機動戦艦ナデシコ

 

アキトの野望

 

第1話 アイちゃんの親子丼

 

 

 

「知らない天井だ・・・・・・・」

 

読者の方が「今度はエヴァの鬼畜ものか?」と、勘違いしそうなセリフで目を覚ましたアキト。

 

「ここは・・・・いったい・・・・?俺は・・・・・ユーチャリスで・・・・・・」

 

頭を振りながら、身体を起こす。

 

「おにーちゃん、おはよー」

 

いきなり、視界いっぱいに少女の顔が広がる。

 

「・・・・・・・・・うにょ?」

 

驚きのあまり硬直して、意味不明なセリフを口走るアキト。

 

そのうち『うぐぅ』とか『あう〜』とかも言い出すのかもしれない。(やっぱり名雪が最高だね♪ by作者)

ちなみにこのネタがわからない人は、(18禁)美少女ゲーム好きな友人に聞いてみよう。

(何?知らないって言われた?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんなこと言う人、嫌いです)

 

「おにーちゃん、どうしたの?」

 

心配そうに覗きこんでくるその顔は、アキトの記憶には・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あった。

 

まさかと思いつつ、確認しようと試みる。

 

「・・・・・・アイ・・・・・・・ちゃん?」

 

「なーに?おにーちゃん」

 

輝くばかりの笑顔で聞き返す、そのあまりの愛らしさにアキトのロリ心が激しく揺さぶられる。

 

「・・・・・・・・ア、アイ・・・・・・アア、アア・・・・・・・アイ、アイ、ア〜〜〜〜〜!!」

 

もはや、セリフはろれつが回っておらず、目は血走り、指先が震え、口元から涎まで垂らしてるその姿は、

知らない人が見たら完全にシャブ中。(<知合いから見てもそうです(笑))

 

 

『アキト!アキト!アキト、返事をして!』

 

そのまま放っておけば、放送禁止コードにひっかかるような(それ以前に犯罪です)行為に突入していたに

違いないアキトは、すんでのところでラピスからの呼びかけに正気を取り戻した。

 

『ラピス、ラピスか?今、何所に居る・・・・・・・そもそもここは何所だ?何故アイちゃんが・・・・・』

 

ラピスに質問しながらも、アキトにはこの事態の原因がなんとなくわかっていた。

ボソンジャンプ・・・・・・・・・ラピスとの一戦(何の事かは想像におまかせします)を繰り広げている最中に、なに

やら違和感を感じた。

あれは、ジャンプフィールド内部でのプレイ(爆)であったからに違いない。

 

『アキト〜〜私の身体がちっちゃくなっちゃてるよ〜〜。それにここは、昔居た研究ラボにそっくりだし〜〜(泣)』

 

『そうか、やはりな。ここにアイちゃんが居るということは、たぶんボソンジャンプで過去へ飛んだんだ』

 

意外と、冷静に事態を把握しているアキト。

 

『・・・・・・・・・・・・・・・アキト・・・・・・・・・アイって誰・・・・・・・?』

 

ラピスが、北極の氷よりも冷たい口調で聞いてくる。

しまった、と、アキトは自らの失言に舌打ちするが、即座に言い訳を開始する。

 

『火星駐留軍のPR用のマスコットキャラクターだ。正式名称は、ア・イ・キャラット。

 メイド服を着て、猫耳の帽子をかぶり、巨大な鈴を髪飾りにした女の子で、M78星雲から地球へアイドルに

 なる為にやって来て、普段は駐留軍直営のゲームショップに住み込みで働いているっていう設定なんだ。

 妹のスシ子やライバルの豚田ひかると共に火星のゲーム界の平和を守る話で、アニメ化されて深夜番組

 『パンダフル』内で放送されて爆発的なヒットになったんだ。

 だから、駐留軍の施設には、必ずと言っていいほどアイちゃんのイラストが書いてあって、それを見たおかげ

 で、ここが過去の火星だってことがわかったのさ』

 

