…今回、ものすごく唐突だけど、今は戦闘中。 「エステバリス隊、出撃して下さい!!」 ナデシコ通信士、メグミ・レイナードの声がスピーカーから流れ出た瞬間、 ブローディア、そして七体のエステバリス・カスタム達が漆黒の宇宙空間へと 獲物を求めて飛び立っていった。 キッ、と前を見つめているナデシコ艦長、ミスマル・ユリカ。 今、彼女の頭の中では、Pentium V 800MHzでもかなわない計算が行われているのだろう。 …艦長の鏡だねぇ。 「そう言えば、Excaliberが戦闘シーンを書くのは初めてなんじゃない?」 ユリカはポツリと誰ともなしに呟いた。
機動戦艦ナデシコ 時の流れに外伝
ナデシコであった、本当に怖い話Vol.5
彼方より来たりし厄災、あるいは幸せの予兆
……期待した僕が馬鹿だった。 まあ、それでもよくぞ気付いてくれました!
そう、今回は僕にとって初めての戦闘シーン描写でもあるのだ!! 「勢い余って、自爆しなければいいですけどね」 「わかんないよー、ルリ。 Excaliberはロボットアニメ好きだから。 特に、合体シーンが好きらしいしね」 と呟いたのは、我らのヒロイン的存在、ナデシコオペレーターのホシノ・ルリ、 そしてサブオペレーターのラピス・ラズリだ。 …努力はするよ、一応。 でもさ、一回書いてみたかったんだよね。 男のロマンだし。 「そうだ! ロボットは男のロマンだ!!(熱血)」 ポンッ、と音を立てて現れたウィンドウには、暑苦しい顔が 映し出されていた。 その暑苦しさは、真夏のデスバレー国立公園にも匹敵するほどである。 (ちなみに筆者が行ったとき、外気温は53℃であり、絶対人間の住める世界ではなかった。
が、ガイやムネ茸、ハーリーなら大丈夫だろう) …そう、この人、ヤマダ・ジロウ(芸名、ダイゴウジ・ガイ)である。 「何でもいいけどぉ、後ろに敵がいるよぉ?」 と妙に間の抜けた声でその事を指摘したのは、ナデシコ操舵士で、有数のグラマー(古い…)美人の、
数少ない大人の女性、ハルカ・ミナトだ。
ちゅどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉんっ!!
「ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」 …案の定、敵の体当たりで中破するガイ専用エステ、『ガンガー』。 あ〜あ、もったいない。 今頃格納庫で整備班長のウリバタケさんとか 美少女(美乙女?)整備士、通称『魅惑のスパナ使い(造語)』のレイナちゃんが怒っている ところだろう。 そう言えば、プロスもか…。 「注意一秒、怪我一生…だったかしら?」 頭に大きな汗を浮かべた副通信士のサラ・ファー・ハーテッドが呟く。 「怪我一秒、馬鹿一生…の間違いですよ、姉さん。 …特に、ヤマダさんの場合」 敵の攻撃をヒョイヒョイと器用にかわしながら、コクピットの中で エステバリスパイロット、アリサ・ファー・ハーテッドが呆れたように呟いた。 うまい、アリサちゃん。 座布団一枚。 そう言えば、笑点みてないな〜。 「ぷくっくっくっくくく! アリサちゃん、それ面白すぎ!!」 ラピッドライフルを打ちながら、お腹を抱えて笑うのはパイロットの アマノ・ヒカル(Vol.01以来の登場)である。 どうでも良いけど、戦闘中なのに緊張感なさ過ぎだぞ、ナデシコのパイロット達。 「私より…面白い…(驚愕)」 ボソッと、悔しそうに同僚のマキ・イズミが呟く。 …ギャグ考えてるヒマがあったら、戦えよ。 「うらうらうら〜〜〜っ! 雑魚に用はねえんだ〜〜〜〜〜っ!!」 と鬼気迫る勢いで並み居る敵を蹴散らしていくのは、目の色が変わっていらしゃる パイロットのスバル・リョーコ嬢だ。 しかし、張り切ってますね〜。 その様子は漆黒の戦神ならぬ『紅のデストロイヤー』とでも 呼びましょうか? 「僕のことも、お忘れなく」 「ユリカ先輩、私の活躍見てくれましたか!?」 上から、エステパイロットで元大関スケコマシ、そんでもっておまけで ネルガル会長のアカツキ・ナガレで、もう一人は最近影が薄いイツキ・カザマである。 「…おまけって言うのが余分なんだけど?」 いいじゃん、べつに。 しかし、最後の科白…。絶対にマズイ! そんなこと言うから、レズだって思われるんだぞ、イツキさん。 「…オレ、主人公なんだけどなぁ…。 なんでこう、活躍の場面が少ないんだろう。 おまけに不幸だし…(溜息)」 と、コクピットの中でぼやいているのが、『漆黒の戦神』こと テンカワ・アキト君その人である。 「何言ってるんですかテンカワさん! テンカワさんは『幸せ』な不幸じゃないですか!! 僕なんて、『本当』の不幸なんですよ!!!」 と拳を震わせて叫んでいるのは、ナデシコの『不幸の代名詞』的存在、マキビ・ハリだ。 思えばハーリー君って、ほとんどナデシコに降りかかる不幸をその身に受けているんだよね…。 もしかして、ハーリー君って人柱? 