私はニースを見ながら、頭の中でどう行った手を取るべきなのか、頭の中をフルに使って考えていた。
(中途半端な攻撃は、逆に命取りになりかねない・・・・
かといって、竜破斬なんかは効かない・・・というか、意味がないわね。
神滅斬なら効くでしょうけど、間合いがとことん短い・・・)
決め手が決め手とならない今、私の打てる手はほぼ無くなっている状態だ。
ガウリイとメアテナをサポートするにも、今までの魔術は全て逆効果になってしまっている・・・・
何か、打開策を考えないと・・・
「おいリナ。何を考えているのか知らないけどな。
どうせ小細工が通じない相手なんだ。やぶれかぶれで全力だす以外に、手はないんじゃないのか?」
「う〜ん、そうかも。ニース姉さん相手じゃあ、何にも効果なさそうだし・・・」
「あんた達ねぇ・・・・わかったわよ、臨機応変、その場の判断で闘いなさい」
確かに・・・二人の言うとおり、何をやろうとも、正面から力業だけで圧しきれる相手なのだ。
今さら、ゴチャゴチャ考えても仕方がない。その場の直感と判断に任すしかない。
(これが、姉ちゃんの時みたいに、条件付き勝利があればなぁ・・・・・ん?)
私は、姉ちゃんの時の闘いを思い出す・・・・あの時は、姉ちゃんの剣を破壊すれば私達の勝ちだった。
今回は、そういったものはないのだが・・・・やり方次第でどうにかなるかもしれない。
「ガウリイ、メアテナ、ちょっと・・・・」
「何だ?勝ったら飯でも奢ってくれるって話か?」
「あ〜、はいはい、勝ったらね、勝ったら。いいからちょっと耳を貸しなさい。ほら、メアテナも・・・・」
「は〜い」
「いい、チャンスがあったら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「それはいいんだがな・・・その状況に持ち込めるのか?」
「うんうん。かなり無理だと思う」
「無理でも無茶でもやるの、やんなきゃ死ぬだけ・・・その意気込みでやらなきゃ勝てっこないわよ」
「わかったよ・・・・何とかやってみせるさ!」
「私も・・・やれるだけの事はやっておきたい!」
「そうそう、その意気!じゃぁ、始めましょうか!!」
「おうっ!」
「はい!」
ガウリイとメアテナは、私の言葉に返事をした後、ニースの左右後方に回り込んだ。
丁度、ニースを中心にして、正三角形が描かれているようなものだと思ってくれてもいい・・・・
「三方向に分かれたか・・・・三人という特性を重視した陣形か・・・・
問題は、その後だが・・・・・期待しているぞ」
「そりゃどうも、せいぜい足掻かせてもらうわ!」
私は呪文の詠唱を始める。それとほぼ同時に、ガウリイ達も、ニースに思い思いに斬りかかる!!
ガウリイは急激な加速と共にニースに接近し、上段から斬りかかる!
ニースは、振り下ろされた剣を弾くように魔剣を横薙ぎしたが、
ガウリイが後一歩の所で急制動をかけ、なにもない空間を薙ぐだけに終わる!
「でりゃぁぁーー!!」
ガウリイが腹の底から声を出しているかのように吠える。
その気合いに後押しされたかのように、途中で止まっていた動作は、
本来の動きとまではいかないが、一度止まっているとは思えないような動きを見せる!
ガウリイの持つ妖斬剣は、ニースに振り下ろされた・・・・次の瞬間!
先程、ニースの魔剣が通った軌道にあった、赤い実体のない魔力刃が、ガウリイの剣を横手から弾き飛ばした!
「よく考えたものだ・・・・が、最初に攻撃をしようとしたとき、必殺の気迫がなかった。
もう少し、闘氣の扱い方を覚えた方がいい」
「お前に勝ってからな!」
「その意気はいいのだがな・・・」
ニースは、再び繰り出された剣を弾き、返す剣でガウリイの胴を薙ぎはらう!
ガウリイはその斬撃を何とか受け止めたものの、威力に圧されたのか、薙ぎ払われた方向に吹き飛んだ!!
「いい判断だ。もしあのまま受け止めていれば、魔力の刃に剣を斬られていたところだ」
ニースの口振りからして、ガウリイは自分から跳んだということになる。
相変わらず、危機回避能力は獣並・・・・・大したものだ。
しかし、今はちょっとしたチャンス!メアテナは私が攻撃を仕掛けるのに感づいたのか、
赤い光の剣から剣閃を放ち、ニースの足止めをしていてくれていた!
近づいていないところがなおさら良い!
私は唱えていた呪文を解き放つ!!
「獣王牙烈閃ッ!!」
私の指先より放たれた一筋の閃光が、一直線にニースに向かって飛ぶ!
ニースは、メアテナの剣閃攻撃に集中しており、こちらを見ていない!
