お風呂あがりの爽やかなあたしは、アキト(あと余計なおまけのルリ)と一緒に部屋へ戻ってる。

 

「すまないね、ルリちゃん」

 

「いいえ、いいんですよ」

 

「でもなんでアキトと一緒にお風呂入ちゃいけないの?ずうううううっと前からそうだったじゃない」

 

「はははは・・・そろそろラピスも大人のレディだからだよ」

 

「ええ、そうですよ・・・・それとアキトさん、イネスさんやエリナさんに頼まなくてもこれからはわたし(だけ)に

 頼んでくださいね」

 

「そういえばルリちゃん、イネスさん達もだったんだけど何で赤いタオルなんて用意してるの?

 しかも必ず帰りは首に巻いて」

 

「それは・・・・・そういうものだからなんですよ」

 

「ふうん」

 

ルリと別れたあたし達はアキトの部屋で一緒のベッドに入る。 

さすがにアキトは眠れないので光量を抑えたデジタルブックを読んでるけど。

傍らの温もりを感じる・・・・この世でただ一つのあたしの居場所。独り占めできるとは思えない。 

(したいけど)あたしをここから引き剥がそうとするモノは絶対に許さない。

この温もりの為だけにあたしは生きている・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

見るかもしれないこんな夢3

 

 

 

第5.5代将軍家家の治世で平和な世の中の、ここはナデシコ藩。

気候もおだやかで適度に豊か。ついでに人々の頭の中も適度にユルかったりする。

 

「いい加減になさい!」

 

「あなたこそ五月蝿いですわよ、このずん胴娘!」

 

・・・・あ、喧嘩始めてる。もうそんな時間・・・・そろそろ起きなきゃ。

布団から半身を起こすあたし。でもまだはっきりとは覚めてない。・・・・味噌汁のいい匂い・・・・

アキトの朝ご飯だ! 掛け布団を蹴り飛ばすように飛び起きる。急いで顔洗ってこなきゃ。

 

 

 

 

「と、いう訳で温泉に行って来てくれないかテンカワ君」

 

「いや・・・・いきなり『と、いう訳で』とかいわれても・・・」

 

「むう・・・ではかくかくしかじか」

 

「いや・・・・『かくかくしかじか』ではもっと分からないんですけど」 という訳で説明します。

 

彼はアオイジュン。次期城代家老にして姫のお守り役。

アキト君が『あまり目立つのイヤなんです』というので前回の盗賊退治は藩の侍たちによって行われたという事にな

っていた。 うかつにこんな腕利きがいると幕府にしれたら「お召し」の一言で連れて行かれてしまう。

藩主コウイチロウとしては別にかまわないというかいっそ望む所なのだが。

そんな事になったらマジで暴動が起こりかねないのでしかたなく彼を擁護する。したくないけど。

 

「と言う訳で、幕府からの視察が来る明後日からの二週間、関係者引き連れて温泉に行ってもらいたいんだ。

 費用は全てこっちが持つから」

 

実は各地で盗賊にかかってた賞金の七割をネルガル屋と山分けしているのでかなりの黒字である。

 

「いえいえ、個人が大金持つのはあまり良くありませんからねえ。ちょっと預かってるだけですよ」

 

で、温泉つあ−ご一行のメンツは・・・・・・

 

テンカワ家一同 「なんであなたまでテンカワ家に含まれるんです」「まあまあ」

 

ヤガミ家一同  「実は密かにオレも闘ってたんだよ。しかし・・・・遂に子持ちに・・・」

          「メティかむばあっく!今度はおにいちゃんとラブラブになってみせるんで、

           みんな応援ヨロシクね!」

 

三人娘 「温泉ねえ。うぷぷぷぷ、リョ−コ、これを期に一気にアキト君との距離を・・・なんて考えてない?」

 

     「な、なななななななななにお炒って鋳るのか前々分かならり・・・・ええい!うるせえ!」

 

     「・・・・・」(ギャグを思いつかなかったらしい)

 

エリナ 「いや、別にこの機会にアキト君ともっと・・じゃなくて、会計監査役よ。このメンツの」

 

     「まあ・・・たまにはいいでしょう。旦那様にも時には働いて頂くとします」

 

イネス 「たまには医者も休みが欲しいのよ」

 