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!! どうせ僕なんか〜っ!!!!(号泣)」 泣きながら、ハーリーランニングを披露するハーリー。 途中、名もない乗組員が二、三人跳ね飛ばされている。 後で保証問題が大変だ。 あれ? 今、戦闘中じゃなかったっけ? 「ハーリー君は、まだ出番あるからいいよ…。 僕なんか影が薄すぎて存在忘れられてるんだから…(泣)」 あ、そこにいるのは影の薄い副長ことアオイ・ジュンじゃないか。 今まで忘れてたよ。 ゴメンゴメン。 「ほっといてくれ!!!」 突然虚空に向かって叫んだかと思うと、床に座り込み、背中に陰を 背負いながら床にのの字を書き始めた。 おまけに鼻から上の辺りは 縦線が描かれているのだが、あまりにも密度が濃すぎて、ほとんどベタと化している。 「… … … … … (ブツブツブツブツ)」 ん? なんだって? 「どうせ僕なんか … …」 滝のように涙を流しながら、自閉症モードに突入したジュン。 気が付けば、科白のほとんどが康印体になってしまっている。 「どうして科白のフォントまで解るの? そもそも康印体ってなに?」 「… さあ?」 ラピスの問いに、ルリも首を傾げる。 どうやら、ルリも知らないようだ。
ピコンッ♪
「皆さん、お久しぶりです。 いかがおすごしでしょうか? 明日を科学する、そんなキャッチフレーズを堂々と実践している世界最高の科学者、 イネス・フレサンジュです。 さて、康印体というのは … …」 …エキセントリック(変人)の間違いなんじゃないのか? 「…何か言ったかしら、Excaliber君?」 いえ、イネスさんほど素晴らしい科学者はこの世にいないと言っていたんですよ(… 地獄耳?)。 「まあ、いいわ。 康印体って言うのはフォントの一種で、主に妖怪や化け物などの科白に よく使われるあの不気味な文字のことよ。 よい子の皆さん、わかったかしら?」 「… カメラ目線でどこに向かって説明しているの、ドクター …(汗)」 思いっきり引いているのは八面六腑の美人秘書と名高いエリナ・キンジョウ・ウォンだ。 まあまあエリナさん。 イネスさんの説明は今に始まった事じゃないですか。 そんなこと気にしていると胃に穴が空きますよ。 「敵、全滅しました」 「うん。 じゃあ、デフコン(ディフェンスコンディションのこと)下げてね」 ルリの報告に、指示を送るユリカ。 やっぱり、いざという時はユリカは決めるね。 「エステバリス隊、帰還して下さい。 …アキトさん、もし良かったら今日もお昼ご一緒しませんか?(はぁと)」 戦闘が終わってホッとした空気のブリッジを、見事にぶち壊すメグミ。 …この瞬間、ブリッジは修羅場と化した。 「ア・キ・ト・さ・ん(怒)? 今日もって言うことは、この前もご一緒したんですか(激怒)?」 「アキト …(怒)」 氷の如き(あるいはマシンチャイルド)視線で睨むルリ、ラピスの二人。 「酷いよアキト、あの夜のことは遊びだったの(泣)?」 よよよ、と泣き崩れるユリカ。 要するに、悲劇のヒロインのような立場に酔っているんだろう。 … 。 … ちょっと待った。 … あの夜のことってなんだ? 「アキト君! 貴方ちゃんと責任取るんでしょうね!?」 ものすごい剣幕で怒鳴るミナトさん。 が、内心… 『ほぉんと、ナデシコって面白い船よね。 退屈しないですむわぁ(はぁと)』 という風に思っていたりする。 やっぱり、ナデシコだな。 「アキト! どういうことだか説明してもらえるよね?(怒)」 「私にもよくわかるように説明して欲しいですね(怒)」 背中に黒い炎を背負ったサラとアリサが、アキトに詰め寄る。 … アリサちゃんは一体どうやって格納庫からブリッジまでやってきたんだ? 摩訶不思議である。 「まあまあ、二人とも落ち着いて…」 と二人を宥めるのは元クリムゾン諜報員、ヤガミ・ナオだ。が、しかし…。
グボォォォォォォォォォォッ!!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
二人の放つ、黒き憎しみの炎によって、一瞬の内に焼き尽くされて灰になるナオ。 … 不憫な …。 「テンカワ …(怒)」 怒りに震えているリョーコ。 よく見ると、右手が小刻みに震えている。 「な、なんか、空調効いてるはずなのに、どこからともなく熱気が…(汗)」 隣を見た瞬間、ビビリが入るヒカル・イズミペア。 それもそのハズ、リョーコを中心に凄まじいまでの闘気が渦巻いているのだ。 それも、並大抵の人なら気絶してしまうほどの、だ。 「アキト君、ちょっと良いかしら?」 顔は笑っているが、口元が引きつっているエリナ。 頭に角が生えているように見えるのは、決して気のせいではないだろう。 その頃、格納庫では。 「ふふふ … …。 今宵の私のスパナは、血を求めているわ … (怒)」 「ぎゃー!! オレ達に八つ当たりするなぁーっ!!!(泣)」 ブンブンと巨大スパナを振り回すレイナ。 格納庫は血の池地獄と化していた。 … コレって、完璧な傷害事件じゃ…? 同時刻、医療室では。 「… なんかムシャクシャするわね。 … … … 丁度いいわ、ヤマダ君。 ここにある新しい薬の試験体になってもらうわ。 … どれがいい?」