気にしてはいたかもしれないが、この呪文の速さならば、振り向く前にニースに当たるはず!!
しかもニースは、この呪文を見たことがない・・・・完全に意表をついたはず!
・・・・・・・が!!
キィィーーン!!
「うそ!!」
ニースは、メアテナの剣閃に目を向けたまま、獣王牙烈閃の光線を確認もせず、
その軌道上に剣を盾のように突きだし、事も無げに弾いた!!
しかも!弾かれた光線は、まるで計算してやったかのように(絶対にしていただろうが・・・・)、
斬りかかろうとしていたガウリイに向かって飛んでいく!!
「またこれかぁっ!!」
そのガウリイの言葉の意味は何だったのだろうか・・・
先程の烈閃砲の事か、それとも以前、試し撃ちをしたときのことだろうか・・・・
その答えを見出す前に、ガウリイは飛んできた光線を、斬らずに弾き飛ばした!
それは、またもや狙っていたかの如く、ニースに向かって飛んでいく!!
(狙った?ただの勘のような気もするけど・・・・)
私の思考を余所に、再びニースに迫る光線は・・・・・またもや確認もせずに突きだしたニースの魔剣に弾かれる!
その時、私は強烈に嫌な気配を感じ、反射的に半歩右に動いた。
正確には、半歩しか動けなかったのだが・・・・・・
その私の横を、ニースが弾き返した光線が通り過ぎた・・・・髪の毛一房足らずを焼き切りながら・・・・
そこは丁度、私の喉があったところ・・・・もしあの場に立っていたならば・・・・・そう考え、私はゾッとした。
後から感じる恐怖を誤魔化すように、私はニースを睨みながら口を開く。
「クッ!私とガウリイのナイスなコンビプレイが破られるとは!!」
「嘘つけぇ!本気で死ぬかと思ったぞ!!」
失礼な・・・せめてはったりとか、虚勢と言ってもらいたいものだ・・・・
って、どちらもこの場合は似たようなものか・・・・・
「んな事言っている暇があったら、さっさとメアテナのフォローをする!」
「わかってるよ!」
ガウリイはブチブチと愚痴を言いながらも、キッ、っと表情を引き締め、
ニースを睨みながら、腹の底から搾り出すように深く息を吐く。
それに呼応するように、妖斬剣の纏う紫の魔力光の色合いが、さらに濃くなり、一際輝きを増し始める。
おそらくガウリイは、剣の威力を上げているのだろう。
先程のように、吹き飛ばされないように、そしてまともに斬り合えるようにと・・・・
ならば!私のできることは、その為の時間稼ぎ!
私は素早く詠唱をすませ、ニースに向かって魔法を解き放つ!!
「獣王牙繰弾!!」
私の指より放たれた光線は、不規則な動きを見せながらニースに迫る!
先程の魔術とは種類が違う事を気配で悟ったのか、ニースが横目で光線を確認する。
いつの間にか、接近戦闘に切り替えていたメアテナの相手をしながら・・・・
「遠隔操作系統の魔法か・・・・少々厄介だな」
(一目で悟られた!?一体どういう経験してんのよ!)
ニースは、獣王牙繰弾の本質を、ずばりと言い当てる。
不規則な軌道を描く呪文ではなく、意志による操作と見破ったのだ。
いくら勘でも、そこまで的確な答えは導き出せない。
そもそも、戦闘の勘というのは、経験の積み重ねによって得られるものだと私は思っている。
「余裕だね、ニース姉さん!」
「そうでもないぞ、メアテナ」
メアテナが繰り出した左右からの挟撃を、ニースは左足を軸にして体を回転させながら、しゃがんでかわした!
紅い光の刃が、ニースの頭上を通り過ぎる!!
そして、ニースはその回転の勢いを止めることなく、そのまま身を捻りながら斬り上げるように攻撃を繰りだす!
「キャッ!!」
メアテナは、二本の光の剣でニースの斬撃を受け止めるものの、
威力に負け、軽い悲鳴をあげながら宙に吹き飛ばされる!
今度は、ガウリイの時とは違い、純粋な力によって吹き飛ばされたみたいだ!
(回転による遠心力があっても、普通人一人が吹き飛ぶ?でたらめも良い所ね・・・・)
私は内心で愚痴を言いながら、獣王牙繰弾を本格的に操作し始める。
その甲斐あってか、光線の動きは、なめらかなものへと変わった!狙いは体の中心!目的は時間稼ぎ・・・・
こう考えると、情けなすぎて、涙を誘うかもしれないが、この呪文では、これが精一杯。
高望みしてもろくな事にはならないのは、今までの経験からいやというほど学んでいる。
「フッ!」
ニースは軽く息を吐きつつ、獣王牙繰弾を斬り裂くために剣を一振りする。
その剣速はかなり速く、見てから対処しようとしても、絶対に間に合わなかっただろう。
しかし、そう簡単に終わらせたら、リナ・インバースの名が廃る!!こうなることは、百も承知!
