(ブォン・・ブォン・・ブォロロロロロロロ・・・・・・)(バイクのエンジン音)

 

ちゃららら〜ちゃららら〜ちゃららら〜ちゃらららららら〜♪

 

ちゃららら〜ちゃららら〜ちゃららら〜ちゃらららららら〜♪(イントロ)

 

 

仮面ガイダー

 

 

♪せまるクリムゾン 地獄の軍団

 

 我らを狙う紅い影 世界の平和を守る為

 

 ゴー!ゴー!レッツゴー!漢のマシン

 

 ガイダー(ジャンプ!) 

 

 ガイダー(キック!

 

 仮面ガイダー 仮面ガイダー 

 

 ガイダー ガイダー

 

(うた・せきかずとも きょく・わたなべめいちゅう し・はがねのしろ)

 

 

 

 

 

ナレーション「仮面ガイダー ヤマダ・ジロウは改造人間である。

 世界征服を企む悪の秘密結社クリムゾンによって改造手術を受け、もう人間には戻れない。

 しかし、彼は脳改造を受ける直前クリムゾンからの脱走に成功した。

 そして彼は大自然の使者「仮面ガイダー」として愛車ガイクロン号を駆り、

 世界の人々の自由と平和を守る為、今日も戦いつづけるのだ!」

 

 

 

 

バイクを駆り、疾走する影が一つ。

その意志の強さを表すかのように額に一筋太く刷かれた眉。

がっしりした顎と彫りの深い顔立ちがその印象を更に強めている。

 

彼の名はヤマダ・ジロウ。魂の名前はダイゴウジ・ガイ。

彼は世界征服を企む悪の組織「クリムゾン」により、「怪人バッタ男」として改造されてしまった。

だが、脳改造を受け、心の底からクリムゾンに忠誠を誓う寸前、

彼の恩師で改造スタッフの一員であったフクベ博士に助け出されたのである。

だが、そのフクベ博士も今は亡い。

クリムゾンの放った追っ手、怪人キノコ男に惨殺されたのだ。

ガイの怒りが爆発する。

今、彼は遂にその秘めたる力を現そうとしていた。

ベルトが露出し、風車が回転を始める。

風。そう、その大自然の力こそが彼の力の源。

「変・・・・・身!」

閃光が走る。

バイクに乗ったまま、一瞬のうちに彼は異形の姿に変身を遂げていた。

巨大な赤い複眼。額の熱感知器官を兼ねる第3の目。額から生える一対の触角。

頭部は外骨格で覆われ、全てを噛み砕くバッタの大顎の如き口元。

黒いボディにプロテクターの様に硬質化した胸板が鈍く輝く。

だが、醜くありながらその姿は不思議と嫌悪感を感じさせなかった。

むしろ見る者を安心させてくれる頼もしさ、力強さに満ちている。

何故なら、今の彼はもはやクリムゾンの怪人バッタ男ではない。

自由と平和の為に戦う孤高の戦士、大自然の使者「仮面ガイダー」なのだ!

もっともバッタモンには違いないが。

 

「で・・・出たわね、ヤマダ・ジロウ!この裏切り者!」

「黙れ!怪人キノコ男!

 貴様だけは・・貴様だけは絶対許さねぇ!」

「ひ、ひぃぃぃぃぃっ!」

「とおっ!」

ガイの体が天高く舞い上がる。

バッタの筋力を持つ彼は、一回のジャンプで数十mの高さを跳ぶ事が出来るのだ!

そしてその跳躍力を最大限に活かし、位置エネルギーの全てを敵に叩き込む、

仮面ガイダーの必殺技・・・それこそが!

