機動戦艦ナデシコifストーリー
〜黒き牙を継ぎし者〜
NAMAE〜後編
「さて、注文も済んだ事だしそろそろ本題の接待に入りましょうかね?エリナさん」
俺は氷だけになったグラスを弄びながらエリナさんを軽く見据える。
「ええ、いいわよ。と言っても最初に会った時に言ったとうり、目的は貴方のスカウトなのよ。他には特に何もないわよ」
ふ〜ん・・・。
「だとしたら大袈裟過ぎますね。ガードを連れてたり会長秘書直々ってのは幾らなんでも割に合わない」
「確かにこれは会長秘書の仕事じゃないけどね。元々は別の人間が貴方とコンタクトするはずだったのよ。
でも今はちょっと忙しくって、それで私にお鉢が回って来た、って訳。それだけよ」
「断った場合無理矢理って言ってましたけど、何でそこまでして俺を連れて帰らなきゃいけないんスか?」
「・・・・・・・あなたは自分の価値を知っててそー言う事を言うわけ?」
「俺の価値?」
「は〜・・・。貴方、火星で何してた?」
「何って・・・・大学を中退して、その後はこっち来るまでラーメン屋で働いてただけですけど・・・・・」
他には軍にハッキングしてたりもしてたけどそれは関係ないよな・・・・・。
「貴方ね〜・・・」
ため息混じりに呟きながらエリナさんが、身に付けているやや大きめの腕時計のような物を操作する。
すると俺の経歴が表示されたウィンドウが浮かび上がる。
・・・・・コミュニケみたいだな・・・・あれ。
その経歴をエリナさんが朗読していく。
「・・・・・・・テンカワ・アキト。若干15歳にして火星大学にトップクラスの成績で入学。
その後僅か一年と半年で大学の全過程を終了、自主退学。なお、その間に発表したナノマシンについての論文で博士号を
取得。卒業後も数々の大企業や軍からのスカウトを受けるがすべて拒否。備考としてテンカワ・アキトの誘拐を謀った二社の大企業の本社が原
因不明の火災、爆発で文字どうり消滅。また二桁に近い企業の悪事の摘発、などとゆームッチャクチャな事を火星でしてるのは何なの?」
「火星時代の青春・・・・・かな?」
そ〜いやそんなも事やったな〜。
「その後起こった第一次火星会戦で火星脱出を確認できなかった為死亡と断定」
「ふ〜ん・・・・・・っておいっ!!ちょっと待てーーいっ!!!」
さらっと言う事かいっ!!
「お約束のリアクションありがと♪」
「いえいえど〜いたしまして・・・・・ってそーじゃなくてー!!なんで勝手に殺されてんですか!?」
「まあー、俗に言う世の不条理ってヤツよ」
「・・・ギャフン」
「納得できないのも無理ないかもしれないけどね。でもこっちとしてもそー判断せざるを得なかったのよ。
そもそも貴方、絶滅したユートピアコロニーからどうやって地球に来たの?」
「うっ、そ、それはですね、え〜と〜・・・・・」
本当の事言う訳にもいかないし・・・・どーすっかな?
「おらおら、きりきり白状せんかい」
エリナさん、アンタ何処の人?
「あ〜〜・・・・・あっ、思い付いた、っじゃなくて思い出した」
「ホントウ!?」
「確か狸みたいな自称猫型ロボットが腹の四次元ポケットから出したピンク色のドアを通って・・・・・・」
「アホかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
ブンッ
ボゴォォォォォォォ
「あぶろばっ?!!!」
「まったく、すぐそーやって誤魔化すんだがら」
ははは・・・・・・だからって植木鉢投げるか、普通?