「ブレイク!!」
私が掛け声と共に指を鳴らすと、一条の光線が分裂し、ニースの魔剣を避ける!
分裂した二条の光線は、左右に分かれ同時に襲いかかる!
ニースは、その光線を見ながら、ポツリと呟く。
「・・・・問題は速度と操作性だな。二条に分かれた後の操作性に問題がある。それに、この速度では・・・・」
ニースが全て言い終える前に、剣を持っていた右手が一瞬霞む。
その次の瞬間には、二条の光線が、なにも無かったはずの空間で霧散していた。
「・・・・・捕捉することは雑作もない」
そして、それを言い終えると同時に、ニースは私に向かって魔剣を振り下ろし、容赦なく剣閃を放つ!
赤い剣閃は、私を両断しようと迫る!私は避けようにも、術に集中していたため、初動作が遅れた!
(ヤバッ!!)
声も出す間もなく、私は真っ二つに斬り裂かれる・・・・・はずだった。
だが、私の目前にまで迫った赤い剣閃を、横から割って入った紫色の何かが斬り裂いた!
「ガウリイ!」
「すまん!少し遅れた!」
「言い訳は後!一気にいくわよ!」
「わかった!」
ガウリイは、炎のように揺らめく紫光を纏った妖斬剣を手に、ニースに斬りかかる!
私も、ガウリイより遅れること数瞬、ニースに向かって間合いをつめた。
ガウリイの準備が整った以上、時間稼ぎする必要もないし、無駄な魔力を使うことはできない。
残りの体力と魔力を、切り札につぎ込まなくてはならないのだから・・・・
「おりゃぁぁ!!」
ギィィィーーーン!!
ガウリイの剣をニースが受け止める!
その際、今までの澄んだ金属音とは違う、不可思議な音が聞こえてくる!
それと同時に、肌がビリビリとした感じを受ける!何らかの衝撃波がでているのか!?
「少しは魔剣の扱い方がましになったな」
「そいつはどうも!!」
ガウリイとニースが一進一退の斬撃の応酬を始める!
紫色の光と赤い光が、お互いの色で空間を埋めつくさんと言わんばかりに、振るわれている!
「せいっ!!」
「ハァッ!!」
ニースとガウリイの、胴を薙ぎはらう斬撃がぶつかり合った!!と思った瞬間!
あろう事か、ニースは剣を手放した!
ガウリイの剣に弾かれたニースの魔剣は、遙か頭上へと宙を舞う!
「「なっ!?!」」
私とガウリイの声が重なる。
どう考えても、戦闘中・・・・それも、斬り合いの最中に剣を自ら手放すなど、自殺行為にしか見えない!
しかしニースは、些かも表情を崩さず・・・・いや、ニヤッと笑い、
剣を振ったばかりで無防備なガウリイに、瞬時にして間合いをつめ、
ダンッ!!
強烈な一歩と共に繰り出した拳が、ガウリイの腹部にまともに入った!!
「―――――ッ!」
ガウリイは声も出せず、後方へと吹き飛ぶ!
おそらく、反射的に後ろに飛んで、ダメージを減らしたかもしれないが、
それでも洒落にならないぐらいの激痛はあったのだろう。
立ち上がろうにも、立ち上がれずに、地面に膝を付いている。
「剣士だからといって、剣だけが攻撃方法ではない。気をつけるのだなっ!」
ニースは言い終えると同時に、その場から忽然と姿を消す。
それと同時に、赤い二条の光刃が、ニースの首と胴があったところを薙ぎはらう!
「メアテナ!上!!」
私は地面にあった影に気がつき、メアテナに向かって叫んだ!
だが、メアテナは私がいうのとほぼ同時ぐらいに反応し、赤い光の剣を頭上で交差させ、
落下と同時に繰り出してくるニースの攻撃を受け止めようとしている!
(たぶん、上空にあった魔剣を掴んだんだろうけど・・・・・―――――ッ!)
その時、私は気がついた。ニースの魔剣が、激しく明滅していることを!
メアテナは丁度、太陽の光の所為で、その事に気がついていない!!
「だめっ!避けて!!」
「―――――くっ!!」
私の声にメアテナが反応するのと、ニースが作りだした魔力刃が追い打ち攻撃をし、
赤い光の剣を打ち砕くのが刹那の差だった!
赤い光の剣を打ち砕くことによって、妨げるものがなくなったニースの魔剣は、
容赦なく振り下ろされるが、紙一重でメアテナは避けきり、後ろに向かって跳んだ。
・・・・・が、ギリギリ紙一重・・・怪我を負うことは無かったが、上着の前を斬られていた。
その所為で、(私に対する当てつけではないだろうが、)豊かな胸が半ばさらけ出されていた。
(おのれぇ〜〜、どうして私の身の回りには、スタイルの良い奴ばかりが集まるのか!
