機動戦艦ナデシコ

兄弟で行こう!!


『水色宇宙に「ときめき」』・・・・ときめくのか!?




俺はルリちゃんから頼まれた夜食のサンドイッチとドリンクを持ってブリッジに来ている。


それにしても11歳の子供に普通、夜直なんかさせるか、普通!?


倫理的にも道徳的にも問題が山ほどあるぞ、ネルガル!!


…………ま、そのおかげでこうして気兼ねなく悪巧みが出来るんだけど。


さて、明日にはサツキミドリ2号に着くな。


前回の世界ではリョーコちゃん達三人以外の人たちは全滅してしまったからな。


だから、何とかして助けたい。


前の世界では火星の後継者とは無関係の人間を大量に殺した俺が言うのも変だが、それでもこの戦争とは関係ない人間が死ぬのは出来る限り見たくない。


……それに、助けらる命ならば助けたい。


俺の気持ちを汲み取って、ルリちゃんとラピスがナデシコの出航までの間にいろいろと手を打っておいてくれたらしいんだが。


………やっぱり不安が残るな。


ここは一つ尋ねてみるとするか。


「ねぇ、ルリちゃん。サツキミドリにどんな仕掛けをしたんだい?」


「あ、知りたいですか?」


…何故だろう?


ルリちゃんの笑顔を見ていると聞いてはいけない様な気がしてくるのは(汗)


……というか、説明を始める前のイネスさんの笑顔にダブって見えるんだけど(滝汗)



「簡単に言うとサツキミドリを管理しているコンピューターに特定の時間になるとコロニーの生活環境を維持するシステムを破壊するよう

なウィルスを仕掛けといたんです。

あ、安心してください、ちょっとコロニーの内部の一部が0Gになったり、ちょっと、空調の様子がおかしくなるだけですから。

多分、原因究明をする為に住民の皆さんはコロニーの外に非難する筈ですし、調査団が来る前には無人兵器がコロニーを破壊するので証拠

は残りませんしね。

それに私達が作ったものを調査団の人たちが見つけられるとは到底思えませんからね。

一応、ナデシコの到着予定12時間前に破壊するように仕掛けときました。」



「……ルリちゃん、それって犯罪だよ?

それにちょっと過激すぎるんじゃ。(汗)」


「……他に方法が無かったんですよ。

ナデシコで急いでサツキミドリ2号を目指すとしてもここは前の世界とは違いますからね。

前回の世界よりも早くコロニーに襲撃があるかもしれませんし、もしかしたら襲撃そのものが無いかもしれません。

それに、もしも敵が相転移エンジンに反応して襲ってきたならばナデシコで急行しても無意味ですしね。

それに今のナデシコには宇宙で満足に戦えるフレームはありませんよ?

サツキミドリで零G戦フレームを手に入れるまでは。

アキトさんの事ですからサツキミドリ2号が危険になったら他のフレームを使ってでも助けようとするんじゃないですか?

いくら、今のアキトさんの実力でも満足に戦えないんじゃ危険すぎます!!

……いいですか!?絶対に戦闘で無茶だけはしないでくださいよ!?

もしも、アキトさんが死んだら私も後を追いますからね!!」



「はい」


我ながら情けないがルリちゃんの余りの迫力にそれしか言えなくなる俺。


それにしてもやっぱり犯罪は良くないよな、うん。


…………しかし、背に腹は変えられないか。


………って、こんな簡単に認めちゃっていいのか俺!?


大切な家族が一応人助けのためとは言え犯罪に手を染めてしまったというのに!!


・・・・・・考えても仕方がないか。


もう、やっちゃたんだから。


・・・・・・・今回はだけは目を瞑ろう。


…そう、今回だけは!!


と半ば強引に自分を無理やり納得させ会話を続ける。


「時間的には住民が脱出するのにはそれだけ余裕があれば大丈夫だね、きっと。

・・・・でも、さぞかしサツキミドリの人達は驚く事になるだろうけど。」


「それには目を瞑って貰うしかないですよ。

死んでしまうよりかはずっとましだと思いますけど?」


「ま、確かに命有っての物種だしね♪」


等と不穏当の会話を朗らかに会話をしながら夜は更けていくのであった。














んで、翌日、慌ててサツキミドリから逃げ出して来たシャトルから補充パイロット達と人数分の0G戦フレームを受けとる事になる俺たち。


どうやら、住民の皆さんは全員無事に脱出できたみたいだな。


脱出してきた人たちはちょっと顔が青ざめていたが、些細な事だ。


そう、些細なことだから気にしてはいけない!!















