起動戦艦クリサンテマム
DIE壱話     〜『漢らしく』で逝こう!





 儂の名前は『フクベ ジン』。

 偉大なる老提督じゃっ!!
 
 ん? ジジイが何ほざいとるじゃと?!

 儂はれっきとした地球連合軍の中将様じゃいっ!!

 そして、火星を侵略しようとしやがるアホ異星人共から護っとる最中じゃぁっ!

 さあ、逝けっ! 我が艦隊よっ!!
 
 
 バシュンッ!
 
 
 レーザー砲発射だっ!

 向こうもなんじゃか分からンが撃ってきおったわい。


 そしたら・・・・・・
 
 
 そしたらよう・・・・・・
 
 
 ねじ曲がりやがったよ、儂の艦隊の霊挫亜砲がっっっっ!!!(血涙) (TT)
 
 
「むぅっ!
 
 重力波かぁっ??!!」
 
 
 と儂は唸った。
 
 こうしている間にも、敵母艦(形が似てるんで、とりあえずチューリップと呼ぶことにした。儂が)が火星に近付いてくる。

 ちっ、儂の艦隊の武装は貧弱、貧弱ゥ!!!
 
 なモンだから、落とせやしない。

 仕方ネーから、


「総員退避!
 
 本艦をぶつける!!」
 
 
 ああ・・・・・・

 一度は言ってみたかった、この吶喊(とっかん。早い話が艦での体当たり)の命令!
 
 背筋を駆けめぐるこの快感
 
 年甲斐もなくエクスタシーに達してしまったわい、フォッフォッフォ。




 ンで、儂が乗る旗艦のブリッジがパージされた。

 そして青い船体は、だんだんに加速しながら、やがて彗星となって火星大気圏内に突入しようとしていたチューリップに激突した。

 ・・・・・・うーむ、船体が紅くないところが惜しいわい。

 そうすれば赤い彗せ・・・ゴホっ、ゴホ



 旗艦という超巨大ミサイルによって、チューリップは突入角度を無理やり変更させられた。

 すると・・・・・・・・・。

 虎羅、このクソアホオペレーターがぁっ!
 
 チューリップ、燃え尽きないでコロニーに激突してんじゃねぇかよ!!
 
 燃え尽きるんじゃなかったのかよ、ダボがっ
 
 燃え尽きるって言ってたのに、この嘘吐き!
 
 お前の母さんオタンチン〜〜!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 俺のNameはその名もGREAT『テンカワアキト』だ。

 そして今、素敵にピンチだぜ、HELPME!!(号泣)
 
 え?何でピンチかって?

 それは、謎の異星人の侵略さっ!
 
 ・・・なんてモノローグしてたら、茶金の髪の、大きな目の女の子が、バイトで配ってる途中だったミカンを、物欲しそうに眺めていた。

「はい」

 と言いながら、ミカンを差し出す。

 すると、


「うわぁーー、ありがとう!!」
 
 と言いながら、ミカンを受け取ろうとする。

 ンで、思わず俺は、


 ヒョイ

「あっ」

 と、ミカンの位置を変える。

 女の子は、

 バッ

 と飛び付いてくる。

 だから、また、

 ヒョイッ

 で、

 バッ

 となるから、

 ヒョイッ

 バッ

 ヒョイッ

 バッ
 
 
ヒョイッ

 バッ

 ヒョイッ

 バッ



 ・・・・・・・・・。


 面白楽しい・・・・・・!!(力説)
 
 な、何か猫じゃらしてるみたいだ。

「ぷう〜〜、アイ、猫じゃないもん!」
 
 あ、口に出してた?

「冗談冗談、はい」

 今度は、普通に手渡す。

 もう一回やりたいけど、とても小学生低学年にしか見えない少女が発するものとは思えない殺気を感じたからやらない。

 なお、アイちゃんというこの少女の母親らしきB・I・J・、美女!が、後ろで必死に笑いを堪えているのは御愛嬌ってモンだ。



 とか何とかやってたら、黄色い変なのが現れた。

 街を破壊しやがった、異星人の兵器、罵ッ汰
 
 オレは、

「ここにいて!」

 とB・I・J・とアイちゃんに声をかけつ、近くにあった農業用のトラクターに飛びのズガンッ!・・・・・・ろうとして、足を引っかけて転んだ

 ・・・・・・。



 ・・・・・・気まずい。それにかなり『イタイ』。
 
 
 心持ち、罵ッ汰も呆然とオレを見ているようだ。

「お・・・おにいちゃん・・・・・・」

 肩を落とすアイちゃんと、B・I・J・

 ・・・いや、呆れたワケじゃないらしい。
                                  ボ   ケ
「「ンにやってんだ、墓怪ッ?!
 