もしかして、私の胸の栄養を、傍から吸い取っているんじゃないのか!?)
そんなくだらないことを、半ば本気で考えながら、私は姉ちゃん達の方を横目で見た。
そこには、案の定というか、後ろから姉ちゃんに目隠しされたアキトがいた・・・・
(何やってんだか・・・)
私は呆れつつも、素早く呪文の詠唱をすませ、ニースに向かって解き放つ!
「覇王氷河烈ッ!!」
私の放った魔術は、ニースを一瞬で凍結し、氷塊の中に閉じ込める!
これは正真正銘、何の小細工もしていないまともなもの。
以前は、私の魔力許容量が低かったため、瞬時にして氷漬けにすることはできなかったが・・・
今度はまともに発動したみたいだ!
本当ならこのすぐ後、中に閉じ込められた者もろとも、破砕するはずだが・・・・・
ガキン!!
「脆い」
身も蓋もない言葉で、私が渾身で作りだした魔力の氷を内側から粉々に打ち砕くニース・・・・
ニースにしてみれば、身じろぎしただけで砕けたというところだろうが・・・・
やった術者としては、著しくプライドが傷つけられる・・・・例え、それが注意を逸らすためだとしても・・・・
「セイッ!!」
再び、起き上がったガウリイはニースに斬りかかる!
メアテナも、斬られた服のことは気にせず、ニースに向かって間合いをつめる!
「メアテナ!無手で突っ込む気!?」
「大丈夫!!」
メアテナは、間合いをつめながら、左右の手に赤竜と魔王の力で創った光球を発生させる!
そして、両手に持った光球を、胸の前辺りで組み合わせる!
「神魔融合・・・・混沌の刃ッ!!」
メアテナの手より生み出された、赤い光を放つ黒き刃は、ニースの斬撃を易々と受け止める!!
二つの力を融合させるのは見たことがあったが・・・まさかそれで剣を作り出すとは・・・・
言い換えるのなら、神と魔の力で作った人工の神滅斬ね。
ということは・・・前にニースの魔剣を吹き飛ばした黒い何かって、
メアテナの混沌で作り出した魔力球か何かということか・・・・
「こいつは負けてられないわね!」
追い込みだとか考えている場合じゃない。
避けられるとか、返り討ちになるとか悩んでいたら、勝てるものも勝てやしない!
「―――――悪夢の王の一片よ 世界の戒め解き放たれし 凍れる黒き虚無の刃よ
我が力 我が身となりて 共に滅びの道を歩まん 神々の魂すらも打ち砕き―――――
神滅斬ォッ!!!」
ヴゥゥゥゥォォォォオオオオンン!!!
空間そのものを震わせつつ、黒い虚無の刃が、私の手の内に現れる!
その大きさ、大剣にも勝るとも劣らないほど大きさだ!
だが、発生させたのはいいが、私は早くも眩暈を感じ始めた。
やはり、完全版の神滅斬は、体力と魔力の消費が激しい!
(長くは持たない!一気に決めないと!!)
私は徐々に重くなってゆく体を奮い立たせながら、ニースとガウリイ達の斬り合いに割り込む!
「ガウリイ、メアテナ!巻き込んだらごめん!!」
「無茶苦茶すんなぁ!!」
「リナさん、危なすぎる!!」
私は二人からかかる苦情を意図的に無視し、虚無の刃を振るった!
流石のニースも、完全版の神滅斬を受け止める自信はないのか、避ける一方だった!
例え攻撃してこようとも、私が虚無の刃で受け止めれば、その剣は真っ二つとなる。
ニースなら、私に反応できないほどの剣撃を繰り出せるだろうが、その隙をガウリイやメアテナが見逃さない!
その為、迂闊には手が出せない状況になっているのだ。
「流石に混沌の刃は厄介だな・・・・だが、いつまで持つかな?」
「・・・・・・・・・・」
私は、黙って虚無の刃を振るい続ける。
正確には、無駄口を叩く余裕すら術の制御に向けているのだ!
(このままじゃぁ・・・私の方が先に倒れる!)
私は意を決し、一か八か、やったことのない技を試すことにした。
(要は集中力と気力!後は根性と悪運でカバーする!!)
後の二つは、なんともあやふやだったが、そんなものでも頼らないと勝てやしない!
つくづく、うちの姉ちゃんが手加減してくれていたことが心底わかった。
(いつか、私も姉ちゃんとまともに闘えるときがくるのだろうか?)
