時間は11:50を回っている。 日付が変わるまで、あと10分ほどだ。
ここはアキト&千沙の寝室。 衣装ダンスや化粧台、テレビ、ダブルベッドなどが置いてある。
ちなみに、アキトはたった今風呂から上がってこの部屋に入ってきたばかりで、千沙は化粧台で髪を梳かしていた。
「・・・千聖達にせがまれて、ナデシコ一番星コンテストの話をしたんだって?」
「ええ・・・最初はしぶしぶって感じだったんですけどね。
なんだか話しているうちに楽しくなってきちゃって、結局全部話しちゃいました」
「全部って・・・どのくらい?(汗)」
「・・・舞歌様に騙されて、二人で媚薬入りのお酒を飲んだということと、
そしてそのあとに伴う行為以外全部です・・・(真っ赤)」
「そ、そう。 ならいいんだ、はは・・・」
顔を真っ赤にしながら髪を梳かす千沙に、冷や汗をかきながらアキト。
・・・やはりコンテストの後、ひと悶着あったようだ。
だが・・・媚薬入りのお酒とそれに伴う行為って何よ?(爆)
「あ、アキトさん。 ちょっと目を瞑っててくれますか?」
「? 何で?」
「いいですからっ!」
千沙に怒られ、仕方なく目を瞑るアキト。
そこでアキトは、人間の五感の一つである聴覚を頼りにすることにした。
聞こえてくるのは、シュルシュルという衣擦れの音・・・どうやら千沙は着替えているようだ。
「も、もういいですよアキトさん(真っ赤)」
「いったい何なんだい、千沙さ・・・!?」
目を開けたアキトの顔が驚愕に歪む。
千沙の服装は、なんと赤いブレザーとケープの制服姿だったのだ!(爆)
恐らく、千聖達に15年前の話をしているうちに懐かしくなったので、着てみたくなったのだろう。
「・・・・・・」
「あ、あの。 に、似合いますか、アキトさん・・・?」
「・・・あ、ああ、とっても似合ってるよ、千沙さん・・・」
もじもじとしている千沙に、固まっているアキト。
が、アキトの脳はすぐに再起動開始する。
エラーチェックが自動的に起動し、システム、ハードディスクのエラーを検索する。
ついでにウィルスもチェック。 ・・・異常なし、無事に起動できたようだ(笑)。
が、アキトは動かない。
「あ、アキトさん? ・・・ど、どうしました?」
「・・・ち、千沙さぁぁぁぁぁぁぁんッ!!」
「きゃっ!」
ドサッ
ジャンプ一番千沙をベッドの上に押し倒すアキト。
・・・どうやら、違う方のスイッチが入ってしまったらしい(爆)。
「あ、アキトさん・・・(ポッ)。 あ、あの・・・電気は消してくださいね?」
「ああ・・・解ってるよ、千沙・・・」
「できれば・・・優しく・・・してください・・・」
「もちろんさ・・・愛してるよ、千沙・・・」
千沙を優しく抱きしめながら、パチンと部屋の電気を消すアキト。
・・・それから暫くして、ギシギシと軋むベッドの音(笑)、女性の喘ぎ声(爆)、
そして荒い息遣いの音(核爆)がその部屋から漏れ出してきたのだが・・・。
真相は、闇の中である(爆笑)。
「へぇ・・・親父と母さんの間にそんな事があったんだ。 くっそ〜、俺もその場で聞きたかった〜!!」
「そうカッカしないの和人。 ・・・あら?」
「なんなんでしょう、この音・・・?」
「何かが・・・軋む音・・・みたいだね・・・」
「小さいですけど・・・女性の喘ぎ声・・・も、聞こえませんか?」
「・・・それに、男の荒い息遣いも聞こえる・・・」
「え、なになに? みんな、どうしたの?」
居間で一番星コンテストについて話していた和人、千聖、理沙、メティ、夕菜、命、
そして弥生の七人は、不意に聞こえてきた音に耳を澄ませる。
「・・・あ、千聖さん、もしかして・・・」
「・・・偶然ね、夕菜ちゃん。 たぶん、私も同じ事考えていると思うわ・・・」
「「・・・(真っ赤)」」
声の正体に気づいたのか、千聖と夕菜が顔を赤くする。 随分とまたませている子供だな、二人とも(笑)。
「? どうしたんだ二人とも、顔が赤いぞ?」
「風邪でもひいたんでしょうか?」
「ダメだよ二人とも、体調管理には気をつけないと」
「・・・大丈夫? 風邪はひき始めが一番大事・・・」
「そうだよ、二人とも。 さっきから変だよー?」
そんな二人を心配そうに見るのは、何も知らない和人以下5人。 ・・・無知は幸せである(笑)。
「「な、何でもない(の/んです)、そう、何でも・・・(真っ赤)」」
顔をさらに赤くして否定する千聖、夕菜の両名。
・・・ちょっぴり大人への階段を登った、そんな夜だった(笑)。
一方、今まで出番のなかったナオとミリアの二人というと・・・。
「ミリアッ、ミリアッ!!」
「な、ナオさん! ナオさぁんッ!!」
温泉旅館の寝床で、頑張っていた(爆)。
ナニを頑張っていたのかは・・・みなさんの、ご想像にお任せします(笑)。