漆黒の戦神アナザー
〜キース・ロイヤルの場合〜
by.katana
私達は知ってしまった……この世に有りうるべからざる真の混乱と理不尽……そう、物理常識を無視した謎の怪生物が存在すると言う、偽らざる現実を……
そう、これは我々がこれまで追い続けた漆黒の戦神の軌跡……その中に燦然と輝く赫赫たるキワモノの物語なのです……
あなたはこれから、この物語を読み続ける勇気はありますか?
常識を超えた良識の敵を相手に、理性をさらす覚悟はお有りですか?
いまならばまだ、引き返す事も、知らなかった事にする事も出来るのです。それでも挑みつづけるのですか?
……よろしい、ならば挑まれるがよろしかろう。我らが民明書房編集部員に訪れた、不可思議な怪事件の数々に……
インタビュアーが指定されたのは、イギリスはトトカンタの街……その中心よりも少し外れた所に建っている一軒のさびれた宿だった。看板の名は、バグアップズ・イン。
――これはきっと、戦神が寵姫(寵鬼)から逃れるためにこんな所に潜伏したのだな……
勝手に宿に失礼な事を想像するインタビュアー……
彼の思考に、神が神罰を下したもうか……いや、あれは悪魔の仕業だったのかもしれない。
「とぉうっ!」
「うわっ!?」
目の前に黒い何かが……そうとしかわからなかった彼の目の前に、にょっきりと――足の裏が見えた。
「………」
耳が痛くなるほどの沈黙――それは人通りの無いこの通りで、彼の内面の時間がきっかりと十秒止まった事を示している。
彼の脳神経が正常な動作を再開し今己の目の前に生えている者が、二階の窓から跳躍し、首が地面に突き刺さっている何故だか棒の様に真直ぐな姿勢の成人男性のものだと悟るにはそれだけの時間が必要なのだ。
「う……うわぁぁぁぁあああ!? きゅ……きゅーきゅーしゃ、きゅーきゅーしゃををぉぉぉぉぉっ!!?」
「おや、どこかお怪我でも?」
「け、怪我って、見えるだろ!? そこに人がささって――」
「あれはダミーです」
ぴゃ?
インタビュアーの思考が再び静止する。彼の目の前にはいつの間にか、突き刺さっている男とそっくりな服装をしたやけの表情の無い銀髪の男が立っている。
「これ、ごらんの通り」
男の無造作に取り上げたのは、何故だか土の一かけもついてはいない彼とそっくりの人形だった。あまりの事に、インタビュアーも怒るより先に思考が完全停止する。
「……あの、あなたは一体……?」
「これは申し遅れました。」
機械のようにぎこちなく質問する彼に、胡散臭いとか言う次元を光速でぶっ千切った男は優雅にお辞儀をする。
「お待ちしておりました。私、マギー家執事キース・ロイヤルと申します」
「えぇ!?」
インタビュアーが、この血塗れで首の角度が少々キワモノな方角を指している男こそが今日のインタビュー対象だと言う事を認めた時には、彼は既に宿の中で己と彼の為に紅茶を用意していた。
「……どうして、ダミーは傷一つないのにあなたは大怪我なんです? と言うか、なんで歩いたり喋ったり出来るんです!?」
「おや、これは不可思議な事を。一体私が何処に怪我をしていると?」
「……」
――ほ、本日はご多忙な中、インタビューに応じてくださって有難うございます。そ、それではまずは、自己紹介をお願いします……って、マイクを掲げないで下さい!
おお、これは失礼。私、マギー家執事のキース・ロイヤルと申します。
――どうも。執事、とおっしゃいますが、あなたがかの戦神と出会ったのは一体どのようなシチュエーションなのでしょう?
はい、私がかの有名な漆黒の戦神、テンカワアキト氏と初めて出会ったのは今から約半年前……丁度あの頃、この近辺は記録的な冷夏であり、私も“真夜中に笑いながら踊る先行者”の作成がしやすかった事を覚えております……
――……は、半年前ですか。あれ? しかしその頃テンカワ氏は“ひなた荘”で潜伏生活を送っていたような……?