「はじめましてーっ!

新人パイロットのアマノ・ヒカルでーす!

18歳、独身、女。

好きなものは、ピザの端の固いところ、両口屋の千なり、山本山の味噌煮込み。

スリーサイズは上から82,56,84でーす。」




「ウォォォォォ!!」


急遽、ウリバタケさんの指揮のもと、格納庫に整備班が総出で作った壇上からヒカルちゃんが自己紹介する。


因みに指揮を執っていたウリバタケさんを見た人は後にこう語る・・・『後ろに炎が見えた』と


・・・・多分、色は煩悩で染まったどす黒い色だと思うが(汗)



それにしても、流石はナデシコだ。


一時間以内でこれだけのステージを組み立ててしまうんだから。


・・・・普通は出来ないぞ?


・・・・煩悩は常識の限界を超えるのか!?………多分、超えるな。



んで、自己紹介は続き、


「俺はスバル・リョーコ。18歳。パイロット。

皆、よろしくな。

特技は居合い抜きと射撃好きなものはオニギリ。

嫌いなものは鳥の皮以上」


「ウォォォォォォォォ!!」



「えー、だめだよリョーコ。

ちゃんとスリーサイズとかも言わなきゃ。」


「馬鹿!!んなもの自己紹介で言わなくてもいいだろ!!」


「じゃ、私が勝手に言っちゃうね。

みなさーん、リョーコのバストはぁ」


「あ、こら!!ヒカル止めろ!!」


というヒカルちゃんとリョーコちゃんの掛け合いを見ていると、


べべん、べん、べん、べん、べん、べん


ステージの何処からとも無くウクレレの鳴る音が聞こえ始めたと言うことは、次はイズミさんだな。



・・・・・はっ!!


早く耳栓しないとマズイ!!



ウクレレを持ったまま登場したイズミさんが何かを言ったらしいが、耳栓をしていた為に俺に対する被害はゼロだ。


周りは・・・・・・・みんな彫像になってるよ。


今なら、皆の顔に落書きしても気付かないだろうな、きっと。


それにしても、いつもの事ながら凄い威力だな。


今気付いたんだけど、この艦の乗り組員は敵よりも味方から与えられるダメージの方が大きいよな、絶対(汗)

例えば、ユリカやメグミちゃん、リョーコちゃんの手料理とか、ウリバタケさんの発明品の暴走・・・・。

・・・・もしかして、ナデシコの最強の敵は艦の前じゃなくて中にいるのか!?

・・・・・・怖い考えになりそうだからもうこれ以上考えるのは辞めよう。(滝汗)




「あ、アキトさんも無事にイズミさんのダジャレ攻撃を防いだんですね。」


話しかけてきたのはやはりイズミさんのダジャレの威力を知るルリちゃんだった。


「ラピスは無事?」


「それが……忠告しようとしたんですけど、間に合わなくて」


……………ラピスすまん。


救えなかった俺を許せ!!


「・・・・と、とりあえず、俺たちが無事だからナデシコが沈む事は無いだろうから。

ま、良しとしよう!!」


「……え、ええ、そうですよね!!」


と、俺たちはラピスに対する罪悪感から無理矢理目をそらす。













一時間後、何とか全員が再起動を果たすことに成功する。


そして、壇上に居る4人目のパイロットが自己紹介を始める。


前の世界ではここでの補充パイロットは三人だけだったが、どうやら俺の未来の話を聞いてプロスさんが補充パイロットを増やしたみたい

だな。


「最後になりましたが、パイロットのイツキ・カザマです。

18歳。どうか、よろしくお願いします。」


「ウォォォォォォォォッ!!」


イズミさんで止んだ整備班の心からの叫びが復活した。


・・・・それにしても、まさかイツキさんとはな。


前回の世界はイツキさんとの接点は殆ど無かったが、こっちの世界では別だ。


なんせ、俺とカイト兄さんが居た孤児院の施設で一緒に育った仲だからな。


はてさて、これから兄さんに起こる事が楽しみだな。



・・・・・・・・今までの仕返しをしなければ。(ニヤリ)




「ところで、他にこの艦にいるパイロットってだれがいるんですか?」


「え〜と、正式なパイロットはヤ「ダイゴウジ・ガイ!!」さんだけです。


他にはコック兼パイロットで私の王子さまのテンカワ・カイトと弟さんのアキト君です!!」


とユリカの王子様発言に驚く4人。


・・・・・ユリカお前、ほんとに二十歳か!?