「ガイダーキィック!」

まともに食らった怪人キノコ男が十数メートルを吹き飛ばされる。

「ひょっとしてこれで出番終わりなの〜!」

宙を舞い、大地に叩き付けられたキノコ男は爆発、四散した。

「見てますか、フクベ博士・・・あなたの仇は取りましたよ・・・・!」

それは、長く苦しい仮面ガイダーの戦いの最初の一歩であると同時に、

悪の組織クリムゾンに対する輝かしい最初の勝利であった。

そしてまた、ヤマダ・ジロウことダイゴウジ・ガイの苦難の日々の始まりでもあった。

え?どんな苦難かって?まあ、それは後のお楽しみ(笑)。

 

 

 

 

 

腕利きの料理人立花ホウメイが経営する喫茶「日々平穏」。

この喫茶店・・・どう見ても食堂なのだが、何故か喫茶の看板が掛かっている・・・は

またヤマダ・ジロウこと仮面ガイダーのサポートを行う拠点でもあった。

裏でバイクの音がする。

今日もまた激しい戦いを終え、熱血馬鹿が帰ってきたのだ。

 

「只今、ホウメイさん!いや、今日の怪人は手強かったぜ!」

「ほい、今日もご苦労様。腹が減ったろ?たんとお食べ。」

「サンキュ、ホウメイさん。頂きます!」

大盛りのカレーを十皿以上、瞬く間に食い尽くすガイ。

お前はキレ●ジャーか?

 

 

「ところで、なんであたしがこの役をやってるんだい?」

いやあ、やっぱり人格者でないとおやっさんは務まりませんよ。

まさかウリバタケにやらせるわけにもいかないし。

「そんなもんかね・・・・?」

そんなもんです。

 

 

そこへ、ツナギを着た美女が現れた。

喫茶「日々平穏」の専属メカニック、

レイナ・キンジョウ・ウォンである。

何故喫茶店にメカニックがいるのかと言う事は

この際気にしない様に。

「ジロウ君。ガイクロン号の整備が終わったわよ。」

「サンキュ、レイナちゃん。・・って俺の名前はダイゴウジガイだ!」

「何を言ってるのよ。普段からガイガイ呼んでたら

 貴方が仮面ガイダーだってばれちゃうでしょ?

 ヤマダジロウとは世を欺く仮の姿。しかしてその実体は・・」

「大自然の使者!正義のヒーロー、仮面ガイダー!

 くぅぅぅっ!確かにこいつぁ燃える展開だぜ!

 ありがとう!レイナちゃん!

 確かに正体を隠すのは正義の味方の王道だよな!」

既にバレバレだと思うのだが・・・まあ、突っ込まないのが礼儀だろう。

 

 

 

カレーを食べ終えたガイがふと一人ごちる。

「しかしなぁ・・・これまで倒した怪人が確かひのふの七人・・・。

 後三人くらい倒したら二号が出てきて、

 俺様の活躍が日本の皆さんに見てもらえない可能性もあるんだよな。

 ・・・これは由々しき問題だな。」

安心しろ、取り敢えず今回はお前が主役だ。

「む?今、誰かが何か言ったような?そうか!これは天の啓示だな!?

 よし!今回は俺が最後まで主役だ!」

だといいけどね。

 

 

 

その頃、某所のショッ●ー・・・もとい、クリムゾン日本支部では

三人の男女が仮面ガイダー対策を練っていた。

作戦参謀ゾル・オオサキ大佐。

人体改造の権威"死の女神"イネス博士。

メカの整備を一手に引き受ける"地獄の改造屋"ウリバタケ。

いずれも一癖あるクリムゾンの大幹部たちである。

「・・・大体なんで脳改造をしておかなかったんだ?イネス博士。」

「首領の意向なのよ。それに脳改造をしちゃうと戦闘力ががた落ちになるしね。」

「会・・・もとい、首領もウルセーんだよな。

 現場の事は現場の人間に任せておけばいいのによ。」

「まあ、アレに期待するだけ無駄でしょうけどね。」

「・・・君も言うなぁ。」

「私は改造手術を好き放題にやれるからここにいるんであって、

 アレの理想だか野望だかに共感したからじゃないわよ。」

「さすがイネスさん!はっきり言うねぇ。ま、俺も似たようなもんだけどな。」

「作戦参謀としてはそうもいかないんだけどな。」

・・・単なる首領の悪口の言い合いかもしれない。

 

 

 

 

ビーン!ビーン!ビーン!