流れるようにすらすらと、とんでもない嘘をつくアキト。

こういう場合は絶対に沈黙してはいけないということを、アキトは過去の経験から学習していた。

 

『へえ〜、そうなんだ。面白そう、私も見てみたい』

 

すっかり信じこんでるラピス、これもアキトの調教のたまものであろう(爆)。

 

『そんなことよりも今問題なのは、どうしてボソンジャンプが起こったかだ』

 

『さあ・・・・・・?私にもわかんない。ダッシュが故障したんじゃないかな』

 

自分で命令しておいて、他人(?)に罪をなすりつけようとするラピス。

 

『そうか、しかし仮に過去へジャンプしたんだとしても、何故身体が若返っているんだ・・・・・・・・・・・・・・?

 ・・・・・・・・・・・・精神だけのボソンジャンプ・・・・・・・・と考えるべきなんだろうな、やっぱり』

 

なんてご都合主義な展開だ、と心の中で全知全能的創造神(作者)へのツッコミをいれる、命知らずな主人公、

天河アキト。

 

『ねえ、アキト、いったいどうなっちゃてるの?これからどうすればいいの?アキト、早く迎えに来て』

 

自分のやった事を棚に上げて事態の解決をアキトに委ねる、薄幸ならぬ発酵(腐りきってるって事さ(笑))

の美少女ラピスラズリ。

 

こんなふざけた連中を主人公にしてしまったことに、早くも後悔の念が湧き上がる、知的でクールでハンサム

なナイスガイの作者。(<嘘(笑))

 

 

「ねえねえ、おにーちゃん、どうしちゃったの?」

 

ラピスとの『念話』の為、突然黙りこくってしまったアキトを、アイちゃんが心配そうに見つめている。

 

「ああ、ごめんよアイちゃん何でも無いんだ。ちょっと目を開けたまま寝てただけだよ」

 

アイちゃんの呼び掛けに、とりあえずラピスとの『念話』を打ち切ったアキトが、なにげにボケをかます・・・・・・・・

 

「ええ〜、すごい、おにーちゃん目を開けたまま寝られるんだ」

 

・・・・・・・・・・・が期待していたツッコミが入らず、それどころか信じ込んでしまったアイちゃんの純真な瞳に、

思わずヒいてしまうアキト。

 

「まあまあ、アイちゃんあんまりお兄ちゃんを困らせちゃだめよ」

 

横からアイちゃんの母親が、微笑みながらアイちゃんを膝に座らせる。

年齢は20代前半であろうか、ショートカットの似合うなかなかの美人だ。

 

「・・・・・・・・・・・合格」

 

アキトが呟く。

どうやら、アイちゃんママ(仮名)はアキトの審美眼にかなったようだ。

しかし考えてみれば、前回の歴史においても彼女には会っているはずだが、ほとんどアキトの記憶には無

かった。

おそらくアイちゃんの印象があまりにも強烈すぎたのと、あの当時のアキトはあまり異性に興味が無かったため、

ほとんど母親に注意をはらってなかったからであろう。

ともかく今回の歴史においては、彼女はアキトの愛人の一人として、これからの展開に深く関わっていくことにな

る。

そう、いうなればこれは歴史の分岐点であり、今この瞬間歴史は変わり始めたのだ。

 

 

ドカァァーーーーーーンッ!!

 

 

突然の轟音。

だがアキトは見なくてもわかっていた。

それが、敵無人兵器が壁を突き破った音だということを。

 

「あぶない!」

 

とっさにアイちゃんとアイちゃんママ(仮名)を押し倒して、爆風からかばうアキト。

もちろんその際、アイちゃんママ(仮名)の秘密の部分の感触を楽しむのも忘れない。

 

「あっ、あんっ!」

 

アイちゃんママ(仮名)が悩ましい声をあげる。

 

「大丈夫ですか、奥さん?」

 

故意に触ったと疑われぬよう、即座に身体を.離して手を差し伸べるあたり、なかなかの演技派だ。

 

「・・・・・・え・・・・・は、はい・・・・・・・」

 