「どれもいやじゃーっ!!!(泣)」
うさばらし、ということで、イネスはガイに謎の薬品を注射していたりする。 一方、ナデシコ食堂。 「「「「「… … … … … … …」」」」」 トントントントントントン… … … ← キャベツを切っている音。 「どうしたんだい、今日に限って静かになちゃって?」 タンタンタンタンタンタン… … … 「… ? ホントにどうしたんだい?」 ナデシコ料理長、ホウメイはなんかだんだん心配になってきた。 呼んでも全く返事が返ってこなく、まず第一に、普段は五月蝿いくらいに 騒いでいる五人なのに、今日に限っては静かなのだ。 ダンダンダンダンダン、ダダンッ!!! スパンッ!! ←まな板が真っ二つに切れた音 x 5。 「ま、まな板が…(汗)」 恐るべし、ホウメイガールズ。 まな板を真っ二つにぶったぎるとは…(汗)。 「「「「「アキトさん…(怒)」」」」」 …今日の昼食には、まな板の破片が入っていた、と後に大男のゴート・ホーリーは語る。 所変わって、某戦艦内。
ドゴッ!!
「ヒッ!? …ほ、北ちゃん? 一体どうしたの?」 「… 何でもない。 気にするな、零夜。 しかし、なんだ? この気持ちは…?」 ジュラルミン合金で出来た扉を、力任せに殴りつけてベコベコにした北ちゃんこと北斗がいた。 ここで、ジュラルミン合金とはどういう金属なのか、 説明をしたいと思います。 では、イネスさん。 どうぞ。
ピコンッ♪
「フフフ、頼まれちゃ仕方ないわね。 では、説明しましょう。 ジュラルミン合金とは、アルミニウムを主成分とする合金のことよ。 とても堅くて熱に強く、かつ軽いので、よく飛行機や自動車の主材料として使われているわね。 ジュラルミン、と聞けば銀行員が運んでいるあのおっきいアタッシュケースを想像するハズね。 どう、間違ってないでしょ?」 とまあ、有り体に言えば人間がこれを素手でベコベコにするのは 100%不可能でしょう。 さすがは、真紅の羅刹ですね。 地球、某建物内 カシャン!! 「どうしました? カグヤさま?」 「いえ、何でもありませんことよ。 …ただ…」 「ただ?」 「何か、すごく腹が立っただけですわ」 最高級のマイセンのティーカップを床に落っことしたカグヤ・オニキリマルがいた。 …この人って、コミック版のキャラじゃなかったっけか? (アキトにとって)地獄と化したブリッジ。 ここは今まさに、修羅場と化していた。 いつの間にかやってきた 某同盟連中が、アキトのことを絶対零度(摂氏−273.15℃ 物理学上もっとも低い温度である)の瞳で睨んでいるのだ。 『前方50km先にボソン粒子反応! 注意!!』 突然、オモイカネから警告のウィンドウが開かれる。 が、しかし…。 「酷いわ、アキト。 あの夜のことは遊びだったのね!?」 「そ、そんな誤解だよ…。 その前にあの夜のことってなんだーっ!!?」 「ゴカイも138階もないわーっ!!」 とまあ、こんな感じである。 警告ウィンドウも知ったこっちゃねぇ、 てな感じで時間は過ぎていく。 『…ミナトさん。 …すみませんが、ディストーションフィールド、全開にして下さい』 「りょ〜かい。 苦労するわね、オモイカネ」 『はあ、どうも』 そうこうしている内に、何者かがボソンアウトしてきた。 「こ、これって…」 「まさか…」 やっと正気を取り戻した面々。 彼らがそこで見た物は! …六枚の翼を持つ、ブローディアに似た白い機動兵器だった。 「どうします、艦長!?」 「そ、そんなこと言われても…」 プロスに尋ねられ、焦っているユリカ。 「艦長、謎の機動兵器のパイロットから通信が入ってますが?」 メグミが、真面目モードで報告する。 「 … 繋いで下さい」 毅然とした声で答えるユリカ。 そしてウィンドウに映ったのは、身長175前後の眼鏡をかけている、髪の毛ボサボサの青年だった。 「こちら地球連合所属、機動戦艦ナデシコです。 …そちらの要求は何ですか?」 もしかしたら、戦闘する羽目になるかも知れないのだ。 それだったら、ある程度の要求でものんだ方がいい、とユリカは判断したのだ。 …見習わせたいものだね、どっかのキノコにさ。 「… … … も … … …く … … … 」 「はい? …なんですか?」 「… … … 何か … … … 食べ物 … … … 下さい … 」 「へ?」 ← ブリッジにいるクルー全員。 そんな間抜けな科白が、ブリッジを支配していた。 ガツガツガツガツガツ… … … … … … … 「おいおい、そんなに慌てて食べなくても、ご飯は逃げないぞ」 「ほれは、ほうはんへふへほ…(それはそうなんですけど…)。 はひへ、ひっはほはへへはいんへ(何せ、三日も食べてないんで)」 アキトの呆れた科白に、謎の機動兵器パイロットの青年は、 これで三杯目になる大盛り火星丼・テンカワスペシャルを掻き込みながら答えた。 