私は、なんとも馬鹿らしい考えに苦笑しつつも、気合いを入れながら、ニースとの間合いをとった。
「ガウリイ、メアテナ!フォローお願い!」
「わかった!けど、無茶するなよ」
「リナさん、気をつけて!」
「ま、できる限りはね!いくわよ!」
ガウリイとメアテナは思い思いにニースに攻撃し始める。
私はその隙に、余計な雑念をはらい、集中力を高める。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ガウリイとメアテナは、何度目になるか覚えていないが、再びニースに斬りかかる!
ただし、今までとは違う・・・・左右からの同時攻撃。
ガウリイとしては『剣士のプライド』を・・・メアテナにとしては『あまりにも卑怯で嫌だ』・・・
という気持ちはあったものの、絶対的な力の前には、その気持ちは傲慢というべきものだろう。
だが、例えガウリイとメアテナの二人掛かりだとしても・・・・目の前の強者にはまだ及ばない・・・
「ハァァーーー!!」
「オリャァァー!!」
ニースは、左右から襲いかかる黒の刃と紫色の光を纏う魔剣を、かわし、さばいていた。
ニースの体さばき・・・それは凄まじく、ガウリイ達には残像を斬っているようにしか見えなかった。
その二人の斬撃の間を縫うように、ニースが剣を横薙ぎさせる!
「フンッ!!」
ニースの一振りによって、強制的に間合いをとらざるをえない二人。
だが、二人の目はまだまだ力を失ってはいなかった!
「オォォォオオーーー!!」
剣の間合い・・・・そのすぐ外で神速の突きを繰り出すガウリイ!
その剣先より、そのスピードに負けないほどの鋭角的な剣閃が走る!
一点集束型の魔力衝撃波!
錐のように鋭角的、その上、その魔力密度は今までとは比べものにならないくらい圧縮されていた!
その代わり、刀身に溜め込んでいた魔力を全て使ったのか、
妖斬剣が纏っていた魔力は著しく小さく、そして輝きも弱いものになっていた。
(なるほど、考えたな。斬撃よりも攻撃力がある、刺突によって一点の威力を上げるか・・・だが・・・・)
ニースは、ガウリイのはなった魔力衝撃波を避けることなく、
自分の剣を横から添えるように、剣閃に引っ付ける!
「魔影一式 魔鏡反照」
ニースに襲いかかるはずだった魔力衝撃波は、添えられていた魔剣に誘導されるかのように進路を変え、
威力、勢いをまったく変えず、まるで鏡に反射した光の如く、ガウリイの元へと返された!
衝撃波の魔力に、自分の持つ魔剣で干渉、勢いをそのままに進路だけ変えたのだ。
文字にすればかなり長いように感じるが、実際の時間的には、一秒も経ってはいない・・・・・
正に神技・・・・否、魔技というべきなのだろうか。
最高の一撃を、まったくそのまま返されたガウリイは、何とか剣で弾くものの、
大きく体勢を崩し、隙を見せてしまう!
だが、ニースはそれを気にせず、後ろから斬りかかってくるメアテナへと体を向けた。
「ハァァァーーー!!」
「剣の威力は高いが・・・・一刀剣術はまだまだだな!」
メアテナは果敢に斬りかかるものの、二刀ですら敵わなかったニースに一刀で敵うはず無く、すぐに圧され始める。
だが、メアテナは闘志を秘めた瞳で、ニースを見るのみだった!
「いい目になった!」
ニースの袈裟切りを、メアテナは渾身の力で弾き返す!
メアテナはそのまま斬りかかるが、ニースは剣で受け止め、鍔迫り合いに移行した!
と思われた次の瞬間、メアテナは黒き刃を右手で持ち、
離した左手に生み出した赤い光の剣で、ニースの胴を薙ぐ!
ニースは、驚きに目を開きながらも、後方に下がることによって斬撃をやりすごした。
「両手で扱わなくても大丈夫だったのか?」
「創り出すときはね・・・維持するのは片手でも充分なんだよ!」
いうが早いか、メアテナは右手で持っていた混沌の刃を、無駄な動きなくニースに投げつける!
(今だ!!)
リナは直感的に、今がチャンスだと感じ、虚無の刃を上段に構え、思いっきり振り下ろした!
その判断に間違いはない・・・先程、ガウリイの魔力衝撃波を返した技は、
相手が魔力を使っている攻撃に限定される故、メアテナの投げた『混沌の刃』には使えないのだ。
だが、リナとニースとは少々離れていた。本来なら、掠りもとどきもしない・・・・が、
リナが振り下ろすと同時に行った術へのイメージが、不可能を可能へと変えた!
「斬り裂けぇぇーーー!!」
虚無の刃を振った軌道と同じ形をした、漆黒の三日月型の衝撃波が、もの凄い速さでニースに迫る!
まるでその様は、空気はおろか、空間すら斬り裂きながら飛んでいるのではないかと錯覚する。
だが、確実なのは、触れた大地を消滅させているということだ!