突然、壁に取り付けてあるワシのレリーフの目が光った。

「大首領からの指令だ!皆の者、謹聴せよ!」

「あ〜、指令を伝えるからみんな楽にして聞いてほしいな。」

首領の威厳もヘッタクレも無い、軽薄な声がレリーフから流れ出す。

それでも顔の皮一つ動かさないのは普段のたゆまぬ訓練の賜物であろう。

「・・・・で、あるからして裏切り者仮面ガイダーは

 なんとしても倒さなければいけない。皆がんばる様に。以上。」

「「「ははぁーっ!」」」

その言葉を最後にレリーフの鷲の目から光が消えた。

 

それと同時に、オオサキ大佐が何事もなかったかのように話の続きを始める。

「さて、いかに仮面ガイダーを倒すか、という話の続きだが。」

 

(・・・・・・・ちょっとちょっと、作者君)

ん?なんだ?

(ひょっとして僕の出番これだけ?)

そう、これだけ。

(ひどいな〜。顔も出てないじゃないか。差別だよ、これは。)

うるさい。どうせSSなんだから顔が出ても出なくても変わらんわい。

(そりゃそうだけどもう少し扱いって物が・・)

男の泣き言は見苦しいぞ。いいから早よ去ね。

(はいはい・・どうせ僕はいつもこんな役さ・・・)

分かってるじゃないか。

(・・・・・・)

 

 

「・・・・それなんだけど、私に一つ名案があるの。」

「ほう?」

「仮面ガイダーを倒すには、あれと同等の力を持つ怪人をぶつけるのが一番・・。」

「気安く言うがな、それだけの怪人がなかなか作れないから困ってんじゃねーか。」

「あれだけの改造人間を作るには改造手術に耐えうる強靭な素材が必要とか言ってなかったか?

 ・・・・・確かにあの男は何をやっても死ななかったが・・・。」

「いや、案外頭から熱湯をかければ死んだんじゃねえのか?」

「・・・ゴキブリじゃあるまいし(苦笑)。」

「説明しましょう!オオサキ大佐のおっしゃる通り、

 我がクリムゾンが改造人間を作るにあたり最も重要なのは素体となる人間の強靭さです。

 何故か?それは、クリムゾンの人体改造技術がただ単に人体の各部を

 メカニックに置き換えるだけでなく、バイオテクノロジーその他による人体の強化に・・・。」

二人が止める機を逸する内に、微に入り細に入りイネスの説明は三時間続いた。

「それで・・・・(疲労困憊)?」

「で、あるからして重要なのは高度な強化手術であればあるほど

 それに耐えうる強靭な肉体が必要になる、と言う事よ。」

「だからこそ、今までアイツ以上の素材が見つからなくて・・・って、見つけたのか!?」

にやり。

鮮やかな朱色の唇が背筋を凍らせる笑みに歪む。

「ええ。アレに匹敵する強靭さ・・・とても強い執念を持つ優秀な素材をね。」

「・・・・あんなのがまだいるのか・・・世の中は広いな。」

「しかし、これで仮面ガイダーに対抗する手段が出来たって事だな?」

「その通りよ。これで我らが悲願、世界征服にも一歩近づくと言うもの・・・。」

「全てはクリムゾンの為に・・・ハイル!クリムゾン!」

「「ハイル!クリムゾン!」」

(シュンさん、なんのかんの言ってノリノリだな?)

