一騎当千
〜第二幕〜







その日は晴天だった

この上も無く、平和な一時が流れていた

今が戦乱の時といっても信じられないぐらい

いくら戦乱の世といっても、人々の生活は変わらない・・・それはいつの時代にも言える

しかし今は戦乱であった・・・ただそれだけの違いが平和を打ち破るきっかけとなる

世で何が起こっているか知らないということが幸せかどうかはわからない

しかしそれでも時は平等に訪れるのである









その晴天の下、農民達は土地を耕していた

農民といっても、屯田兵であり有事には兵士として戦争に赴くことになる

人々はわずかな時間の中で土地を耕していたのだった

兵士としての給金はわずかでしかないし、税も納めなければならない

結局、戦乱といっても人と戦争するよりは、土地と戦争をするほうが彼らにとっては重要なのである





日も高くなり、一旦休憩でもしようと思ったある一人の農民が何気に空を見上げた

その瞬間、彼は違和感を感じた

朝から晴天だったはずの空に大きな雲の塊があるのである

しかし、その雲の塊以外空には青しか存在しない

不思議なことがあるものだと思い、話の種になるだろうと傍らにいる仲間にそのことを言おうとしたときだった



シュオオオオオ!!



突然空が虹色の光につつまれたのだ

しかし農民達にはそれが虹色とは判別できなかった

ただ光が降り注いだ…それだけしか認識できなかった

あまりの光に農民達は手をかざして影をつくりながらその方向を見つめる



ドシュゥゥゥゥゥゥ!!!