「ま、まあ覚えてない、って事にしといて下さい」
「ま、いいわ。そーいう事にしといて上げる。ただし、今は・・・ね」
「はは・・・どーも」
喰えない人だね、いやまったく。
「で、俺をネルガルに入れてやらしたい事はなんですか?」
「ふふ・・・それはね・・・・・」
「御待たせしました。クリームシチューとワンタンスープをお持ちしました」
といきなりメイドさん、ではなく可愛らしいウェイトレスさんが料理を運んで来た。
茶色の髪のショートカットでくりくりした大きい瞳をしたまだあどけない小柄な少女である。
・・・・なんか日野森さんに似てるような・・・・と思ったら案の定ネームプレートには日野森と記されている。
妹だろうな・・・・でも性格は全然違うみたいだけど・・・・。
「はい、どーぞです」
「あ、ども」
「ありがと、美奈ちゃん」
「どーいたしましてです、御ゆっくりどーぞです」
美奈と呼ばれたウェイトレスさんはペコッ、と一礼すると、
ジィィィー
と俺を見つめる。
ジィィィ〜
こっちもつい見つめ返してしまう。
ジジジィィィ〜
・・・・・う〜む、何か言って欲しい・・・。
「え〜と・・・俺に何か?」
「え?あ、す、すみません!葵さんがエリナさんが彼氏を連れて来た、って言ってたのでつい・・・・」
あ、それでか、納得。
「ちょっ、ち、違うわよ美奈ちゃん、勘違いしないで!!あ〜も〜葵のヤツゥ〜!」
「はっはっは、愉快、愉快」
「ちょっと!!笑ってないでアンタも何か言いなさいよっ!!」
「照れてるエリっちがとってもぷりち―♪」
「死んでなさいっ!!」
「のおおおっ?!!」
フォーク乱れ投げっ!?
「・・・・よくかわしたわね」
「鍛えてますから・・・・」
いろんな芸を持ってる人だ・・・・。
「すっごいですぅ〜」
「・・・・・・・ウェイトレスさん。向こうで涼子さんが手招きしてますよ」
もちろん嘘である。
「はわわぁ〜。で、では御ゆっくりどーぞですぅ〜」
そう言って頭を下げると美奈ちゃんはパタパタと向こうに駆けて行った。
「・・・ま、とりあえずスープを頂きましょ」
「そ、そうっスね・・・・」
ズズズ・・・・・
ぐはっ、美味すぎる。
ズズズズズ〜
十秒で飲み干す。気分は一気飲みだ。
・・・足りんっ!!
俺の目にスープを美味しそうに食べているエリナさんが映る。よし、あれを追加オーダーしよう。
「あーおいし♪あ、それでネルガルはあなたにね・・・・」
・・・・・いきなり話に戻らないで欲しい。
「と、やっぱりその前に全部食べちゃいましょうか」
「へっ?」
「御待たせしましたガオ♪ご注文の品をお持ちしましたガオ♪」
ガオ?
「あ、どーも・・・・っておおおおおっ?!!!」
ラ、ライオンがなぜ料理を!?ってゆーか喋ってる?!
料理を運んできたライオン(?)は馴れた手つきで料理を並べていく。
「エ、エリナさん!このファミレスではライオンを飼ってるんスか?!」
しかも放し飼い!?
「何バカな事言ってるのよ。人間に決まってるじゃない。ねえ、つかさちゃん」
「初めましてガオ。榎本つかさガオ」
ライオンの口からいかにも元気ハツラツといった感じの女の子が顔を出す。
そ、そりゃそうだよな、うん。
しかしよーく考えたらこーやってキチンと挨拶し合えたのはこの子がだけじゃないのか?
「あ、ども。テンカワアキトっス」
「知ってるガオ。エリナさんの彼氏なんでしょ」
またそのネタか・・・・。
「・・・つかさちゃん、言っとくけど違うわよ」
う〜む・・・エリナさんの顔が引き攣ってる・・・ヤバイかも・・・・。
「え、でもエリナさんの事をアキト君は『エリっち』って呼んでるんでしょ?皆言ってるガオ」
ブチンッ
な、何かが切れた・・・。
「え、え〜と・・・・ごっ、御ゆっくりどうぞガオ!失礼しますガオ!!」
つかさちゃんはそう言ってとっとと厨房の方に行ってしまった。
ズ、ズリ〜・・・。逃げやがった。
「テンカワ君・・・・・」
「はっ、はひぃ!?」
す、凄く怖い・・・・・。
エリナさんは淡々とスカートの裾を捲って銃を取り出し俺の額に狙いを付けた。
っておいっ!!
