流されて ディファー・ザ・ワールド
第一話 遺跡

 

 

 アキト一行があの世界にたどり着く前・・・

ハッキリしない頭を振り無理やり覚醒させようとするテンカワ・アキト

「確か、あの時・・・遺跡に無理やりジャンプさせられって・・・」

そこっで、ハッとし辺りを見回すがそこは異様な世界だった。
視界すべて、360度真っ白どこが境なのかまったくわからない。辛うじて、自分が立っていることがわかるだけだ。

「ディア、ブロス」」

後ろに立ち尽くしている愛機に呼びかけても反応は無い。
完全に機能が停止しているようだ改めて辺りを見回しても自分とブローディアしかいない・・・

その時何も無い空間から人が滲み出るように現れた。

「何者だ」

ブラスターの銃口を向けながらその人物の姿を見る。
辺りと同化する様な純白の法衣らしき服をきて。髪は肩で切り揃えてあり。
顔は、綺麗な分類に入るだろう。
体つきから言って恐らく女性なのだろう。
しかし、その人物はこちらの警戒を気にしないように話しはじめる

「まず始めに謝らなくてはいけません。今回は誠にすみません。私は、あなた方が言う遺跡と呼ばれるものです」

驚愕した、自分の知っている遺跡が目の前にしかもこうして話している。

「その顔はよっぽど驚いたようですね。」

「これで、驚かない方が少ないと思うぞ。それで、俺に何のようだ」

「では、お話しましょう」

そう言うと辺りに幾つもの映像が映し出される

「これは?」

それを、見ながら訊ねる。

「これは、歴史の可能性。これら一つ一つがそれぞれの歴史。繋がった歴史もあればまったく違う歴史も」

「・・・これを俺に見せてどうしようと言うんだ」

「それは、あなたに助けて頂きたいのです。どうでしょうか?」

しばらく、考え込み

「わかった、いいだろう」

「そうですか、いきなりこんな事を言っても無理でしょう。しかし、私には直接干渉できないのです。だから」

「だから、手を貸そうと言ってるじゃないか」

「・・・・へ?」

遺跡は、驚いた

「でも、いいんですか?そんな簡単に決めて」

自分で言っておきながら聞きなおす

「ああ、その代わり条件がある」

「条件?なんですか?」

「終ったら、必ず元の世界に必ず戻してくれ」

「分かりました、お安い御用です。いや〜もっと説得には苦労すると思ったんですがねぇ〜よかったよかった。
 でも、今更やはりやめるとか無しですからね」

すっかり、性格が変わった遺跡。どうやら今まで、猫を被っていたようだ

「だが、俺はただの人間だぞ。できる事など限られているぞ」

その言葉を聞いたとき遺跡の目が怪しげに光ったように見えた

「でしたら、私が新たな力を与えましょう」

そう言って、姿を消した。


そうすると、辺りの風景までが変わりなんとも怪しい研究所っぽくなっている
それに、驚く反面なんとなくあの遺跡ならと納得してしまう
奥の扉から、白衣と丸眼鏡を装着した怪しい格好の遺跡がでてくる

「ここわ、いったい?」

「まずは、格好からっていうでしょ。では、まずこれをあげましょう」

と、うれしそうに手に持つ直径五センチほどの黒い球体を差し出す

「なんだ、それは」

じゃっかん冷や汗を掻きながら訊ねる

「これは、私が暇つぶし開発したイメージすればその通りに具現化するナノマシンの集合体なのです」
「いま、さらっととんでもない事言わなかったか?」

その言葉を無視し自慢げに説明を始めるが長いので省かせていただきます。

・・・・・数時間後

「と、言うわけわかった?」

説明が終った事に満足げな遺跡。それに対し、憔悴しきったアキト

「つまり、イメージが全てなんだな。あとなんだ・・・え〜と自己増殖をするから無期限に使えると」

「そうね、では早速いってみよ〜えい☆」

と本人に確認を取らずに黒い球体をアキトの体内に押し込んだ

「おい、いきなりなにを・・・な、なんだ!?」

体内で何かが駆け回る

「あ、言い忘れたけど。ちょっと体が変化するけど気にしないでね」

なにか、危険な事をさらりと言う

・・・30分後

「そろそろ、終ったみたいだね。はい」

ぐったりと床に倒れているアキトに鏡を差し出す

「こ、これはいったい?」

鏡に映ったのは金色の瞳をもつ16,7の頃の自分が写っていた。

「これは、その副作用ってやつよ。でもご安心を、ちょこっと意識すれば元に戻るから」

鏡を覗き込みながら言われたとおりにする
確かに、目の色はなをった。しかし・・・

「若いまんまだぞ。これは、どうにかならないのか?」

「それは、都合上どうにもならないよ」

「都合ってなんだよ都合って?」

「あははは、まぁ準備完了という事で。あと、身体能力もかなり上がっているはずだから。試してみて」

疑問は、軽く流す。
言われたとおり手のひらに集中する。
そうすると、手の中に食堂で使っている包丁が出てくる

「これはすごいな」
「すごいでしょ。なんたって私の自信作だもの」
「さっき暇つぶしとか言ってなかったか?」

「もう準備は、いいね。もう送るよ」

「ちょっと待て。俺は、これから行く世界の事なにも知らないぞ」

「大丈夫、その辺も抜かりなし。リンクする形でAIにサポートさせるからその子とっもなかよくねぇ〜バイバ〜イ
あとブローディアにも手を加えてあるから」

「おい、ちょっと待てまだ聞きたいことが・・・・」

最後まで言う前に彼は旅立っていった

「ふぅ〜うまくいった。さてさて、どうなることやら。
楽しみにしてるよ漆黒の戦神、いやテンカワ・アキトよ」

と怪しげな笑みを浮かべながら消えた・・・




 あとがき

 小説書いてたパソコンが壊れました。お久しぶりです逆獏です。
貯めていたネタもすべて消えてどうしようかと迷い
こうなったらいっそのこと書き直そうと思いこうして改訂版をお送りします(ほとんど変わっていませんが)
これからもがんばっていきますのでなにとぞよろしくお願いします。

 

 

代理人の感想

・・・・本当に変わってないんですけど。(汗)