(あの人、結構ノリやすい質なのよね。)

君らだけには言われたくない、心の底からそう思うオオサキ・シュン38歳の春であった。

 

 

 

 

「・・・・ここがクリムゾンの秘密基地かい、ルリちゃん?」

「ええ、私の調べでは間違いありません。」

埼玉県の某採石場のような崖にぽっかりと開いた穴。

今、ガイと一人の少女がその洞窟を覗きこんでいた。

「それにしてもクリムゾンの秘密基地を容易く見つけるその情報力。

 ただの新聞記者には思えないな?」

「そこらへんはご想像にお任せします」

ガイと話しているこの美少女の名前は滝ルリ。自称新聞記者である。

(ここでこの人を罠にかけて抹殺すれば二号が出てくるはず。

 そして二号に相応しいキャラクターはアキトさんしかいない・・・ぐふふふふふ・・・)

なんと、ルリはただアキトに会いたいが為に、

ガイダーをクリムゾンの秘密基地におびき寄せたのであった!

女は怖い。

無論、ガイの前ではそんな様子はかけらも見せはしない。

「それではヤマダさん。頑張ってください。」

「おう!・・・と言いてぇ所だが、そいつは違うぜ、ルリちゃん。」

「・・・?何がですか?」

「俺の名はダイゴウジ・ガイだ!」

「・・・・・馬鹿(ぼそっ)。」

 

 

 

 

ガイは単身敵基地に侵入し、ルリは近くの茂みで様子をうかがう事になった。

三十分ほど過ぎた時、洞窟の入り口から突風が吹きつけた。

だが、訓練を受けたルリの目は洞窟の入り口から「何か」が飛び出してくるのをはっきりと捉えている。

「それ」は上空を旋回したかと思うとルリを見つけたらしく、

獲物を狙う鷹の如く、ルリの目の前に降り立った。

着地の直前、翼を巧みに操ってふわり、と勢いを殺し両足で捕えていた「獲物」を放り出す。

地面に転がったのは年端もいかぬ少年だった。

かすかに胸が上下している所から見て、生きてはいるらしい。

そして、今度はルリに狙いを定めるかのように

その身を屈めたのはヒトコウモリとでも呼ぶべき異形の怪人。

少年には目もくれずその人ならざる姿を見たルリの顔が、一瞬の後驚愕に歪んだ。

「貴方は・・・サイトウ!サイトウね!?」

「ふふふふ・・・今の俺はもはやもてないメカニック・サイトウでは無い!

 偉大なるクリムゾンの技術により次代を担うエリートたる力を手に入れた・・

 怪人コウモリ男だぁ!」

大地が揺れた。

洞窟の口から炎が噴き出し、一瞬遅れて、崖その物が大爆発を起こす。

紅蓮の炎とともに岩壁が幅100mにわたって崩壊した。

「ヤマダさん・・・・!」

さすがに口元を押さえ、ルリが蒼くなる。

ガスか何かが洩れているのだろうか、崩れた崖は未だに燃え盛り小さな爆発を続けている。

「ひへへへへ・・・裏切り者仮面ガイダーは死んだぁ!これで・・・」

うぉんうぉんうぉん・・・・・

「あぁん?」

うぉんうぉんうぉん・・・・・

「この音は・・・まさか!」

うぉんうぉんうぉんうぉん・・・・うぉんっ!

ルリとコウモリ男が同時に崩れた崖の方を振り向く。

その時、一際大きな爆発が起った。

次の瞬間爆炎の一部が盛り上がり、勢い良く飛び出す。

風圧で炎を吹き飛ばしながら疾走するその男は!

「馬鹿な・・・あの爆発の中で・・・!」

「ヤマダさん・・・!生きていたんですね!」

バイクを全力疾走させながら、器用に右手の人差し指を振る。

「チッチッチッ、そいつぁ違うぜルリちゃん。俺の名はダイゴウジ・ガイ。

 ダイゴウジ・ガイは魂の名前、ヒーローの名前なのさ。

 そしてヒーローってのは・・・・悪を倒すまで、決して倒れはしない!

