時の流れに・if 「ナデシコ学園」

 

 

第6話 「1日目・2時間目」

 

 

 

 

 

次の授業は、格闘術の授業だった。

俺達は特別武闘館に移動した。

なぜ特別かというと・・・なぜかこのクラス、異様に物を壊す。

それはも〜かなり・・・

 

以前は従来の武闘館を使っていたのだが、初日にして廃墟、

理由は、主に(全てではない)草壁親子の戦いによる・・・本人達曰く、

 

「脆く作るのが悪い。」

 

「たかだかこの程度で壊れるとわ・・・手抜きか?」

 

との言葉・・・

ちなみに武闘館は象がダンスしても壊れないくらい丈夫・・・

に作っているにもかかわらず・・・である。

作った企業の人達が泣いたらしい・・・

 

「者ども・・・集まったようだな・・・」

 

確認する教師・・・今回の教師は北辰先生か・・・

 

「さて・・・この授業だが、各々で相手を決めて練習してもらう。

 ルールなどは自分たちで決めるように・・・

 護身術が希望の者はそこの黒眼鏡にでも教えてもらえ。」

 

「これは黒眼鏡じゃない!!サングラスだ!!

 それにいい加減俺の名前覚えろ!!」

 

「良いのか?我が男の名前を覚えるのは、親しき者か抹殺対象だけだぞ?」

 

「・・・謹んで辞退する・・・」

 

「そうか・・・残念だ・・・ヤガミ・ナオ・・・」

 

「って、しっかり覚えているじゃねーか!!

 しかもどっちの意味でも嬉しく無い!!」

 

何やっているんだか・・・っと、他のみんなは?

 

「フフフフ・・・今日こそ私が勝ちますわ。」

 

「なんの!!今日もユリカが勝って、アキトの手作り料理食べるんだから!!」

 

「ふっ・・・アキト様の料理は私がおいしく食べて差し上げます、

 

貴方は隣にでも座ってわびしくインスタントラーメンでもすすっていなさい!!」

 

「その言葉、カグヤちゃんにそっくり返すよ!!」

 

「さてリョーコ・・・ルールはどうします?」

 

「もち!!武器なしの時間無制限、人体に影響が残る攻撃は無しだ。」

 

「良いでしょう・・・しかし時間はこの授業が終わるまでです。」

 

「俺が勝てば今日のテンカワとの帰宅権、譲ってもらうぞ!!」

 

「私が勝てば明日のアキトさんとの登校権、譲ってもらいますよ!!」

 

・・・各方面でエキサイトしているな・・・

以前カエン先生に見せてもらった香港映画も真っ青だ・・・

 

「さて・・・親父、相手をしてもらおうか。」

 

「うむ、この戦いの賭は覚えているだろうな・・・」

 

「ああ・・・考えたくもないがな・・・」

 

「では始めるぞ。」

 

「この戦いに勝って、門限延長を認めさせる!!」

 

「笑止!!我が勝ち、親父ではなくパパと呼ばせてみせる!!」

 

う〜ん・・・戦い自体は高度なのに・・・無駄な使い方していないか?

 

 

「じゃあ、護身術を教えるぞ。」

 

「「「「「「は〜い。」」」」」」

 

「護身術と言うのは、敵と戦うだけではなく、敵をどう捌くか、

 敵からどのようにして逃げ切るか、が大まかな流れになる。」

 

「もっとも安全なのは?」

 

「根本的なものだよ、集団で行動する、強い者の側にいる、

 後は・・・襲撃されやすい所には近寄らない事かな?」

 

「では、いつもアキトさんの側にいればいいって事ですね!!」

 

「ずる〜い!!私も側にいてもらおうかしら?」

 

「「「「「私達もです!!」」」」」

 

「まあ、その点ハーリー君は大丈夫だな。」

 

「どうしてですか?ナオさん?」

 

「だって・・・攻撃、防御、そして移動力、

 この三つがそろったハーリーダッシュはなかなかのモノだぞ。

 ただ、弱点はお前が泣いているという格好悪い所かな?」

 

「だめだよナオさん、ハーリーは格好悪いんじゃないよ!!」

 

「どういうことだい?ラピスちゃん。

 珍しくハーリーを庇ったりして?」

 

「違うよ!!ハーリーは情けないだけだよ。そこを間違っちゃだめ。」

 

「そうか・・・なるほどな。」

 

「そ、そんなひどい!!うわ〜ん!!」

 

おいおい・・・言った先からこれか・・・

しかも壁に大穴作ってくれて・・・

去年は壁に激突して気絶していたが・・・成長したな・・・ハーリー。

 

 

 

そのころの草壁親子・・・

 

「食らえ!!」

 

北斗が昂気(朱金)を横一文字にとばす!!

 

「まだまだ甘い!!」

 

北辰の昂気(ピンク)が迎え撃つ!!

 

「倒れろ!!親父!!」

 

一気に近づき接近戦を仕掛ける。

 

「親父ではありません!!パパと呼びなさい!!」

 

攻撃を捌き、カウンターを仕掛ける。

 

「寝言は寝て言え!!それになんだ、その気持ち悪いしゃべり方は!!」

 

「ふっ・・・パパと呼ばれ始めたらいつでもこの口調です!!」

 

「・・・ますます負けるわけにはならなくなった。」

 

かくして親子の戦いはますます過激になって行く・・・

 

 

 

ここで疑問、なぜ草壁親子が昂気に目覚めているか?