 ッめぇ、ンにカッコつけてこけてやがンだよ、虎羅ァっ!?」」
 
 お怒りでいらっしゃる・・・・・・。

 しかも、ハモリッスか?

 二人が怖かったから。

 だからオレはガバッと起き上がり、IFSでトラクターを起動させ、罵ッ汰に突撃する!

 
「必中、とっかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
 
 気分は、某青い艦の艦長様。

 まあ、幸いなことにあんな極大のフレアはまだ起こっていないが。

 黄色い“黒のリヴァイ○ス”は必中吶喊をもろ喰らう!


 ギュルルルルルル!!
 
 IFSのパワー全開!
 
 元気百倍、アキトパンマン!
 
 てな気分で激突した罵ッ汰を壁際までやり、そのままサンドウィッチ公爵・・・もといサンドウィッチに。

 抵抗していた罵ッ汰だったが、結局はパワーに抗しきれずに、

 ボムッ
 
 赤い目が爆発する。

「うおおおおぉぉぉぉ!!」
 
「すごいよ、マサルさん!!」
 
「俺マサルじゃなくてアキト・・・」

 オレの声は無視された。

 へん、どうせオレなんか、どうせオレなんか・・・・・・

 とりあえず、シートに『の』の字を書き連ねる。

 はっ、どうせオレはネクラだよ!

 ちょっと無視されたからっていじけるようなネクラさっ!!

 さあ! わらわば笑え!!
 
 所詮オレの存在価値なんてそんなもんさ!!
 
 ・・・・・・と、いじけモード全開 にしてみるが、特に意味はないのでやめる

 だって、結局また無視されたんだもん。グス

 なお、だったら最初ッからするな!、などというつっこみは禁止する。

 で、だ。

 気が付いたら誰もいなかった。

 動いている人が。

 いや、二人だけいた。

 アイちゃんと、そのB・I・J・のお母様だ。

 そしてそれ以外は、地に倒れ伏し、その周辺には赤い水溜まりができていた。

 後は、目を光らせる黄色の群。

「NO-Ohhhhhhh!!!」
 
 と、それを見たオレはクソデケェ声をあげる。

 オレにこんな声量があったのか、などと驚く余裕がある自分に驚いた。

 すると、だ。

 死んだ両親の形見の、青い石のペンダントが光り始めた。

 オレの身体も光り始め、アイちゃんとB・I・J・のお母様も光り始める。

「お兄ちゃあーーーん!!」
 
「マサルさあぁぁぁぁぁん!!!」 いや、だから俺の名前はアキトだってば

 二人がオレに駆け寄りながら、絶叫した。

 そこで、オレたちを包んでいた光が爆発した。






 青い光と・・・・・・。 ←『レインボー』の『い』をオレンジ色にしてください。





 ・・・・・・気が付いたら、草原寝そべっていた。

 おいおい、ここ、ドコよ?

 手を付いたら、

 ムニュッ

「あはぁんっ」
 
 ・・・・・・ってナニよ、今の感触と声(滝汗)
 
 手を付いた辺りを見ると、アイちゃんのB・I・J・のお母様!がいるではあーりませんカー?!

 しかも、そのお胸は俺の手の中ッスかー?!
 
 オレ!初たいけーーーんん!!!!
 
 などと思いつ、ルパンダイブを敢行する。

「ふぁああ、よく寝た」

 と、いきなり彼女は起き上がった。

 おかげで、

 
 
 思いっ切り地面とK・I・S・Sするはめに。

 B・I・J・のお母様!はそれから辺りを見回し、

「あら?ここはどこ?

 アイ? どこに逝ったの、アイ!?」

 ・・・隣で地面突き刺さってるオレは無視かい!!

 ええ根性しとるのお、ネエちゃん?!










 唐突だが、今オレとアイちゃんのB・I・J・のお母様!は定食屋で働いている。

 ・・・・・・なお、あの時から一年経過していることを報告しておこう。

 定食屋の名前は逝鬼汰邇食堂

 ここの店主のユキタニ サイゾウ(逝鬼汰邇叉夷憎という字らしい)に、草原であうあうやってたオレとアイちゃんのB・I・J・のお母様!を見付け、拾ってくれたのだ。

 うむ。ありがたいことだ。

 まだまだ世の中捨てたもんじゃねぇな!

