ホウメイが料理を持って帰ってからどれほどの時間が経過したのだろうか解らないが、ゆうに一時間以上は経過しているだろう。
それを証拠に、空になった様々な酒の瓶が机の上を所狭しと占拠している。
ホウメイも何度か料理を作ったのか、皿が何枚か重ねられている。
「だからよ、俺があん時、先走らなければヨウスケは生きていたかもって…思っちまうんだよ」
ガイは初めの憤怒していたあの勢いは形を潜め、後悔の言葉を漏らす。
もしもここにバイツがいれば「しみったれた事を」などと言ってまたひと騒動起こしそうなものだが幸いにもバイツはいない。
ぐっと酒を飲み干すとガイは大きくため息を漏らした。
何故だろうか。
ヨウスケが死んだのは自分の所為ではない。
そう、心の片隅で自分に言い聞かす声が聞こえる。
確かにそうかも知れない。だが、それを受け入れる事が出来ない。
受け入れてしまえば、自分自身がヨウスケを裏切った感覚に囚われそうだからだろうか?一種の脅迫概念かも知れない。
ヨウスケが、自分を責め立てるのではない。
自分自身が己を責め立てるのだ。
許す事が出来そうにないのだ。
自分が未熟だったから…。
自分が考えもなしに特攻をかけてしまったから…。
そう思えば思うほど後悔の念が深く深く自分を取り巻いてゆく。
その一方でそんな自分を卑下する自分がいる。
『自分を美化するなよ。
本当はヨウスケがいなくなった”現実”から逃げたいだけだろう?
本当はヨウスケが死んだのは自分の所為じゃないって思ってるくせに…。
本当は誰かに「お前の所為じゃない」って言って欲しいんだろう?
重圧の柵から解放されたいんだろう?』
---黙れっ。俺を、俺を馬鹿にするな!
ガイは自分の心に叫ぶ。
否定は出来ないこの思い。だが、認めたくないこの思い。
一体いつまで、一体どれだけ自分はこの重圧と戦わねばならないのか…。
「…アキト、アキトは人を殺した事…あるか?」
心に渦巻く思念をアキトに向け、少しばかりの逃避を試みる。
一場凌ぎの逃避にしかすぎないと自分でも承知している。だが、もしかするとアキトの返答次第では光明が映るやも知れない。
藁にも縋る思い、と言うのはこの事をさすのだろうか。
アキトを見るガイの目は真剣そのものだ。それと同時にユリカもアキトを見る。彼女の場合は、ガイのそれとは異なっており「アキトに限って」と言う思いが強い。幼い頃からユリカはアキトを絶対的な理想像の男性として捉えてきた。男性というのは適切な表現ではないかも知れないが、自分でも勿論、他人もそれを汚す事は我慢ならない。ユリカにとってのアキトは何よりも汚されてはならない大切な宝のようなものだ。
一種の偏執狂とも言えるかも知れない盲目的な思いがそこにある。
「アキトに限って…」
ユリカはアキトを見ながら震える声で言う。
ユリカはアキトに過去の話を聞かされたことがあったからアキトがそれに対して深い恨みを抱いている事を理解できた。
恨みはありこそすれ、殺人など犯していようはずもない。心の中でそれを望むが、どのような経路を辿ったか逃げたのだ。
そして今もこうして生きている。
その人物を捜す為にどれだけの時間を割いたか。
どれだけの同列施設を探したか。容易に想像できる。
---アキト、そんな事ないよって言って…
ユリカの思いを裏切り、アキトの口はガイの質問に対して肯定の言葉を漏らした。それはユリカにとって理想のアキトが音をたて崩れる瞬間でもある。
「…ある、よ。でも、何でそんな事聞くのさ」
ユリカを意識したためか、アキトは一度チラリとユリカを見る。
アキトの目に飛び込んできたユリカは瞳に一杯の涙を浮かべた顔だった。
まともユリカを見る事は出来なかった。
罪悪感を感じたというものではなく、視線が痛いというものでもない。
アキトは逃げるようにしてユリカとの視線を外した。
「…どう、思ったか知りたいんだ。
俺は、自分がヨウスケを殺したって…思ってる」
---嘘をつくなよ。
「そう思ってるんだッ!!」
ドンッ!!と、強く机に拳を叩き付ける。
それは自分自身に対しての怒号。認めてはならない。受け入れてはならない。
決して認めてなるものか。
俺は、そんな薄情で冷血な人間じゃない。
ガイはそう自分の心に睨みをきかせた。
「人の命の重さは…俺の体で支えきれなかったよ。
あの時、バイツがいてくれたから、ルリちゃんにラピスがいてくれたから。
俺はどうにか持ちこたえる事が出来た」
「…あの胡散臭い気取った野郎か?