声をあげてしまったことに恥じらいながら、アキトの手をとり立ち上がるアイちゃんママ(仮名<しつこい!)。

 

「奥さん、危ないから向こうの壁の方に下がっててください。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・いいですか、絶対に扉の方には近づいちゃ駄目ですよ!!」

 

なにしろ扉の向こうは、敵の団体様がお待ちかねだ。

 

「・・・・・・・は・・・・・・・はい・・・・・・(ポッ)」

 

手を握り締め、真っ直ぐに瞳を見つめながら言うアキトの言葉に、なにやら頬を染めながら頷くアイちゃんママ。

 

「アイちゃん、僕は今からあいつをやっつけてくるから、ママと一緒に良い子にしてるんだよ」

 

「うんっ!おにーちゃん、がんばって!」

 

本当は抱き上げてキスしたいところだが、母親の手前、頭を撫でるだけで我慢する、人妻から幼女まで守備範囲

の広い主人公、天河アキト。

 

 

二人と別れてから車に飛び乗ったアキトは、一気に無人兵器との距離を詰める。

実を言うと、これは本来不要な行動である。

今のアキトが二人を助けようとするならば、わざわざこんな危険を冒さなくてもボソンジャンプしてしまえば良い。

”C・C”が無くても、人間の二人くらいなら簡単に連れて行くことができるのだ。

そして、この二人はアキトと同じ火星出身(ここにいる人間はほとんどそうだが)であり、ジャンプへの危険性もまず無いと考えて良い。

にも関わらず、危険を冒してまで敵を倒そうとするのは何故か?

それは、二人だけでなくシェルター内の他の人達も全員助けたいという、主人公としての高尚な使命にようやく目

覚めたからに違いない!

そう、今アキトは無くした筈の理性を取り戻し、真なる主人公としての第1歩を踏み出したのだ!

おおっ!目を凝らしてみれば、アキトの背中から真紅のオーラが見える!

激しく燃え盛る炎のオーラが、奴の本気の証だ!

さあ、ここから<時の流れに>ばりのカッコ良い主人公として、生まれ変わった天河アキトの姿を喝目して見よ!

 

 

 

 

 

「ふふふ・・・・・・・・・・・・・見てる見てる。

 ここで華麗に敵の無人兵器を撃退する俺の勇姿を見せておけば、好感度アップは間違い無し。

 ついでに、ちょっとわざとやられて怪我なんかしちゃったりした日には、自分達を守ってくれたことへの感謝と

 責任感から、付きっきりで看病なんかしてくれちゃって、いつしかそれは愛情へと変わり・・・・・・・

 

『女ってだめね。夫を亡くしてから一人でつっぱって生きてきたけど、もうあなた無しでの生活なんて考えられな

 い。母親失格だわ』

 

『そんなことはないさ、君は母親としてずっとがんばってきた。

 もうそろそろ一人の女としての幸せを考えてもいいんじゃないか。・・・・・・・・・・ねえ、そうだろアイちゃん?』

 

『ア、アイ!いつからそこに居たの?』

 

『ごめんなさい、ママ。でも、ママ達の姿を見ていたら・・・・・・・なんだか身体が熱くなって・・・・・・・・

 アソコがうずうずして眠れないの。・・・・・・・・・ねえ、ママぁ、どうしたらいいの・・・・・・・・?』

 

『・・・・・・・・・・・・・・ごめんなさいねアイちゃん、あなたを仲間はずれにしてしまって。

 ・・・・・・・・さあ、こっちにいらっしゃい。一緒にお兄ちゃんに愛してもらいましょう』

 

『・・・・・おにいちゃ〜ん(がばっ)』

 

『ふふふ、せっかちだなアイは。・・・・・・・・・・・・・・・もうこんなに濡れてるよ』

 

『・・・・・・・・・あ、だめっ・・・・・・・・そこは・・・・・・・・・・ふあっ・・・・・・おにいちゃん、おにいちゃ〜ん!!』

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・ぬわんちって!ぬわんちって!アイちゃんてばけっこう大胆(はぁと)」

