「畜生!なんで、、、なんでなんだよ〜!」

ここはナデシコ食堂。

「なぜ、、、なんだ、、、」

ちょうど今は客のいない時間帯

「そりゃ、、あいつらとは実力差があるのは分かっているさ!」

そこの片隅で愚痴をこぼす男が一人。

「まだ、ろくに自分の機体を使いこなせてないけどよ、、、」

普段は、医務室に入る男。

『ガイ……』

そう、ダイゴウジ・ガイ(魂の名前)だった。

そして扉から、ウインドウを半分だけだして彼の様子を見ている、彼の大親友『オモイカネ』

「ちっくしょう〜!ブロスの野郎、俺と合体するのが『変人とはイヤ!』だと!!」

どうやら、戦闘中にブロスに合体を断られたのが堪えているようだ。

『うう(涙)ガイ………』

どうでも良いけど、オモイカネ、、、それって『巨人の○』のお姉さんの真似かい?

『そうだ、あの人に頼めば、、、』

聞いてないね、、、君は、、、

 

 

 

弟子と師匠

 

 

 

「で、オモイカネ。俺に教えてくれるっていう人は、ここにいるんだな?」

バーチャル・ルームの前で話(?)をするガイとオモイカネ。

『うん、中で待っているよ!』

「そうか、、、でも俺の機体の必殺技を教えてくれる人なんて、良くいたな?」

『それについては、バッチリだよ!あの人なら間違い無く、ガイの力になってくれるよ!!』

どうやら、オモイカネがガイに先生を紹介したようだ。

「おっしゃ!それじゃあ、やってみるか!!サンキュウ、オモイカネ!」

『厳しい修行になるだろうけど、がんばっってね!』

「おお!」

そう、意気込んで、ドアを開けるガイ。

その中にいたのは、、、

「遅い!」

無い胸

を偉そうにそらし、腰に手を当て仁王立ちしている、小さな少女の影がひとつ。

「へっ、、、こいつか、、、?」

『うん』

「、、、大丈夫、、、なのか?」

『、、、がんばって、ガイ、、、』

ちょっと不安になってくる、ガイとオモイカネ。

「こら!人の話は聞けーーー!!」

 

 

ピココン!!

 

 

 

ゴキュ!

 

 

 