瞬間、激しい轟音と共に雷が落ちた

その場にいる人は思わず地に伏して身体をすくめていた



しばらく時間が過ぎていく



すると一人の農民が顔を上げ、あたりを見回した

不思議なことに空は先ほどと変わらない晴天であった

同じように仲間達も半ば放心しているようだ

さっき見たものは幻だったのかと思ったが近くにある大穴が、それが現実であることを物語っていた

おそらく雷であろうものが落ちたのはその大穴のところだろう

大穴といってもすり鉢状のとなった火山の火口のような穴だった

恐る恐るその穴に近づき、中を伺ってみる

するとその中心には金色に輝く四角いものが存在していた

農民はどこかそれに対し恐れを感じたが、同時に見てみたいという欲求に駆られた

さらに近づいてみる

するとそれが柩であることがわかったが蓋といったものはなかった

ではなぜ柩と判断することができたのか

それはそこにあるものが存在していたからである




女性だった

美しい黒髪を持ち

白磁のような肌

そして、黒き衣を身にまとっている女性が横たわっていたのだ




農民は混乱し、そして畏れた

だから彼は行動した

自分達の知る限り最も偉い人物に知らせようと







彼らの住んでいる国のことを世の人々はこう呼んでいる


「魏」と・・・






















「・・・ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず・・・」

『アキト兄、何それ・・・』

『いやなんとなく言ってみただけだ』


ブロスの問いに俺は念話で会話する

どっかで聞いたようなものだが何かはわからないというものがあるものだ

ただ浮かんだフレーズを言っただけだ


『まあ、いいけど』

『でも、アキト兄何やってんの?』

『釣り』


ディアの問いにも俺は即答する

そうなのだ、今俺は釣りをしている

この世界に来て何の因果か蜀という国と呉という国の君主というものになってしまった

なった当初はどうにかしてその場を収めようと一芝居うったわけだが、改めて考えてみるととんでもないということに気づいた


『そこで気づかないでよ』


ディアからのつっこみが痛い

とにかく君主になったということでやることがあるはずなのだが、この立場になるとき言った「君臨すれども統治せず」の方針のおかげで逆に暇になってしまった

まあそっちのほうが楽ではあるが

ということで俺の趣味である「料理」をやろうと思ったのだがどうしても厨房には入れてくれなかった

見たところこの世界は中華料理とほぼ同じの料理法だったので俺は結構料理については興味があったのだが・・・

仕方がないので俺は釣りをして、魚を料理することで何とか心の平静を得ていた

意外に釣りは面白かったが・・・




ちなみに今俺がいるのは呉の領地である建業というところだそうだ

蜀のほうに行くのはやめたほうがいいと諸葛亮さんに言われた




――蜀は劉備様が亡くなったということで国民意識も複雑なものとなっていますから




確かに主は変わっても治める人は変わっていない呉にいたほうが安定はしているだろう


『だからといって釣りをしている理由にはなっていないとは思うけど』


ディアの言葉がまたもや痛い

イメージとしてジト目で見ているのが伝わってくる

心に浮かぶイメージというのも不思議なものだ

ディアやブロスのイメージが勝手に浮かんできて、その仕草までもわかるのだ


『いや俺も無意味に釣りをしているわけじゃないぞ』

『説得力ないよ』


俺の抵抗もブロスに軽く叩き落される

なんかな・・・俺はこの二人にも結構弱い

家族だからこそ見せれる弱みというものなのだろうか

しかも二人とも俺の中に共生しているからある程度の考えは伝わってしまう

つまり心を閉ざさない限り嘘はつけないというわけだ

とはいっても俺も二人に嘘をつこうとは思わないが・・・

しかし、逆に二人の考えを俺は読み取ることができない

それが少し不公平だと感じている



「おおっ!ヒット!!」

『アキト兄、結構大きいよ!!』

『これを釣り上げれば、通産成績5勝129敗になるよ!』

「俺は負けん!!」」



俺自身知ったが、俺は我慢強さというものがなく釣りには向いていないようだ

素手のほうが魚が獲れるという事実がなんとなく悔しかった













通算成績は4勝130敗となった












しばらくすると俺に近づいてくる人物を感じた

知っている気の持ち主だったので俺はそのまま釣りを続けていた


「アキト様、やはりこちらでしたか・・・探しましたよ」

「殿、どこかに行くときは私達を連れて行ってくださいといっているではありませんか」


声をかけてきたのは陸遜さんと趙雲さんだった

俺を探して走り回っていたのか、二人の額にはうっすらと汗がにじんでいた


「悪い、でもあのままいるのも暇だったから」

「貴方だけの身体ではないのですから・・・」
 

陸遜さんがため息混じりにいう・・・どこかジュンを思い出すのは気のせいだろうか

 
「私たちは貴方の護衛なのですから、いさせてもらいます」


趙雲さんが真剣な顔で言う・・・実直な人だ







俺は二人が来たということもあり、釣りを切り上げて帰路につくことにした

のどかな街道を三人で歩いている


「今日は釣れましたか?」

「いいえ、さっぱりです・・・いかんせん我慢強い性格ではないので」

「釣りは何も考えないほうがいいですよ・・・ある意味自然と同化するぐらいではないと」


陸遜さんが俺の戦果を聞き、助言をしてくれる

自然と同化か・・・ある意味座禅みたいなものか・・・今度訓練に入れてみようか?