数十分後…。 「ふう、食べた食べた。 …ごちそーさまでした」 「はい、おそまつさま。 …しかし、よく食べたなぁ…。 いくら何でも、これは食べ過ぎじゃないか?」 そう、最終的に彼が食べたのは火星丼五杯、ラーメン三杯、 その他おかずとして、マーボー豆腐に秋刀魚の塩焼き、ショウガ焼き、 チンジャオロースなど、凄まじい量の料理を平らげていた。 …TV ○ャンピオンの大食い選手権で、まず優勝できるであろう。 「では、謎のパイロットさん。 …食事もすんだようですし、ブリッジの方に来てもらえませんか?」 「あ、はい。 わかりました」 プロスの催促に素直に答えると、大人しくついていく青年。 所変わって、あっという間にブリッジ。 「手抜きしましたね」 …いいじゃないか、別に。 「あなたの名前は? 何が目的なんですか?」 ユリカが皆を代表して尋ねる。 「俺の名前? 俺の名前は…」 青年が自分の名前を名乗ろうとしたその時!
ドゴーン!!
…丁度いいタイミングで、ブリッジを衝撃が襲う。 『二時の方角に敵艦隊発見! 要迎撃!!』 オモイカネによる警告ウィンドウが、煩いくらいに飛び回る。 「エステバリス隊、発進!!」 ユリカの檄が飛ぶ。 が、しかし…。 「すまねえ、艦長! もう敵が来ないかと思って全エステはオーバーホール中なんだ!! 全機出撃まで軽く見積もっても、三十分はかかるぞ!!」 ウリバタケが、ウィンドウの中ですまなそうに謝る。 「…ウリバタケさん、後でお仕置きです。 …でも、どうしよう…」 顎に人差し指を当てながら、考え始めるユリカ。 …こらユリカ。勝手に決めないでくれよ。 書くのは僕なんだからさ。 「…俺が出ます。 ご飯のお礼です」 「え?」 「じゃ」 謎の青年(さっきからこれ書くのも疲れてきた)は一言言うと、 さっさとボソンジャンプで飛んでいってしまった。 「シルビア、今の状況は?」 『かなりヤバイかしらね。 まあ、あなたにとっては練習にもならないと思うけど?』 起動シーケンスをかけながら、彼は自分の乗ってきた機動兵器のメインA・Iに尋ねた。 「パイロットさん、準備は良いですか?」 「ええ、いつでもどうぞ」 暫く目をつぶっていた青年だが、目をかっと見開く。 「テンカワ・マイト、出ます!!」
ヒュィィィィィィィィィィィィィンッ!!!!!
その叫びと共に、彼を乗せた機動兵器は、重力カタパルトによって宇宙空間に獲物を求めて 飛び立っていった。 「ちょ、ちょっと! 今、テンカワって言わなかった!?」 「は、はい。 確かに…と言うことは!?」 「アキト(さん、君)の、未来の子供!?」 ← ブリッジのTA同盟の方々。 「…ウソだろ?」 なぜか冷や汗をかいているアキト君。 おそらく、彼にはこの後の展開が読めたのだろう。 さすが、漆黒の戦神。 「…でもぉ、誰との間に出来た子なのかな?」 「み、ミナトさん…(泣)。 今それ言わないで…(号泣)」 ミナトの爆弾発言に、もう泣くしかないアキト。 イヤ、マジで泣くしかないって。 「私に決まってるじゃない! ユリカとなら、きっと…(はぁと)」 「何言ってるんですか、艦長! 私との間に(ポッ)出来たに決まってるじゃないですか!!」 「二人とも何言ってるの!? 私とアキトの子供に決まってるじゃない! 私とアキトは、常にリンクしてるんだから!!」 上から、ユリカ、ルリ、ラピスの順である。 「あたしだってば!」 「私です!!」 ギャーギャー!! ブリッジは、まさに蜂の巣をつついたような大騒ぎとなった。 そんな中でも影の薄い副長と、ナデシコの人柱的存在のオペレーターは自分の仕事を淡々と こなしていた。 …大丈夫、いつか君達も日の目を見るときが来るさ。 多分ね…。 「…グスン(泣)。 …あれ? 誰です、今戦闘中なのに音楽聞いてる人は?」 と、ハーリー君は首を傾げる。 そう、今ブリッジには、重低音の激しい 音楽が流れているのだ。 「でも、この曲聞いてると、なんか元気が出てくる…」 『…Keep up the faith. I won't give up, I won't give in No time to waste I've got my second wind 』 「へえ、今日はこの曲か。 なかなか良いね、シルビア」 『どういたしまして』 敵のグラビティ・ブラストを余裕で避けながら、グラビティ・ライフルを撃つマイト。 その瞬間、敵艦隊の1/3が消滅する。 『…Cause I'm standing strong So this can't be wrong I'm standing tall I've got no regret at all 』 そのままの勢いで、今度はブースターをふかし、 打ち漏らした敵を接近戦に持ち込んでDFSで片づけていく。 「すごい…。 曲に合わせて戦ってる…」 「さすが、アキトさんの息子さん…」 ブリッジの連中も、マイトの戦い方に見とれていた。 その、舞っているかの様な動きに…。 