記者殿、あぶなぁぁぁいっ!!!
――どぇぇぇええええっ!?
なんと、私の仕掛けた『究極安全! 死者を出さずにいたぶれる、必殺! 爆熱トラップ』が誤作動するとは……これはきっと、無視された先行者様のたたりに違いありませんぞ! さあ、一緒にコケモモ様に祈るのです!
――って、あなたが持ってるそのリモコンはなんなんですか!? それに、死者をださないのに必殺って矛盾してます!!!
ご安心ください! 私が犯人をきっと捕まえてご覧に入れます!
――……だからですね! ……もういいです……
おや、もうよろしいので? せっかく戦神殿に破壊された『首狩リねじりもぎ取り君』を復活させたと言うのに……
――結構です! そ、それよりもテンカワ氏のエピソードをお願いします。
残念ですな……おや、何故厨房から包丁などを持ち出すのです?
さて、戦神殿ですな……そう、あの時私は街の中心を横断する河、マスル水道に世にも恐ろしい珍獣が生息する事をつきとめたのです!
――ち、珍獣?
そう! 私はダミーを数十体河に流し、加えて密造火薬を仕込んだ『ばぁくはつっ! 捕殺トラップゥゥウウウ!』を河のそこかしこに仕掛け、多くの無関係の方の犠牲を伴ってついにその存在を確信! 珍獣の保護のためを建て前とし博物館に、私の懐を潤すためを本音として動物園と肉屋に交渉し、ついに! ついに捕殺作戦を決行したのです!
――今聞き捨てならない事を幾つもおっしゃいませんでした!?
その際に、ここでは語る事の無いエピソードが幾つも生まれました。
わが主、ボニー・マギー様より作戦参加を告げられもしました。
「許しませんよ、キース! お前が珍獣と言うほどの貴重な生き物をサーカスに売ろうなどと……お前が私よりもお金持ちになるだなんて! ここは私にも儲けの半分を渡すべきではなくって!?」
と言う、動物愛護の精神に満ち満ちた厳しいお言葉も頂きました。同じく、姉でいらっしゃるコンスタンス・マギー様からも、
「キースの取り分は私のものよね♪」
とのお言葉を……しかし、我らの結束に敗北はあらず! 私達は炎の友情の名の元に手に手を取り合ってかの珍獣の住処へと赴いたのです。
――友情、ですか……
そう、我らの間に在りしちょっとぬるめの炎の友情! その友情を踏み台にして三人揃って、時にはボニー様を踏み台に、時にはコギー様を足場にして、八面六臂の大活躍の末、私はついに謎の珍獣達の住処へと到達したのです!
――いつの間にかあなた一人で到達してませんか? いつの間にか珍獣が複数形になってませんか!? そもそも漆黒の戦神と関係無いでしょう!?
何をおっしゃるのですか! これからがいい所なのですよ。
珍獣の正体! そう、それは――漆黒の戦神だったのです!
――は……?
河を流れる様々な廃材を継ぎ合わせて作った小屋!
その前に私の用意した餌、コイン一枚に飛びついたのはその当時戦神と行動を共にしていた珍獣そのニ! この街の名物、目つきの悪い黒尽くめの元祖! オーフェン様だったのです!
そう! ここは世界的にも珍しい珍獣! クロヅクメスケコマシの生息地だったのです! いや、通常単独で生活する“クロヅクメスケコマシ”が群れを作っている所に出くわすとは、私も運がいい。
――オーフェン? 目付きの悪い黒尽くめ? まさかその方を戦神と勘違いしてましたなんて言う話じゃないでしょうね! て言うか、そもそもあの戦神を珍獣呼ばわりですか!?
珍しいケダモノでしょう?
それに、そんな事でお茶を濁すつもりは有りません。その意地汚いオーフェン様に続いて、彼を取り押さえるべく現れた第2の黒尽くめ! その方こそが珍獣その一!
ナデシコ名物、実はお前全部狙ってやってるだろう的な天然スケコマシのテンカワアキト氏だったのです!