「釣りをするのはいいのですが、私達に一言言ってから行ってください」

「すみません」

「場所がわからないだけでいろいろと不都合がでてくるのですから」

「不都合?」

「まあ、護衛の観点としてが主ですが・・・」


趙雲さんが俺に対する注意の中でここにきて言いよどんだ

なんかあるのだろうか


「・・・あとは、どこに行ったか聞かれたとき答えることができないといったところです」

「確かに・・・」


趙雲さんの言葉に陸遜さんも同意する

一体何を意味しているんだろう・・・特に言いよどむ必要もないと思うが・・・

が、次の言葉でその合点がいった


「アキト様、帰ったらお相手お願いいたします・・・」

「我々も、殿がいないという理由で付き合うことになってしまいましたから」


お相手・・・付き合う・・・そういうことか


「尚香ちゃんか・・・」


俺の言葉に、二人が沈痛な表情で頷く


「・・・探してた?」

「ええ、この上なく」

「甘寧殿に八つ当たりしていました・・・私達にもですが」


三人の会話が止まる

尚香ちゃんは孫権さんの妹、つまり呉の姫なのだが・・・弓腰姫と呼ばれるほど武芸に秀でた女性でもある

実際、あのときの戦いで相手をしてその実力を知った

俺の世界の人と比べても超一流の戦闘能力を持っていると断言できる



その尚香ちゃんが、俺の強さを知って・・・武術の相手をしてほしいとやってくるようになったのだ

それも毎日・・・

俺も別にいやというわけでなくむしろ楽しいのであるが・・・さすがに・・・

しかも呉の姫、女性ということで、強く出れないというのも彼等が苦労しているということだろう


「最近はアキト様と相手をしてからさらにお強くなってますから・・・」

「さすがに私達では荷が勝ちすぎるわけです」

「まあアキト様の護衛としているのにこのようでは情けないと思うのですが」


そう二つの国の主になったとき、この二人が俺の護衛役として付けられた

俺自身護衛はいらないとは思うのだが、これはおそらく俺の相談役ということでつけたということが少ししてわかった

もうひとつは監視という面があるだろう

さすがに急には信用されない・・・俺もおそらく同じことをするだろう

でも二人がいるおかげでこの世界のことがよくわかった

魏、呉、蜀の三国のこと、漢のこと、そして劉備さんなどの武将達のことを

それを聞いてますます、俺のいる立場のすごさというものが実感できた




陸遜さんは呉の将軍の一人であの戦いの戦術指揮をしていたらしい

確かに冷静さと知性を持った人物であることはここ数日の付き合いで判断できた

趙雲さんは蜀の将軍で五虎将軍という武勇に優れた人物だ

俺から見てもかなり実力がある人物であると予想できる

今俺は呉の国にいるわけだが、趙雲さんにとっては複雑な思いだろう

前まで敵国、しかも同僚、君主までも失ったのだ

劉備さんの願いで俺がいるという事実がなければ我慢できないかもしれない

それだけ見ても彼がいい意味でも「大人」であり信用できる人物であることがわかる



そんな二人に俺は色々と相談をすることも多かったのである

ただ年齢の話になるとそのことの記憶が抜けているのだが・・・

色々話を聞く限り、かなり二人とも年をとっているはずなのだが・・・

まさかな・・・見た目はあんなに若々しい青年だ・・・深く考えないようにしよう




「とにかく早く帰ったほうがよさそうだな」

「ええ」

「わかっていただけましたか」


ということで俺達は街道を進んでいくのであった








少しして話が一段落したのを見越してか、ブロスが話しかけてきた

どこか真剣な態度が、重要な話をするという雰囲気を出している


『アキト兄』

『どうしたブロス』

『僕達が元の世界に帰るには少なくともブローディアが必要なんだよね』

『ああ、フィールド発生装置はブローディアにつんでいるからな』

『あるいは遺跡そのものがないとね』


ディアが補足する

そうなのだ、一応呉、蜀という後ろ盾はできたのだが、俺達が帰るには同じ時代に飛ばされたであろうブローディアか遺跡を見つけなければいけないのだ

帰るのが遅れるほどお仕置きが・・・・


『でもブロス、諸葛亮さんが言ってたものだけど・・・アレって遺跡と関係するものだと思う?』

『うーん、でも手がかりがあるのはそれぐらいだけだから・・・』


俺は二人の会話を聞きながら、数日前の諸葛亮さんとの会話を思い出した










「『玉璽』・・・・ですか?」


俺はその聞きなれない単語に首をかしげた


「はい・・・玉璽とは印綬のことで、昔、秦の始皇帝が藍玉を削って作らせたもので帝位の証明となるものといわれています

ただ、実際は天より授かったもの、遠い国から伝わったものと色々説がありその実体も不明とされています」


つまり言い伝えられているがその実体がわかっていないというものか



「・・・古代の遺跡という考えをするなら、玉璽もまた古代の遺産といえます