「あ、あのエリナさん、落ち着いて・・・・」
頬が引き攣っていくのが自分でも解かる。
「死になさい」
「うーん、このシャーベット最高♪凄くおいしい。ありがと、テンカワ君」
「いいえ、どーいたしまして」
貢いだ―――ではなく、譲って上げた俺のデザートを口に運びながらのエリナさんの言葉に適当に返事しながら
さっき運ばれてきたコーヒーを一気に飲みほし、中断していた壁にめり込んだ銃弾をナイフで取り出すという作業を再開する。
残り十発か・・・・はあ、気が重いぞ。
ってゆーか店ん中でべレッタ乱射するか普通?そして何故俺がそれを掘り起こさねばならんのだ?
「その作業、しばらくかかりそう?」
「・・・・・休憩時間を入れないならあと三十分くらいかな?・・・・手伝ってくれたらもう少し早く終わるんですけど」
「あそ、じゃ休憩なしで頑張ってね♪」
そう言ってエリナさんは席を立って店の奥の方に行ってしまう。
そして俺はそのあまりの鬼っぷりに目頭が熱くなるのであった。
・
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と、それでも頑張って俺が全ての弾丸をちょうど取り終えた時、エリナさんが戻って来た。
ただ、一人ではなかった。後ろに男を一人引き連れて来たのだ。
男は最初にエリナさんに会った時にいた男達と同じようにスーツ姿である。ただ、色は黒ではなく白である。
ヒョロっとした体型で長髪。何が可笑しいのか微笑している。いや、別に何が可笑しいって訳ではなく、こーいう奴なのだろう。
なんとなく『ロン毛の軟派ヤロー』って感じだな。
『ロン毛』は無遠慮に俺の前のソファーに腰掛けると手でエリナさんに隣りに座るように合図する。
だがエリナさんはそれを無視して俺の隣りに腰掛ける。・・・なぜ?
「ねぇ、ちょっち詰めて・・・はい、ありがと」
詰めたと言うよりエリナさんが強引に割り込んでくる。
「・・・・これは一体どーいう展開なんでしょうか?」
取り合えず素直な疑問を口にしてみる。だが返事を返したのはエリナさんではなく正面の『ロン毛』であった。
「テンカワ君、その疑問は僕に答えさしてくれないかな?」
「・・・ってゆーかあんた誰?」
「あれ?エリナ君から聞いてないのかい?ふっふっふ・・・・ならば先に自己紹介ををしておいた方が良いようだね!!」
『ロン毛』はいきなり声の音量を上げると同時に、ソファーの上に立ち上がりテーブルに片足を乗せる。
「僕こそはエリナ君の上司にしてネルガルの現会長、アカツキ・ナガレさっ!!よろしくっ!!」
歯を『キラン』と輝かせ俺に向かって右手を差し出してくる。
・・・変人?誇大妄想狂?・・・・両方だな。しかも末期。
・・・処理しておこう。
とりあえずポケットからナイフを取り出し、それを変人―――もといアカツキの額めがけて投げつける。
「なんとぉっ?!」
アカツキは首を限界以上に曲げ放たれたナイフを避ける。ナイフはアカツキの髪を僅かに掠って壁に突き刺さった。
・・・あれを避けるとは・・・・結構やるな〜。
俺がンな事を考えていると、差し出されたままの右手の甲に見知ったタトゥーがある事に気付く。
コネクタ?それもパイロット用のヤツじゃねーか。それなら先程の身のこなしは納得できるが・・・・。
「なあ、アカツキ。一つ質問していいか?」
「テッ、テンカワ君・・・。人にナイフを投げつけといてやけに普通だね・・・」
「当たってねーんだから別に良いだろ。それに・・・」
隣りで―――いつ注文したのかは謎―――美味しそうなチョコパフェを口に運ぶエリナさんを見つめる。
アカツキもつられてエリナさんに視線を移す。
「???」
エリナさんは俺達の視線に気付いて手を止めるが何故見られているか分からないのだろう、
口元にチョコクリームを付けたままキョロキョロと俺とアカツキを交互に見つめる。
「・・・・・・・・多分、慣れてると思うンだが」
「・・・・・・・・まあね」
「な、何よー?何を二人で納得し合ってるのよー?!」
「で?テンカワ君。質問って何だい?」
アカツキは頬を膨らませながら文句を言うエリナさんを無視して言葉を促す。
慣れてるのが分かるな。うん。
「なあアカツキ、お前ネルガルの会長なんだろ?何でパイロットなんかやってんだ?」
右手のコネクタを指さしながら尋ねる。
「はっはっは、何となく・・・ね。趣味だよ、ほとんど」
パタパタと右手を振りながら答える。
こいつもしかして・・・・。いや、絶対そうだ。
「・・・・・・エリナさん。こいつ馬鹿ですよ」
指さして言ってやる。
「ええ、そうよ」
エリナさん、即肯定。
「ばっ・・・馬鹿とは少し言い過ぎじゃないかな〜。せめて『お茶目さん』とか・・・」
そー言えば『お茶目』ってなんだろう?
