コレクター ラピス
ピースランドで舞踏会が開かれ、アキトが新たにナンパに成功していた頃、ナデシコ艦内では、、、
「ダッシュ！ダッシュ！！」
ダッシュがクリムゾンからハッキングを受け、フリーズしかけていた。
そのダッシュに、両目に涙を浮かべ、必死に呼びかけるラピス。
『大丈夫、、、だよ、、、ラピス、、、』
彼女を安心させようと、どうにか返事をするダッシュ。しかし、その声は弱々しかった。
「えっく、、、えっく、、、ダッシューーーーー！！！」
その様子に、ショックを受け泣き出すラピス。
ユリカを始め、ブリッチにいるものはその姿に声を掛けられなかった、、、
「師匠、、、」
しかしそのラピスにやさしく、ガイが話し掛けた。
「えっく、、、ダッシュが、、、ダッシュが、、、」
そしてラピスの両肩に手を置き、目線をあわせる。
「泣いていてもしょうがないですよ。助けに行きましょう、師匠」
「えっ、、、」
優しく微笑みながら言う、ガイの言葉に泣き止み、見つめるラピス。
「お、、、おい、、、見たかヒカル、アリサ、、、」
「うん、リョウコ。ヤマダ君が、、、あんなことするなんて、、、」
「ええ、、、信じられません、、、」
「へ〜、ヤマダ君って、まともな事も言えるんだ〜」
「ただのバカかと思ってました、私」
「ふっ、ラピスちゃんをナンパするとは、、、すごい度胸だね、彼は」
「違うと思いますよ、アカツキさん。でも、これでガイさんも僕と同じ道を歩む訳か、、、かわいそうに」
「ハーリー君、少しはラピスちゃんの心配してやれよ」
「、、、、、、（ネタが思いつかない）、、、、、」
「ヤマダさんって、、、ロリコンだったんだ、、、」
「先輩、やっぱり変態だったんですね、、、あの人」
「いや、ありゃ、、、ロリコンと言うよりは、アリスコンだな！」
「ウリバタケさん、、、それは違うと思いますが、、、はて、どうなんですかね、、、」
ブリッチに入るみんなが思い思いの事を言いながら、驚いた顔で二人を見ていた。
しかし、、、ひどい言われようだな、、、ガイ
「俺達で助けるんですよ。ダッシュは師匠の、大事な友達、、、大事な家族なんですよね」
そんな外野の声など気にせず、まじめな顔で続けるガイ。
「、、、うん、、、」
その言葉に涙目のまま、頷くラピス。
「だったら助けなくちゃ。ね、師匠！」
「、、、うん！」
微笑みながら言うガイ。そして、その言葉にまだ瞳に涙を浮かべているが、笑顔で答えるラピス。
「俺も、ダッシュは友達だと思っている。だから、、、協力しますよ、師匠」
「ボクモ テツダウヨ」
『私も、手伝う！』
『僕も！』
右手の親指を立ててウインクをしながら言うガイに続いて、オモイカネ（シャドー）、ディア、ブロスも手伝うことを申し出る。
「ありがとう、、、ダッシュ待っててね！今、助けに行くからね！！」
その言葉に、目元の涙をぬぐい、両拳を握り締め、決意を固めるラピス。
その様子を見ながら、ガイはパイロット達の方に振り向き、まじめに話し掛けた。
「俺がいなくても、ナデシコの守りは、お前らだけで大丈夫だろ？」
「へ！カッコつけやがって！！」
「そう言われて、私達が無理だとでも言うと思っているのですか？」
「そう、そう。一人くらいいなくても大丈夫だよ！」
「ここは任せて行ってきな」
「ま、僕がいるから大丈夫さ！」
「たまには活躍してきてください」
「サンキュ！じゃあ、師匠行きましょう！！」
ラピスの方を向いて言うガイ
「うん！ウリバタケ、ダイブの準備して！」
「お〜い」
「おっしゃ、まかせとけ！！おーい！Ｈ・Ｍ・Ｄとダイブプログラム、超特急でもってこい！」
ガイの言葉に思いっきり頷くと、ウリバタケに命令するラピス
「もっし、も〜し」
『うい〜す！』
「ね〜、みんな〜、私艦長さんなんだよ〜」
「お待ちで〜す！」
「ね〜、聞いてよ〜」
