機動戦艦ナデシコSS 涙を越えて |
|
第一章 第三話 ちょっとした試練 | Ver1.5 |
・・・・・・・
え?
「はぁ? 僕は、試験をやらなくてもいいんですか?」
実験だと呼ばれたのについてみたら「かまいません?」
おいおい、冗談じゃないよ。
そんなに僕が頼りない? ・・・・頼りない??
「いや、君は今日はここじゃないんだ。」
白い白衣(当然か)を着た所長が遠くを見つめる。
「ほら、君はあっち。」
「は?あっちはエステバリスの演習場ですよね?」
」所長さんが指さす方向には、確かエステバリスの訓練施設があったはず・・・・
「そうだよ、演習場のほうに行ってくれたまえ。」
「え?僕エステバリス乗れませんよ??」
「いや、操縦するんじゃない。今日はこの前と同じテストだよ」
「は?」
「まぁ、行ってみれば分かるよ。」
「はい」
?である。
よくわからないまま、僕はエステバリス演習場に向かった。
ぎゃぁぁぁ!?
ぎょえぇぇぇぇ!!!
んぎゃぁぁぁぁ!!!!!!!!!
のぉぉぉぉぉぉぉぉ~~~~~~~~
」エステバリス訓練場で、僕は奇声を発声していた。
まさか、今日エステバリスに乗るなんて・・・・ 思っても見なかった。
ぐわぁ、空中いっかいて~ん もひとつおまけに宙返り~。
こんなのによく三郎太さんは乗ってられるな。
うううう、パイロットって丈夫なんだ。
三郎太さんがリョーコさんに殴られて平気なのも、パイロットだから?
なんて思いつつ、僕は奇声を発しながらエステでぐるぐる回っている。
僕はあんまり見たことはないけど、操縦席が普通と違うことはわかる。
普通エステバリスの操縦席は単座だが、ここのやつは双座だ。
前方は普通のIFS
後座はオペレーター用のIFS。
何となく今回のテストの内容がわかった。
「エステバリスに乗りつつ前回のように、クラッキングしてほしい。」
「や・・・・やっぱり。」
いったい、こんなことしてどんな意味があるんです?
はっ、もしかして僕は役に立たないから・・・・・・
艦長とラピスの実験のついでに、僕の耐久実験??
イヤだ~~~~っ!!
ラピスと艦長は実験室にいるはずだ。
僕はエステバリスの中。
でもネットワークで繋がっている。もうそろそろ試験が始まるだろう。
前回との違いは僕がアクロバットするエステバリスに乗ってるだけ。
僕は前回と同じようにダミーを作り、ポートを監視をする。
こんな状況じゃぁ攻勢に出るのは辛い。
また前のようにデータの一つ一つをチェックする。
前前回のようなことがなければいいんだけど。
今回はアタックが激しい。
・・・・くっ
負荷を増やして、その隙に進入するつもりか。
うわ、アタックのせいでポートの監視が・・・・。
ぎゃ エステで宙返り。 頭の上に地面があったよ
・・・・うぅぅぅ。
どのポートにもひっきりなしにアタックがくる。
このままだとまずい。
仕方ない56番にわざと隙を作る。
そして僕はトレース用のプログラムを組む。
今度はぐるぐる回っていまーす。パイロットは目が回らない?
僕は回ってます。完全に・・・・
ううぅ・・・・・・
なかなか進まない。
そういううちに、演算スピードがどんどん食われていく。
プログラムが出来た。
56番に進入してくる。
早速ダミーの領域に向かってくる。
僕もプログラムをセット。
くっ・・・・・・
プロクシをいくつも経由している。
解析は難しい。
うわ。どうやらファイアーウォールの一部が破られるらしい。
入ってくるデータが異常に増えている・・・・
「お。がんばってるかい?」
パイロットは涼しそうに話しかけてくる。
今それどころじゃないんだって。
進入ポートを次々と閉鎖する。
うわ。やばいトレース用のソフトにウイルスが侵入している。
くっ。アタックも前と比べて桁違いに厳しい。
データ監視プログラムに処理を回せない。
ポートを10本に絞り、10本にデータを集中する。
これじゃぁ、トレースのスピードが1/10だ。
このままじゃ、手も足もでない。
-「なかなか坊主もやるねぇ。」
-「近頃の若いやつは根性がなくてな。このくらいのアクロバットでねをあげちまう。」
-・・・・てキリモミしてますよ。
-これじゃぁ。いくらなんでもねをあげますよ。
集中力がなくなる。
莫大な処理のためシステムがフリーズするのも時間の問題だ・・・・
これは負けるな・・・・・ そう直感する。
「がんばれよ。このテストのために基地の演習は全部キャンセルなんだからな」
「えぇ??」
クラッキングのテストぐらいで基地の演習をキャンセル??