ハ−リ−「いいんです・・・・どうせボクは・・・荷物運びがお似合いなんです・・・・」

 

途中スッ飛ばしていきなり温泉にたどり着きました。

まずは汗を流そうと皆温泉に。13人中男は3人だけなんで男湯はゆったり。

 

「ナオさんもいきなり10歳の子持ちにされちゃいましたねえ」

「うう・・・・でもまあミリアと夫婦なんで・・・我慢する・・・・・それはともかく、メティは「おにい

 ちゃん と一緒に入る」って大変だったぞ」

 

「ラピスもですよ」

 

「「はははははははははははは」」

 

「壁一枚の向こうにルリさんが・・・・・ポっ」

 

一方、女湯。 「ふっ」 「なんですか?その鼻で笑うような言い方は」

 

「『ような』ではなく鼻で笑ったんですわ。あいもかわらず貧弱ですね。  少しはわたくしを見習いなさい」

 

ドン!キュ!バン!なプロポ−ションは確かに自分で言うだけの事はある。

余談だが、「実写版ポパイ」においてヒロイン役を演じた女性は、上から72・72・72という鉛筆のような

プロポ−ションをしていたそうだ。

 

「くううううううううう」

 

(憎しみで人が殺せたら)そんな視線で宿敵を睨むルリ。しかし悲しいかな負け犬の僻みでしかない。

 

「メティお兄ちゃんと一緒がいい」

 

「あたしも」

 

「「「「ダメ」」」」

 

みんな風呂から上り、夕食タイム。

むう、これがアニメか漫画ならほんのり湯上り色っぽい一同が見えるのにぃ。

 

「はい、おにいちゃん。あ−んして」

 

「あ、ずるい。アキトほらあ−ん」

 

「にいさま、こっちです」

 

「ムコ殿、はい」

 

「くううううううううう!オレはもう結婚した上にいつのまにやら10歳の子持ちだが、羨ましいぞ」

 

「あら、じゃあ交代したいんですか?」

 

「いや。オレにはお前だけがいてくれればそれで・・・・」

 

「なんか面白くないわね。もっとこ−ずどんどかんな感じなってくんないと」

 

「面白くないわね」

 

「面白くねえな」

 

「うう、有り余る良識と理性が憎いわ。あの子達の飲み物に眠り薬か砒素でも入れようかしら」

 

それは・・・・理性と良識を持つ人間のセリフじゃないな・・・・・

 

「ふっ」 べべん

 

真夜中。いっそすさまじいとすら表現したくなる騒ぎの末に皆なんとか寝ついている。

一人、満月を見上げるアキト君。

 

「ちょっといいかしら」

 

「イネスさん・・・・ですか」

 

「何考えてたの?」

 

軽く笑ってもう一度月を見上げる。

 

「気付いてるんでしょ?ルリちゃんとラピスの事」

 

「まあ、これでも一応医者だもの」

 

「・・・・・ナデシコ藩は居心地がいい・・・・良かった。

そろそろ潮時かもしれないなって・・・・そう考 えてたんです」

 

「そう・・・・・・・・・」

 

 

          終わり  

 

 

 

 

 

管理人焦る・・・(ははは、ヤバイんですよマジで(何が?))

 

 

影竜さんから十二回目の投稿でっす!!

おおおおおお!!

メティが復活してりゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅう?

・・・まあ、アナザーな世界でしか復活出来ませんもんね。

今後はこの世界で幸せになって・・・敵が多いか(苦笑)

しかし、ナオよお前すっかり捕まっちゃってるな(笑)

ま、あの姉妹が幸せならなら、ナオの一人や二人差し上げましょう!!(爆)

姉妹の不幸の直接の原因は俺か(汗)

最後にアキトが呟いている言葉の真意は何でしょうね?

続きが楽しみです!!

 

あ、最後に一言・・・

 

ハーリーの不幸が無いぞ〜〜〜〜〜影竜さ〜〜〜〜〜ん!!(笑)

 

では、影竜さん十二回目の投稿、有難うございました!!

 

感想のメールを出す時には、この 影竜さん の名前をクリックして下さいね!!

後、影竜さんはどちらかと言うと掲示板に感想を欲しいそうなので。

この掲示板に出来れば感想を書き込んで下さいね!!