(両方とも、無視できない程の破壊力・・・・メアテナの攻撃さえなければ、リナの攻撃を避けられるのだが・・・・
良いタイミング・・・というべきなのだろう。それなりの修羅場をくぐってきているな。
仕方がない・・・・相手がそれなりの覚悟をしているのだ、私も少々本気を出すか!)
ニースは覚悟を決め、重心を下にずらし、しっかりと大地を踏みしめる!
その身から発せられる闘氣は、さらに研ぎ澄まされた感じを受ける!
「まずは一撃!!」
ニースは、メアテナの投げた『混沌の刃』を、剣で叩き落とし、やり過ごした。
そして、すぐさま剣を振り上げ、刀身に宿る魔力を、激しく明滅させ始める!!
「二撃!魔影二式 残光翔裂破!!」
ニースが放った、赤い三連続の剣閃が、リナの放った漆黒の衝撃波に衝突する!
距離にしてニースより、二メートルほどしか離れていない。
直に迎撃しなかったのは、技の衝突の際に起こるであろう、余波を考えてだった!
漆黒の衝撃波が、数瞬で第一撃目の赤い剣閃を打ち砕く!
そのすぐ後に続いた第二の剣閃と衝突!それに第三撃目の剣閃も加勢をし、何とか相殺する!
だが、相殺しきれなかった余剰エネルギーにより、大地が抉られ、
それが、巻きおこった衝撃波によって大気中に巻き上がり、視界を遮断した。
(魔力を高め、蓄積する時間がなかったため、威力はかなり低かったのだが・・・・相殺がやっととはな・・・
もし、リナがそれ相応の修練を積み、力を集束させていれば・・・・完全に競り負けていただろうな・・・・)
その時、土煙を引き裂くように突進してきたリナが、混沌の刃を振りかぶり、ニースに斬りかかる!!
避けようにも、左右後方からメアテナとガウリイが斬りかかろうとしているので、逃げ場はない!
(距離からいって、メアテナ、ガウリイ、リナの順番か!ならば・・・・・防御するまで!!)
ニースは剣を左手で持ち直し、空いた右手に盾を創りだし、天にかざす!
「ハァァァアアッッ!」
ニースの烈迫の気合いと共に、盾に付いた宝玉が光り輝き、暗く赤い色をした光の天蓋を作り出す!!
それはまるで、ある種の結界と呼べるほど、完全にニースを隔離していた!
「しゃらくせぇぇっ!!」
「か・・・・かたいっ!!」
メアテナとガウリイが光の天蓋に斬りかかるものの、通常時の妖斬剣、
二本の赤い光の剣では力不足であるらしく、歪みはするものの、斬り裂くにはいたっていない!!
「真打ち登場!!」
リナは、本気か勢いか解らないような言葉をいいながら、神滅斬を振り下ろす!!
かつて、魔竜王・ガーヴを容易く斬り裂いた混沌の刃は、赤い天蓋を音もなく斬り裂く!
だが、それよりも数瞬先に、ニースは左手に持っていた魔剣を地面に突き刺し、大地を爆発させた!!
「鬱陶しい!!」
リナは巻き上げられる土砂ごと、ニースを斬り裂くべく、刃を振り下ろした!!
神滅斬の威力に圧され、巻き起こった土砂も、真っ二つに斬り裂かれ、視界を広げる!
「―――――なっ!?」
「盾だけか!!」
そう・・・そこにあったのは、ニースが創り上げ、たった今リナが真っ二つに斬り裂いた盾のみだった!
その時、リナは強烈な眩暈を感じ、膝を地に着いた。
(や、やば・・・・完全版を長時間使いすぎたツケがきた・・・・)
リナは、制御に限界がきたことを感じ、混沌の刃を虚無へと帰した・・・・・
「リナさん!!」
メアテナがリナに向かって叫ぶ、それとほぼ同時に、リナの側で強烈な闘氣が発生した!
リナは気力を振り絞り、そちらの方に顔を向けようとしたものの、
それよりも先に、首筋にうけた衝撃により、意識を手放した・・・・・
「まずは一人・・・・」
ただ静かに、ポツリ・・・と、呟くニース・・・ガウリイとメアテナには、それが死刑宣告のようにさえ聞こえる。
二人は、恐怖という感情を振り払うかのように、自分たちの武器を握りしめる!
ニースは、二人の様子など気にしていないかのように、メアテナに目を向ける。
「―――――ッ!!」
メアテナは、ニースにただ見られただけで、全身に鳥肌が立つ!
心に押し寄せる不安と恐怖に、メアテナはニースに向かって斬りかかる!
が、メアテナが一歩踏み出したと共に、ニースの姿は忽然と消える!気配と共に・・・・
「何処!?」
メアテナは周りを急いで見回す!だが、見回さなくとも、すぐにニースの居場所は知れた。
ガウリイの驚いた声によって!