あいつがいたから、持ち堪えられた…?」
ガイは呟く。信じられないと言う事だ。
直接的に会話をした事があるかどうか覚えてはいないが、人伝に聞いた話だとそう言った印象を受けた。
妙に、あの男だけが浮いていた事も覚えている。
ガイの疑問は、ユリカにホウメイの疑問でもあった。
バイツには悪いが、そんな人間には見えないからだ。
「誤解されやすいんだ。バイツって。
確かにさ、アイツは我儘で自分勝手だし、何考えてるのか解らない。
俺だって、アイツを理解できているだなんて思ってない。
嘘も平気でつくし、隠し事だって沢山あるって知ってる。
でも、たった一つ言えるのはアイツが…ラピスを裏切った事がない事。
アイツにとってのラピスは特別なんだ。
ラピスが知ってるバイツは、きっと誰よりも優しいそんな人間だ」
「…それが、何でアイツがいたから持ち堪えれた事に繋がるんだ?」
ガイがアキトを見ながらそう言った。
ホウメイも、そんなアキトに視線を送る。ユリカはと言うと瞳に溜まった涙を手の甲でぬぐい、アキトをじっと見ている。
自分が見ていたアキトは本当に自分の信じているアキトなのか。
その思いが強くユリカに襲いかかってくる。
三者三様の思いで、アキトの言葉を待った。
「…ラピスがバイツに俺が落ち込んでるって、そう言ったらしい」
…
……
………
…………
……………
アキトが初めて人を殺めたのは17歳になってから2ヶ月後の事だった。
その日は雨が降っていた。
夜の暗闇は、街を覆い尽くさんばかりで珍しく静かだった。
殺した相手は、自分を実験材料にしていた研究者達の一人だ。同僚と飲んでいたのか、彼の顔は上気しており足取りも軽かった。
鼻歌を歌いながら、酷く上機嫌な相手の後ろから忍び寄り、口を押さえてナイフで首元を薙いだ。背中越しに目に飛び込んできた鮮血が酷く印象的で、生々しく温かかった。
首を薙がれた男は「あ、ぁ…」と声にならない声を上げながら、紐を切られた操り人形のように地面に崩れ落ちる。ゆっくりと、着実に地面に拡がって行く真っ赤な鮮血の絨毯をアキトは呆然と立ちつくしたまま眺めていた。
握ったナイフが接着剤で強固に固められたが如く離れない。
体に何の感覚もなく、自分の耳に入ってくるのは酷く雑な息遣いと拡がった血の池にしたたる血の雫。
ぴちゃん…ぴちゃん…
その音が酷く鮮明で脳裏を所狭しと駆け巡る。
徐々に徐々に、感覚が戻ってくる。目が見えなくなっていた訳ではないのだが、自分の目の前に転がっている男がどうなってしまったか、その目で確認した。目を見開き、自棄に不自然なほど自然な、動かないその男は何も言わなかった。
---殺してしまった…
如何にその男が憎かろうと、人間だ。
人の命を奪ってしまった。生きていたのだ。遂、先程までは。
息をして、目で物を見、耳で音を聞き、鼻で香りを感じ、口で言葉を話す。
だが、それらを全て壊したのは他でもない。
自分だ。
その後の事は覚えていない。
脱兎の如くその場から逃げ出したのだろう。気付けば血がべったりと付着したナイフを握りしめたままその当時に居住していたネルガルが経営するマンションの自室に飛び込んでいた。
血まみれのナイフを握りしめた自分の手は自分の手ではないかのように融通の利かない頑固な塊だった。指がナイフに吸い付くようにして離れようとしないのだ。一本一本引き剥がすようにして指を開いていった。
ゴトン、と床にナイフが落下する音が聞こえる。
どうにか、本当にどうにか手を放れたのだ。
やっと、ナイフが自分の手を放れたと言うにも関わらず震えは止まらない。
その日は眠れなかった。
頭から布団を被り、布団に包まれた暗闇で意味もなく震えていた。
その中で何を思ったか。
真っ先に思い浮かんだのは、死体を放置したままだと言う事だ。
何だかんだ言って真っ先に浮かんだのが自分の保身だと言う事だった。
彼の死骸が見つかれば、犯人に到達する事はそう難しくないだろう。
警察もそこまで馬鹿ではない。
捕まってしまう。そう思った瞬間、自分の心が囁いた。
『逃げよう』
何もなかった事にしてしまえ、そう言うのだ。
だが、それは図らずも現実の事になった。
眠れぬ夜を過ごし、ルリやラピスが何時までたっても出てこないアキトを心配して部屋を訪れた時の事だ。
ガチャンと、扉が開かれた。
ルリとラピス、それに珍しくもバイツがいた。
バイツと出会ったのは、クリムゾンの研究所だ。彼がネルガルへの逃亡を根回ししてくれた。その後、ネルガルを急襲したのだ。そしてそのままネルガルに居座ったと、そうなるわけだ。
「やあ、元気してるかい?アキト君」
場にはほとほと合わない口調で、布団に潜っているアキトにバイツが話しかけた。ルリとラピスは、バイツに目配せをされて部屋を出ていったようだ。
ギィッと扉の閉まる音がして、部屋に残されたのはアキトとバイツとなった。
「…何しに来たんだよ」
「君がどんな顔をしてるか、拝見しにね。
どんな気分だい?復讐した後の気分というのは。参考がてらに聞かせてはくれまいか」