俺の中で疑問が一つ増えた。
「でもま、そういうヤツは嫌いじゃないぜ、俺は。そー言うのってかっこいいじゃん?何となく」
「そのとうり!!いや〜テンカワ君は話が分かるね〜」
「俺も男の子だからね。で?お馬鹿な会長は俺に何の用なんだ?」
「・・・・さらっとキツイね。・・・・実は君にウチの諜報部で働いて欲しいんだよね〜。
ウチの諜報部って総合能力は高いんだけどズバ抜けた人材が少ないだよ」
「ふ〜ん・・・断る」
めんどくせ〜や。
「はは、やっぱりね。君の評判からダメだとは思っていたよ」
なら聞くなって感じである。
「ちょっと、何諦めてるのよ」
エリナさんが冷ややかな視線をアカツキに向ける。
「いやいやエリナ君、本題はここからだよ。テンカワ君。実は君に保護して貰いたい子がいるんだよ。別に諜報部に入らなくていいから」
保護?
ってつまり・・・
「・・・・俺にべビーシッターをやれってか?」
「それはその後の展開として、まずは救出だね」
「ちょ、ちょっと会長?!」
エリナさんがいきなり声を上げる。
だがアカツキはそれを無視して俺を見据える。
「無視するなっ!!」
ボガァ!!!
「ぐるぼっ?!」
そして顎にエリナさんに左アッパーの洗礼を受け吹っ飛ぶ。
天井に激突して落ちてきたアカツキは痙攣しているのだが・・・・取り合えず無視!!
・・・・・う〜む、何が言いたいんだ?コイツ。
テーブルの上で魂の出かかっているアカツキを向かいソファーに蹴り落としながら考える。
はっきし言って・・・ちょっち気になる。
・・・・でも待てよ。この先を聞いたら俺は後戻りできない様な気がするぞ。
俺が悩んでいるといつの間に復活したのか?という疑問を無視してアカツキがマジな顔で再び口を開く。
うわ、ちょっと待て!心の準備が・・・
「先に言っておくけど・・・その子は君じゃないと救出できない。そして、今すぐにでも助けないとその子の命に関わると言ってもいいよ」
・・・・マジっすか?マジです。(心のツッコミ)
「会長!ラピスなら安全な所に移すから大丈夫だって・・・?!」
「護送の途中で襲撃されて連れ戻されたと報告があった。二、三日中にはクリムゾンの研究所に移されると思う。
そうなったら手が出せない事くらい分かるだろ?」
「そっ、そんな・・・!」
エリナさんが悲痛な声を上げる。
えらいこっちゃ〜、どないしょ〜?
・・・って俺ってばほとんど話の内容聞いちゃってるっ?!
ガ〜ン・・・。後戻り不可能。
ところでクリムゾンって聞いた事ないかい?
自分に問い掛けてみる。
う〜ん、う〜ん・・・・・・・ってクリムゾンって草壁とつるんでるっていう例の企業じゃん!!