 

燃え盛っていたのは、真紅ではなくピンクのオーラだった。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ってなんじゃこりゃーーー!!!(怒)

 

本当に喝目した人達ごめんなさい。

彼が<時の流れに>ばりにカッコ良くなる予定はありません(キッパリ!)。

そういうアキト君を期待している人は、他の人達のお部屋へ行きましょう(笑)。

ちなみにアキトの頭の中では、アイちゃんママはまるで未亡人であるかのような役割を演じていたが、実際どう

なのか定かではない(っていうか知ってる人が居たら教えてください)。

 

 

主人公の自覚ならぬ、妄想に突き動かされて突進する、我らが主人公天河アキト。

無人兵器に激突すると、その勢いのまま敵を壁に押し付ける。

そして、いったい何処に隠し持っていたのか、いつの間にか軍用マシンガンが左手に握られている。

IFSのある右手は車から離すわけにはいかないから、左手のみで撃つ。

しかし無人兵器の装甲はかなり強固なものだ。

少なくとも、個人携帯用マシンガン程度でどうこうできるほどヤワなものではない。

 

 

ボシュッ・・・・・・!

 

 

そのはずが、わずか数秒の連射で、敵は煙を上げて動かなくなる。

この場に居た人間の何人が気づいたであろうか。

アキトが秒間20発にも及ぶ着弾の全てを、敵装甲の只一点に集中したのだということを。

 

 

オオォッッ・・・・・!

 

 

周囲の人達から歓声が沸き起こる。

 

「やったな、あんちゃん!」

 

「すげーぞ、にいちゃん!」

 

「あんちゃん、かっこいいぜ!」

 

「彼は行為に値するね。好きものってことさ」

 

「キャー!すごーい!」

 

「もう、サイコー!」

 

「やーんもう、ファンになっちゃいそう」

 

「きみ、軍に入らないか?今ならさまざまな特典が・・・・・・・・・」

 

「いやー。若いのになかなかやるねえ」

 

「はー、私があと20年わかければねえ」

 

「長●ちゃん・・・・・・・・・・電波、届いた?」

 

「すげーな、おい」

 

 

 

周囲の勧声(違うモノも混じってるが)を無視して、アキトはアイちゃん達のところに戻る。

 

「おにーちゃん、すごい!すごい!」

 

「アイちゃん、恐くなかったかい(キラッ)?」

 

下心など微塵も感じさせないさわやかな笑顔で、アイちゃんを抱き上げるアキト。

ちなみに、お約束通りに白く輝く歯は、四十八の必殺技の一つ『歯のツッパリは要らんですよ!』だ。

言葉の意味はよく解らんが、とにかくすごい自信の必殺技だ!(笑)

 

「うんっ!・・・・・・・・おにーちゃん、カッコ良かったよ(ポッ)」

 

なにやら、もじもじしながら頬を染めるアイちゃん。

余談だが、『歯のツッパリは要らんですよ!』には一種の催眠作用が有り、それを受けた女性をメロメロ(死語)

にできるのだ!

 

「ありがとう、アイちゃんが応援してくれたおかげで頑張れたよ(キラキラキラッ)」

 

「・・・・お、おにーちゃん・・・・・・・・・(ポポポッ)」

 

さらに勢いを増した輝きの前に、アイちゃんはもはや陥落寸前。

落ちたな、と、確信するや次のターゲットに狙いを定める。

その視線の先にアイちゃんママを捉えると、アキトは一旦アイちゃんを下に降ろして、ターゲットと向かい合う。

 

「奥さんにも、ご心配をおかけしました」

 

瞳の中に無数の星を煌かせて、そっとアイちゃんママの手を握りしめるアキト。

四十八の必殺技の一つ、『瞳翔星煌』(ひとみをかけるほしのきらめき)だ!

