桜の木の下
第二章 人間×人形×道具
ゴールドアームの感想 毎度、ゴールドアームです。さて。前回煽った続きは…… うわ、むっちゃ面白い。 いや参りましたね。今回基本的に、批判するというかけなすというか、そういうところが全然見あたりません。登場するキャラ全員、びしっと筋が通っています。 主人公たるラピスに視点を絞り、彼女を中心としてその心の動きや関わる人物の様子がきっちりと描写されています。 そして彼女と関わっていない部分はばっさり。これがいい意味で話全体に緊張感を与えています。 ストーリーの進むリズムもよく、全体的には淡々としたリズムの中、緩急の付け方も見事。前作ではテーマ的に平坦にならざるを得なかった部分も改良され、きちんとした『ドラマ』になっています。 そして読み終わったとき、きちんとラピスの姿が見えている。 脱帽です。 さすがに『プロみたい』などという言葉は出せませんが(プロとアマでは求めるべきものも違いますし)、同人小説としてはかなりのレベルに達したと私は思います。 私自身も続きが楽しみですので、ゆっくり、あわてず、じっくりと、続きの話を綴っていってください。 アマには締め切りはありませんし。待つのもまた粋な楽しみ方です。 だいたいこんな話うかつに書いちゃったら、作者が書くのを我慢できなくなりますわ(笑) どんな物語も、第一の読者は作者自身。 そして自分の中にある物語を形にするというのは、結構大変な作業。 とくに第三者にも判りやすくしようとすればなおさら。 けど、そこで妥協してしまったら、結局自分も楽しめません。 苦しみつつ、その苦しみ自身を楽しめるようになりましょう。 それこそが、『好きこそものの上手なれ』と言うことの極意に通じます。 最後に、この場で言うのは少し変ですが、この物語を読んでくださった方達へ。特に、ここへ作品を投稿している方達へ。 私が初めて霞守さんの作品を知った頃、ひどい話ですが、わたしは『なんだこりゃ、これは日本語か?』と思ったものです。 実際、散々なものでした。 でも、彼はその後努力して、あっという間にこれだけの文章を書く力を身につけました。 本当に、『あっという間』にです。 文を書くことが好きで、努力する心があれば、誰だってこうなれると私は思っています。 簡単な約束事を覚えるだけで、まず1レベルUP。 頭を空っぽにした状態で、自分の書いたものを客観的に読めればまた1レベルUP。 他人の目で見て自分の文章のおかしいところが判るようになればさらにUP。 他人に読んでもらって、おかしいと指摘されたところを直せるようになればまたUP。 本当におかしいか自分で考えられるようになればまたまたUP。 ……と、段階を踏んでいけば難しい事じゃないんです。 代理人から内容以前の感想しかもらえない投稿作家の方々、ちょっとだけ考えてみてください。 では、また。ゴールドアームでした。
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