 ンで、オレは厨房で発砲叉夷を創っていた。

 ガラガラッ

「いらっしゃいませ〜」

 アイちゃんのB・I・J・のお母様!(名前は後光院・アリスン・ブランディー・メルセデス・ローズマリー・フォン・マナだそうで)がお客人に声を掛ける。

 マナさんはウェイトレス(?)をやっている。

 客は、ちょび髭眼鏡の、クリーム色のYシャツに赤いベストの四十代ぐらいの男と、ごついガタイの、厳ついツラした身長アバウト2mの男だった。

 そしてちょび髭眼鏡は魔那さんに、

「ウチで働きませんか?!
 
 あなたのような美しい声をした人を探しているのです!三人ぐらい」

 などとか言ってきやがり、ごつい男は

「宇無」

 とか呟きながら頷いた。

 オレは、

「ッめぇよぉ、ナニ人のナオンに声かけてやがンだよ、虎羅!?」
 
 といったら、

 すっかーーーーんんんん!!!
 
 お盆が飛んできて、角が眉間に命中。

「うおおおおぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
 
 クソ痛ぇ!!?」
 
 マナさんは、そんなオレのことを無視しくさって、

「あにボケたことぬかしとンじゃ、ワレッ?!」
 
 が、髭眼鏡は次に、

「お給料はこれぐらいで」

 と、どこからか取り出した電卓に数字を表示させ、マナさんに見せた。

「喜んで働かせていただきます♪

 あ、ちなみにそれ月給で、税抜きですか?

 ンれと、ボーナスはどんなもんじゃい?」










 マナさんは、なんだかんだでちょび髭眼鏡と契約することに。

 それにごちゃごちゃと文句&因縁つけてたら、気が付いたらオレも契約してた。










 暗い部屋で、オレとマナさんは契約した禰琉臥琉という会社のプロジェクトの説明を受けていた。

「お二人には、それぞれ通信士とコック見習いとして、この機動戦艦ナデシコに乗っていただきます」

 プロジェクターに、その機動戦艦ナデシコとやらの外観と名前が映し出される。

 ・・・・・・ん?

「ねえ、プロスさん」

 ちょび髭眼鏡の略称を呼ぶと、

「はい、何でしょうかテンカワさん」

「『機動戦艦ナデシコ』って言いましたよね」

「はい、そう申し上げましたが?」

「・・・・・・『起動戦艦クリサンテマム』書いてあるよ?

 オレの言葉に沈黙する腐露鬆さん。

 それから、

誤植です。

 ・・・それにしても、菊の花 とは縁起が悪い・・・・・・」

 菊の花って、墓に捧げる花じゃんかよ!

「ところで、戦艦ってことは戦うんですか?」

「んー、いい質問ですねえ。

 その通りです。

 戦わずしてなにが戦艦でしょうか?

 ・・・もっとも、本来の目的は戦うことではないのですが。

 目的のために、武装した戦艦になったわけですし」

 キラリン

 なぜか眼鏡が光る。

 ・・・・・・光源もないのに、一体なぜ?

「ふ〜ん・・・・・・。

 それはそうと、変な形ですねぇ」

グハッ(吐血)

 魔那さんの心無い一言に、腐露鬆さんは撃沈された。










 プロスさんに機動戦艦ナデシコ改め起動戦艦クリサンテマムを案内してもらっていると、

 ピンクのロボットが踊っていた。
 
 コサックダンスだ。

「あー! 誰ですか、勝手に動かしてるのは!!」

 プロスさんのソウルフルシャウト。

 ロボットがダンスをやめた。


HA!HAHAHA!!
 
 露墓ッ斗に乗れるだなんて聴いたからな、可及的速やかに来ちまったぜ、KO・N・TI・KU・SYO・Uッ
 
 そして、胸部にある虎苦碑ッ斗から暑苦しい顔の男が身を乗り出しながら、プロスさんに負けじとシャウトした。

「あなたは耶魔駄 磁露胡さんですね!」
 
「違うッ!! 俺の名前は耶魔駄 磁露胡じゃない!!
 
 俺の名前は蛇夷呉胡寺臥威!!!」
 
「・・・・・・なんて読むんだ、それ?」

 オレのぼやきは無視された。

「とにかく降りろや、虎羅ァっ!!」
 
 プロスさんが再びシャウトした。

 その後ろには火之迦具土が・・・・・・。

 ついでに、その額には神の臨在を示す神代文字が。

「も、もしやアンタ、神言術の使い手か!?」
 
「オラ、さっさと降りンか墓怪ぇっ!!
 