それにくわえて、ラピスとの感覚同調によって女性の性感をしりつくしているアキトの指技、『女体神秘』が手の

ツボを刺激する。

 

「あ、あの、そんな、心配なんて・・・・・・・・(な、なに・・・・か、身体が変・・・・)」

 

「・・・・・・・・心配してくれなかったんですか?」

 

とたんに捨てられた子犬のような目をするアキト。

相手の母性本能を激しく刺激する、『天翔子犬瞳』(あまかけるこいぬのまなざし)が炸裂した!

 

「(キュン)そ、そんなことない!・・・・そ、その・・・・すごく、心配しました・・・・・(な、何なの、この胸の高鳴りは?)」

 

「よかった・・・・・・・・(ニコッ)!」

 

トドメに多くの女性を陥落してきた伝説の『アキトスマイル』が、●フィールドの如く彼女の心の壁を侵食した。

 

「(キュン!キュン!)あ、あの・・・・・・・・あの・・・・・(そ、そんな、まだ会ったばかりで、年下なのに)」

 

「奥さん、どうかしましたか?顔が赤いようですが・・・・・・・・・・・・どれ(ピトッ)」

 

突然アキトは、おでことおでこをくっつけてくる。

熱を測ろうというのだろうが、普通は手でやるものだろう。

 

「えっ、ええ!・・・・・・・・・・えええーーー!!」

 

驚くアイちゃんママ(当たり前だ)。

そして、身体を離そうとした拍子に、何かにつまずいて後ろに倒れこむ。

もちろん、このチャンスを逃すはずもないアキトも、彼女を庇うようにして一緒に倒れこむ。

ちなみに、アイちゃんママがつまずいた『それ』は、先程アキトが使ったマシンガンである。

このためにわざわざ彼女の足元に置いたのだということは、ここだけの秘密だ。

 

「大丈夫でしたか?」

 

いけしゃあしゃあと聞いてくるアキト。

アキトはアイちゃんママに押し倒された形になっており、下から彼女を抱き締めた状態だ。

 

「・・・・・・は、はい・・・・・・・・(ポポポッ)」

 

自分の体勢に気づいて、真っ赤になるアイちゃんママ。

 

「そうですか・・・・・・・良かった、本当に・・・・・・・」

 

「あ、あの、もう大丈夫ですから・・・・・・・」

 

離してください、と言おうとして、アキトの目を見てしまったアイちゃんママの動きが止まる。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

見詰め合う二人。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

やがて、少しずつ二人の距離は近づいていき、どちらともなく、目を閉じる。

そして、二人の距離はゼロになる。

 

「・・・・・・・・・ん・・・・・・・・・・んふっ・・・・・・・・・んふっ・・・・・・・・」

 

繋がった二人の唇から、声がもれる。

 

「・・・・・・・ん・・・・・・・・・・・・んんっ・・・・・・・・ん・・・・・・・・・んんっーー!?」

 

触れるだけのキスから、ディープキスに移行したアキトの口撃に、アイちゃんママが激しく反応する。

 

「んんっ!んんっ!」

 

ジタバタジタバタ

 

「んんっ!んんっ!」

 

ジタバタジタバタ

 

「んんっんんっ・・・・・」

 

ジタ・・・バタ・・・ジタ・・・バタ・・・

 

「・・・・・・・・んん」

 

・・・・ジタ・・・・・・バタ・・・・

 

「ん・・・・・・」

 

・・・・・・・・・ジタ・・・・・・・・バタ・・・・・・・・(クテッ)

 

が、アキトの舌技の前に、あえなく沈黙した。

敵無人兵器の撃退後より、わずか五分。

目的の為には必殺技の出し惜しみはしないアキトの口撃の前に、アイちゃん親子陥落。

このまま放っておけば、最後までてしまうつもりだったアキト。

それが中止せざるをえなかったのは、周囲で生唾を飲みながら見守っているギャラリー(笑)を気にした訳では

なく、ようやく突入してきた敵無人兵器の為である。

 

 

ゴアァァァンッ!!!

