その日、全ては終わった。誰もが皆そう思っていた。
火星の後継者は敗れ、憎むべき仇は彼が倒した。
お姫様は無事救出され、あとは逃げた王子様をみんなで捕まえに行く。
そして平和な日々が戻ってくる、そうなる筈だった…
誰が気づいただろうか、彼らは何も出来ていなかったということを。
誰が想像しただろうか、全てはこれからだということを。
とある昔の知識人はこの様な時をこう呼んだ、「始まりの終わり、終わりの始まり」と…
機動戦艦ナデシコ FunFiction
〜I bless you〜
予告編：掛け違えたボタン
「奇麗な星空だね」
「あぁ」
……………
「夢、叶うかな？」
「叶うさ」
「ホント？」
「叶えてやるよ」
「アリガト」
「ちょっと、アナタ誰なのよ！アタシは宇宙軍の少将よ！」
「心配しなくてもいいわ、私は味方よ。貴方にチャンスを持ってきたの」
「精々上手く踊ってよね？」
「何故これが…」
「新型エステバリス追加装甲、サレナフレーム、その試作型。さしずめこれはブラックサレナってとこかな」
「どうして君がコレを持っている！！」
「力が欲しいんでしょ？」
「君はかつて父が目論んだ愚かな計画を知っているかい？」
「まさか、では彼らは、、、」
「そう、『巫女』と『護人』さ。多分、いや間違いなくね」
「うふふ…」
「まさか、まさかそんな…」
「逢いたかったわ、アキト。いっぱいアイしてあげる」
「今更裏切るつもり！？」
「何を言ってる。知らないのか？アンタは」
「元よりこういう予定なのさ、この茶番劇はね」
「我々の正義は！！」
「はぁ、お馬鹿ですねぇ」
「そんなもの最初からないんですよ。幻想以下の妄想です」
「アンタらのせいで俺達の家族がどれだけ犠牲になったか！！」
「そんな…」
「黒い王子様だと？ふざけんな」
「アンタは自分が地獄に叩き落とされたとでも思っているだろうが、それは俺達にとっては『日常』そのものだ」
「終わらせましょう」
「このオシバイを」
「「せめて、一時の平穏が欲しい」」
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〜 I bless you 〜
予告編：掛け違えたボタン
→Next to Prologue : 「それは、とてもよく晴れた日で。」
日和見です。
投稿ss書き見習いとして第二作目にしていきなりシリアス長編です。
といっても、サブタロウ未だ完結してないんdeath（マテ）
暫くサブタロウは凍結です。テンション上がらないとギャグは書けんとです。
え〜、現在序〜中盤までのプロット完成しましたが、今のところは
全年齢対象で収まってます。この調子で行けると良いな〜
で、本編は来春まで、大体「一月に一幕」を目標に行きます。
序幕は十月上旬に投稿予定ですが、その後は忘れたころにやってくる的にゆ〜っくり書きます。
管理人の感想
日和見さんからの連載投稿です！！
しかし、シリアス長編ですか。
結構難しいんですよね、長編は。
Ｂｅｎは部分部分で、ギャグに走ってストレスを発散させてますがね（苦笑）
息抜きも大切ですよ〜（笑）
しかもこのプロローグを見る辺り、かなり重い話と見た・・・
さてさて、どんな話になるのでしょうか？
では、日和見さん投稿有り難うございました！！
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