しかしながら、一時期皇帝を詐称した袁術が持っていたとされていましたが、今は行方が知れません」


確かに遺跡という存在は古代火星人類が残したものであるから伝えられたものと考えることがあるだろう

しかし、あやふやな存在であるものに頼っていいのだろうか

まあ、手がかりがそれだけであるならそれを探してみるのもいいかもしれないが


『まあいいんじゃない・・・何かを失うってわけじゃないんだから』

『諦めなければ、可能性はあるよ』


そうだな・・・いつだってどこかに道があるはずだからな

俺はそれをナデシコで学んだんだ






そう納得させると今度は別の不安が沸きあがってきた

それは託されたことに対する重圧だった



俺にこの世界に安寧をもたらすことはできるのだろうか

個人の戦闘能力はあっても、率いていく自信はない

この世界の右も左もわからない人間なのだ

だが託された以上、俺はその志を大切にしたい・・・だが



だんだん思考がループしていった



そんな俺の悩みを見抜いたのか、諸葛亮さんは俺に言った


「殿が不安に思う気持ちはわかります・・・急なことだったからですから

 しかし貴方様は一人ではありませんから、そのためにわたしたちがいます」


諸葛亮さんは軽く微笑んでいる


「会って間もないかもしれませんが、貴方様がそれを実現したいと思っているのと同じように

 私達は貴方様を助けたい、信頼されたいと思っていることも事実ですから・・・」


確かに・・・俺一人がやっていくわけではないのだから・・・


「少なくとも、貴方様はたった一晩で蜀と呉を纏め上げたのです

それだけでも十分すばらしく民にとって良いことですよ」

「そういってもらえると正直ありがたいです

 そうだな・・・俺らしくやってみるとするか・・・」


たった数度言葉を交わすだけで、俺の気が楽になった

諸葛亮さん・・・不思議な人だな・・・






「それでは、私は蜀に戻って色々と処理をしてきます」

「すみません、俺にはさすがに無理ですから」

「いえ、これは私がやらなければできないことですから」


諸葛亮さんが首を振る・・・その目には強い決意の目があった

主を失い、知らない人間が主となった

それだけでも国内をまとめるのが困難であることが容易に想像できる

だから俺は彼を信頼することでそれに報いようと思う





別れの間際、諸葛亮さんは乗馬しこちらを振り返った


「テンカワ様」


俺は諸葛亮さんを見つめる

すると穏やかな顔で俺に言った


「貴方様の思う通りにしてください

趙雲将軍、陸遜殿にこの世界について聞けば何をすべきかわかります」


そう言い残し、去っていった














私の目の前には、考え事をしながら歩く殿――テンカワアキト様の背中が見える

その背中を見ても隙がないことがわかる

その強さは、ここ数日中のある事情によってよく知っているし、またそれも本気でないこともよくわかっていた

私、趙子龍にとって新たな主ということなのだが、正直な話し複雑な思いでいる

劉備様が亡くなり、いきなりこの青年が蜀の主となった

それだけでなく、同時に呉の主となってしまった

これで実質的に天下は、魏とこの新たな国の二つとなってしまった

喜ばしいことなのかもしれないが、それを諸手を挙げて喜ぶほど私は人間ができていない

事実、呉は蜀の人々にとって仇とも言えなくはないのだ

関羽殿をはじめ、先の戦いでは劉備様の命を奪った呉

アキト様が間になければ我慢できなかったかもしれないのだ

諸葛亮殿は蜀の地に戻り、その辺の処理を行っている

劉備様のお子である劉禅様もいることもある・・・諸葛亮殿に比べれば自分の葛藤などは軽いかもしれない

何より、私はアキト様に従わないというわけではない・・・むしろ、彼の持つ雰囲気に惹かれているところもある

ただ今は単純に納得できないというだけだ

私は軍人として職務を果たすことを考えよう

アキト様、いえ殿、貴方さまは私達をどう導いていってくれるのでしょうか 






私、陸伯言がアキト様のお目付け役を命じられてから数日たちました

いまや彼はこの天下において最重要人物の一人となっています

最初、私は孫権様がいわれたことが信じられませんでした

まさか、孫家三代続くこの呉をいきなり一介の青年に譲るとは・・・

しかし、ここ数日色々と話をしていてなんとなくその理由がわかったような気がします

彼の持つ、「強さ」というものを感じたのです

おそらく、彼もまた私達と同じような殺伐とした世界で生きていたのでしょう

しかしそれでも、その目には強い輝きと純粋さがありました

「人」が「人」に惚れるとはこういうことを言うのでしょうか

ある一点、私のやっかみを除けば、好ましい主だといえます

やっかみですか・・・?秘密です・・・私も馬に蹴られて死にたくはないですから



閑話休題(それはさておき)