 

 

シェルターの扉を破壊した敵集団が、一気に突入してくる。

前回の歴史よりもだいぶ時間がかかったのは、アキトが最初の一体を手早く破壊したため、皆が扉を開けて逃

げ出す必要が無かったからだ。

 

「やれやれ、これからって言う時に」

 

アキトが残念そうな溜息をつく。(作者も残念だ(笑))

 

「まあいい、続きは地球でゆっくりとするさ。さ、アイちゃんおいで♪」

 

ヘロヘロになったアイちゃんママを抱きかかえたアキトが、脱出するべくアイちゃんを呼ぶ。

しかし、眼前で繰り広げられた大人の世界に、完全に放心状態。

 

「アイちゃん・・・・・・・・・?」

 

やれやれしょうがない、と妙にうれしそうな表情でショック療法を試みる。

唇に押し当てられたアキトの唇の感触と、口内を動き回るアキトの舌の激しさに、ようやく我に返るアイちゃん。

 

「・・・・・・・・・ん!?・・・・・・・んんんっ!?・・・・・・・・んんっ!・・・・・・・・・・んんっ!・・・・・・・・・・」

 

右手にもがくアイちゃんを、左手にアイちゃんママを抱えたアキトの全身がナノマシンの発光に包まれる。

それに反応して、アイちゃん親子の全身も輝きを放つ。

 

「・・・・・・・んん・・・・・ん・・・・んふ・・・ん・・・(クテッ)」

 

「ジャンプ・・・・・・・・・!」

 

脱力したアイちゃんの唇を奪ったままアキトが呟くと、やがて三人の姿は完全に消えた。

後に残された人達の運命は、アキトの感知するところではない。

それは、神(作者)の気分次第だから・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・あっ!アイちゃんママに名前つけるの忘れてた(笑)。

 

 

 

 

 

続く


次回予告

 

地球へと降り立ったアキト達一行。

一年後に完成するはずのナデシコに乗り込む前に、戦うための準備を着々と進めていく。

手始めにアキトは、経済界への進出を開始する。

未来の知識とラピスの情報処理能力、いかなる金庫へも進入可能なアキトのボソンジャンプ。

瞬く間に世界のトップ企業へと躍り出る、テンカワ・グループ。

オーナー会長として多忙な日々をおくるアキト。

そして、一年後。

ナデシコは・・・・・・・・・建造されてなかった(汗)。

将来のイネス・フレサンジュたる、アイちゃんが無事だったため設計者が不在であったのだ。

 

「も、問題ない。シナリオ通りだ・・・・・・・・・」

 

現実逃避するアキト、困惑する作者。

このままタイトルから『機動戦艦ナデシコ』の文字は消えてしまうのか!?

事態の収拾がつかなくなったその時、作者の最終手段『連載打ち切り』が発動する!!

 

 

次回 機動戦艦ナデシコ アキトの野望

     最終回 ナデシコよ永遠に

 

(作者注:嘘です。信じないでください(笑))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追伸

アイちゃんママの名前、大募集!!

応募してくださった方の中から、抽選で一名様に感謝してあげます(笑)。

 

(本当にきたらどうしよう(笑)?)

 

 

 

 

 

クリさんからの二回目の投稿で〜す!!

・・・ますます、外道っすね(クスクス)

アイちゃんママは予想外だったっす(ち、<時の流れに>本編でも使えるネタだったな(爆))

でも、続編を書いて下さって有難うございます!!

いや〜、今後のアキトの活躍が楽しみですね。

でも愛人の一人って・・・その他に誰々がなるんでしょうね?

その前に本妻は誰でせう?

・・・凄っごく気になりますね(笑)

 

あ、Benはアイちゃんママ(仮)の名前に<リサ>を提案します。

さあ、皆さん感想と一緒にアイちゃんママの名前を考えて、クリさんに送りましょう!!

 

では、クリさん投稿、本当に有難うございました!!

 

感想のメールを出す時には、この クリさん の名前をクリックして下さいね!!

後、掲示板になら感想を書き易い、と言う方もおられるので。

この掲示板に出来れば感想を書き込んで下さいね!!

 

 

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