頼むから艦長として威厳のある態度とは言わんが、もう少し年相応の態度を示してくれよな。


「テンカワ・カイトにアキト?

ま、まさか火星のユートピアコロニー出身のテンカワ・カイトとアキト君!?」


「え、ええ、そうですけど?」


「そ、その人達は今、何処に居ます!?」


「ここにいるよ。」


俺は格納庫からコソコソと逃げ出そうとしていた兄さんを捕まえて、イツキさんの方に引きずっていく。


何やら、兄さんが目で訴えてきているが、無視である。


今まで散々ルリちゃんとの関係でからかわれてきたんだ。


・・・・・・これ位の仕返しはさせてもらうからな!!〈怒〉


「・・・・ア、アキト君!!無事だったんだね。

火星が木星蜥蜴に襲われた時から行方がわからないって聞いて心配してたんだよ!!

・・・良かった、無事で良かったよ!!」


俺に涙ぐみながら抱きつくイツキさん。


……感動的なシーンの筈なんだが、周りからの嫉妬で怒り狂った整備班からの視線が痛い(汗)


整備班の後ろには激しく燃える炎のウィンドがあり、なかなかの臨場感を現している。


う〜む、ルリちゃんの教育の成果か、それとも、もうオモイカネがナデシコの雰囲気に染まったのか?


・・・・両方だな、きっと。


「イ、イツキ、久しぶりだな」


と声を震わせなながら話しかけるカイト兄さん。


ふっ、ふっ、ふっ、どうしたんだい、兄さん?


そんなに大量の冷や汗をかいて?

おやおや、顔も蒼ざめている様子で。



「ええ、本当にお久しぶりね、カイト♪」


兄さんの挨拶に、とびっきりの笑顔で返事を返すイツキさん。


・・・・・・ただし、目は笑っていなかったが。


「私、ちょっとあなたに言いたい事があるのよね♪

・・・生きてるなら、生きてると・・・・なんで、さっさと連絡しなかったのよ!!

この馬鹿!!」


という怒声と共に凄まじい速さの張り手がとび、兄さんの体を格納庫の床に沈める。


余りの速さに俺の動体視力でも見えなかったぞ(汗)



・・・恐るべし、乙女の怒り!!


「ア、アキトと余りにも差があり過ぎないか?」


とぴくぴくと床で痙攣している兄さんがなんとか声を絞り出して言う。


「あら、当たり前でしょう?

可愛い弟みたいな存在のアキト君を殴れるわけ無いじゃない?」


「俺だったらいいんかい!?」


「うん」


と即答され落ち込む兄さん。


うむ、傍から見ててかなり面白いな。



カイト兄さん、コメディアンの素質あるよ?



「ねぇ、カイト?

イツキちゃんとはどういう関係なの?(怒)」


とさっきから蚊帳の外にいたユリカがコメカミを引きつらせながらカイト兄さんにたずねる。


「俺とイツキの関係は……」


「関係は?」


「恋人です」


と俺がカイト兄さんのセリフを横取って爆弾宣言をしてしまう。



「「「「「恋人!?」」」」」


「ち、違う!!俺とイツキはそんなんじゃない!!

ただ単に同じ施設で育っただけだ!!」


「そ、そうです!!

こいつとはそんな関係じゃないんです!!」


と二人とも顔を真っ赤にして否定しながら、何とかして騒動を治めようとするが全然成功していない。


・・・・というよりか、騒動を広げている。


・・・あれ!?


一番大騒ぎすると思ったユリカは!?




・・・・どうやら、ショックのあまり立ったまんま気絶したみたいだな。




う〜む、何て器用な。

こういうのは器用なのになんで殺人料理が出来るんだ?

多分、愛情さえあれば美味しいなんて考えてるんだろうな。

だから、ユリカは味見をしないんだよな。

頼むから味見位してくれよな、そうじゃなきゃそのうち死人が出るぞ。

戦闘じゃなくて、こんなんで死人が出たらホントに洒落にならんぞ!!

自分であの破壊力を味わえば、少しは改善しようと思うんだがな。






あれ?メグミちゃんも気絶しているよ、どうしてだろ?


カイト兄さんとの接点はあんまり無かったと思うんだが?。


こう言うときはナデシコ内のゴシップアンテナ・・・もとい、ミナトさんに聞くのが一番。


「ミナトさん、メグミさんと兄さんになんか接点ってありましたっけ?

