日々、発展する世界


その中でも最も発達を続ける電子技術


そしてその中でもさらに発達し続けている玩具関係


そう、今世界で一番の進化を遂げているのは『おもちゃの世界』である



そんなおもちゃのひとつ


夢と可能性を秘めた卵『エンジェルエッグ』


その卵をそれぞれの知恵と愛と勇気を込めて


自分だけの『エンジェル』に育てていく


それが






エンジェリック レイヤー
ANGELIC LAYER





そんなエンジッリックレイヤーの舞台に一人の少女が現れた。

その少女は類稀な動体視力と記憶力、そして何より決して諦めない前向きな精神をもっていた。

彼女は上京した時に見たエンジェリックレイヤーに魅せられ、その世界にはまり込んだ。

それを見ていた青年がいた。

自分の事をいっちゃんと呼ぶその青年は彼女にエンジェリックレイヤーのイロハを教えた。

数日後、彼女は青年の勧めで二時間の練習を経て街中で行われていたエンジェリックレイヤーに初参戦。

最初こそ苦戦したものの見事に白星を上げる。

さらに数週間後、今度は関東地区の公式トーナメントに参加する。

初戦で負けた彼女は

「負けたくない。負けて悔しい思いをしたくない。」

そう思った。

その思いを心に刻み付け、その後の試合では新人とは思えぬほどの活躍で、

苦しい戦いを繰り返しながらも見事に大会優勝を果たす。


そしてその勢いをもって今度は全国大会へと臨み、

不利な状況を厭わず、その前向きな精神で全国の強豪を抑え見事に優勝を果たした。

さらに行われたスペシャルマッチでは、彼女は上京した日に目にしたエンジェリックレイヤー。

其処にいた白いエンジェルとの対戦に臨んだ。

そのエンジェル、名をウテナと言った。

エンジェリックレイヤーをやっている者の誰もが憧れ、戦いたいと望んでいる最強のエンジェルである。

初めは攻撃を全く当てる事が出来なかった彼女だったが、

最小限の動きで最大限の効果を生み出すとの友人の言葉を思い出し、

見事ウテナに一太刀を浴びせる。

その後ウテナの最終奥義『魂の光』を受け試合には負けてしまったが、

彼女は自身の持てる力全てを出し切った事に満足していた。


それから一年。

エンジェリックレイヤーの人気はさらに高まっていった。

そして此処にまた一人、エンジェリックレイヤーに魅せられた少年がいた。









エンジェリックレイヤー+ナデシコ










「漸く着いたか。」

少年の挑戦が始まる。