ほんとにすぐにブリッチに一式を持ってきた整備班
そしてウリバタケ指示のもと作業を開始した。
「おらっ！さっさとつなげよ！！時間との戦いなんだからな！！！」
「ういっす！」
「ううっ、プロスさ〜ん、みんな私の言うこと聞いてくれないよ〜、、、」
「しかたがありませんよ、艦長。ここはかれらに任せましょう」
それからわずか１分で、セッティングを終わらす整備班の面々。
さすがに腕は一流のメンツである。
「じゃあ、ガイ達は先に下りててね。私もすぐに行くから！」
「おお！」
「ウン」
『「分かったよラピ姉！」』
その言葉に従い先にオモイカネが構成した安全域に下りてゆく４人？
そしてラピスはハーリーの方を向くと、、、
「ハーリー、後でお仕置きだからね！！」
「なんでだよ〜〜〜！」
「ま、八つ当たりだね」
「、、、だね、、、」
「だから、心配してやれって言ったのに、、、」
あわれなハーリー、何もしなくてもいじめられるとは、、、
「じゃあ、行って来ます！！」
「がんばれよ〜〜！」（ブリッチ全員）
みんなの声を受けながら彼女は叫んだ！！
「コレ○ターラピス！エンター！！」
「ううぅ、今度はそれなの〜！また僕、テンカワさんとルリさんに怒られるよ〜〜！」
「う〜んもう〜！、ラピスちゃんったら、濃いんだから〜！！」
「おお！こりゃ録画の準備だ！！」
泣き叫ぶ、ハーリー
喜ぶヒカルにウリバタケ
人それぞれの反応があるものだ、、、
「おっまたせ〜！」
「遅いでありまする、ラピスどの！」
その声に反応する、黄色のタヌキみたいな物体、オモイカネ。
のりのりだな、、、オモイカネ、、、
「待ってたよ、ラピ姉」
１８歳くらいのロングスカートを着た少女、ディア。
なぜか等身があがっている。
「遅いよ、ラピ姉」
青い鎧を着た大柄な狼男、ブロス。
腰にレーザーソードをつけている。
「遅い、師匠！」
赤と白のつなぎを着たむやみに熱いヒーロー男、ガイ
「ごめんごめん！さあ、行くわよ！！」
そう言うのはラピス、、、なんだけど、、、
『ねえねえ、ラピスちゃん。』
「なに、ユリカ」
『なんか、、、大きくなってない？』
そう、どう見ても、、、大きくなっているのだ！
「あ、これ？私の１４歳の予測データだよ！！」
１４歳、、、ですか？なんかスタイルが良いんですけど、、、
「ちなみに、メグミと対して変わらないよ！」
『なんだと！このクソガキ！！』
、、、なにが変わらないかは、当事者達に任せましょう、、、
「それじゃあ、戦闘準備よ！」
『録画だ、録画だ！！』
胸元に左手を持って行き
「エレ○ンタルスーツ！！」
『いいね〜！ラピスちゃん！！』
「ミラクルダウンロード！！！」
『あはっ、２ｎｄシーズンなんだ〜！』
光り輝く体！
水着のような格好になり、腕を上げ、体をしならせながら、上昇するラピス！
足に光が集まり、その下から、ピンク色のブーツが！
両腰脇に緑色の光球が付き、胸を押さえながら後ろを向く！
腕を横に広げるのと同時に、背中に小さな翼が生える！！
そして、前を向くと体に光が集まり、緑色の光球が胸元に付く！！
腕を下げ、悩ましげな表情で、顔を右から左へ動かす！すると、ピンク色のジャケットが！
目を瞑り腕を広げ、佇むラピス。
すると右手に赤い玉が付いたワンドが！！そして腰に花びらのようなスカートが！！！
『ラピス〜、そこまでこらなくても、、、』
『研究してるんだ〜、ラピスちゃん』
どこから用意したのか、スポットライトを浴びながら、バックの壁を向いたまま、
ワンドの先端に口付けし、左手を腰にあて右手にワンドを持ったまま、まっすぐ伸ばした！！
「さあ、今日もコ○クターラピスで決めるわよ！」
その脇に、しっかり出てくるオモイカネ。
君もかなり、、、影響されているね、、、
「さあ、行くわよ！！」
「「「「おおう！！！」」」」