俺的にダブルショックで『グハッ!!』ってなもんである。
思わずテーブルに頭を叩きつけるちょっち壊れかけの俺。
どうするどうする〜????
・
・
・
・・・・・ってやるしかないよな、やっぱ。はぁ・・・。
脳裏に浮かぶ自分の師の口癖を思い出しながら溜息を吐く。
「テンカワ君・・・。頼めるかい?」
「テンカワ君、お願い」
アカツキとエリナさんが真剣な瞳で俺を見る。
俺は・・・
「『迷うくらいならさっさとやれ』ってね・・・・。任せてくれ」
そう言って自分の胸をドンと叩く。
「そうかい。では本社で必要なモノを準備してすぐに向かって欲しい」
嬉々とした声でそう言うとアカツキは立ち上がって出入り口の方に向かって歩き出す。
エリナさんと俺も続いて立ち上がる。
さて・・・と。相手はクリムゾンだ。思いっきり暴れてやるか。
体が戦闘に対して興奮していくのを感じながらアカツキに着いて行く。
グイッ
「?」
何やら服が引っ張られたので振り向くと、遠慮がちに服をつまんで上目遣いで俺を見ているエリナさんと目が合う。
うっ・・・ちょっち可愛い・・・。
不覚にもドキッとしてしまう俺。
エリナさんはそんな俺の胸中を知ってか知らずか目を潤ませながら俺を見つめている。
「な、なにか?・・・」
エリナさんは何かを言おうかどうか迷っている様だったが突然両手で俺の頬を撫でる様に挟んだ。
おお!!
「しっ、死んだりしたら承知しないわよ。ちゃんと帰って来なさい。いいわね?」
頬を赤らめながらやや強い口調でしどろもどろと呟く。
「へ?・・・あ、え、ご、ごっつぁんです」
アホな返事をする。
って何言ってんだ俺ーー!?
「・・・ほ、ほら!急ぐわよ!」
「あ、はいはい」
うーむ・・・エリナさんも結構優しい所あるんだな・・・。
新発見である。
・
・
・
・
「見せつけてくれるね〜お二人さん。お堅いエリナ君もテンカワ君みたいなのがタイプなんだね〜」
「あ、あなたね〜!」
「はっはっは。照れない、照れない」
駐車場に出るとニヤニヤしたアカツキがエリナさんをからかい出す。
・・・急いでるんじゃなかったのか?
「天誅!!」
「びぐばぁ?!」
エリナさんのワン・ツーでこっちに吹っ飛んでくるアカツキを体をずらして避ける。
「痛たたた・・・・あ。そうだ、テンカワ君!」
アカツキが俺に何か言ってる様な気がするが俺の頭には入ってない。そんな事よりもっと重要な事がある。
駐車場の端っこまでぶっ飛ばされた筈のアカツキが平然としているのは何故だ?
凄い不思議なのだ。
「・・・・・と言う訳なんだけど何かあるかい?」
「・・・・・っへ?何が?」
「いやだから。コードネームだよ。救出時にパートナーが一人一緒になるんだけど本名で呼び合う訳にはいかないからね」
それもそうだが・・・・。
「パートナーなんか別にいらんぞ。俺一人で大丈夫だぞ」
「あのねテンカワ君。その救出場所が森の中に会ってね。一人だと探すのに時間がかかるでしょ。
だから場所を知っている者が一人付くの。分かった?」
俺がふんぞり返っているとエリナさんが呆れた声で口を挟む。
「そーいう事だよ。で、何かあるかい?」
「ああ・・・一つ・・・・な」
「へ〜。何だい?」
「(WOLF・FANG)。それが俺のコードネームだ」
続く
後書き
半年連載・・・・
ダメじゃんっ!!
もうちょっと頑張ります。
管理人の感想
琴音祐希さんからの続編の投稿です!!
お久しぶりです、琴音祐希さん!!
お待ちしていましたよ!!
急転怒涛の展開になりつつありますね〜
しかし、相変わらず・・・エリナが可愛いっす(笑)
次回にはラピスも登場しそうな予感。
さてさて、どうなるのでしょうか?
では、琴音祐希さん!! 投稿有難うございました!!
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