機動戦艦ナデシコ
Lone wolf
第二話…後日談






















後日談…アキトの場合

食堂勤務を終え、自室に向う廊下の辺にある自販機の傍でベンチに座ってくつろぐアキト。戦闘もなく整備の仕事はウリバタケ達正規の整備班が行っている為、食堂勤務を終えたアキトは自由時間を持て余していた。

「ふぅー、今日もハードだったなぁ」

毎回毎回昼飯時は戦争だ。猫の手も借りたいという状態とはまさにこの事だが、実際に猫の手を借りようものなら邪魔以外何者でもないだろう。アキトは漠然とそんな事を思いながら、買っておいたスポーツドリンクの栓を抜いた。

「ん〜。疲れた後のスポーツドリンクは最高だな〜」

ぽやや〜んとした表情でそう洩らすアキト。バイツであれば、間違いなくビールを飲んでいる事だろう。そして、プロスに叱られる。
バイツはムネタケの反乱で怪我を負い、現在は医務室でデスクワーク勤務をしている。
出立時にプロスに頼まれたオモイカネのサポートAIをプログラムしている。中々上手く行かないらしくコミュニケで暇潰しと称して悪戯をしてくる。
遂、先程もその被害にあってしまったのだ。
食事休憩中、ラーメンを頬張っていたアキトのコミュニケにエマージェンシーコールが鳴り響き何事かと慌てて繋げると、同じく医務室で精神的にやばい状態のガイ…因みに足も骨折している。そのガイの額に「ハラペーニョ」と油性マジックででかでかと書き、泣きじゃくるガイの姿が映し出された。思わず胃の中に入っているラーメンが逆流しそうになったのを覚えている。
それを思い出したのかアキトはこめかみをピクつかせた。




「アキト〜♪」





満面の笑顔で大きく手を振りながらユリカがアキトに向って小走りに駆けてきた。アキトが振り向くとユリカがそのまま地面にこける姿が焼きつく。

「どうやったら何もない所でこけれるんだよ…お前」

アキトが苦笑しながらユリカに向って手をさし伸ばそうとした時、その後ろからルリがとてとてと走ってくる。そしてそのままユリカを踏む。





「ぶみっ!?」






素っ頓狂な叫び声を上げてユリカは再び地面に強烈なキスをする。ルリの凶悪な登場にアキトは頬を引くつかせ苦笑するほかない。

「アキトさん。艦長見ませんでしたか?勤務中なのにまた逃げ出したんです」




…ワザとかい?ルリちゃん」





ルリは小首を傾げ、不思議そうな表情でアキトを見た。どうやら本当に気付いていないようだ。踏んでいるのに…。足もとの感触が違うと何故気付かない。
アキトはそう思い、ルリを担ぎ上げた。その拍子にルリは小さく「あ…」と呟くとそのまま頬を赤らめて黙ってしまった。

「うぅ〜痛いのー…」

ユリカは額をさすりながら上半身を立て直し、アキトの姿を見た。ユリカを見下ろすようにしてルリを抱きかかえている。心なしかユリカにはルリが勝ち誇ったような微笑を浮かべているように見えた。





アキトの浮気者ーーーーーー!!






瞬時に飛び起きると腰の入ったコークスクリューブローをアキトの鳩尾に叩きこむ。痛みはなかったが、あまりの衝撃に息を詰らせ後方に吹き飛んだ。ルリを安全に地面に着地させたのは流石という所だ。因みにアキトはアキトで奇妙な叫び声で吹き飛んでいった。





「みまっ!?」















アキトのアキトのアキトのバカぁーーーーー!



昏睡して行く意識の中アキトは涙目になって自分をゆするルリを見ていた。




「アキトさんっアキトさんっ!」




因みにユリカはと言うと、悲劇のヒロインチックに泣きながら走り去っていったのだった。
余談だが、それを見ていたクルー達によってあらぬ噂が巻き起こったのは言うまでもない。その噂とはこう言ったものである。


「テンカワ・アキトは艦長ミスマル・ユリカを玩び、オペレーターのホシノ・ルリを愛人として囲っているらしい。もしくは逆かもしれないが、どちらにせよ二股をかけているのは事実に間違いないだろう。泣きながら走り去る艦長と、問い詰めるホシノ・ルリの姿を見た」


それを後日に聞いたアキトがミナトに呼ばれブリッチに行くと入った瞬間ミナトに有無を言わさずサイクロンホイップで放り投げられたのをオモイカネが記憶していた。
それを確認したバイツはミナトに次はフライングメイヤーを教えようと思ったのだった。