と、お思いの人もいるでしょう。

北斗に関しては、先に昂気に目覚めた父との戦いにより覚醒、

覚醒当時、コントロールがまだ未熟であったため、先の武闘館破壊事件につながる。

対して北辰の方は・・・余り語りたくはないが・・・

本人曰く・・・妻との愛により目覚めた!!(顔を赤く染めつつ)

とのこと・・・魂の色が桃色であるのが証拠だ!!と、本人は豪語。

ただ、みんなからは不気味がられてはいる。

どうやら決着が付いたようだ・・・

 

「親父!!約束は守ってもらうからな!!」

 

「ううっ・・・静枝〜、すまない、私のせいで娘が不良になってしまった〜。」

 

と言いつつ、懐から今は亡き妻の写真(なぜか14,5歳)を取り出し、号泣する。

 

「ええーい、うるさい!!枝織!!」

 

すぐさま人格を交代する。

 

「あのねお父さん、枝織ね、ア〜君ともっと遊びたいの!!」

 

「しかし・・・(未だ滝涙)」

 

「お父さんも知っているでしょ?北ちゃんの強さ、だから大丈夫!!」

 

「では、パパと呼んでくれるか?」

 

「ソレとコレとは別問題だ!!しかも親父は負けたんだろうが!!」

 

すぐさま北斗に入れ替わる。

 

「だいたい親父はな・・・」

 

「だいたいお父さんは・・・」

 

「ううっ・・・静枝〜、娘達が私をいじめる・・・」

 

 

 

 

一方、アキトは山田二郎と訓練していた。

 

「俺はダイゴウジガイだ!!」

 

「ガイ?どうかしたのか?」

 

「イヤ、なんだか無性に叫びたかったんでな。」

 

「まあいい、再開しようか。」

 

「ちょっと待て!!もうイヤだ!!」

 

「どうして?」

 

「お前が強くなったのはわかる・・・が!!俺で技の威力を試すな!!

 しかも、攻撃をこちらから繰り出したら、今度はカウンターの練習台にするし!!」

 

いや〜、どんな技を出してもすぐに復活するからな・・・

良い練習台になってくれたよ・・・イネス先生の気持ちが少し分かった気がする。

 

「わかったよ、次の一撃を最後にするよ・・・」

 

「本当だな?本当なんだな!!コンボ技仕掛けて

 『あれは全ての攻撃が決まって一つの技だ』

 なんて言わないだろうな!!」

 

「・・・・・・・言わないよ。」

 

「なんだかそのミョ〜な間が気になるが・・・

 よし!!最後に逆転するのがヒーローの醍醐味だ!!

 このダイゴウジガイ様がヒーローである所を見せてやる!!」

 

まあ・・・頑張ってくれ・・・

 

「ではいくぞ!!ガイ!!」

 

俺は自分の意志で初めて昂気を出してみる・・・

実を言うと、昨日の身体能力の異常は無意識の昂気によるモノだった。

記憶を受け入れた今なら完全にコントロールができる。

 

「・・・蒼銀・・・これが俺の魂の色・・・」

 

「!!お前それは!!ちょっと待て!!一撃でもそれは!!」

 

「安心しろ、死なないように手加減する!!・・・たぶん

 

「最後のたぶんってなんだ!!しっかりと聞こえたぞ!!」

 

「大丈夫!!イネス先生なら直してくれる。」

 

「なんだか、微妙に治すと言う言葉が気になるが?」

 

「気のせいだ・・・では、保健室までいってこい!!」

 

「グハァッッッ!!!!!」

 

さすがだ、ガイ。やられるときまでゲキガン口調とは・・・

あっ、ガイの後ろで訓練していたアカツキとサブロウタまで巻き込まれている・・・

 

「アキト、スゴ〜イ!!」

 

「アキトさん、昂気使えるのですか!?」

 

「アキトさんの昂気、きれいです!!」

 

「「「「「アキトさん!!格好いい!!」」」」」

 

「テンカワ・アキトよ・・・我と勝負してもらおうか!!」

 

あっ、復活している・・・目が赤いのが妙に怖い・・・

 

「いや、でも・・・ほら・・・もう時間ですし・・・

 ホウメイ師匠の手伝いもあるし。」

 

「ヌッ・・・仕方あるまい・・・だが!!この次の授業をおぼえておれ!!」

 

北辰先生・・・まるっきり悪役だな・・・

こうして授業は終わった・・・

 

(第7話に続く)

 

あとがき

どうも、ケインです。

なぜか北辰を出すとギャグにしやすいんですよね〜・・・人気も高いし・・・

え〜・・・実は、午後の授業は水泳にしたいと思っています・・・

が、男子はともかく、女性の水着に関する知識が私にはないのです!!

誰かアドバイスしてくれませんか?こういう水着で・・・というのは大歓迎です!!

お願い、プリーズ!!ってな気分です。

 

 

代理人の感想

 

崩れてるな北辰・・・(汗)

昂気は桃色だし・・・・・・・・・・(爆汗)

 

まあ、それはとにかく。

「女性の水着に関する知識」って・・・まさか学校の授業でカジュアルな水着着せる気ですか!?

・・・・・一人くらい「泳ぐ気はありませんから」とか言ってパレオかなんか着てきそうだな(笑)。

 

※もちろん、実は泳げないのはお約束(笑)

 

それはそうと北辰の奥さん・・・・「時の流れに」公式設定ではなんて名前なんでしょ(笑)

 

 

 

 

 

管理人の感想

 

 

ケインさんからの投稿です!!

え〜、北辰の奥方ですが・・・まあ、人それぞれですしね(苦笑)

でも代理人の作品「北斗異聞」が正式な史実である以上、奥さんの名前は「さな子」さんで統一しましょう。

それにしてもピンクか・・・

いや、この世界の北辰にこれほど相応しい色は無いかもしんないけど(笑)

これで草壁まで『昂氣』を操ったら・・・恐い想像をしてしまった(汗)

 

ではケインさん、投稿有り難う御座いました!!

次の投稿を楽しみに待ってますね!!

 

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