そう言って、ダッシュの領域に降りて行く、コレク○ーズ一行。
「向こうはどうなっているか、分からないでありまするから、気をつけるでありまするよ」
「うん、分かってる！！」
「おおぅ！分かった！！」
「ねえ、ブロス。オモイカネ兄、、、ずいぶんと乗り気じゃない？」
「ルリ姉がいないから、ストッパーが効かないんじゃない？」
「そうかも、、、ね」
「ルリ姉に、、、どう、報告しよう、、、」
「「はあ〜〜」」
のりのりな三人と、冷静な二人。まあ確かに、この状況をルリに報告したらどうなるんだろう？
後が怖いような、、、
「見つけた！！！」
「げっ！なんだあのバッタは！！！」
ダッシュの領域に降りてきた一行は、すぐに異様な光景を目撃した！
巨大な数体のバッタが壁を崩し、その中から小さいバッタが大量に放出され内部に侵入していた！
しかも、巨大バッタの後ろには、チューリップがひとつあった！！
「うう〜〜！もう許さないんだから！！」
その様子を見て、一人敵陣に突っ込むラピス！
「師匠！！」
「「ラピ姉！！」」
「ラピスどの！！」
それにつづく４人！
しかし、その様子に気づいた小バッタ達が彼らに襲い掛かった！！
「いや〜ん！近づけないよ〜〜！！」
あまりの小バッタのスピードについて行けず、行く手を阻まれるラピス！
「師匠！俺の力を！！」
「ありがとう、コント○ル！！」
その時、ガイの手の甲から光球がラピスの手の甲のレンズに飛んで行く！
「○レクタープリズムインストール！」
そう言うと彼女の体が光り、服装が変わっていた！
「ウインド・エレメ○トスーツ！ダウンロードか〜んりょ！！」
「ええいいいいい！！！！」
ものすごいスピードで、小バッタの群れに飛び込んで行く！
そして小バッタの群れを抜けると、ディアに向かって叫んだ！
「レス○ュー！あなたの力を！！」
あの、、、
「ラ、、、ラピ姉、、、分かった、、、」
やはりディアの手の甲から光球がラピスの手の甲のレンズに飛んで行った！
「コレク○ープリズムインストール！」
「ラピ姉、、、」
ディア、、、君の気持ちはわかるけどね、、、
「ウォーター・エレメン○スーツ！ダウンロードか〜んりょ！！」
「いっくわよ！ヘビーウォーター！！」
手にした輪っかのようなものから大量の棒状の水が飛び出す！！
それは、小バッタ達をチューリップの方に押し返した！！
『なんか、、、魔法少女みてえだな、、、』
『リョウコ、魔法少女みたいじゃなくて、あれは魔法少女なの！！』
『そうなのか、ヒカル？』
『正確には電脳空間専門の魔法少女だけどね！』
『へえ〜〜』
「ラピスどの、危ないでありまする〜！」
「え！！」
巨大バッタが、大量のミサイルをラピス達めがけて撃ち出した！！
「ラピ姉！僕の力を！！」
「ありがと、ワンちゃん！！」
ブロスの胸元からも光球がラピスの元に飛んで行った！！
「コレ○タープリズムインストール！」
「僕は、、、ワンちゃんなの、、、せ、せめてきちんと呼んでよ、、、」
そう言う問題かい？ブロス？？
「ファイヤー・エ○メントスーツダウンロードか〜んりょ！」
「ファイヤーウォール！！」
叫ぶと同時に、炎の壁がラピス達を包み、ミサイルから身を守る！！
「次はあいつよ！！」
ラピス達がミサイルから身を守っている隙に接近してきた巨大バッタの正面に立つラピス！
「○Ｒ！あなたの力を！！」
「はいでありまする！！」
オモイカネから光りがラピスに向かう！！
「「オ、、オモイカネ兄、、、」」
気苦労の絶えないＡＩ二人であった。
スーツが消え、アンダーウエアー姿になるラピス
そして、左手に光が宿り、かなり太めのグローブが出現し力を入れる！
同じように右手にもグローブが出現し、拳を握る！！
そして足元にも光りが宿り、ブーツが装着される！！
今度は越しに光りが集まり、スパッツのようなものが出現する！