「くっそー!こんなんばっかりやっ!ドアホ!何で俺ばっかり!!」



いわれもない誹謗中傷を受けたアキトは涙ながらに片言の関西弁で切れたのだった。








後日談…バイツの場合


「よ、ラピス」

プログラムを打つ手を中断させ、入って来たラピスに微笑みかける。
ラピスはとてとてとバイツに歩み寄るとベットに飛び乗る。ひょいっとバイツが打っているプログラムを覗きこんだ。

「おっと、コイツは駄目だ」

バイツはそう言い、ラピスの頭をくしゃくしゃッと撫でた。ラピスはむーっと頬を膨らます。バイツは苦笑して、端末を閉じるとラピスをラピスを抱きかかえ、他にあった端末を開いた。ラピスは興味深そうにじーッと見つめる。

『こんにちわ。ラピスちゃん』

端末から踊るようにして文字が飛び出てくる。言うなれば小型のオモイカネのようなものだ。ラピスは驚いてバイツを見上げた。

「ちょっとオモイカネからプログラムを拝借してな。暇潰しに作ってみた」

そう言ってバイツはこめかみを掻くと「…失敗しちまったけどな」と苦笑しながら呟いた。
その時、軽くナデシコ全体が揺れた。現在ナデシコは艦長ミスマル・ユリカが連合宇宙軍に「防衛ラインを無理矢理通っちゃいます」と告げた為、迎撃真最中なのだ。
衝撃でバランスを崩したラピスがバイツによりかかるようにして抱き付いた。

「気に入ったかい?」

「ウン。これ、ラピスにくれるの?」

「良い子にしてたらな」

そう言ってラピスはゆるゆるとラピスの頭を撫でる。その感触が気持ち良いのかラピスは目を細めバイツの胸に頭を預ける。

「バイツ。…ナデシコは面白くないの?」

ラピスはそう言ってバイツを見上げた。バイツは一瞬顔色を変えたが、誤魔化すようにしておどける。

「楽しいぜ。アキト苛めとかゴート苛めとか」

「嘘。バイツ最近、一人でいること多い。ラピス知ってる。アキトともあまり話してない」

ラピスの観察力は大した物だ。バイツは恐れ入ったという感じで小さく肩をすくめた。

「体の良い監禁状態だからな。鳥かごの中は嫌いなんだよ」

元々人に使われる事を嫌った為にフリーの立場で裏社会を闊歩していたのだ。色々あったからとは言え、就職したようなものだし会社の決定には従わなければならない。あまり規則や規律を守った記憶はないがそれでも息苦しい。

「ナデシコに乗ってから、バイツ変。最近あまり冗談も言わなくなった」

「馴れ合いが、ね…。あんまり人と接するのは好きな方じゃないからな」

バイツはそう言ってラピスを抱きかかえたままベットから降りた。そのまま部屋を出ると自販機でオレンジジュースと紅茶を購入する。買った後に傍にあるベンチに座り、ラピスはバイツの腿の上に座りなおした。

「別に医務室にいなくても良いと思うんだがな。少々不便だが、別にこれといった不自由はないし」

そう言ってバイツは片手で器用に栓を抜くと紅茶を口に含む。バイツとラピスがそんな話をしていると丁度見舞いに来たのか、エリが二人の傍に駆け寄ってきた。ラピスはエリを確認しちょこんと小さく頭を下げた。

「こんにちわ。ラピスちゃん」

先程のオモイカネコピーの台詞と同じだった為、思わずラピスは頬を緩ませ小さく笑った。それに気付いたのかバイツも苦笑交じりにエリに挨拶をする。

「やあ、ミス・ウエムラ。ご機嫌いかがかな?」

「普通ですよ。あ、そうそうパンケーキ焼いたから宜しければどうぞ」

エリの持ってきたパンケーキで三人はお茶会らしき雑談で盛り上がる。因みに場所をバイツとアキトの部屋に移した。エリの部屋にはホウメイガールズのミカコが同居しており下手に騒がれたらアキトと同じようにあらぬ噂が立ちそうなので止めた。しかもバイツの場合アキトとは違ってクルー達からの印象があまりよくない為、鬼畜外道な噂が立ちそうだ。ルリラピの部屋はただ今、アキトとルリ、ユリカが何やら話をしているらしく立ち入る事が出来ない。その為、バイツとアキトの部屋になったのだ。