 変・・・・身!」

ガイの、裂帛の気合に呼応してベルトが唸る。

一瞬にして、再び彼はあの姿に変貌を遂げていた。

「仮面ガイダー・・・見参!」

「へ・・へへへへへへ・・・だが、仮面ガイダー!てめぇは俺様には勝てねぇぇぇ!」

「きゃああああっ!」

足のカギ爪にルリの華奢な体を掴み、サイトウ・・いやコウモリ男が舞い上がった。

「ひゃはははは!あばよ!このガキは貰っていくぜぇぇぇぇっ!」

勝利を確信しながらコウモリ男が飛び去ろうとする。

空を飛べない仮面ガイダーにそれを追うすべは無い。

だが、それでも不敵にガイは呟いた。

「・・・甘いぜ。」

岩をジャンプ台代わりにして、ガイクロン号が飛ぶ。

だが、バイクの常識を覆すその驚異的なジャンプも自在に宙を舞うコウモリ男には届かない。

「馬鹿め、届くわけねえじゃねえかァッ!?」

「とおっ!」

ガイが飛ぶ。

空中のバイクを踏み台に、バッタの筋力で更に数十mを飛ぶ、二段ジャンプ!

「ば・・馬鹿なぁ!この俺様より高くぅ!?」

ガイダーの体がくるり、と回転する。

「ガイダァァァァァ!キィィィック!」

炸裂。

必殺キックがコウモリ男の胸板を貫いた。

空中でキャッチしたルリを横抱きにして、仮面ガイダーが華麗な着地を見せる。

「俺はただ・・俺はただぁぁぁぁ(涙)!」

一瞬遅れて、大地に激突したコウモリ男が何事か絶叫しながら爆散した。

 

 

 

「・・・そう言えば、何か忘れてるような気がするな?」

「・・・何ですか?基地は爆発してしまいましたし、

 ガイさんのオートバイは拾ってきましたし・・?」

首をひねる二人がコウモリ男に捕まっていた少年の事を思い出したのは十分後だった。

「ル・・ルリさん・・・・・」

「ハーリー君!?」

「知りあいだったのか?」

「ルリさん・・・ご無事でしたか・・。」

「基地に潜入させていた私の助手です。ハーリー君・・・・。」

「ぼ、僕は大丈夫・・・」

「無様ですね。」

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁん!」

結局、ガイがハーリーとガイクロン号(の残骸)を肩に担いで帰る羽目になったのだった。

 

 

 

「あ・な・た・ねぇ・・・!いつもいつもいつも!誰が整備してると思ってるのよぉぉぉ!」

なお「日々平穏」に帰った後、ガイクロン号の惨状を見たレイナが怒りの余り

ガイが動かなくなるまでスパナで滅多打ちにしたのは言うまでもない。

 

 

 

 

結局、ルリとハーリーは「日々平穏」に厄介になっていた。

もちろん部屋は別々である。

周囲の手厚い看護の中でハーリーのショックも徐々に回復するかに思えた。

しかし、ハーリーにはガイ以外の誰にも言えない秘密があった・・・。

 

「でも・・・僕は怖いんです・・・。僕は・・・。」

「・・・もう人間じゃあない、ってか?」

「はい・・。もし・・もしルリさんにこの事を知られたら・・。

 もし嫌われてしまったら・・・。」

いきなり、ガイがハーリーの肩を掴む。その目を覗きこむ眼差しは、

ハーリーが今まで見た事もないほどに真剣なものだった。

「いいか、ハーリー。女の子の一人も護れない様じゃあ・・・男はやってられないんだ。

 お前も男だったら、命に代えても女性を護れ!

 相手が自分を好いてくれているとか、そんな事は関係ない。

 こいつは、男としての最低限の義務なんだからな。わかったか?」

「は・・・・・はいっ!!」

「それに・・・・。」

「それに・・・なんですか?」

「元々望みがないんだから、今更嫌われた所で一緒だろ。」

「ガ・・・ガイさんの馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

結局夕日に向かって走ってゆくハーリーであった。

運命、かもしれない。

 

 

 

次回予告

 

謎の組織「同盟」の手によって重傷を負ってしまった仮面ガイダー!