「ああ。よくわからんけどな。
演習時間は市民運動やなんやで短くなる一方だってのになぁ。
でも、今日はなかなか骨のあるやつ積んでるからな。
こういうのもたまにいい。」
っていいながら二回転宙返り
え?
今日はなんか特別なテストでもあったかな?
特別というと僕がエステに乗ってる以外は・・・・
クラッキングのパターンからいっても、特殊な実験してるとはおもえない。
この実験の主人公は僕??
うぉっしゃぁ~~、頑張るぞー!!
張り切ったのはよかったけど結局なにもできないまま、30分でこの実験は終わった。
よく粘ったと思う。
いつもだったらこれで十分に満足しただろう。
でも今はなんだか、ぜんぜん満足できなかった。
試験が終わり僕はIFSの実験室に戻った。
・・・・演習場からここまで結構長いけど、今は疲れてない。
・・・・・・・・・・・・・・
え、ラピス?今日は一人で実験だったの。
「ウン」
この言葉を聞いて一気に体の力が抜けた・・・・
「艦長は?」
「シラナイ、ワタシダケデカッタノ」
が~~ん・・・・
僕の思い過ごしか・・・・
そうだよな。
僕のテストぐらいで、演習キャンセルするはずないもんな。
基地とこの研究所は仲悪いみたいだし。
まぁ陰謀が飛び交うってほどじゃないけど。
パイロットから見れば、電子制圧はおもしろくないんだろうな。
制圧の方が死者が少ないのに・・・・
「まぁ、アクロバットするエステに乗りながらにしては上出来かな?」
自分で自分を誉めてみる。
あんな状態であれだけのことが出来れば十分だよな。
これでナデシコがもしもの事があっても僕が十分サポートできる・・・・・
「デモ ワタシノカチ」
すぐに、突き落とされる。
艦長がいるんだから、ナデシコの中で「宙返り」みたいな事が起きる分けないよね・・・・
どうせナデシコにあのラピスが乗って、僕は 僕は・・・・・・・・
「ウワァ・・・・」
いつものごとく走り去ろうとする。
「あ ハーリーくん」
「グスッ グスッ・・・・ 艦長?」
すんでの所で止まり、艦長に泣きながら答える。
「エステバリスのアクロバットすごかったですね。だいじょうぶでしたか?」
艦長・・・・僕のこと心配してるんだ。
「はっ はい、大丈夫です。」
鼻声で答える。
「あ、ハーリーくんもうかえっていいそうです。苦労様」
がが~~~~~~ん
・・・・・・・・
「え?艦長・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・
ぼくはやっぱりいらない子なの?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もう僕は、いつものように走り去ることすら忘れていた。
まさか、あの艦長からこんな拒絶の言葉をもらうなんて・・・・・
僕の頭の中は真っ白になった・・・・・・・
「私は今までの実験データの解析を手伝うので・・・・」
「実験データの解析ですか?・・・・」
もう夢心地で艦長の言葉を聞く
「ええ。今まで私が集めたログの解析です。
イネス博士に手伝ですね・・・・」
へ・・・・・・・・・・?
つまりクラッキングのログ?
「艦長がログとってたんですか?」
「ええ、そのための試験だそうですから。」
え・・・・・・・・・・?
艦長テストしてたんじゃないんですか?
クラッキングのログをとってたってことは、今日の試験は艦長のIFSチェックがねらいじゃない?
じゃぁ、ラピスの試験??
でもそれじゃぁ演習をキャンセルさせた理由にはならないよね。
「今回の試験って何だったんです?
わざわざ演習をキャンセルするなんて・・・・」
「さぁ。でも今日はハーリーくんが主役みたいですね。」
え?
僕が主役・・・・
あとがき |
・・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・・・逃げ切れた?? くっ、思った以上にしぶとかったわね・・・・。
フィラちゃん 「あっ、フィラちゃんですっ。(はーと) ・・・・・・・え? ここで何してるって?? それは乙女の ひ・み・つ あっ? 涙を越えて第3話どうでした? って、まだ序盤でハーリーくん情けないですけどね・・・・ ハーリー君はこれから、(かっこいい?)主人公になるんですぅ。」 きっとね・・・・
ギィィィィン~~
フィラちゃん 「ん? 何? ユーチャリス???」 突然フィラの真上に表れる巨大な白い影 フィラちゃん 「まさか・・・・ どうやってここが・・・・ そっ そんなぁ いきなり!?」
ドガッッッンンン!!!!! 空に浮かぶ白い戦艦(ユーチャリス) その白い悪魔の直下に大きなクレーターが・・・・ ピンクの妖精 「逃げられた?? どうやって」 ・・・・ふっまぁいいよ・・・ 追いかける!!」 どうしてピンクの妖精は執拗にフィラをねらうのか?? それは・・・・・ソースのみが知っている。 |
代理人の疑問 |
ハーリー君はこれから、かっこいい?主人公になるんですぅ。(きっと)
なれるの? |
![]() |
![]() |
![]() |