「ぐあっ!」

自分の体ほどある巨大なピコピコハンマーでガイをたたく一人のオタク。

その柄には『重力衝撃波発生とんかち by 訳サブ』と書かれていた。

「くっ、いってえ〜」

少しの間うずくまっただけで、復活するガイ。

さすがある意味、鍛えられているだけはある。

「こ、このやろう、、、」

怒り出したガイを止める為に、目の前にウインドウを開くオモイカネ。

『ガイ、、、僕もガイの為にがんばるからね!』

「お、おう?俺のため??」

『うん、ガイの為にこれを作っているんだ!』

そういってガイの前に1枚のウインドウを展開するオモイカネ。

そこに映る完成予想図を見ると、

「おお!こ、これを俺に!!」

『うん、だから、、、』

「わかった!お互いにがんばろうぜ!!」

『おお!』

どうやらやる気が起こったようだ。

でも、何を作ろうとしているんだい?君は

「ねえ、もう良い?」

ピコハンの柄を握り締めた、オタクが半分怒りながらつぶやいた。

、、、なんか、金色に輝き始めているんですけど、そのハンマー。

「おう!頼むぜ、ラ「師匠!」

ガイの言葉を遮り、大声で叫ぶアニメファン。

「はい?」

「私のことは『師匠』と呼びなさい!」

無い胸

を再びそらして言う、マニア。

「し、ししょう、、、か??」

「言わなきゃこれで、殴るよ。それに、『ゲキガンガー』ライブラリを封鎖しちゃうから!」

「済みませんでした!師匠と呼ばせてください!」

「うん、宜しい!じゃあ、あなたの事は『バカ弟子』って呼ぶから!!」

「な!」

「良いよ〜、断るんなら部屋のテープ、ぜ〜んぶ捨てちゃうんだから」

「何とでも、お呼び下さい、師匠!!」

どうやら、呼び名には納得したようだ。

でも、、、プライドよりも趣味を取るのね、、、ガイは、、、

「うん、うん!それじゃ始めるから、ここに座って、これを被って!それと、もう練習用のターゲットは中に入っているからね」

「おう、分かった」

指示された通り、椅子に座り、H・M・Dをつけるガイ。

その椅子は、以前アキトがオモイカネ内部にダイブした時の物だった。

「それじゃあ、、、」

自分もH・M・Dを被り、IFS端末に手を置くと、

「バーチャル・イン!」

その掛け声の元、仮想空間へとダイブしていった。

『ガイ、がんばってね。あっ。僕もそろそろ行かないと』

そう言って消えるオモイカネ。

その場には、ガイとその師匠と、なぜか部屋の奥の床に転がっている幸薄い少年が残されていた。

 

 

 

 

そして2時間後、バーチャルルームから出てくるガイと少女。

「ありがとうございます、師匠!」

「あとは、、、シュミュレーターで練習よ!!」

「はい、師匠!!」

「行くぞ!バカ弟子!!」

「はい!!」

「ひ、、、ひどいよ、、、ラピス、、、ガイさんも、、、」

妙に高いテンションのままの二人と、なぜか精神的にボロボロになっている幸薄な少年。

「なに寝てんの、ハーリー。ほら行くよ!」

そのボロボロハーリーに追い討ちをかけるように、彼の襟首をつかむラピス。

「行くって、、、どこに?」

不幸な気配を感じつつも問いただすが、、、

「決まってるじゃん、シュミュレータールームだよ!」

答えは予想通り不幸だった。

「もう、あんなのはいやだーーー!!!」

泣き叫ぶハーリー。バーチャルルームでは一体どう言う目にあったのだろうか。

「うるさいなもう、オモイカネ連れてって!」

「ワカッタ」

ガシャ!ガシャ!ガシャ!

ガブッ!

その時どこからか現れた黒いボディのロボットがハーリーを咥えた。

「おおっ!それか!!」

「ウン、コレデがいト、イッショニ イツデモ イラレルヨ」

そう、先ほどオモイカネがガイに見せていた図面のひとつの『オモイカネクラス用汎用型移動端末』

その姿はラピスのライブラリを参考に、オモイカネが自己設計した全高1.5mほどの肉食恐竜の形をしたものだった!

でも、、、咥えたハーリーを放すのはいいけど、、、彼、、、血がたくさん出ているぞ。

「なんで、、、ぼく、、、ばっかり、、、」

運命だ、諦めろ。

「アレモ モウ デキテルヨ」

「本当か!おっしゃ、気合入れて行くぜ!おいハーリー、シュミュレータールームに行くぞ!!」

そう言うと、ハーリーの襟首をつかんで引きずって行くガイ

「こら、待ちなさいよ、バカ弟子!」

「急いでくださいよ、師匠!」

「もう、行くよオモイカネ」

「ワカッタ」

それから数日間、シュミュレータールームからは、少年の悲鳴が響いていたそうだ。

 

 

 

 