そう言って、バイツはベットに座る。カチカチッと、ライターの音がアキトの耳に入ってきた。馬鹿にしに来たのか、それともからかっているのか。どちらにせよ挑発しているとしか思えなかった。
「そうだ、アキト君。掃除は済ませておいたから足がつく事はない。
安心したまえ」
バイツはそう言ってクックと笑った。
そう、図らずも自分は他人がこれから見る現実から逃避した事になった。
一切、あの時に死んだ、いや。世間一般では失踪扱いかも知れない。兎に角、自分と彼との接点は見事に断たれたわけだ。
出会った当時から、バイツはこんな笑い方を良くした。癖なのか楽しく感じた事があるとこんな笑い方をする。
このときは気付かなかったが、楽しんでいたのだろう。
「案外簡単に事切れるもんだろう?人間は」
アキトは見ていなかったが、バイツはその場で首を切る真似をして戯けて見せていた。バイツのその戯けた行動を見たわけではないが、軽い口調が理解できなかった。
「なんだよ、何だって言うんだよっ!」
バイツの存在に堪えきれず、アキトはがばっと上半身を上げた。いきなりの行動に一瞬バイツは驚いた表情を浮かべ、アキトを見た。
思い起こせば、バイツの驚いた表情を見た事はこれが最初で最後だったような気がする。
バイツはアキトを見た後に、ふっと表情を緩め苦笑しながら驚くほど柔らかな口調で話しかけながらアキトの頭をくしゃくしゃっと撫でた。
アキトの目尻には、多少ではある物の涙が浮かんでいた。
「アキト君。確かに君は人を殺した。
これは曲げようもない事実だ。忘れる事も出来ないだろう。
だが、後悔すべきではない。反省はすべきとしても、だ」
バイツはアキトの頭から手を離すと、煙草を取り出しくわえた。
ライターで火を付けると大きく吸い込んだ。ふぅっと言う溜息と一緒に紫煙が立ちこめる。暫しの沈黙の後、バイツが再び口を開いた。
「人の命は何よりも重く、尊い。が、その反面…。
脆く儚い。
君は、人の命の重さを知る事が出来た。それは彼に感謝すべきかも知れない。
だが、彼にも家族があったろう。ソレを根刮ぎ奪ったのは君だ。
それは反省すべき事だ」
そう言ってバイツは再び、煙草を吸った。
そして苦笑。少し自分で何を言っているのやらと、滑稽に思えたからだ。
---やれやれ、幼子には弱いな。
そう心の中で呟くとバイツはくしゃくしゃっと頭を掻いた。
ああも二人してアキトを心配しているのだ。昨夜もアキトと同様一睡もしていないのだろう。体に毒としか思えない。
「相談なら何時でものってやる。だから、あの二人を心配させるな。
あの二人の泣き顔が見たくなくば、堪えろ。
あの二人を悲しませたくなくば、笑え。
だが、忘れるな。人は人の命の上で生き長らえていると言う事を。
人は他人を犠牲にせねば、生きてはいけぬからな」
バイツはそう言うと、ぽんぽんっとアキトの頭を撫でるような感じで叩いた。
アキトが呆気にとられた表情でバイツを見ていると、バイツは表情を崩し、柔らかな表情で苦笑した。
「ここでは、他人を頼っても良いんだ。
少なくとも君は一人きりではない。意固地になる必要など何処にもない。
…だから、我慢せずに泣くがいい。
男だからと言って泣いてはいけない理由などないから」
優しく置かれたバイツの掌はアキトの頭を緩やかに撫でた。
自分と四つしか違わないはずのバイツが随分と年上のような印象を受けた。
何故だろう。
そんな事を、漠然と思っていたアキトの目尻が途端に涙で溢れかえり始める。
アキトは布団に顔を押し付け、せめて泣き顔がバイツに見えないようにと無駄な抵抗を試みた。
泣き顔は見えなくとも嗚咽混じりの泣声が部屋に響き渡る。
バイツは何も言わず、アキトの頭を撫でてやった。
アキトにはバイツのその存在が心強く感じれらた。人が一人側にいてくれる。それだけの事で随分と救われるものだな、と今では思う事が出来る。
……………
…………
………
……
…
「その後、バイツが俺にこう言ったんだ。
『俺が出来る事はここまで。後は君で答えを探すんだ。
俺が持っている答えは俺だけの答えだ。君の答えは自分で見つけだす事。
いくら時間がかかっても良い。死ぬまでの間、それだけは忘れるな』
ってね。今でも答えは見つかってない。でも、その事は忘れない」
奇妙な沈黙だった。
ガイは何かを感じ取ったのか、中空を仰ぐ。彼の眼には何が映るのか。
ヨウスケかそれとも地球に残る家族か。
ガイもまた、この会話を糧にして自分の答えを導き出すのかも知れなかった。
ユリカは、ガイとは対照的に俯いて肩を震わせていた。思い人が殺人を犯した事があると本人の口から語られたのだ。その衝撃は計り知れない。
ここから彼女がどう成長するかは彼女にしか解らない。
いや、今はまだ彼女自身解らないだろう。
そして、ホウメイは小さく溜息を漏らしていた。
あの男、バイツとは一体何者なのかと沸々とまた疑問が巻き返してきたのだ。
不道徳者でありながら道徳的でもある。一件矛盾したかのように思えるが誰しもが持っている事かも知れないその性質があまりに極端なその男。
何者か?