「バイツ、ホットココア」

「はいはい。喜んで姫」

バイツはそう言ってホットココアを入れに席を立つ。自然とラピスとエリの二人きりとなった。エリはパンケーキを頬張るラピスを見て嬉しそうに頬を綻ばせた。

「美味しい?ラピスちゃん」

「ウン。エリ料理上手。バイツにも見習って欲しい」

「あれ?バイツさんって御料理下手なの?」

「下手じゃない。でも、凄く辛い」

ラピスはそう言うと顔を引き攣らせた。多分、激辛料理の数々を思い出したのだろう。エリも「そう言えば、食堂にきたら何時も辛いものばかり頼むな」と思い出していた。そんな事を思い出しながら何気なくバイツの後姿に視線を送っていると突然ラピスに話しかけられる。

「エリ、気になるの?」

エリはラピスの言葉に慌てて振り向いた。
正直どきんとしたエリはわたわたと奇妙な行動を取りながら必死に言葉を紡いだ。

「あ、あのね!なんて言うか、ほら、私バイツさんのあんな柔らかな姿見たことないから!」

「バイツ、ナデシコあまり好きじゃない」

ラピスはパンケーキを咀嚼しながら言う。少し行儀が悪い。口元からぽろりと零れ落ちるパンケーキの破片を拾いもう一度口に入れる。

「?ならどうしてバイツさんはナデシコに乗ったの?」

「仕事上、仕方なく」

ホットココアを二つ持ってきたバイツがそう答えた。エリの前とラピスの前に置くと自分も腰を下ろし、ラピスの頭を撫でる。

「熱いからな。火傷するな」

ラピスはコクンと頷くとふーふー熱を冷ましながらココアを口に含む。

「バイツ。腕、痛くない?」

「ん。平気だ。どうせすぐ直る」

ラピスがそう問うとバイツは温くなった紅茶を一口含んだ。実験の副作用の一つで体内の治癒能力が異常に発達しており大抵の外傷であれば2、3日たてば完治してしまう。
流石に命に関わるような重傷を負ってしまえばそうは言っていられないが。

ピピッとバイツのコミュニケにプライベート回線がアラームを発した。バイツは席を立つとそれを繋げる。コミュニケを見ていたバイツは苦笑しながら扉に向って歩き始めた。

「少し、プライベートな会話なんでね。くつろいでてくれ」

プシューと空気の抜ける音がして扉が開く。






「久々だな。ロバート卿。あまり繋ぐなと言った筈だが」





扉の開く音に混じり、聞こえにくかったバイツと相手の通信だったが、ピクッとラピスがバイツの言葉に敏感に反応し驚きと戸惑いが入り混じった表情でバイツの後姿を見送った。バイツが出ていき、扉が閉まるとラピスは消え入るような声でポツリと呟いた。あまりの小ささにエリには聞こえなかったが。

「バイツがネルガル辞めちゃう…」

「え?何か言った?」

ラピスはそれを最後に表情をなくし俯いたまま一言も話さなくなった。エリは気まずい雰囲気の中どうしたものかと思案するよりほかなかったのだった。


──バイツが取られる。バイツがいなくなる…








後日談…ガイの場合




ガイと同室の整備班の一人。ミカワ・ヨウスケは途方にくれていた。唯でさえ五月蝿くて胃に穴が開きそうなほどストレスを与えてくれたパイロットのガイ。
初めの事はヤマダと呼んでいたがあまりにやかましく訂正してくるため押しに負けてガイと呼ぶことにした。暑苦しさとあまりのハイテンションに敬遠してしまうが、話してみれば中々面白い男だった。ガイの持っているゲキガンガーを見ていて年甲斐もなく興奮したのを覚えている。ウリバタケにマジンガ○Zにされてしまったゲキガンガーを見て思わず「これはガンガー3じゃない」とヨウスケも思った。どちらかと言うとヨウスケはゲッター○ボに似ていると思っていたのだ。
それは兎も角として、今のガイは全てを超越して近寄りがたい。
ガイは医務室から抜け出してきて今は部屋でゲキガンガーを鑑賞中だ。

「なぁ、ガイ。ガイ!」



「れっちゅ、げきがい〜ン」



話しかけてもこの調子だ。ヨウスケでなくても途方にくれてしまうだろう。まぁ、ヨウスケ以外にガイと親しい者はいないというのも事実だが。
溜息をつきながらガイと一緒にゲキガンガーを見ていたヨウスケはふと妙案を思いついた。これならガイを完全とは言わないまでも修正できるかもしれない。