俺の記憶だと厨房とブリッジじゃ仕事場が違うから顔をあわせる機会ってないとおもいますけど?」


「連合軍の戦艦がチューリップに飲み込まれるの見てショックだったみたいなのよね。

きっと、メグミちゃんは今まで人の死っていうのに触れた事が無いからだと思うんだけど。

でも、カイト君に展望室で慰められて気に入っちゃったみたいよ?」


と嬉々として話してくれるミナトさん。


・・・普段からは考えられないほど目が輝いているのは気のせいではないだろうな。(汗)


「…………カイト兄さん、手が早すぎ」


「「アキト(さん)にそんな事言う資格はないと思うけど(いますけど)?」」


「そ、それはどういう意味かな!?

ルリちゃん、ラピス!?」


「・・・やっぱり、天然ですか」


「・・・・・アキト、鈍すぎ」


「あらあら、こっちはこっちで大変ね。」


等と言う会話を続けていい状況なのだろうか?











何とか場を沈静化し、予備の0G戦フレームを取りに行く事になるのは更に一時間後のこと。


ちなみに気絶していた二人は何とか復活を果たして、俺の爆弾発言の前後の記憶を消すという器用さを見せた。


ま、人間嫌な事はさっさと忘れたいからな。


予備のフレームを取りに行くメンバーはサツキミドリの合流メンバーと俺である。


何故こうなったかと言うと、一応、カイト兄さんには宇宙戦のシュミレーションをやらせたが、実戦に出すには経験不足の為にナデシコに居残り。


ガイには万が一の敵襲の為に残ってもらった。


しかし、ガイの説得には骨が折れた


・・・・マジで。


なんせ目立つ事に命かけてるからな、あいつは。


「仲間を信じて基地を守るのはヒーローの仕事だろ?」というとすぐに納得してくれたが。






『・・・・・・・・・・・・・・・』


「イツキさ〜ん、御免なさい!!

どうか許して下さい!!お願いします!!

もうあんな事は言いませんから!!」


『・・・・・・・・・・・・・・・』


「イツキさ〜ん(涙)」


と俺はナデシコを出発してから謝ってばかりだ。


理由はさっきの爆弾発言のせいで、イツキさんの機嫌を損ねてしまったのだ。


・・・・何せこっちの世界の俺の弱みをみぎられてるからな。


機嫌を直さないと後が怖いからな、イツキさんは。


ナデシコ内でどんな噂を流されるか解ったもんじゃない!!


『ふぅ、・・・・・・・もういいわよ、許してあげる。』


・・・・た、助かった。


『それにしても何であんな事言ったの?』


『いや〜……ちょっと、カイト兄さんに仕返ししようかなって』


『はぁ、・・・・ま、いいけどね。

それより、地球の脱出の時の戦闘の映像を見たけど、ホントにアキト君がやったの?』


「ええ、そうですけど?」


『地球から脱出する際に迎撃ミサイルを全部撃ち落としたんだろ?

しかも、一発も外さずに信じらんね〜よな!!

しかもそのパイロットがどんな奴かと思ったら……13のガキとはね。

世の中、不思議で満ちてるよな〜。』


いや、精神年齢は23なんですけど、俺。


『ホント、ホント!!』


『確かに』


「・・・ルリちゃん達のサポートが良かったんですよ。

・・・それと皆さんの事は何て呼んだらいいですか?」


・・・・一応、年上だからな。


昔みたいな呼び方はまずいだろうな、多分。


『リョーコでいいぞ。仲間になるんだしな』


『私もファーストネームでいいよ。』


『私も』


『じゃ、私の事は昔みたいにイツキお姉ちゃんって呼んでね?』


「……それは流石にどうかと」


『いいじゃない。

・・・それとも皆に恥ずかしい過去でも言われたい?』


「是非呼ばさせてください!!」


俺は即断即決した。


・・・・・背に腹は変えられないしな。


もしも、んな事がナデシコの皆に知れ渡ったら(汗)


……いや、考えるのは辞めとこう、あまり明るい未来じゃなさそうだ。















「デビルエステバリスだー!!」



リョーコちゃん達の攻撃をかわしてバッタの内蔵しているバルカンで攻撃していくデビルエステバリス。


『くそ!!見た目は重そうなのに!!』


『え〜ん、普通なら当たるのに!!』


『くっ、早い!!』


『このままじゃ、弾が尽きるわね。』



皆は奇抜な動きに対応しきれないで、デビルエステバリスに翻弄されているな。




・・・それにしても、ワイヤードフィストで移動している姿はまるでテナガザルだな。

しかし、まるでアホだよな、この敵は。

バッタが取り付いて重くなったから、その解決方法なんだろうけど。

両手を移動に使っていると言うことは、移動しながらの両手での攻撃が出来ないじゃないか!!

