ナデひな
第X+3話 ナデひな一発劇場part-4
〜お料理コンテスト(その2)〜
成瀬川なるが作(創)った謎料理を食した後、またみんなの前に新しい料理が並んでいた。
これを作ったのはしのぶだ。
作った料理はなると同じでハンバーグ。
だが、見た目はミジンコと太陽ぐらいの差がある。
当然、しのぶのが太陽で、ミジンコはなるのだ。
「う〜ん、美味しそうだなー、しのぶちゃんの料理は」
「まったくや。
だれかさんとは大違いやな」
「悪かったわねっ!」
「別にうちはなるの事なんてゆーてへんで?」
「うっ・・・・・・」
「それにしてもなる先輩の料理はもうちょっとどうにかならないんですか?
しのぶに教えて貰ったらどうです?」
「しのぶの料理は美味いから好きや〜」
「素子が言うとおり、なるはしのぶやアキトに料理を習った方がいいな」
まぁ、何だかんだ言いながら
しのぶのハンバーグを食す。
その、見た目バブルスライムとは天と地の差があるハンバーグは、やはり美味かった。
肉汁が口の中にじわーっと広がり、アキトから伝授された特製ソースの匂いが食欲を誘い、その味がハンバーグに使われた肉とマッチする。
そう。
これぞまさに、至高のメニュー(又は究極のメニュー)の一品としてでも入れることが可能な出来栄え!!
なぜかは不明だがたまたまひなた荘にいた海原雄山が呻き、山岡(本名忘れた)が絶句するほどの出来栄えなのだ!
まさしく芸術品。
どこぞの「料理は芸術だぁぁぁぁぁっっっっっ」とか言っているヤツも舌を巻くほどだ。
さらに、味沢匠も唸った。
それを食したアキトたちの感想は、
「うんうん。
もうしのぶちゃんに教えることは何もないよ」
「しのぶの料理はだれかさんとちごーて、見た目もいいし、味も全然違うわ」
「やはり料理は見た目と味が両立していなくては」
「しのぶまた腕上げたな〜」
「これなら五つ星レストランも夢じゃないな」
「くきぃぃぃぃぃーーーーっっっ!!!
負けないわよ!
私は負けないわ!
再び私はあなたの前に立ち塞がってやるっ!!」
そう言いながらしのぶをびっと指差し、走り去るなる。
「泣いてなんかいないわよおぉぉぉぉっっっっ」
涙を横に飛ばしながら彼女は消えた。
・・・・・・なんかいろいろ混ざってンぞ、お前。
因みになるが走っていった方には崖があった。
そして彼女は人類史上初・・・・・・じゃないな、どこぞの国の変態兵士どもがいるから・・・・・・ではなく、二人目(?)・・・・・・あ、武蔵坊がいたから三人目(?)だ・・・・・・くらいの、光速を超えた人間だった。
よって、崖に気付けるような視界が無く、仮に気付いたとしても慣性の法則に打ち勝つことなぞ出来るわけもなく、彼女は崖から落ちた。
その証左として、
「きゃあああぁぁぁぁぁ〜〜〜・・・・・・・・・・・・」
と言う悲鳴が聞こえてきた。
その後、ひなた荘には「訳の分からんことを叫びながら光速で爆走して崖から落ちる女の幽霊(妖怪)」が出るという噂が立つ。
強ち(あながち、と読む)間違いでないところが恐ろしい。
なお、次の料理は素子であり、なるを発見次第コンテストを再開することとし、コンテストは一時中断となった。
本星への報告書EX−4
ふっ・・・・・・
最後がなんか訳の分からんことになってしまったが、これもまた一興。
ところで、成瀬川がなんか本気で妖怪みたいに思ったことがある人ってどれくらいいるのだろうか。
因みに、どっかのホームページに掲載されてた作品では、成瀬川が妖怪役で登場したり、赤鬼や青鬼として登場し、景太郎・素子のカップリング桃太郎ズに討伐されたりしていたのもあった。
そういえば、世の中景太郎×素子のカップリングの多いこと多いこと。
かく言う私も景太郎×素子派なんですが。
それに比べて正当派たる景太郎×成瀬川の少ないこと少ないこと。
景太郎×キツネ/しのぶ(これはかなりある)/スゥ/サラ(やばすぎだろ、さすがにこれは)/ハルカ(これもヤバイよな〜)/むつみ/可奈子は何回も見かけたことがあるが、景太郎×成瀬川は、たった一つしか見たことがない。
景太郎×オリキャラでさえ幾つか見かけたことがあるというのに・・・!
・・・・・・後書きも訳の分からんことになっているので、ここら辺でさらば。
本星への報告書EX−4 終