「 Mission accomplished …(任務完了…)。 すいませーん、ゲート開けてくださーい」 もっとも、本人はたいした事無さそうだったが。 …カエルの子はカエルですねぇ。 「んじゃ、改めて自己紹介します。俺の名前はテンカワ・マイト。 …みんなが考えているように、俺はテンカワ・アキトの息子です。 歳は18ね」 場所は変わってブリッジ。テンカワ・アキトの息子と名乗る テンカワ・マイトは自己紹介していたりする。 「あなたの乗ってきた機動兵器の名前は? 見たところ、 ブロ−ディアみたいだけど・・・」 魅惑のスパナ使い、レイナ・キンジョウ・ウォンが尋ねる。 やっぱり、メカニックの血が騒ぐんだろう。 「ブロ−ディア・カスタム、通称〔ホワイトエンペラ−〕です。 乗りこなせるのはたぶん俺と父さん、後は北斗母さんだけかな、たぶん」 「な、北斗までアキトは落としたのか!? あの、戦いの申し子を!?」 ナオが驚愕の眼差しでアキト、そしてマイトを見る。 …もう何でもありだな。 でも、アキト君と北斗(北ちゃん?)との間の子供か…。 恐らく、人類最強(最凶の間違いか?)の戦士が誕生するだろう。 …って言うか確実だな、絶対。 「ホワイトエンペラ−…〔白き皇帝〕か…。 あの戦い方を見ていれば、納得するわね」 何時の間に現れたのか、イネスがマイトの隣に立っていたりする。 もちろん、自分に都合の悪い話(北斗の事)は聞いてない。 そういえば…ガイは一体どうなったんだろう? 「ヤマダ君なら、今頃はゲキガンガ−の天空ケンになった夢を見ているはずよ。 大丈夫、三日くらいで元に戻るから」 天空ケンになった夢、って事は精神が……。 「イッちゃってるわ。 多分、向こうの世界にね…」 目元を、ハンカチで押さえながら言うイネス。 「ヤマダ(君、さん)なら、大丈夫(だ、でしょう)」 他のナデシコクル−も、あまり心配していなかったりする。 同じクル−仲間として、心配しないのか…。 「あ、そうそう。 こいつもついでに紹介しときます。 おい、シルビア」 『ホワイトエンペラ−・メインAIのシルビアです。 ブロ−ディアに搭載されている〔ディア〕の娘に当たります。 はじめまして』 とウィンドウに現れたのは、豊かな金髪が印象的な女の子だ。 「本当はガイアの後継機のガイア・カスタム、〔サイクロン〕もあるんだけど、 今回は、持ってこれなかったんだ」 「ということは〔ブロス〕にも…」 「いますよ、息子が」 「へぇ−…」 感心するしかないクル−一同。 「はい、他に何か質問は?」 メガネを直しながら言うマイト。 「は〜い、マイト君はアキト君と北斗ちゃんとの間の子供なのかな?(ウキウキ)」 ミナトの科白に、ギシッっと音を立てて空間が固まる。 「あはは、やっぱり気になる? じゃあ、最初から。 まず、俺の目」 「? …茶色よね…」 「見る角度を変えてみて。 そうすれば、わかるよ」 しばらく、首を左右に動かしていたミナト。 「金色だわ…。 …それじゃ!?」 「ルリルリ(ルリちゃん)か、ラピラピ(ラピスちゃん)!?」 「「えっ!?」」 「俺の母さんは、ホシノ・ルリです」 サラリ、と発言するマイト。 〔私とアキトさんの…私とアキトさんの…私と…(リピ−ト)〕 「ルリルリ? お−い…って、あっちの世界に行っちゃったわね…(呆れ)」 ルリの目の前で掌をヒラヒラ振っていたミナトだが、やがて諦めたように肩を竦めて、 お手上げのポ−ズをした。 …反対に、ラピスは思いっきり落ち込んでいる。 余りの落ち込みっぷりに、照明が故障したのかと思えるほどだ。 「正確に言うと、ちょっと違うかな。 俺はルリ母さんの子供だけど、 みんなの子供でもあるんだ」 「…どういう意味?」 ← ルリを除くTA同盟の人達。 「みんなの優性遺伝情報をもらってるんだ。 ルリ母さんとラピス母さんのIFS能力、北斗母さんの格闘能力。 ユリカ母さんの戦略眼に、リョ−コ母さんとアリサ母さんのパイロット能力。 後はエリナ母さんの交渉術、レイナ母さんのメンテナンス能力、 イネス母さんの知識、メグミ母さんの声、サユリ母さん達・・・まあ便宜上 ホウメイガ−ルズって言うけど、料理かな。 もちろん、父さんの能力も受け継いでいるから、A級ジャンパ−だよ」 「あたしが抜けてるんだけど…」 かなり不服な様子のサラ。 そりゃ、自分だけ抜けてれば頭にもくるだろう。 「サラ母さんからは、奇抜な考えが出来る遺伝子をもらってる。 御陰で14の時に大学を卒業出来たよ」 「へぇ−…」 TA同盟の方々はほとほと感心しているが、一方で未来の父親、アキト君は何故か燃え尽きていた。 「ついでに言うと、ミナトさんの遺伝子、操船技術ももらってます。 便宜上、俺は〔おばさん〕って呼んでますけどね。 つまり、俺一人で何でも出来るわけ」 「…? …何で私まで?」 「それは…」 と言い淀みながら、マイトはミナトに近寄って耳打ちする。 「…母さん達の遺伝情報だけだと、何しでかすか分からないから、 それを抑制するためですよ。 …操船技術って言うのは建前で、本当の目的はそれ」 「…確かに…」 納得、と言うか呆れ顔で答えるミナト。 事実、何しでかすか分からないっていうのはあるな、うん。 「で? 何の目的でナデシコに来たの?」 腰に手を当てながら問うエリナに、ピクリと反応するマイト。 「それは…」 『前方10kmにボ−ス粒子の増大反応! 要注意!!』 「今日は、本当に忙しい日ねぇ…」 オモイカネの警告ウィンドウを見ながら、ミナトは呑気に呟いた。 …呑気に呟いている暇、あるんですかミナトさん? …ジャンプアウトしてきたのは、エステバリスに似た機動兵器と、 一機の宇宙用戦闘機だった。 「ま、まさか…。もうあいつら嗅ぎつけたのか!?」 『その通り(です)! 観念しておとなしくして(ください)、お兄ちゃん(兄さま)!!』 マイトの焦った科白に答えるように、ポンポンッとウィンドウがマイトの目の前に開いた。 …そこに映っていたのは、水色の長い髪が印象的な女の子と、 紫の長い髪が印象的な女の子二人。 …もちろん、〔超〕が付くほど美少女である。 『すいませ−ん、着艦してもいい?』 「ど、どうぞ…」 もう何も言えなくなるユリカだった。 テンカワ・マイトの妹…要するに、テンカワ・アキトの娘と名乗る二人は、 ブリッジに上がるなり首をキョロキョロと動かして辺りを見回していたが、 目当ての物を見つけたらしかった。 ついでに二人の容姿はというと、二人とも年齢はミドルティ−ンくらいで、 それぞれ将来が約束されたような端正な顔立ちと、プロポ−ションを持っている。 水色の髪の少女は無造作に長い髪を背中で一纏めにしており、活発なイメ−ジを 抱かせる。 反対に、紫の髪の少女は長い髪を綺麗に一本の三つ編みにしており、 落ち着いたイメ−ジを抱かせた。 …恐らく、世界中の男共が放っておかないだろう。 それくらいの美少女だった。 「パパ−−ッ!!」 「父さま−−っ!!」
ガシッ
「うおっ!?」 二人の美少女は、目当ての物…アキトの両腕にそれぞれ抱きついて いたりする。 「… … … … (怒)」 憎しみの視線を送る某組織連中。 「… … … … (激怒)」 嫉妬の炎を、背後で燃やす某同盟の方々。 (ルリ除く。 彼女はまだあっちの世界にトリップしているのである(苦笑)) 「…ファザコン?」 と呟いたのは、ミナトさんだ。 彼女達は思う存分アキトに甘えた後、今度はマイトに詰め寄る。 「お兄ちゃん! 心配したんだからね!!」 「兄さま…もう、これっきりにして下さい。心配したんですよ」 それぞれマイトに文句を言った後、今度はマイトに抱きついた。 「…しかも、ブラコンかよ?」 と、これはナオ。 サラとアリサの黒き憎しみの炎に身を焼かれたためか、 所々焦げた後が痛々しい。 「あ、ナオおじさんだ−っ♪」 「おじさま−っ!」 今度はナオに抱きついた二人。 「お、おじさま?」 抱きつかれてびっくりしているが、本人はまんざらでもなさそうだ。 事実、ナオの顔は緩みまくっている。 そりゃあ、美少女二人に抱きつかれて 〔おじさま〕なんて言われれば…。 …娘かなんかが出来たら、親バカ全開だろう、この人…。 「改めて自己紹介しま−す♪ テンカワ・アキトの娘、 テンカワ・カスミ、16歳で−す!」 と水色の髪の女の子が自己紹介すれば、 「テンカワ・ヒサメ、16歳です。 初めまして(ペコリ)。 カスミ姉さんとは、双子の妹にあたります」 と紫色の髪の女の子も自己紹介する。 「で? あなた達はアキト君と誰との間に出来た子供なのかな?(ウキウキ)」 ただ一人、ブリッジで正気を保っているミナトが尋ねる。 え、他の人? TA同盟の方々は背後で地獄の炎を燃やしているし、某組織連中は 目がイッちゃってる。 ジュンとハ−リ−は、仲良く現実逃避してるし、 ナオはカスミとヒサメの二人に〔おじさま〕なんて呼ばれてさっきから 浮かれまくっている。 ちなみにアキトは、真っ白になって黄昏ていた。 「あたし、テンカワ・カスミはラピスママの卵子をベ−スにして生まれたの。 だから、IFS能力はラピスママ並みよ」 「ヒサメは、イネス母さまの卵子をベ−スに誕生しました。 何故双子かというと、ヒサメとカスミ姉さまが同時期に生まれたからです。 …今大学院で、ボソンジャンプの研究を母さまと一緒にしています」 …さすが、イネスさんの娘…16で大学院とは。 そうそう、これは僕が勝手に決めた設定なので、間違ってても気にしないで下さい。 …ちなみに、該当者(ラピスとイネス)は、幸せに浸っていた。 が、反対に外れた人は、ブリッジの片隅でブラックホ−ルを形成し始めている。 あ、たった今最初の犠牲者、ウリバタケとアカツキが次元の狭間へと旅立っていきました。 …二人とも、良い旅を。 「「何で俺(僕)達だけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」 まあ、あいつらの事だから、どっかで生きてるだろ。 「くぉら、スコット! この二人を押さえとけって言っただろうが!!
