さみしい



もう、ひとりはいや



おねがい



だれか



ともだちになって



なってくれないなら



もう、こんなところにいたくない



ようはないの



だからおでかけするの




機動戦艦ナデシコ&ブレンパワード

クロスオーバーストーリー



さみしさに震えるモノ

プロローグ



書いた人 H・Wiz


地球圏全体の大企業や研究者達の間だけで知られていた宝箱



日本海溝の奥底に眠る謎の遺跡

火星極冠に埋まっていた遺跡



様々な企業や研究者がその解明に躍起になっていた

そしてそれはある企業の後援を受けた研究者グループによって数多く解明される事になった。

後援していたのは『ネルガル重工業』

研究者グループのリーダーを『テンカワ=カズト』といった。



解明に成功したテンカワ博士はこの技術を人類全体の為、広く公開する事を考えた。

しかし、後援者であったネルガルはそれをよしとせず、技術の独占を博士と交渉するが決裂

そんな中不幸にも、火星にてテロ事件に巻き込まれ、テンカワ夫妻が死亡する

これにより、夫妻だけが識っていた技術は失われてしまうが、研究グループの多くがネルガル専属になり

彼らからデータを手に入れたネルガルは一躍、技術力においてトップクラスに躍り出ることに成功する。













それから10年後



突如、地球は正体不明の攻撃に晒される事となる。

木星蜥蜴と命名された突然の侵略者に対し、地球連合軍は歯が立たず、瞬く間に火星は陥落する。

敢無く敗退したとはいえ、連合軍は敵の母艦<通称:チューリップ>の撃破に成功。

その指揮をとったフクベ=ジン提督は英雄と称えられたが、火星を守り切れなかったことを悔いて退役。

その後木星蜥蜴の攻撃は地球にも届き、各地に多くの被害をあたえていった。



そして、更に一年後



ネルガル重工サセボドックで、ある画期的な戦艦が完成した。



ND−001 機動戦艦ナデシコ



ディストーションフィールドやグラビティブラスト、相転移エンジンといった新技術が盛り込まれた最新鋭艦である。

しかし、この戦艦は連合軍ではなくネルガル重工自らがクルーを集めて運用。

スキャパレリプロジェクトという計画の遂行する為、陥落していた火星へと連合軍の制止を振り切って出発した。

いくら新技術を盛り込んだ新鋭艦といえども敵勢力下の火星へ行くなど無謀である。

それが、大方の予想であった。

しかし、予想を覆すように連戦連勝を続けたナデシコはどんどん火星に近づいていった。

ナデシコが活躍すればするほどネルガルと連合軍の仲は悪くなっていき、連合軍の評価は連日右下がりになっていく。

事態を重く見た連合軍は特別予算を計上し、市井の技術者・研究者を広く招いた。

この結果、ある技術がクローズアップされる。

『オーガニックエナジー制御技術』

元々は、ナデシコに搭載された技術と同じく頃に基礎研究が始まっていたが、

後にナデシコに搭載された技術に比べて夢物語的な要素があった事や一握りの研究者しか注目しなかったことから省みられることはなかったのである。

ネルガルの技術優位を何としても崩したい軍は藁にも縋る思いでこの技術の研究を開始した。

シャカリキになっての研究は偶発要因などにも支えられ成果を残した。

試作オーガニックエンジン運用艦『ノヴィス=ノア』と人型機動兵器『ブレンパワード』の2つである。



そして、ノヴィス=ノアの進水式が軍高官を招いて行われたその日、軍本部に一つの知らせが届いていた。



火星にてナデシコが消息不明になったと・・・・・・



つづく



月軌道の戦闘区域に突如現れたナデシコ

その艦体ひどく傷ついていた

火星で一体何があったのか?

第1話 「ナデシコ帰還」につづく



あとがき&ご挨拶



Actionをご覧の皆様、はじめまして

H・Wizといいます

ナデシコSSを書くのは初めてなのですが頑張って書きたいとおもっております



前々から、ナデシコのクロスオーバー物を書きたいと思っていたのですが、

EVAとのクロスオーバーはこちらの皐月さんをはじめに数多く見かけましたし、

星界や天地などとのクロスオーバーもこちらで拝見いたしました。

他人とネタの被りづらい物はないかと考えた結果、ブレンパワードとのクロスオーバーに行き着きました。

ところでブレンパワードの認知度ってどのくらいあるのでしょう?

 

 

代理人の感想

おおおおおっ、ブレンパワードっ!

大御所・富野由悠季の復活作!

正直「生まれ変わった」とすら思ったあの作風(爆)!

懐かしいな〜・・・・・マイナーなのは否めませんけど(爆)。