数週間後、地球大気圏内

『くっ、北斗―――!!』

『ぬおおおおーーー!アキトーーー!!!』

何時もながらに、次元の違う常識外れな、機動戦を行っている黒と赤の機体。

しかも今回は、赤い方はお供もいっぱい連れてきていた。

優華部隊の方々と、チューリップを1つ。

それを迎え撃つのは、ナデシコ1隻と、エステが7機。

アキトは北斗とデート中なので彼らだけでこの部隊を相手にしなくてはならなくなっていた。

「チューリップから、戦艦5出現!」

「また出たの〜〜!!」

ルリの報告にうんざりした口調で答えるユリカ。

もう、すでに2時間近く叩いては出てくるという状況が続いていた。

「かんちょう〜、どうすんの?」

ミナトの質問にユリカは半分キレかけながら命令を下した。

「もう!チューリップに向けてグラビティブラスト、発射!!」

「無理です、チャージ終っていません」

「ええ〜〜!そんな〜〜!!」

無慈悲なルリの言葉に、悲鳴を上げるユリカ。

「ふっふっふ、やる時が来たみたい!」

その中で、なにやら怪しい笑みを浮かべる、薄桃色の髪の少女。

「バカ弟子!今こそ成果を見せる時だよ!!」

シートの上に立ち上がり、ビシッ!とメインスクリーンを指差すラピス。

なんだかとてもうれしそうである。

「分かりました師匠!!」

その言葉に反応してラピスの指の先に浮かぶ、ガイのウインドウ。

「いっくぞ!オモイカネーーー!!!」

「オオオオオーーー!」

格納庫内に置いてあった、ブースターユニットに合体しガイのエステ目指して飛び出して行くオモイカネ。

「いっけ〜〜〜!」

コンソールに右足を乗せて拳を振り上げるラピス。

まわりの人はさすがに引いてしまっている。

 

「また、変なもの見たんですね、、、」

 

そして空中で合体すると、すぐさまフルバーストをガイは発動させた!

「いくぜ、オモイカネ!」

「ウン、ガンバロウがい」

「修行のことを忘れないでね!」

「もちろんです師匠!」

ブースターの出力も使い、ものすごい勢いでチューリップに向かって行くガイ。

敵の艦砲射撃を板○サーカスばりの動きで交わして近づいていく!

「無心だ、、、心を落ち着かせるんだ、、、」

「ガンバッテ、がい」

拳にやどる黒い光全てを飲み込むような光。

マイクロブラックホールを発生させた!

 

 

「す、すごい、、、」

「ヤマダさんって、結構すごいんだ〜」

「そんな!彼にはできないはずです!!」

その光景を見て驚く、ミナト、ユリカ、ルリ。

特にルリはガイがブラックホールを発生させたことに衝撃を受けていた。

 

 

「いっけ〜〜!バカ弟子!!」

「おおう!!」

「オオ!!」

 

「ガァイ!」

 

敵艦をその拳で、破壊し

 

「ハァイパァー!」

 

チューリップのフィールドを破り

 

「ナックルーー!」

 

黒い光が炸裂する!

 

 

 

ドカッーーン!

 

 

「やったぜ、、、オモイカネ」

「ヨクヤッタネ、がい」

オモイカネによるブースターのコントロールで爆発から逃れたガイ達。

敵も、ナデシコがフリーになったのを見て、引き上げて行った。

「良くやった、バカ弟子!」

無い胸

をそらし、腰に手を当て偉そうにいうラピス。

「ありがとうございます!師匠!!」

「らぴすアリガトウ」

「これからも精進するんだよ!」

「はい師匠!!」

「にゃははははははははは!」

ブリッチに少女の笑いが響きわたっていた。

 

 

 

その後、艦内でガイとオモイカネ(移動端末バージョン)とラピスにダッシュが一緒に、

鑑賞会を開いているのが幾度も目撃されていた

 

 

 

 

ある保護者の嘆き

 

「は〜〜、ラピスの教育方法、、、間違えたかな?」

「元凶は、彼ですので、どうぞお好きなように」

「わーーーん!なんで僕が!!」

『僕とラピスにアニメを薦めたのはハーリーじゃないか』

「さ、アキトさん。煮るなり、焼くなり、切り刻むなり、シュレッダーにかけるなり、ご自由にどうぞ」

「たーすーけーてー!だーれーかー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追記  オタク少女による特訓風景

 

「くっ!まだまだ!!」

「どうした、バカ弟子!!こんなのも倒せないの!!!さっき言ったでしょ!!!!」

「やーめーてーよーー!!」

ここは仮想空間の中。そして今、この中にいるのは赤いハチマキを巻いたガイ、

先端に赤い球体がついたワンドを手に持つ、背中に羽の生えたピンク色の上着、裾の広がったスカートを着た少女

そして、、、泣き叫ぶ、地球侵略に来たキョアック星人の王子、アカラ。

「おのれ、、、アカラめ!!俺は負けない!!!」

「そうだ、バカ弟子!」

「勘弁してーーー!!」

アカラの喚く声が聞こえていないように振る舞う二人。

そして、気合を入れなおし、少女に言われた事を思い出すガイ。

「そうだ、、、心を落ち着けて、、、」

「そう、心を落ち着かせて!『明鏡止水』の心だよ!!」

「お願いです!!助けてください!!!」

「そう、、、無心だ、、、心を、、、落ち着かせるんだ、、、」

その時、ガイの体が金色に輝き出した!