攻撃するには移動をやめて止まらなきゃいけないし。

俺からすれば、ただ単に移動が早いだけの敵だな。

皆の様子をもうすこし見てるか?

・・・・でも何時までも遊んでいる時間は無いよな。

バッテリーの残量も気になるし。

リョーコちゃん達にまかせて予備のフレームが無くなるのも痛いよな。

リョーコちゃん達には悪いんだけど、俺が一気に決めようかな?




「おい!!テンカワ弟!!お前も戦闘に加われ!!

こっちはバッテリーの残量が少ないんだから!!」



ま、こういわれたら仕方ないか。



「じゃ、直ぐに終わらせますね♪」


俺はライフルを構えて、移動する為に伸ばそうとしていた腕に寄生しているバッタのみに狙いをつけて狙撃する。


パパン


ドン


「止めだよ!!」


そして、空中で機体のバランスを崩して動きが止まったところをバッタのみに狙いをつけて一掃射させ、破壊していく。




ズババババッ



ズドン!!



・・・ま、これなら部品取りくらいの役には立つだろうな。




『『『『ス、凄い!!』』』』


「・・・・・ほんじゃ、ま、帰りますか?」


帰りの道中は4人から質問攻めにあったが、何とか当たり障りのない答えをかえしてはぐらかすことに成功。


ちなみに破壊されたエステを見て、プロスさんが顔を蒼ざめさせ電卓をたたいて


「修理費が〜!!」


等と叫んでいたが、些細な事だろう。






……うむ、俺的にはナデシコの航海は極めて順調だ!!


後書き
相変わらず突っ込みどころ満載のSSになっていると思われます。
作者の足りない頭でサツキミドリを救う方法を考えたんですが、これが一番だろうということになりました。
以下はその理由です。
一ヶ月も準備期間があったのなら、ナデシコでサツキミドリに急行すると言う選択肢は無いだろうという事で却下。
急行しても、零G戦フレームが無きゃ闘えないじゃんという理由もあります。
勿論、零G戦フレームがないので単機のエステでコロニーに先行というのも却下。
残りはウィルスを仕込むかハッキングという方法になるんです。
このSSの方法でちゃんと住民が脱出するかどうかは怪しいですが脱出したと思ってください!!
さらに、デビルエステバリスを完全に破壊するというのはこのSSのアキト君がするわけ無いですね。
部品取りでも何にでも少しでも役に立つのなら完全に破壊するわけがないからです。
しかし、書き終わって読み返してみると「時の流れに」に酷似しているというかそのまんまやん!!
という理由の為、当初は警報を鳴らすだけだったんですが、それじゃまずいという理由で変更、やり方を過激にしてみました。
パイロット三人娘+イツキ・カザマ参戦!!ここでのイツキは火星出身の為、A級ジャンパーです。
と言うわけでジャンプに巻き込まれて死ぬ事はないと思われる。と言うか死んでもらっては困る。
我ながら戦闘が短いな。
今回のお話はプロローグの冒頭に引き続き「時の流れに」に酷似しすぎてます。今回は許して〜!!
今、作者は女神候補生にはまってます。杉崎ゆきるさんの漫画、面白すぎ!!
この作品でも、13、4の主人公が機動兵器に乗ってるんですよね。
このSSみたいには陰謀を張り巡らせてませんけど。だから、皆さんあまり突っ込まないように。(笑)
作者は闘う小・中学生の年代が活躍するアニメ・漫画を応援します。もちろん高校生も可。



キャラ紹介

テンカワ・カイト
このSSにおいて重要な役割を果たすかもしれないキャラ・・・だったはずなんだが。(汗)
アキトの陰謀の一番最初にして最大の被害者でもある。その結果すでにギャグキャラになりつつある。
イツキとは恋人の仲・・・・と周りの人は思っている。鈍感キング及び天然スケコマシ。
弟の異変に気付いているが、気にしていない・・・・ある意味大物。
最後の家族であるアキトの事を溺愛している。その為、アキトの多少の無茶な要求も受け入れてしまう。
その結果がアキトの陰謀の被害者になっている事に未だ気付いてない。不幸度ではジュンとためをはれる。
アキトの地獄の特訓の成果か、パイロットの能力は鰻登りで上がっている。が、本人自覚無し!!

 

 

管理人の感想

サツキミドリの人達は、やはり助けますか(苦笑)

ま、確かに人道から見ればそうですよねー

あと、気になった点が一つ。

煩悩の色は「黒」じゃなくて「ピンク」だと思います、個人的に(笑)