――今回は取材に応じてくださってありがとうございます。

 

いえ…これも主の御心ですから(微笑)

 

――それでは、自己紹介からお願いします。

 

はい、シャノン・ジーン、

シスターをしております。

 

 

 

「漆黒の戦神アナザー」シャノン・ジーンの場合

 

 

 

――シャノンさんはシスターをされているんですか?

 

はい、小さな教会なんですが……

 

――それで、彼と出会ったきっかけは?

 

私が何時もの様に神様に祈りを奉げていた時、「あの方」がフラリと教会を訪れたのです。

「あの方」は何処か寂しげな瞳で十字架を見つめていました。

ステントグラスから差し込む光に照らされて一枚の宗教画のようでした。

私が思わず見惚れていると、私に気がついた「あの方」は軽く頭を下げるとこうおっしゃられたんです。

 

「あなたは神様を信じているんですね」

 

私は思わず「あの方」を見つめてしまいました。

 

――なんとお答えになったんですか?

 

もちろん、「信じています」と答えましたわ。

それを聞くと「あの方」は静かに笑ったんです。

全てを包んでくれるようなあったかくって、でもそれでいてどこか寂しげな笑顔でした。

その時に私は「あの方」の微笑みに魅了されていたんでしょうね(顔を赤らめる)

私は少しでもお話をしたくって「あの方」に聞き返していたんです。

 

「貴方は信じているのですか?」

 

――ほう……それで、彼は何と答えたんですか?

 

「あの方」は黙って首を左右に振るだけでした。

ただ、瞳の奥の深い悲しみを感じることはできました、私は不用意に聞いた事を後悔しました。

その時、私は「あの方」を元気付けてあげたい……ただ、それだけしか考えていませんでしたわ、「あの方」の名前も知らないのにですよ?主に使える者でありながらおかしいですよね。

 

――し、知らなかったんですか?

 

ええ、(苦笑)

だって、まるで舞踊るように大空を駆け巡る黒い天使を操る「漆黒の戦神」と「あの方」が同一人物だとはとても同じだとは考えられなかったんですもの。

「あの方」のお名前と二つ名を知ったのは、だいぶ後になってからですわ。

 

それから「あの方」は何度も教会を訪ねてくださいました。

教会の古くなったり壊れてしまった所を修理してくださったり、食事を作ってくださったり、それに教会に来る子供たちとも遊んでくれて。

私、「あの方」とならば……あの……一緒に暮らしても……いいかな……なんて………(ポッ)

 

――え、えっと……いいんですか?シスターなのに?

 

かまいませんわ、主もきっとお認めになってくれます!!(はあと)

 

――そ、それでは何か一言ありましたら、どうぞ。

 

アキト様、あなたが心から笑える時が一刻も早く訪れる事を心からお祈りしております。

やはり、あなたは笑顔のほうがお似合いですから。

それでは、主のご加護があなたのもとにありますように。

 

そうそう、アキト様。

私は今でも、もちろん神様はいると信じておりますわ。

なぜなら、あなたと出会う事が出来たのですから……

 

民明書房刊「漆黒の戦神その軌跡」7巻より抜粋

 

 

 

 

 

「ダメだ!!トレーニングルームにはいねえ!!!」

 

「医務室にもいないわよ!!!」

 

「ブリッジにもいません!!!」

 

「「「「「厨房にもいませ〜ん!!!」」」」」

 

「クッ!!アキトさん、逃げましたね!!オモイカネ!!すぐに各ブロックを閉鎖!!」

 

「我々も憎っくきテンカワ・アキトを探すぞ!!

探し出して彼女たちに引き渡してくれるわ〜〜〜〜〜」

 

『おお〜〜〜〜〜!!!!!』

 

「どうしたんだ?ミスター」

 

「いつもの、ことですよ」

そう言うとプロスペクターは一冊のハードカバーの本をゴートに差し出した。

表紙には金字で「漆黒の戦神その軌跡、第7巻」と書かれている。

「………いいのか、ミスター」

 

「良くはありませんが………私も命は惜しいので………」

 

「それも、そうだな………」

 

「ルリ!!見つけたよ!!居住区域のBブロック!!!」

 

「お手柄です!!ラピス!!アキトさん逃がしませんよ!!!」

 

ナデシコ女性陣たちが勢いよく駆け出していくのを横目に、ゴートとプロスペクターは揃ってため息をついた

 

ナデシコは、まあ……おおむね平和である。

 

 

 

 

 

おしおき部屋――

「アキトさん……何処に行こうと思ったんです?」

 

「な、何のことかなあ?ルリちゃん?」

目が宙を泳いでいる。

 

「この後に及んでまだしらばっくれるんですか?……

クスクス…そうですか……

ラピス……例のモノを……」

 

「え、え!!な、何!!!」

 

「りょ〜か〜い、おしおきプログラム18禁ヴァージョンのリミッター解除しま〜す」

 

「ちょ、ちょっと!!」

 

「ア〜キ〜ト〜く〜ん?報告は社内義務よ〜〜」

エリナが細いしなやかな指でアキトの頬をツツーっと撫でる。

 

「な、何するんですか!!エリナさん!!!」

 

因みにアキトは両手両足を拘束され、何故だが()キングサイズのベットに転がされている。ピンクの照明にライトアップされ、枕もとにはオプションとしてボックスティッシュもしっかり完備されている。

 

「ふふふ……アキトさん、暴れないでくださいね?」

 

「そうそう、これはおしおきなんだから」

 

メグミとサラが怪しい微笑を浮かべた。

その微笑みはどこか獲物を見つけて舌なめずりする猫を思わせる。

それを見てアキトの背筋に冷たいものが走った。

 

貞操の危機を感じたアキトは助けを求め一縷の望みを託しナデシコの良心ハルカ・ミナトに視線を送る。

 

「うふふふ、ごめんね〜アキト君、私も興味があるんだ〜〜」

 

「……………」()

 

朱に交われば赤くなる……アキトの脳裏にそんなことわざが浮かんだ。

………まあ、始めから真っ赤だったという話もあるが。

 

さあ、アキトさん()……おしおきです(はぁと)』×15

 

「やめて〜〜〜〜〜!!!!!」

 

ナデシコは、まあ……だいたい……おおむね、平和といえる……………かな?

 

 

 

あとがき

え〜シスターものです()

いつもは、書いちゃ消して、消しては書いてを繰り返しているんですが

何と言うのか、スラスラ書けました。

ちょっと、美化しすぎてしまいましたかね()

この「漆黒の戦神アナザー」シリーズは色んな方が書いているんですが、前から読んでいて1回は書いてみたいと思っていたんです!!

黒宝貴さんや神威さん、ペテン師さんのものと比べると練りが足りないと思いますが、そこは今だ未熟者の書くこととカンベンしてください。

それでは拙い文章ですが最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。

 

それにしても、誰か女教師で書かないでしょうか?読んでみたいなあ、ホント。

 

 

 

 

 

 

管理人の感想

 

 

encyclopediaさんからの投稿です!!

何と、実は二人のシスターを落としていたアキト君です(爆)

さすが、漆黒の戦神の名に負けない戦果ですね(笑)

意味が解らない方は、黒貴宝さんの部屋にGO!! です。

でも、次は女教師をリクエストですか?・・・

 

女教師・・・ミナトさん?(核爆)

 

それでは、encyclopediaさん投稿有難うございました!!

 

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