「ガイ。お前さァ一体何の為にナデシコのってんだ?」








「ボクたんは地球を守る為に乗ったのでしゅ!ボクたんはゲキガンガーになるのでしゅ!」











「無理」






「…っぐ!…びぇ、びぇ〜〜〜ん!」










いきなり大泣きをするガイ。今にでも匙を投げ出してガイのことを忘れてしまいたい衝動に駆られたが忘れたからと言ってそれは一時凌ぎでまた同じような問題に悩まされるのが目に見える。それにこのまま放っておけば胃に穴が開くのはそう遅くない未来だ。
事実今もシクシク胃が痛む。

「泣くなよ!男だろっ!大体お前がそんな事で地球なんて守れるかよ!」



「うっぐ…。うぐぅ…」



目にたまった涙を手の甲で拭うガイ。精神衛生上たいへん宜しくない。これが可愛らしい女の子だったりするなら思わず抱きしめたくもなるだろうが相手はガイだ。
抱きしめるとは対照的に思わず拳を握って横っ面に叩きこみたくなる。その誘惑をどうにか落着かせるとヨウスケは震える声で言葉を紡いだ。

「大体よ、宝物がちょっと形変えたからって現実逃避しやがって。ゲキガンガーってそんなにやわな奴等だったっけか?」



「しょ、しょれは…」



どうやら現実逃避をしてもゲキガンガーの内容は覚えているようだ。痛い所を突かれたのかガイの表情が歪む。いまにもまた泣きそうだ。





泣くんじゃない!めそめそしやがって!ケンやジョーに笑われるぞ!」






我ながら阿呆らしい説得方法だと落ち込んだ。こんな所、他の皆に知られでもしたら恥かしくてまともに話せなくなってしまう。確かにゲキガンガーは面白い。それは認める。
だが、ガイと違ってそこまでどっぷりはまっていないし、ましてアニメで性格を形成してもいない。ガイは完全にゲキガンガーに依存していると思われる。だからゲキガンガーネタで説得するのが一番だろうと思ったわけなのだが…。






「玩具が宝物ってガキじゃあるまいし、ゲキガンガーはお前の
に刻まれている筈だ!」






言っていてヨウスケは赤面した。なんとも恥かしい。穴があったら入りたい衝動に駆られた。ガイが現実逃避する前は良くガイの口から魂がどーのこーのと喧しく言われていたから「魂」ネタも抜群の効果が予想される。





「た、
魂…








「そうだ!
だ!ソウル
 お前の
ハートだよッ!」









ががーンとガイは驚きの表情でヨウスケを見た。憑物が落ちたかのようにやけにさばさばした表情でフッと鼻で笑う。




「フッ…解ったぜ…オッちゃん」



「ジョーが違う!」




果してこんな台詞があったかどうかヨウスケは解らなかったがガイが別のジョーになったのは理解できた。

「オッちゃん。そんな些細な事たァどうだってインだよ。ようは、力○に勝てばインだろ?」

「○石は違う!確かに絵のタッチは微妙に似てるが話も年代も何もかも違う!」

論争が微妙にずれて来ている気がしたヨウスケだったが、それはともあれガイがあの状態から修正した事に安堵した。
あれは精神衛生上完全にキツイ。まだこっちの方がマシだ。

「行くぜ!トリプルカウンター!!」

「違うって言ってんだろうがっ!」

バキ!メキ!ゴッキーン!ガイのストレートを捌き、アッパーをかますヨウスケ。ガイはそれに合わせて上空からかぶせるフックを叩き込む。ヨウスケはそれをすれすれで避けるとスウェーしながらのストレートを叩きこんだ。

「これがトリプルカウンターだ。ジョー」

我ながらなんだそりゃと思う台詞だったがガイは何故か感涙しておんおん泣いていた。

「最高だ!漢とはやはりこうあるべきだ!」

「おめぇはまだまだ強くなるぜ…」

結論。ミカワ・ヨウスケもガイと似たり寄ったりである。
類は類を呼ぶということなのだろうか。何はともあれヨウスケは安堵するのであった。







さてさてどうなる機動戦艦ナデシコ。
ムネタケ、ジュンに続きバイツが何やら怪しい。果してバイツに通信をいれてきたのは誰なのでしょうか?ガイもどうにか現実に復帰した模様。
いざ、火星に向って出発だ!機動戦艦ナデシコ!











