、壊滅したようです。他にも海上に墜落時に発生した津波によって多数の都市が津波の被害にあったようです」

連合軍の戦艦の動力炉は大抵は核融合炉であり、直撃を受けたりすれば大爆発を起す危険性があった。

しかも、戦艦級の船が落下すれば仮に核融合炉が爆発しなくても、落下時の衝撃で多大な被害をだす。

「総司令・・・」

「全艦に作戦中止命令を出せ」

「しかしそれでは隕石の迎撃が」

「・・・ここは放棄する」

「え?」

「この総司令部は放棄する。各員、ただちに北米基地から脱出せよ」

「では政府に」

「それは後で良い。それより出来うる限りの輸送艦と輸送機を掻き集めろ。なんなら戦艦も構わん」

「民間人を逃すためですね」 

「何を言う、すべてはこの基地にある装備類をすべて回収するためだ」

「え?」

「民間人の避難は後で良い。軍の撤収を優先させろ」

「・・・了解しました」

「私を含めて最高幕僚会議は南米ジャブロー基地に避難する。いいな?」

「・・・は」

だが、ここで士郎が異議を唱える。

「待ってください!! 我々より先に民間人の避難を優先させるべきです」

「何を言っているのかね高町中将。北米が壊滅したとしても戦争は続くのだよ。

 北米基地の戦力を出来うる限り温存するほうが重要だろう」

「軍人の使命は民間人を守ることです」

「それがどうしたというのかね?。

 軍人というのは戦争に勝たなければならないのだ。

 あの隕石が落ちれば北米は壊滅する。

 連中のことだ、おそらく再び地球に侵攻するだろう。

 だが、恐らくその時には主戦場は壊滅した北米ではなく、比較的被害の少ない地域が主戦場となる。

 だからこそ、その時に備えて、戦力の温存が必要なのだ」

「ですが、彼等が再び隕石を落してきたらどうすると言うのですか!?」

「だったら衝突する地域から避難させるだけだ。

 軍にはまだ世界各地に地下要塞や極秘の基地が存在する。

 兵員を出来うる限りそう言った施設に収容し戦力の回復を待てば良い」

「ではその度に民間人を見殺しにするのですか?」

士郎は静かな声で言った。

だが、秋子はこの時、士郎が心底怒っていることが分かった。

「我々が壊滅すれば地球連合はそれまでなのだ。

 我々がいるかぎり再建はできる。多少民間人が死んでいてもだ」

「!!!!」

次の瞬間、彼は総司令官を殴り倒していた。

「き、貴様、何をするか!?」

「貴様のような奴は上官でも何でもない!!」

そう言うと、彼は会議場を後にした。

「総司令、大丈夫ですか」

「ああ」

「奴を軍法会議にかけますか?」

「それは何時でも構わん。ともかく今は北米基地から撤収することのほうが重要だ」

秋子は士郎を追いかけた。

「士郎さん」

「すみません、自分を押さえられませんでした」

「・・・いえ、士郎さんがあそこで殴っていなかったら、私がこれを食べさせていたかもしれません」

そう言うと彼女は何処からとも無くオレンジ色のものが入ったビンを取り出した。

「そ、それは邪夢(ジャム)!!」

永全不動八門一派御神真刀流小太刀二刀術の使い手たる士郎がうろたえる。

彼は本能で危険を感じた。そう、あれはとてつもなく危険なものであると。

「まぁ、今はあの隕石をどうにかするほうが重要ですね」

「何か、策が?」

「はい」

「教えてもらえませんか?」

「了承」

秋子は説明し始める。

「それは・・・」

「確かにこれは軍人にとって恥ずべきことです。

 しかし、私達ではあの隕石を止めることは出来ない。

 私が頭をさげて止められるなら、いくらでも頭をさげますよ」

「いえ、私も下げにいきますよ」

「そうですか」

彼等はこの後、高速連絡機に乗って、日本に向った。

目的地はアルビオン本社。

 連合軍と木連との戦闘結果が火星基地にいるカイト達に伝えられた。

「やはり、連合軍では無理だったか」

カイトは報告書を見て言った。

「まぁ予測通りだけど、連合軍の被った被害は深刻な物よ」

「宇宙軍の保有する戦闘艦艇の約50%近くを僅か3日で失い、地上の都市も多大な被害を被り、その上、衛星軌道上の制宙権も失い、

 まさしく地球連合にとってみれば悪夢みたいな状況に陥っていますね」

「トリプルだな」

麗香、香織、蘭が立て続けに言った。

だが、だれも連合軍に対して同情していない。

「軍は?」

カイトは軍の動きを尋ねた。

麗香は嘲るように言う。

「連中、北米基地を放棄するそうよ。しかも民間人の避難はほっといて」