「なっ!」
ガウリイに迫る赤い魔剣!ガウリイは頭で考えるよりも先に、妖斬剣で魔剣を弾く!
油断はしていない。むしろ、リナを気絶させられたことによって、警戒の度合いは高い・・・・
だが、それすら無意味といわんばかりに、ニースはガウリイの目の前に姿を現せ、攻撃を繰りだした。
ニースが今までどれ程手加減していたのか・・・・正に、肌で感じるといったところだろう。
「おおぉぉぉおおーーっっ!!」
それでもなお、ガウリイはニースに斬りかかろうと、最小限の動きで刺突を繰り出す!
全身のバネをきかせた、神速の突き!
予備動作の少なさ、破壊力からいって、まさしく必殺の一撃と呼ぶにふさわしい一撃だった!
「見事な一撃だ」
だが、それすらもニースの前には無意味だった。
ガウリイの神速突きを、ニースはさらに間合いを詰めながらかわす!
ダンッ!!
ニースは強烈な一歩と共に、ガウリイの鳩尾に掌打を入れた。
あまりの威力に、ガウリイの体が受けきれなかった衝撃が、辺りの空気を震わせる!
「グハッ!!」
完全にカウンターが決まったガウリイは、痛みすら越えた爽快感と共に意識を失い、その場に崩れ落ちた・・・
その早業故に、ガウリイは自分が倒されたことすら気がついていないだろう・・・・・
「これで二人・・・・・これで最後だ」
ニースは振り向き様に、いつの間にか手に持っていた、ガウリイの妖斬剣をメアテナに投げつける!
ニースの投げた妖斬剣は風を切り、紫の光を空間に残しながら、一直線に飛ぶ!
「クッ!!」
メアテナは、妖斬剣を叩き落とすと、ニースに斬りかかろうと身構え・・・・突如として、後ろに飛びずさった!
その一瞬後、先程までメアテナがいた場所に、ニースの赤い魔剣が突き刺さる!
「上から落ちてきた!?ということは・・・・フェイント!?しまった!!」
「いい推察だ・・・だが、気がつくのが遅かった」
それが・・・メアテナがこの戦闘で最後に聞いた言葉だった・・・・
後ろに回り込んだニースは、振り返ろうとしたメアテナの首筋に、手刀をあて、気絶させる・・・
リナ達にとって、二度目になる敗北の瞬間だった・・・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「あいたたた・・・・もうちょっと手加減してくんない?ニース」
リナは首筋をさすりながら、ゆっくりと立ち上がった。
あの後、ルナとアキト、そしてニースが、それぞれ一人一人、分担して介抱しているのだ。
アキトはガウリイを、ルナはメアテナを、ニースがリナを・・・といった分担だった。
ほぼ、上半身半裸状態だったメアテナを、男であるアキトが介抱するのはかなり問題があるため、
至極、当然の分担とも云えるだろう。
「これでも、かなり手加減していたのだがな・・・・」
「さいですか・・・・(まあ、ニースの実力からいって、手刀で首か斬れるからね・・・)」
リナは、自分で想像したことに鳥肌を立てながら、何度も首筋をさすった。
「結構痛かったよね。リナさん」
「まぁね・・・って、メアテナも?」
「うん、いつの間にかに後ろに回り込まれて・・・・」
「そうなの・・・」
「お前らはまだ良いじゃないか・・・・」
地面の方から聞こえた声に、リナとメアテナは顔を向けた。
そこには、大地に仰向けで転がっているガウリイの姿があった。
「どうしたの?そんなところで寝てると風邪ひくわよ?」
「好きで寝てるんじゃない・・・動きたくても、全身が痛くて動けん」
「あんた・・・一体どうやって気絶させられたのよ・・・・」
「腹にどでかい一発喰らった・・・・みたいだ。最後の方は速すぎてよく分からん」
「あんたがねぇ・・・・やっぱ、ニースに勝とうなんて無謀だったかな?」
「んな事はいいから、治療魔法をかけてくれないか?」
「ああ、はいはい」
リナは、ガウリイに復活をかけ始める。魔力の方は、寝ている間に多少なりとも回復していたらしい。
効果も、やはりいつも通りとはいかないようだったが、
それでも、しばらくかけていると、ガウリイは元通りに動けるようになった。多少、ぎこちなかったが・・・・
「あ〜あ・・・・作戦も意味がなかったわね・・・・」
「作戦?何か考えていたの?リナ」
「ん?ああ、まあ、一応ね・・・・かなりアバウトだけど・・・・」
「いったいどういった作戦だったの?」
「あ、いや〜・・・まあ、その・・・・とりあえず、私がニースの武器を神滅斬で叩き斬るから、
武器を新たに創り出すまでに、ガウリイとメアテナがニースを倒す・・・・って作戦」
「ホントにアバウトね・・・そもそも、作戦っていえるの?」