味方か。それとも敵か。
---どっちだろうねぇ…
今は、彼自身が述べたように「少なくとも仲間のつもり」なのだろう。
これからサツキミドリに到着するまでの二週間、考える時間はある。
その間にどう物事を捉え成長するか、それは個人個人の真剣さなのかも知れない。詰まる所、全ては自分で答えを導くしかないと言う事だ。
他人に頼る事は、背中を軽く押してもらう所まで。
前に進むのは自分だと言う事だ。
後押しを望んでも、全身を他人任せにしてはならない。
そう言う事なのだろう。
「…ま、もう一杯いっとくかい?」
ホウメイはそう言って、席を立つ。
もう一本、秘蔵の酒でも出そう、と思っているのだ。
たまにはこんな夜も良いだろう。
彼等はまだ若いのだから、こんな経験があっても良いだろうとも思う。
---時間はあるさね。私も、アンタ達も、ね。
まだ、始まったばかりだ。
ここで引くのは早すぎるということだ。
そうして今日という日の朝がひょっこりと姿を現し始めるのだった。
後書き
本来であれば3月28日に送る予定が、オイラの編集ミスにより断絶。
オノレ、失敗した私…。
まさか3分の2も消去する羽目になろうとわ…。
さて、次回はちょっと舞台を変えてナデシコ出発一週間前のサツキミドリにGOデス(´・ω・`)/
嗚呼、新キャラ登場の予感…(ぉぃ
今回の登場人物情景描写
主人公二人組
アキト君
昔話。
アキト君殺人者です。しかもほったらかしで逃げてしまったゾ。
お片づけはキチンとしなさいってお母さんに習わなかったんでショーか?
と言うか、いい加減アキト君をクローズアップしないと主人公枠から↓に格下げぢゃないか…。
アキト君もっとがんばりなさーい!
ブバァ(吐血) (¯▼¯(((<〔爆弾〕Σ ΞΞΞ (▼ロ▼メ) ←アキト
そう思うなら出番増やせよ
バイツ君
さして語る所はない用なので割愛デス。(マテ
今回の主要登場人物
ガイ君
さて、これから彼がどのように成長してゆくか。
今回の被害者はヨウスケ君でしたが、ガイ君もまた被害者と言えば被害者なのかも知れません。
しかし”死”と言うものをクローズアップさせると書くのが非常に難しくなってしまいました。
まぁこれも自分のレベルアップの為と思えば全然OKデス。
ホウメイさん
プロスさんに何やら頼まれていたようですが、自分の中でケリを付けてそれをやめました。
でも、バイツ君自体には本人自身が興味を抱いた模様デス。
ユリカさん
理想のアキト君と、現実のアキト君。
その狭間で揺れています。
幻想とも言える王子様としてのアキト君。そして、殺人を犯してしまっている現実のアキト君。
彼女にとってそれがどのような結果をもたらすのか、それが彼女を描く上での課題になりそうデス。
う、うぐぐ…。
今度アキト君が出る時は彼を中心にして話をまとめてみないと彼が主人公から外れてしまふ…。
頑張れ>わたすぃ!
後、代理人様。
前回の感想大変嬉しかったです。
この場を借りてお礼申し上げます。有り難う御座いましたm(_
_)m
代理人の感想
・・・・・・・なんか、今回だけは「イイ兄貴分」っぽくなってますなバイツくん。
(「今回だけは」、と言うのがミソ(笑))
同様に、今回はアキト君もちょっぴり主人公っぽかったりして(核爆)。
次回以降も主人公の座を守り抜けるか、乞うご期待(笑)。
>感想
ん〜、正直な感想を言っただけで礼を言われるとそれはそれで照れ臭いんですが(笑)。