ピコッ
『ムチャ言うな、マイト! この二人からお前の所に連れて行かないと、 デリ−トするぞってまで脅されてんだからな!! 俺の身にもなってくれ!!!』 マイトの怒鳴り声に答えたのは、髪の毛が鶏冠みたいに逆だった、 やんちゃ坊主と言った方がいいような少年だった。 『あ、初めまして。 ガイア・カスタム、通称〔サイクロン〕メインAIの、 スコットです。よろしく』 ウィンドウの中で、ペコリと頭を下げるスコット。 「…ヒサメちゃん、と言ったかしら。 …あなた、人体実験に興味ない? ここには、打って付けの人がいるわよ」 何時の間にか、あっちの世界から帰ってきたイネスが、未来の自分の娘、 ヒサメに話し掛けている。 …っていうか、そんな事聞くなよ…。 「…ヤマダさんの事ですか? …未来では、人体実験用にクロ−ン培養 されてます。 …何でも、耐久力が凄いらしくて。 それと、実験と説明は大好きです。 …母さまの娘ですもの」 親も親なら、子も子だな…(呆れ)。 「わかったわ。 じゃあ、これからヤマダ君で実験しましょう。 こっちよ、いらっしゃい」 「はいっ!!」 …イネスとヒサメは、仲良く連れ立ってブリッジから去って行った。 一応、君の冥福を祈るよ、ガイ。 だから、安らかに眠ってくれ。 「ラピスママ、これ私からのプレゼント。 …アキトパパの秘蔵写真よ(ボソボソ)」 「わたしと気が合いそう。 …後でわたしの秘蔵コレクション見せてあげる」 …一方ラピスとカスミは、何やらアキト君の写真が入ったMOディスクを交換していたりする。 …親子そっくりだ。 「…で? マイト、お前の目的はなんだったんだ?」 やつれきった声で、マイトに尋ねるアキト。 一回彼は、ユリカ達が形成したブラックホ−ルに飲み込まれかけたのだが、 人身御供…ジュンをブラックホ−ルに放り込み、身代わりにして、何とか生きていた。 彼も不憫だなぁ…。 「…この二人…いや、他の妹達から逃げるためだよ。 …ナデシコに来たのは、ここが一番イメ−ジしやすかったから」 ずり落ちたメガネを、人指し指で押し上げるマイト。 「この二人の他にも…?」 「…俺以外、全員女だよ…。 大体、考え無しに女性を落としていく父さんが悪いんだ。 未来でも、今北斗母さんと一緒に修行の旅中だし…。 御陰で母さん達の機嫌が凄く悪いんだ! 俺の苦労も少しは考えてくれ!!」 「… … … …」 暫くボ−ゼンとしていたが、やがてアキトはマリアナ海溝(世界一深い海溝)よりも深い溜め息を 付いた。 「はぁ…。 これからオレ、どうなるんだろう…」 …それは、後ろにいる人達に聞くんだね。 「へ?」 恐る恐る後ろを振り返ったアキトの見たものは!! …背後に狂気の炎を背負った夜叉(しかも12人)が立っていた。 後日、アキト君は暫く姿を消す事になる。 それが何故かは…皆さんのご想像にお任せしよう。 機会があったら、この時のお話をすることにしましょう。 それでは、長くなったのでこの辺で…。 Fin お・ま・け 「そう言われてみれば、他の人は未来ではどうなってるのかな?」 「はい?」 ここは食堂。 カスミとヒサメの二人は、ナデシコメインクル−と一緒に 歓迎会…という名の宴会の最中に、ミナトさんにもっともな質問をされていた。 「ナオおじさんはミリアおばさんと結婚して、尻に敷かれてるよ」 「やっぱり…」 「何だよ、そのやっぱりっていうのは…」 カスミの科白に一同納得し、不貞腐れるナオ。 「じゃ、ハ−リ−君は? あの子、なかなか可愛いからモテるでしょ? (とっても不幸だけどね…)」 「え? か、可愛い?」 ミナトにそう言われて、驚いているハ−リ−。 まあ確かに、劇場版のハ−リ−は弟としては可愛かったけどね。 「ハ−リ−? ああ、…ハ−リ−なら、テンカワ家の番犬として飼われてるよ」 「ば、番犬!?」 「ね、姉さま…」 それを呆れた様に見ているヒサメ。 「え、ちがったっけ? あ、そうか。 テンカワ家の奴隷だったっけ」 「ど、奴隷ぃ!?」 「…姉さま、わざと言ってませんか?」 「もっちろん♪」 「うわぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!!! どうせ僕なんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
ずどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどど・・・・・・・・・。
やっぱり、お約束なハ−リ−君でした。 「…やっぱりハ−リ−をからかうのはおもしろ−い♪」 可愛い顔して、悪魔の科白を言うカスミ。 「…やっぱり、ラピスちゃんの子供ね」 ミナトのその科白に、誰もが賛成したという…。 後書き どうも〜♪ 最近二重人格と噂されているExcaliberで−す♪ 「オリキャラその一、テンカワ・マイトです。 ヨロシク」 「オリキャラその二、テンカワ・カスミで−す♪」 「…あの、やっぱりヒサメもやらなきゃ駄目なんですか?」 駄目。 …恥ずかしいのはわかるけどね。 「は、はい。 お、オリキャラその三、テンカワ・ヒサメです。 …これでいいんですか?」 うん。 ところで、今回のお話中で気付いた事ないかい、君達? 「はいっ!」 はい、カスミちゃん。 「Excaliber初のオリキャラの登場!!」 う−ん、ちょっとちがうかな、カスミちゃん。 「じゃあ、オリジナルメカの登場ですか?」 まあそれもあるんだけどね、ヒサメちゃん。 「あ、わかった。 …今回に限って、アニパロを使ってない!!」 マイト君、大正解。 そう、今回に限ってアニパロを使わなかったんだ。 御陰でどれだけ楽してきたかわかったよ(苦笑)。 「そういえば、俺が戦闘中に聞いていた曲って何だ?」 僕の好きな曲だよ。 もしこの曲を歌っている人、 もしくは曲名がわかったら僕にメ−ル下さい。 正解者の方は、 自分で考えたオリキャラ(ユリカ達の子供。各人一人ずつ)を、 このお話内に登場させることが出来ます。 ヒントは、ユ−ロビ−トでは知らない人はいないという人。 ギリシャ神話で、この世の全ての悪を封じ込めたという箱の名前でもあります。 「それって、ただ単にめんどくさいから募集してるんじゃないか? しかも、殆ど答えじゃないか」 何言ってるんだ。 読者(がいるかどうかは分からないが)との交流を 大切にするのはいいことじゃないか。 それに、新聞の懸賞とかを見ろ。 殆ど答えが書いてあるじゃないか。 「で、次回はどうするの? もちろん、アキトパパとお兄ちゃんが 活躍するお話なんでしょ?(はぁと)」 うんにゃ、悪いけど次回は〔ナデシコであった、本当に怖い話〕を お休みして〔ラブひな〕を書いてみようって思ってる。 実はさ、Benさんに影響されちゃってさ(笑)。 「「「え−!? 出番無し(なの、ですか)!? 折角、登場したのに・・・」」」 大丈夫大丈夫、ちゃんと次回で活躍させてあげるから。 あ、そうそう。 僕は他の人に挨拶してくるから。 じゃね。 しっかし、随分とまあ長い後書きだなぁ・・・。 や、どもどもお二人さん。 「…こいつに書かせて、大丈夫かな…」 「変なふうに書かないでよ、ぜったい」 これは手厳しい。 大丈夫、僕はこれでも君達の事を応援してるんだからさ。 「な、いったいなにを応援してるのよっ!?(アセアセ)」 「何そんなに慌ててるんだ、成瀬川?」 相変わらずニブイな、景太郎。 「うるさいわね! あんたのせいよっ!!」 ドガッ! ← 鉄拳パンチがテンプル(こめかみ)に入った音。 「ぷろあっ!?」 …景太郎も、不幸なヤツだな…。 まあ、女っ気がまだあるだけハ−リ−よりマシかな…。 では、次回予告。 ラブひな外伝 ひなた荘であった、本当に怖い話 Vol.01 一緒に踊ロ(はぁと) でお会いしましょう! …たぶんタイトルで、何を題材にするかわかると思いますけどね。 それでは、また!! 意見、感想、苦情等メ−ル、何時でも待ってます。 オリキャラの件、本当にお願いします! 一人何人でもOKですよ−。
管理人の感想
ExcaliberさんからSSの投稿です!!
マイト君ですか。
しかし、北斗と修行の旅って・・・君達に勝てる存在って?(苦笑)
少なくとも人類にはいないだろ、おい(笑)
でもハーリーはミドルティーンの子供にまで遊ばれているのか〜
その頃には・・・少なくとも20歳は越えてるだろうが、お前(爆)
では、Excaliberさん投稿、本当に有難うございました!!
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