後書き


まず大失敗。ミカコさんとエリさんを間違えていました。かなりヘタレな俺様ちゃん。
修正頂けたかどうかは現時点ではわかりませんが
代理人様大変申し訳御座いません。
ご迷惑をおかけ致します。m(_ _)m

極めてお馬鹿さんだな>なぁ自分よ

よって、前回までの「ミカコさん」は「エリさん」と逆になっています。
いきなり今回から(第二話後日談)名前が変っているかもしれませんがそれはただたんに私の不手際です。
それとフリートークで教えてくださいました涼水夢様。大変有難う御座いました。感謝です。

テレビ版ナデシコレンタルしてみてます。記憶との食い違いが多々あるようです。
そして、ガイ…。お前死ぬの呆気なすぎ(汗)しかも余り誰も死んでも気にしてねぇし。そして何よりアンタ。扱いが薄すぎ(爆)
実は私もガイ君の扱いに困って、予定変更して殺そうかという誘惑に誘われましたがあのまま殺すのはあまりに不憫過ぎるという事で微妙に修正しました。



それでは今回の登場人物情景描写となっております



主人公二人組


アキト君

…ギャグ担当がバイツ君と入れ替わってしまったような気がします。最近あまり出番を与えてもらっていないアキト君。
きっとコレから良い事あるよ。ユリカさんに振りまわされて、ルリちゃんによって誤解を招き、クルーにネタを振りまくアキト君。
一種の娯楽装置かい?アキト君


バイツ君

第2話は全体的にバイツ君メインですね。オリキャラだけあって動かしやすいというのもその原因の一つかもしれません。
色々隠し事多いみたいです。因みにバイツ君とエリさんが一緒にいる所をばっちり他のクルーに見られてしまいました。
それによって巻き起こった噂とはこんな物である。
「ホウメイガールズのウエムラ・エリ嬢がネルガル重工社員のバイツという男に脅されて連れて行かれたようだ。一緒にいたサブオペレーターのラピス・ラズリを隠れミノにして事実を隠蔽しようとしていたようだが一人で歩いていたウエムラ・エリ嬢は何やら暗かった。何かあったに違いない」
と言うものである。バイツは取り合わなかったが、それにより色々と憶測が飛んだ。



今回の主要登場人物


ユリカさん

アキトの浮気に怒り心頭(誤解だが)因みにブリッチに帰った後、強烈なユリカ逆水平チョップによりゴートが昏睡したのにはブリッチの面々を凍りつかせた。何故ゴートが攻撃されたかと言うと、ゴートの背が高すぎて陰になって更に落ち込みそうになったからだそうである(汗)


ルリちゃん

アキトが復活するまで手を握っていたからご満悦。頗る機嫌が良かったそうである。あまりの可愛らしさにミナトさんが暴走した事をここに記載せずばなるまい。

「ルリルリィなんか良いことあったの?」

「秘密です」

「おねぃさんに秘密ごとは駄目よォ。んふふふふ」

「あ、あの目の光が怖いんですけど」

「ル、ルリルリィ…(じりじり歩み寄る)」

と言う事があったのだった。


エリさん

ラピスちゃんとお話できたので少し嬉しい。バイツ君の意外な面を見れて驚いています。
しかしながらその後に出会ったときのバイツ君は今まで通り傲慢な人でした。どちらが本当のバイツ君なのか悩んでいます。


ラピスちゃん

バイツ君のことで精神上大ダメージを負ってしまった模様。ラピスちゃんはどうやらアキト君よりもバイツ君に懐いている模様です。
アキト君に対しては、憧れや淡い恋心。バイツ君に対しては親愛の感情を抱いているのデス。


ガイ君

微妙に修正。一人の男の精神を犠牲にして復活を果しました。
因みにヨウスケ君とゲキガンガーを見ていた(復活後)時、ヨウスケ君が放った一言で一瞬幼児退行してしまいました。

「最高だ!ゲキガンガーVってな!!機体が変るのって最高だよな!なぁ!ヨウスケ!」

「…コン○トラーVか?あれ」

「な、何言うでしゅか!ワタチそんなこと言う人嫌いでしゅ!」

「なんか違うぞ!それはっ!(色んな意味で)」


ミカワ・ヨウスケ整備士

年齢22歳
ガイ君と同室の不幸な住人。潜在的に熱血漢だと予想される。何故ならガイと互角に渡り合える人物だから。
ただしガイと違って常識人であるため、応用的には熱血漢ではないようだ。
ガイの恩人デス。




ミカコさんエリさん間違えていました。
その為、代理人様に多大なご迷惑をおかけする事になってしまいました。
後書き冒頭にも述べた通り現時点(執筆中)では解りませんが、修正版を送りましたのでどちらにしても多大な迷惑をおかけしております。
大変申し訳御座いませんでした。

 

 

 

代理人の感想

(さっと旗を上げて)有効(爆)!

今後のガイの成長が非常に楽しみですな(笑)。