「・・・無能だけでなく、軍の本分も忘れているとは」

カイトは心底呆れた。

「でも中には反対した人もいたようよ。しかもその人、総司令官を殴り倒したっていう情報もあるわ」

「なかなか骨のある軍人もいるようだな」

少し間を置いて、カイトは尋ねる。

「名前は?」

「高町士郎中将。連合軍の中でも数少ない良識派。

 そのうえ、指揮官としても指折りの実力の持ち主よ」

「・・・その人物、使えないかな?」

「と言うと?」

麗香が聞き返す。

「俺としては、軍内部に強力なパイプが欲しい。

 それに、これから連合軍は未曾有の危機に陥る。その状況ではどうしても骨のある指揮官が必要だ」

「彼をバックアップすると?」

「ああ。少なくとも今の上層部では連合軍は完膚なきまでに壊滅する。

 無能連中が戦死するのは構わんが、ミスマル提督のような有能な指揮官が死ぬのは不味い。

 優秀な指揮官を作り出すのは優秀な兵士を作り出すより難しいからな」

カイトが台詞を言い終わった後、通信が入る。

「春日井さん、どうしたんですか?」

『地球のアルビオン本社に来客だそうだ』

「来客?対応はHFR達に任せていたと思いますが」

『HFRでは対応できん。彼等はアルビオン会長と直接面談を望んでいる』

「彼等とは?」

『高町中将と水瀬中将だ』

「・・・分かりました。すぐに地球に向います」

カイトは通信を切った。

「噂をすればなんとやら、か」

「・・・ユーチャリスUの用意しておく?」

「そうしてくれ」

かくして、カイトは地球に向った。




統和機構本部。

「これは・・・」

 ある暗室の一角で真澄は唖然としていた。

彼女は本部に召還されてから、軽い尋問を受けただけで処分等は無かった。

しかも、反統和機構組織に奪われた領土の奪還を目的とした反攻作戦『嵐』が発動するにいたり、彼女の監視はざるになっていた。

その隙を付き、彼女は様々な方法を用いて情報の収集にあたっていた、主にハッキングで。

そして、この時彼女は見つけた、EOPに関する記述を。

「ひょっとして、これが全ての元凶なの? 姉さんが組織を裏切り、叛旗を翻した・・・」

「そのとおりだ」

「なっ?」

真澄は声のした方向に銃を向ける。

すると、そこにいたのは。

「父さん?」

彼女の育ての親にして、アトラスの副官を務める人物、『新城 厳馬』の姿だった。











後書き

時を紡ぐ者達第16話をお送りしました。

前回の代理人の指摘を受け、できるだけ完了形を無くしてみたのですが、どうでしょう?

・・・やっぱりまだ多いかな?

それは置いといて相沢祐一をだすつもりが何故か北川登場。でもすぐにやられた(爆)。

Kanonのキャラ全員をだすかどうかは考え中。でも名雪は出す予定です。

それにしても高町桃子さんを出したかった。北斗や美坂(姉)は名前だけなら登場したのに。

(ちなみにこの世界には優華部隊等は存在しません。つまり今回出てくる北斗は別の世界からスカウトしてきた北斗です。

彼女にはナデシコ復活のあたりから出てきてもらう予定です)

今後の大まかな予定としては、この『星の屑作戦』編の後は、地上編になる予定です。

ちなみにナデシコの復活は地上編中になる予定です。

それではこんな駄文を最後まで読んでくださってありがとうございました。

・・・というか読んでくれている人っているのでしょうか?

感想等送ってくれたら光栄です。

それでは、第17話でお会いしましょう。






 

代理人の感想

話が動いてますね〜。

やはりこういう話の展開があると感想も書き易いです。

で、本題。

 

仁美さん、計画には3%ほどの遅滞もないようです(爆)。

戦略的にはおそらくほぼ完勝。

戦術的にも着々と勝利を固めつつあるようですね。

今の所アキト達も仁美に対して戦略的に劣勢であるようですが、

どうやって互角にまで持っていくんでしょうか?

仁美の目的はなにか、麗香さんはいつ星の屑の真意に気がつくのか。

まぁ、まだ緒戦っぽいので最終結果は随分後になるでしょうけれども。

そもそもナデシコがまだ復活してませんしね(笑)。

 

 

文章についてですが、非常に読みやすくなりました。

これくらいで行ってもらえると読むほうとしては助かりますね。

 

後修正ぽいんつ。

 

>まさしく地球連合にとってみれば

「地球連合にとっては」か、あるいは「してみれば」でしょう。

「取ってみれば」では意味が違ってきてしまいます。