「今だよ!!」

「おおっ!!」

右の拳を握り締め、エネルギーを集中させるガイ。

すると、ナックルガードに黒い、、、全てのものを飲み込む光、、、そう、ブラックホールが発生した!

「いっけえええーーー!バカ弟子!!」

右手を前に出し、

 

「はああああーーーーー!」

 

衝撃波を纏い、雄叫びをあげながら突撃するガイ。

 

 

「なんで僕ばっかりーーーー!」

 

 

「だって、それが役目だもん!」

 

 

ドッカーーーン!!

 

 

 

ガイの技を受け、吹っ飛ぶアカラ。

見事に、星となって消えていった。

 

 

 

「で、出来た!これが、、、本当の力か!!!」

「そうだよ!今の心を忘れないこと!!」

豊かな胸!!

をそらして言う少女。

「はい、師匠!!ありがとうございます!!!」

「うむうむ!」

地面に頭をつけてお礼を言うガイ。

豊かな胸

をそらして、腰に手を当て満足そうにうなずくマニア。

「あとは、シュミュレーターで練習よ!!」

「はい、師匠!!」

「行くぞ!バカ弟子!!」

「はい!!」

妙に高いテンションのまま、仮想空間から消えていく二人。

「ぼ、、、ぼく、、を、、、わすれ、、、ないで、、、」ガクッ

あわれ幸薄少年は、しかばねとなった。

 

「まだ、、、生きて、、、ます、、、」

あら、そうなの?

 

 

おわり

 


ふう〜、やっとできた!

どうもkitaです。

ラピスのオタクシリーズ第2弾!

今回は、ガイとのお話です!

いくつかのアニメ作品が出てきていますけど、全部分かりましたか?

ガイの機体に合体したブースターですが、これは高出力姿勢制御用スラスターを搭載し、

オモイカネ移動端末(外見はジ○クではなく、シャ○ーです)が乗ることにより直接制御が可能となっています。

そのため、フルバースト後の各エステの弱点である、動けないという状態でも

ブースター側でナデシコまで帰還することが可能です。(ガイアと違い、武装は一切無し、変形もしないです)

そして、オモイカネ移動端末ですけど、これはオー○ノイドそのものです!(○ャドーの方ですけど)

また、勝手に新しいメカまで出してしまいまして、Benさんすいませんでした!

それでは、またの機会に!!

「ちょっとまった!」

あれ、何ですかラピスさん?

「なに、あの

無い胸

ってのは!!」

いや、、あれはね、、、(冷汗)

「あれは、、、なに!」

なにか、インパクトをつけようと思って。

「ふ〜ん、そうなんだ〜、ふ〜ん」

ラ、ラピスさん!その手に持っている、金色に輝くものは何ですか!!!

「ひ・か・り・に・な・れーーーー!!」

 

ぐわーーーーー!

 

「ふん、成敗完了!あ、最後まで読んでくれて、みんなありがとうね!!」

 

 

 

ま、、、まだ、、、死ね、、、ない、、、

 

 

 

 

管理人の感想

 

kitaさんからの投稿第三弾です!!

ガイ・・・ラピスに師事してたのか(笑)

それとオモイカネ、お前その移動端末誰に作ってもらったんだ?

いや、何となくそんな事をする人は解るけどさ。

・・・あ、今は該当者が二名に増えてるのか(苦笑)

でも結局はハーリーがああなる訳ね(笑)

まあ、何時かいい事あるさ、多分ね・・・

今はラピスのオモチャとして頑張ってくれい!!

 

では、kitaさん投稿、本当に有難うございました!!

 

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後、掲示板になら感想を書き易い、と言う方もおられるので。

この掲示板に出来れば感想を書き込んで下さいね!!

 

 

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