私も驚きました。お二人の口論からテンカワ氏の名前と現状を確認できましたが……どうやらナデシコにいる鬼女達から逃亡中であったようですな。おや、最近はピースランドを根城にしておられるのでしたか。
――わー、わー、わー! じ、自殺願望であるんですか!? いえ、あなたが自爆するのはご勝手ですが、私達を巻き込まないで下さい!
……それで? あなたはお二人の口論を止めたのですか? それとも傍観していたと!?
なんて事を言うんですか!? この私が彼らの口論を見過ごしているとでも!?
――あれ、意外な反応。では、お二人のケンカを止められた、と。
それも間違いです。傍観もせず、止めもせず。もちろん、お茶を飲みながら楽しく見物させていただきました。
他人のケンカだからこそ見ていて楽しいのです! こんな種族的な楽しみを、どうして放棄できましょうか!?
――……………
その内お二人のケンカは手が出る所にまでエスカレートしましてな。一進一退、中々に白熱した勝負を展開されておりました……
「くたばりゃああぁぁあああっ! 我は放つ光の白刃!」
「させるかぁぁぁあああっ! 秘剣! 竜王牙斬っ!」
きらめく白光、空を貫く赤光、中々にSFチックな光景が、いつの間にやら太陽も沈んだ夜の町を華々しく飾って、見物人もたくさん集まりまして。
見物料を頂き、どちらが勝つかの賭けも始まり、なかなかに盛況でした。あ、もちろん元締めは私です。
ですが、その楽しいイベントも、珍獣達の巣を、珍獣達自身が破壊した時に終わりを告げました……
顔を青ざめさせる珍獣テンカワアキト。私はてっきり今夜のねぐらを心配(もう夜でしたが)を心配しているのかとも思いましたが……突然内側から爆発したように吹き飛んだ小屋(ゴミ)の中からもう一匹分の黒い影が!
そう! 珍獣は全部で三匹いたのです!
――あの……せめてテンカワ氏を珍獣呼ばわりは……
新たに現れた第3の珍獣! その名はリロイ・シュバルツァー! 目付きの悪い黒尽くめ参号が、極端に機嫌の悪い顔で2匹を睨みすえ、雄叫びと共に銀色の剣を抜き放ったのです。
「てめぇら、俺を殺す気か!? 人がせっかくいい気分で寝ていたのを邪魔しやがって!」
素晴らしい事でした。
そう、あの珍獣は道具が使えると言う事実が証明されたのですから! まさに、その日の夜明けは全世界クロヅクメスケコマシ学会の夜明けともなったのです!
――え〜〜……リロイ・シュバルツァー氏は世界的に有名なフリーランスの傭兵です。通称『黒い雷光』と言う名の示す通り、自慢はその驚異的なスピードだとか。
人の限界を超えたとまで言われる凄腕なのですが、噂では女性に弱いとか、単純だとか、独り言をつぶやくとか、偏屈で頑固とか、破壊神だとか、実は人の形をした別の生き物だとかいろんなウワサが耐えません。
そのシュバルツァー氏と漆黒の戦神の勝負……見てみたい気もします。さぞかし名勝負となった事でしょう。
しかしそうなると、オーフェン氏がぼろぼろに?
いえいえ、元祖珍獣も負けてはいません。むしろ、三つ巴になった途端に息を吹き返した様ですな。どうも元々乱戦が得意な様で、二人を圧倒する事もしばしば……
――あくまでも珍獣ですか。しかし、あの漆黒の戦神と黒き雷光を相手取って圧倒する事もあるとは、そのオーフェン氏とは一体何者です?
さて? 過去履歴一切不明の人物ですから。
ともかく、騒ぎの種が一つ増えたのはいけません。それまでは楽しい見世物ですぎましたのに、シュバルツァー氏の参加によって町全体に飛び火しましたのでな。
――街全体……たった三人のケンカがですか!?
