機動戦艦ナデシコ

大切な人たちを守るために    

 

 

序章 すべての始まり


 

 

ドカーン!!!  

 

ミサイルがブラックサレナのフィールドに当たって爆発した。  

 

「くそっ、なんて数だ!!」  

 

俺は正直焦っていた。

まだこれほどの戦力が残っているとは思ってもみなかった。

 

 

火星の後継者による大規模な反乱が鎮められた後、俺とラピスは火星の後継者の残党狩りをしていた。

ほとんどの残党を倒したという油断もあったのだろう。

火星から月面のネルガルドックに帰る途中、大規模な艦隊を組んだ火星の後継者の残党が待ちかまえていた。

目的は様々な作戦を妨害した俺への復讐だった。

万全の状態ならばこのようなことにはならなかっただろう。

ユーチャリスの状態はかなり悪いものだった。

4基あるバッタの射出口のうち3基も破壊され、相転移エンジンの調子も悪く、

グラビティブラストもあまり打てない状態になっていた。  

 

「くっ!!」  

 

ブラックサレナの状態もかなりまずくなってきた。

2つあったハンドカノンも破壊され、接近戦をするしかなくなっていた。

だが、ステルンクーゲルだけならまだ何とかなったかもしれないが、

積尸気や六連はたとえボソンジャンプできなくても強かった。

積尸気の対艦ミサイルはたとえ当たらなくとも近くで爆発すればそれなりに動き回れなくなる。

それに六連は高い機動性を持っており、両肩の回転ターレットノズルを使った変則飛行「傀儡舞」によって

やっかいな攻撃をしてくる。

さらに敵戦艦がグラビティブラストを打ってくるのでブラックサレナとユーチャリスは少しずつ追いつめられていった。  

 

「ラピス!!すぐにジャンプの準備を!!」  

「でも、アキトはどうするの?アキトも一緒じゃないとやだっ!!」  

「俺も後からジャンプする、急げ!!」  

「わかった」  

 

そう言うとユーチャリスはジャンプフィールドを展開した。  

 

「ラピス、急げ!!」  

「アキト、帰ってきてね」  

「ああ、わかってる」  

 

ユーチャリスがジャンプフィールドを展開し始めた。  

 

「ユーチャリスに近づけさせてたまるか」  

 

そう言いながらアキトは近づいてくる六連を打ち落とした。  

 

「アキト、ジャンプの準備が終わったよ」  

「すぐにジャンプしろ!!」  

「アキト絶対に帰ってきてね・・・・・・・・・ジャンプ」  

 

ラピスがそう言うのと同時にユーチャリスは虹色の光に包まれて消えた。  

 

「後から行く・・・か。もうジャンプどころかろくに動けないのにな」  

 

激しい戦いによってジャンプシステムは故障し、ブラックサレナも限界だった。  

 

「ラピス・・・幸せに生きてくれ・・・・・」  

 

その言葉の直後、ミサイルによってブラックサレナは破壊された。      

西暦2201年、テンカワアキトはこの世界より姿を消した。          

 


あとがき   どうもカルマです。

初めて小説を書くのにいきなり連載物を書こうなど思ってしまいました。

時間逆行物です。

まあできはよくないかもしれませんが一応読んでやってください。

できたら感想をくれたらうれしいです。    

 

では、また  

 

 

管理人の感想

 

 

カルマさんからの初投稿です!!

いきなりのピンチですね〜

ですが、逆行モノらしいので、アキトは生きてはいるのでしょう(苦笑)

ただ、どの時代に逆行するのかが興味深いですね。

 

では、カルマさん!! 投稿有難うございました!!

 

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