アキト様が主となったこの国は呉のほうでは大きな混乱もなく政治も行われています

何よりアキト様の「君臨すれども統治せず」という立場が功を奏しているのでしょう

蜀のほうは諸葛亮先生がいることですし大丈夫とは思います

ただ、この国でも内憂があり、それが一番の問題だといえます

それは、呉と蜀の国民意識です

蜀にとって、呉は恨むべき国です・・・事実、数日前まで戦争状態でしたし、この前の戦いでは、私の策で劉備殿を討つ結果となってしまいました

言うなら、二つの国がかろうじてまとまっているのはアキト様という存在があってこそのものなのです

私自身、二つの国が合わさったことは喜ばしいことです

だからこそ、アキト様を守る必要があるのです

それが天下のため、そして人々のためだと信じています




「殿、どうか私達を導いてください」

「アキト様、天下の人々のために」






続く




あとがき、もとい言い訳

説明が多く、会話が少ないです

読んでいる人にはつまらない話となってしまいました

でも一応状況の説明と、人物の掘り下げが必要だったんです

今回は、趙雲さんと陸遜さんの気持ちです

基本的に二人とも「苦労人」というアビリティがあります

やはり国民意識というものは納得できないということで・・・

二人ともアキトを受け入れています・・・二人が基本的にアキトの理解者となります

でも趙雲はともかく陸遜は個性がない分影が薄くなりそうなのでひとつ条件をつけました

それは何なのかは後のお楽しみで

アキトはもうすでに尚香を「ちゃん」付けで呼んでいます

まあ、アキトの強さがあれば尚香が興味を持つというのは自然な流れだったというわけです

あと玉璽についてはオリジナルの設定入れております

ここで三国志キャラを知らない人のために今回登場の人物の紹介をしときます



趙雲・・・字は子龍

武勇に優れた人物で、曹操軍数万の中を赤ん坊を抱えて突破した「長坂の一騎駆け」は有名

命令優先の武将で、劉備、諸葛亮の信任も篤かった

三国志では珍しく「失策のない武将」として書かれている



陸遜・・・字は伯言

呉の臣で、後の呉の丞相となった

対外的には知られておらず、これを逆手にとって関羽を油断させ、関羽を討つ布石をつくった

また、夷陵の戦いでは鮮やかな火計で劉備を撃退した



諸葛亮・・・字は孔明

劉備の三顧の礼を受け仕官した天才軍師で「伏竜」と称される

人を見ることに長けており、虚実を操り、多くの武将を負かせた

劉備亡き後の蜀を支えたが、孔明死した後蜀は次第に衰えていった




というところです・・・少し説明が足りなかったかも、説明するときりないものですから

次回は孫尚香、甘寧、呂蒙、孫権の登場です

さて冒頭の人物は何者なのか、勘の良い方はもう気づいていると思いますが


感想を下さった、神威様、鳥井南斗様、encyclopedia様、影の兄弟様、Make様、本当にありがとうございました

それでは次回お会いいたしましょう


PS
制作している途中、3回も止まった・・・・

やっぱ元ネタが元ネタだけになんか憑かれているんでしょうか・・・・

あと、アキトとが君主となった「呉、蜀」の国号の名でこれがいいというのがあったらメールください

 

 

代理人の感想

・・・・・まさか冒頭の彼女も「オトす」対象なのでしょうか(笑)?

 

それはともかく、考えてみれば劉備が死んだ後と言えば三国志の英雄達の中でも

古参の大物は殆ど鬼籍に入ってしまった後なんですよね。

董卓や呂布、袁紹孫策は言うに及ばず、曹操しかり関羽張飛しかり、周瑜や魯粛、鳳統、

魏なら夏候惇しかり荀ケや郭嘉しかり。

馬超は・・・劉備より先に死んでたっけ? 張遼は・・・これも微妙だな。

張昭とかは既に70過ぎの爺さんにも関わらずこれからまだ十年以上も生きてたりしますが(笑)。

 

>国号

基本的に、宋までの中国の国名は国が興った土地の名前をそのまま使っています。

例えば殷、例えば周、それに秦、漢、魏も呉もそうです。蜀も地名なのですが実はこれは通称で、

蜀は漢王朝の正統後継者という意味で「漢」を自称しており、歴史上は「蜀漢」と呼ばれます。

これに対して元、明、清などは興った土地に関係なく「いい意味を持つ字」を国号にしています。

これらの例にならって考えれば「国が興った土地」、つまりアキトが出現した土地の名を取るか、

さもなければ全く新しい名前をつけるのがいいでしょうね。

例えば・・・・・・・「天」なんていいんじゃないでしょうか?

せっかく第一話で伏線も張った事ですし(笑)。