「だって仕方ないじゃん。色々考えてたって片っ端から叩きつぶされるし、
それなら、いっそ行き当たりばったりの、予測しにくい闘い方しかないかな〜・・・なんて思ったりして・・・・だめ?」
リナは、恐る恐ると、ルナの顔を下から覗き込むように見上げる。
ルナはそんな様子を見ながら、軽く溜息を吐く。
「ダメって事はないけど・・・個人の実力が、まだまだ足りてないから、逆効果よ。
それを実行するなら、何の打ち合わせがなくても、かなりの連携がとれるようになり、
尚かつ、せめてニースの相手に、一人で時間稼ぎできるぐらいの腕前がないとね・・・・」
リナは、ルナの言葉を聞き、まだまだ道は遠そうね・・・・などと考えながら肩を落とした・・・・
「あ、そうだ・・・・ニース姉さん、最後の方に、消えたり現れたりしてたけど・・・空間転移してたの?」
「いや、ただ単に、急激に気配を消して、いつも通りのスピードで走っただけだ。
空間転移したわけでも、走る速度を上げたわけでもない。」
「え〜?でも、それなら何でいきなり消えたように見えたの?」
「そうだぞ。俺だって消えたように見えたぞ。今まで通りの速さだったら、絶対に見えていたはずだ!」
「そう思うのも仕方がないな・・・いいか?そもそも、人間の感覚とは狂いやすい。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚・・・・人にとって大切なこの五感でさえも、多少のことで狂う。
眩しい光を見ると前が見えなくなり、大きな音を聞いた後だと、小さな音は聞こえにくい・・・・
それと同じだ。私の闘氣を感じ続けた感覚はそれに慣れて、鈍くなってしまっていたのだ。
だから、私が急に気配を消す事により、鈍くなった感覚は私を捉えきれず、消えたと錯覚した・・・・
気配で相手を認識する者ほど、よくひっかかるのだが・・・・・解ったか?」
「う〜ん・・・・よく解んない」
「んんん〜・・・・ようするに、あれか?臭いにおいを嗅ぐと、鼻がバカになるってやつか?」
「そう・・・・とらえることもできるな・・・・・」
ニースは、ガウリイのあまりの言い方に、大きな汗を垂らしながら、何とか返事をした・・・・
後ろで話を聞いていたリナは、ガウリイのバカな言い方に、こめかみをひくつかせていた。
そして、懐からスリッパを取り出し・・・・・ながら、ふと、ニースの話に疑問をもった。
「あのさ、ニース。さっきのそれって、姉ちゃんやアキトにも有効なわけ?」
「いや。まったく効かないだろうな。あくまで効果があるのは、私の闘氣に気圧される者のみだ。
アキトやルナだったら、惑わされることなどは、まずありえないだろうな」
「・・・・・・・・でしょうね」
リナは、改めて三人の実力の高さを実感しながら、
『この三人は、どうあろうとも絶対に同時に敵に回してはならない・・・・・』
と、頭の中にある人生教訓の一ページに、デカデカと書き加えた・・・・
メアテナ、ガウリイも、おおよそ似たようなことを心に刻みつけていたが・・・・
それは偶然ではなく、当たり前のことなのかも知れない・・・・・・・
(三十五話に続く・・・・・)
―――――あとがき―――――
どうも、ディアちゃんで〜す!
今回の話は、アキト兄の戦う話じゃなくて、リナさん達の戦いでした。
だから、リベンジなんだけどね・・・結局、負けちゃったみたいなんだけどね。
当然といえば当然の結果なのかな?
さて・・・次回こそ、いよいよアキト兄対ルナ姉!結構楽しみにしている人もいるんじゃないかな?
一体どんな戦いになるのやら・・・ルナ姉の本気の戦いって、まだ見たこともないしね。
死なない程度に頑張ってほしいよね、二人とも・・・・
さて、最後に・・・・K・Oさん、15さん、1トンさん、Dさん、kainさん、m-yositoさん、oonoさん、
watanukiさん、TAGUROさん、アイハラ・ヒカルさん、アッシュさん、ザインさん、ザインさん、
ぺどろさん、霞那岐さん、ホワイトさん、下屋敷さん、絶望さん、浅川さん、空明美さん、時の番人さん、
堕竜さん、道雪さん、百華さん、柳紳さん、ノバさん、展性さん、GPO3さん、憂鬱なプログラマさん、
HYPERIONさんさん、チクさん、ナイツさん。
感想ありがとうね〜!あの作者に代わって、厚く御礼をいいま〜す!!
では、次回・第三十五話『赤き竜と青き竜・・・・』で会いましょうね〜!!
代理人の個人的な感想
う〜む、人外(笑)。
まぁ、技前「だけ」ならともかく基本スペック自体が違い過ぎますからね〜。
技は力の中にありとはよく言ったもんだ。