はい。と言っても、途中から複数の女性が乱入してきましたので、正確に三人だけとは言いきれませんが。
――女性? ……また戦神目当てですか。
おお、これは素晴らしくイヤそうなお顔で。しかしご安心を。彼女らの目当ては戦神にあらず、どうやら珍獣その一とその三が目当ての様で。むしろそのニは無視されていたようですな。
――なんですと!? あの漆黒の戦神が女性に無視された!? それはいい気味……いえ、不可思議な事件で。
私がこの双眼鏡で遠目に確認したかぎり、その一を捕獲しようとした女性は約五名。
「レキ―――っ!」
「早く帰ってきなさい、キリランシェロ!」
「ティッシ! あなた血の繋がらない弟かまってどうする気!? 独占欲丸出し、不健全よ、そー言うの!」
「うるさいわね、イールギット! 誰が不健全よ!」
口論する三人の後ろで二人の金と黒の髪が対照的な一対の女性達が珍獣その一を引っ張って
避難してました。その時こんがりと焦げていた彼と見合いをした女性と婚約した女性だそうで。
その隣のストリートで珍獣その三を捕らえんと奮戦するのは巨大な狼を引き連れた目付きの悪い表情の無い美女でしたな。
「て、てめぇ、レナ! 殺す気か!?」
「生憎、そう言う依頼は請けてないの、残念ね」
捕獲するのではなく心中する気だったのかもしれません。全速力で逃げると、今度は黒髪の何処か中性的な美女と赤毛の美女が。
「リロイ……私ならあなたを傷つけない……きっと……」
「リロイ、デートするんじゃなかったの?」
前門の美女、後門の美女+狼、そう言った構図で、見るからにふてぶてしそうな顔に脂汗をかいていましたな、黒き雷光殿は。
他にも二刀を下げた女性や黒髪お下げの騎士風の女性も彼を物陰から狙っていました。シュバルツァーさんは気がついていないようでしたが。
――……黒尽くめだとモテるんでしょうか? それでは、元祖スケコマシのテンカワ氏はその時どうされていたのです?
彼はいつの間にか私の側に来て、勝手に私の用意したお茶請けをつまんでいました。妙に爺むさい雰囲気をかもし出しながら。
「そうか……俺って端から見たらこう言う奴なのか……」
と、何やら背中に夕陽を背負ってたそがれてましたなァ。
――そりゃたそがれるしかないでしょう。自分がどう言う人間なのか、客観的に見せつけられたんだから。しかもUパターンで。
その後は一体どうなったのでしょうか?
はい、その後はいたってシンプルに、街が破壊されただけで済みました。
――え?
翌朝は凄いものでした……
台風一過というのもおこがましい、凄まじい破壊の跡。街の1/5は平らになり、1/5は抉れてクレーターになってましたか。まあ、途中から翼を生やした巨大な悪魔が暴れまわったり、羽根を生やした黒いエステバリスが踊りまわったりしましたから当然の事でしょう。私も途中参加しましたが。
――あ、悪魔? エステはともかくそんなのはいるわけないでしょう。
「そうでもないぞ、現にここにいる……とりあえず、逃げた方が無難ではないかね?」
――え?
ペンとメモ帳。そしてレコーダー、たまにカメラ。
それだけが彼の人生を支える武器だった、そしてそれを持って彼はこれまでの人生を切り開き、これからも充実した人生を送る事だろう。
しかし、今回に限っては相手が悪かった。このような記者としての武器では……この宿よりも高い位置に頭のある巨大な怪物に対抗出来ようはずもない。彼が見たもの、それはまさしく通俗な悪魔像をそのままかたどった怪物だった。
「ど、どしぇえええぇぇぇ!?」
「……このリロイを見て悲鳴を上げる事が出来るとは……意外と肝が据わっているな。普通は声も出せずに気絶するものだ」
そうできたらばどんなに楽かと、そう思いながら彼は自分にとぼけた声をかけてきた男を見る……美しく、理性的な輝きを瞳に湛えた銀の長髪の男だった。しかし、身にまとう白いローブはハッキリ言って趣味が悪い。
「これは何事ですかな? ラグ様でしたか」
「……自己紹介をした覚えは無いが? ……まあいい。先ほど、やっと彼女らの手を振り切った私達は再びこの街に訪れたのだが……やはり逃げ出してきていたテンカワ、オーフェンの二人と鉢合わせてな。あの時彼女らに追いつかれたのはお前らのせいだと、見苦しく争いはじめてな。このざまだ。
ちなみに、二人もそれぞれなりに暴走してるよ」
何処か遠くからニ回、爆音が聞こえてきて悪魔の気を引く。その横顔を通して、記者はこの突拍子のないファンタジックな現実を見つめていた。ここはあの世とこの世の中間地点だとでも言うのか?