 赤波・・・・・・熱撃衝!!!」
 
 プロスさんの手から赤い炎が・・・・・・??!

「ゲッター・ビジョン!!」
 
 よっ、避けたぁっ!?

 しかも分身しただと!?

 ・・・・・・おい、どうやったら分身できるんだよ、おまいは。

 というか、オノレは人間か?

 あ、露墓ッ斗が燃えてる・・・・・・

「しまった、軽量にするために樹脂で創ったのが仇になったかああああああああ??!!」
 
「おわっちちちちちちちっっ!!」

 ついでに耶魔駄とか蛇夷呉胡寺とかも。

 おまけに、


 ワーニン、ワーニン、ワーニン、ワーニン
 
 非常事態を知らせるサイレン。

 って、非常事態DEATHとぉッ!?
 
 ど、どないしろっちゅーんスか!?


 こうなったら逃げの一手やっ!!

 と言うわけで、オレは黒塗りのロボットに乗って、リフトを目指す。










 その頃のクリサンテマム、ブリッジ。

 実況は私、ホシノ ルリがお送りします。

 ちなみに、漢字では畝死之 流離と書きますんでよろしく。

 早速ですが、艦長が遅刻です。

 ざっけんじゃねえぞ、虎羅?!
 
 クリサンテマム沈んだら、どう責任取るつもりじゃ、墓怪!
 
 とか思っていたら、ハルカ ミナトという操舵士の人が、

「る、ルリルリ顔怖い・・・・・・」

 と言ってきました。

 ルリルリって私のことでしょうか?

 ・・・・・・酷い人ですね。

 というか、余計なお世話じゃ、クソアマがッ!!
 
 って気分です。

 それでこめかみをピクッとさせたところで、艦長が来ました。

「ワシが艦長のミスマルユリカじゃ、ぼけぇっ!
 
 文句あるヤツはココから出ていけや、オラぁっ?!」
 
 ・・・・・・それが女性の使う言葉ですか?

 ふう、どうやら見た目は美しい女性のようですが、中身は伴っていないようですね・・・・・・。

「ゆっ、ユリカぁ・・・・・・」

 その後ろには・・・・・・背後霊!?

「副長のアオイ ジュンです!」

 ・・・あら? 私、声出してましたか?

 でも、なんか線が薄いんですけど? 色も。

 っていうか、後ろ透けちゃってます。
 
「ンで艦長!

 敵襲はどうすんだ、ああ!?」
 
 提督の腐苦辺 塵老です。

 そして腐苦辺老に、艦長ことミスマル ユリカはこう答えました。

「囮で敵をまとめ、海中ゲートより出て、グラビティブラストで殲滅。

 文句あっか?ジジイ!!

ない!
 
 となったら命令を出せや、虎羅ッ!

応さ!
 
 パイロット、エステバリス出ろやっっ!!

 ・・・・・・下品な人間の集団ですね、このクリサンテマムは。

「アンタも相当キてるわよ・・・(ぼそっ)」

 ふふふ・・・・・・

 聞こえてますよ、メグミ・レイナード通信士?

 クス(邪笑)

「・・・。

 格納庫から通信来ました。

 ・・・メグミさん?」

「はい、通信開きます」


 ピッ


『あーあー、本日晴天なり、本日晴天なり。
 
 ただいまマイクのテスト中。ただいまマイクのテスト中』
 
 ・・・・・・・・・。

 この眼鏡の中年親父、相当キてますね?

 こんな時に、こんな馬鹿やりますか?普通。

 あ、そうか。

 普通じゃないんですね、この眼鏡親父。

「で、何のようじゃ、クソ親父?

『あーとだな、艦長。

 パイロットだが全身火傷で出られねー』

「なーーーっっっっっっっ!!!?」
 
 ブリッジの皆さん、絶叫しました。

 かくいう私も。

 ポッ、お恥ずかしいところをお見せしました。

「・・・?」

 IFSから、この艦のメインA.I.悪喪夷霞禰から連絡が入りました。

「エステバリス、一機エレベーターで上昇中。

 搭乗しているのは、・・・・・・え?

 こ、コック見習いのテンカワ アキト・・・!?」

 でっ、電波が言ってます!!

 この人は私の運命の男性だと!!
 
 ・・・・・・何ですか、その目は。

 まるで道端に落ちてるを見るような目つきは?!

 なんですか!?
 