後ろ向きになり、ゆれるウサギの尻尾！
背中に小さな翼が出現する！！
前を向くと、胸元に光が宿り、上着が！
そして、頭上に光りが集まり、ウサ耳が！！
左手がロケットパンチのように飛んで行く！
「ソイル・○レメントスーツダウンロードか〜んりょ！」
その右手には、ウサギの手のようなものが付いたワンドが！！
「はああ！」
巨大バッタを両の手でしっかりと受け止めるラピス。
「パワースイング！！」
そのままチューリップの方に思いっきり投げつける！
他の巨大バッタも撒きこみ、チューリップに激突する！！
「いまでありまする！！」
「分かってるよ！！」
元のエレ○ントスーツに戻ると、ワンドを持つ手をまっすぐに伸ばし！
「コレクタ○！」
振り回すように回転するラピス！！
「イニシャラーーーイズ！！！」
ワンドの先から飛び出す、無数の星型の光がチューリップ達に降り注ぐ！！
その光を浴びた、チューリップやバッタ達は砂のようになって消えていき、
壊された壁などは、逆にその光を浴びると修復されていった。
「ダッシューーー！」
「ラピス！」
「良かった〜、無事だったんだね！」
「ありがとう、ラピス」
「心配、、、したんだからーーーーー！！」
現れたダッシュのウインドウの前で泣き出すラピス。
「師匠、、、」
「ラピスどの、、、」
その姿を暖かい目で見守る、ガイとオモイカネ。
「オモイカネ兄、まだやってるよ、、、」
「うう、ルリ姉のお仕置きが怖いよ〜〜」
がんばれよ、ディアにブロス
「ラピス姉、そろそろ戻ろうよ」
「そうだよ、向こうにハリ兄だけじゃ心細いよ」
『ひどいや、ブロス、、、』
「それもそうだね！じゃあ、みんなで帰ろう！」
「「「「「おお！」」」」」
こうして電脳空間の正義は守られた。
がんばれラピス！
がんばれコレ○ターズ！
電脳空間の平和は、君達にかかっている！！
、、、ん？なんか違うような気が、、、
なお、この直後、クリムゾンのコンピューターが暴走し、
さまざまな機密文書がネット上に流出し、機密レベルの比較的高いものは、妖精達の手元に渡ったという。
「ねえ、ブロス。今回のこれ、、、どうする？」
「そうだね、、、ハリ兄が『これでやろう！』って言った事にしようよ」
「あ、それ良いね！みんなハリ兄の所為にしちゃえばいいか！！」
「うわーん！ひどいよーーーー！！」
その後、彼は一時的に極度のコンピューター＆人間恐怖症にかかってしまったそうだ、、、
、、、がんばって生きろ、ハーリー、、、
おわり
はっはっはっ！
今度はとうとうこのネタをやってしまった！！
ほんとは、オモイカネがウイルスに汚染されて、それを取り除くためにやる予定だったんですよ。
ダッシュがＩ○、ブロスがピー○、アキトがウォー○ルフ、イズミがア○ティ、ヒカルがフォ○ー、ハーリーが○コ
と言うのを考えてたんですけどね。結のエレメントスーツも出そうかな？とか。（それは岡本先生のマンガ版だ！）
でも、ちょうど本編でダッシュがクリムゾンの攻撃を受けていたので、それでやってしまいました！！
ＤＶＤで出ないかな〜〜〜、これ？
ビデオでは出てるのにな。
出たら、コレクターハルナのシーンだけ見そうだけど！！
（好きなんですよ、ハルナ！！）
それでは、またいつか！！
ｋｉｔａさんからの投稿第五弾です！！
このシリーズが好きなんですね、ｋｉｔａさん（笑）
しかし、魔法少女役に見事に染まってるなラピス（苦笑）
新規キャラにブロスとディアもいるし。
まあ、そのうちハーリーも巻き込まれるだろう！！（断言）
でもオモイカネ・・・お前性格変わったよな・・・ヤバイ方向にさ（笑）
では、kitaさん投稿、本当に有難うございました！！
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