「……一般人の君を巻き込んでしまって、申し訳無い。とりあえず、リロイはテンカワの起こした爆発に興味を抱いた様だ。ここを動かない方が安全だ」
ラグ、と呼ばれた男はその巨体にもかかわらず軽やかに街を駆ける悪魔を追いかけていった。後にはキースと記者が残される。
「……なんなんです? 一体」
「さて、私にも。なんでしたらこれを使いますか?」
そう言って、銀髪の男が彼に手渡したのは黒いごく当たり前の双眼鏡だった。
「私の伯父が家業で作ったものでして。企画段階の商品名は“ヨクミエ〜ル”。実際の商品名は“紫のヤギの上でタップダンス”です」
「……」
名前にひっかかるものがあったが、彼はそれを借りると一目散に二階に駆けあがる。テンカワアキト、の名前がこの状況にも関わらず、彼のプロ根性に火をつけたのだ。大した男である。
しかし、現実は非常識だった。
彼は見た。
先ほどの悪魔とがっぷり四つに組んでいる黒いエステバリス(?)と両者に光る帯状の何かで砲撃を仕掛ける黒尽くめの男を、100メートルほど離れた広場に見つけた。
「怪獣映画かああぁぁぁああいいいっ!!?」
――その後、彼は現場にいち早く居合わせ写真を始めとする多くの記録を確保したとして、ライバルの羨望と同僚、上司の賞賛を一身に受けて特別ボーナスをもらった。
理不尽を見せつけられた甲斐があった……と言う事だろうか?
数ヶ月後、ほとぼりも冷めた事だろうと再びトトカンタに足を運んだアキト達……
バグアップズ・インの食堂前で合流した彼らは扉の向こうから妖気を感じ、こそこそと覗き見る。戦神とか言われている身としてはいかにも情けない。
「……アキトさんと私達への数々の暴言、見過ごすわけには参りません。キースさん? ご覚悟を!」
「これは申し訳有りません。
しかし私、残念ながら婚約者のスージーの願いにより胸の無い女性と頭の悪そうな女性、そして凶悪そうな女性とは口をきいてはいけないと決めているのです!」
キースの視線の先……その先には誰がいたのか、目をそらしたアキトがそれを知る事は無かった。
「……アンタみたいな奴、ぜ――――ったいに死刑よ!」
私刑の間違いだろ? とオーフェンは心の中だけでツッコんだ。
「……彼の心を早く癒して上げたいの……素直に居場所を教えてくれないかしら?」
リロイは鈴の鳴るような音ともに目の前に広がった白い翼は見ない事にした。
だが彼らは気がついていない。
「リロイ、いつも騒ぎの中心にいるのね、あなたは」
「キリランシェロ! 逃さないわよ!」
「アー君! 見っけた!」
彼らの背後に立つ、赤毛だったり黒髪だったり、ちょっと色合いの違う紅毛を冠の様に頭上に頂き、妖気や昂気を漂わせた3人の印象的な美女達の存在を。
みなさんこんばんは、Actionに三度登場、katanaです。
さて、書き上げました、漆黒の戦神アナザー!
最近はあまり見ない、漆黒の戦神アナザー男性版です。
それぞれの黒尽くめのファンの方々、もし私の描いた彼らに納得がいかなくてもカミソリメールはご勘弁を。
しかしこのシリーズの真の主役はもしや……記者さん?