このまま、日本は、そして世界はクリムゾンの物となってしまうのか!?

だがその時、新たなる戦士がその姿を現す!

「僕はマキビ・ハリ!そして僕のもう一つの名は仮面ガイぎゃあぁぁ!」

「・・・邪魔です、ハーリー君。」

「二号、アキトさんじゃありませんでしたね。」

「こうなったらアキトが出てくるまで活動を続けよう!」

「言うまでもありませんね。」

・・・・・「同盟」によって活躍する間もなく葬り去られた仮面ガイダー二号!

果たしてアキトが仮面ガイダーとして登場するのはいつか!

このままでは正義の味方の屍が累々と重なる事になるぞ!

立て!アキト!世界は君を待っている!

 

・・・・そのころ、アキトは某所で特訓を受けていた。

「ぶいすりー!」

(ばきぃっ!)

「違う!何度言ったら解るんだ!『ぶいすりー!』ではない!『ぶいすりゃあ!』だ!」

「ぶ・・ぶいすらー!」

「違う!もう一度!」

「ぶいすりぁ!」

道は遠い。

 

 

配役

仮面ガイダー一号  ダイゴウジ・ガイ(ヤマダ・ジロウ)

仮面ガイダー二号  マキビ・ハリ(予定)

仮面ガイダーV3   テンカワ・アキト(予定)

立花のおっかさん  ホウメイさん

メカニック       レイナ・キンジョウ・ウォン

 

クリムゾン首領    アカツキ・ナガレ

ゾル大佐       オオサキ・シュン

(オオカミ男)

死神博士       イネス・フレサンジュ

(イカデビル)

地獄大使       ウリバタケ・セイヤ

(ガラガランダ)

怪奇キノコ男     ムネタケ・サダアキ

裏切りコウモリ男   サイトウ

ショッカー戦闘員   整備班の有象無象

ショッカーライダー   白鳥九十九(おお!マフラーの色でしか区別がつかない(爆)!)

(すべて予定)     月臣元一郎

             秋山源八郎

             高杉三郎太

             アララギ

             氷室(影竜さんのオリキャラ)

カメバズーカ      テツヤ(予定)

ヨロイ元帥       ロバート・クリムゾン(予定)

ライダーマン      チハヤ(予定)

 

 

あとがき

う〜む、訳の解らんSSだ。

実は影竜さんの「宇宙刑事マキビバン」に触発されて書き始めたのだけれども・・

時間がかかった割にはイマイチですね。

力量不足の身で恐れ多くも「仮面ライダー」と「藤岡弘」に挑戦したのがまずかったのか。

無難に「星雲仮面マシンマン」あたりにしておけば良かったかな・・って

「知ってる人がいない」という問題があるな、アレだと(笑)。

ともかく色々と続きを書いてみたくはあるんだけども、これ以上ネタが続かない。

う〜ん、「仮面ライダー」のビデオが見たい。

そうすればネタも浮かぼうと言うものを。

近くのビデオ屋には置いてないんだもん。

あ、当然ながら今回のSSに出てきたガイダーは「旧一号」です。

体に側線も入っていなければ妙に明るい色彩でもありません(爆)。

・・・初期の無印のが一番好きなんですよね、一号は。

何と言っても「元祖」ですから。

 

 

 

 

 

 

管理人の感想

 

 

鋼の城さんから十三回目の投稿です!!

ガイ・・・生き生きしてるな〜(笑)

まあ、本懐だろうなコイツは。

でも、ハーリーが2号か・・・

そして、アキトがV3(予定)とは。

・・・皆さん気が付きましたか?

何と、この作品には北斗が出ていません!!

あの鋼の城さんの作品なのに!!(爆)

鋼の城さんの北斗への思いは何処に行ったんでしょうね〜(笑)

 

では、鋼の城さん!! 投稿有難うございました!!

 

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