 電波受信しちゃだめなんですか?!
 
 これが私の『普通』です!
 
 文句あるヤツは・・・・・・滅殺じゃ、虎羅



 艦長が私の アキトさんに声を掛けます。

「あなた誰」
 ・・・・・・アンタ、・・・・・・二人目か?

『お、オレはテンカワ アキト、コックっす』

「て、テンカワ アキトだとっ!?」
 
 艦長の絶叫。

 耳がキーンとします。

 気のせいか、外の光景を映している画面ですが。

 罵ッ汰達が動きを止めて、聴覚センサーを押さえているように見えます。

 ・・・・・・アンタ、本当に人間か?

「久しぶりだなアキトぉっ!
 
 生きてたんだな・・・・・・良かった、良かった」
 
 ・・・・・・どうでもいいですけど、あなたの声で私のアキトさんが逝きてます。

『きっ、貴様はYURIKA
 
 なぜ貴様がココに・・・!!?
 
「ゆーちゃんクリサンテマムの艦長さんなんだぞ、えっへン!

 ・・・・・・アンタ、ドコの誰よ?

 それにしてもアキトさん、あなた艦長と知り合いなんですか・・・・・・
 しかも見た感じ、ライバル・・・・・・というか、じゃ、ワレ

「でも、アキトナンでこんなトコに?

 ・・・はっ、そ、そうか!
 
 アキト、囮になってくれるンだな!!

 十分間!
 
 十分間でいい、罵ッ汰ドモを引きつけておいてくれ。

 十分後には、ここに来てくれ」

 そう言いながら、コンソールからここ、長崎県は佐世保周辺の地形図を転送します。

 ・・・・・・ハァ、良かった。

 ここでなんか出された日には、この場で滅殺が決定でした。





 アキトさん・・・・・・どうかご無事で・・・・・・・・・










 なお、キャンキャン煩い変なキノコの言葉、行動は完璧に無視したことをお知らせさせていただきます。




















逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ
 

逃げたら殺される



 ・・・・・・・・・いや、むしろ逃げなきゃ殺される
 
 っきしょう!

 なんでまYU・RI・KAがいるんだ!
 
 名前の通り百合化でもしてどっか逝っちまえ!!
 
 ガコンッ

 リフトが地上に出た。

 目の前には罵ッ汰とJO露の群。

 オレはYU・RI・KAから逃げ出すために全力で戦うことを心に決めた。

「消ろえおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっ!!!!」
 
 このロボットは幸いIFS方式だ。

 オレの意志に従って動いてくれる。

 だから、このロボットは、











































敵と戦わずして逃げた。




















DIE 壱話 ・・・・・・完

















































 
「敵前逃亡は銃殺だよ? クス」


 ビックぅッ


 ナニかがオレの本能を刺激した。

 き・・・・・・気のせいだよな?

 いくら汎用人型決戦兵器ユリカゲリオンとはいえ・・・・・・ねぇ?










 ねえ、なんとか言ってくれよ。

 頼むからさ。

 じゃなくちゃ不安で不安でしょうがないんだよ!!


 
「私から逃げられると思うの?フフ・・・・・・アマちゃんだよ、アキト」
 


 う・・・・・・うぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?
 
 や、やっぱりそうなのか!?
 
 ヤツから逃げるのはやはり無理なのか!?
 
 こっ、こうなったらもう手段は一つしかない!
 
 即ち!




 




















 氏ネ、ユリカあああぁぁぁぁぁぁ!!!
 
 ・・・・・・気が付いたら十分経ってたんで、送られてきた地図に記されていた位地に急行し、海中から浮上してきたクリサンテマムに一撃

 ブリッジ、直撃
 
「ぎゃああああああああ!!」

 ユリカの断末魔の悲鳴。

 黒塗りのロボットの手の中で、確かにユリカは事切れた。

 これで・・・・・・

 これでやっと・・・・・・・・・。

 これでやっと、この世界に平和が訪れたんだ・・・!!










 この感動を胸に・・・・・・

 オレは生きる喜びを噛みしめた。





 あ、罵ッ汰とJO露のことすっかり忘れてたわ。







 
(人生ってスバラシイ♪(アメ○ア調に))







DIE壱話 ・・・・・・今度こそ完

 



続くのか?















後書き
 第零話、第壱話となっていますが、これは短編な気分です。

 だから、続く予定はありません。


 ・・・・・・反響次第、かな?


 それでは。

 

 

 

代理人の感想

わからないよ、君の書いてることがわからないよETさん!(爆)