掃除人の顔も三度まで
「さーて、今日もお掃除、お掃除♪」
といつものようにこのかけ声で掃除を始めるランス・・・
だが今日はいつもとは違う日になるとは思わなかっただろう・・・
そう、誰も・・・・・・
「さて、清掃中の看板も置いたし、さっさと始めるか・・・」
そういってモップを片手にはりきる俺。
さっそく掃除に取り掛かる。
10分後
今やっている掃除個所が終わったので次の場所に移ろうと
看板を持とうとしたら突然地響きが・・・・
・・・・・・またか・・・・
ドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!
「うおおおおおおおおおどいてください!!!!ランスさん!!!」
「頑張れよー。」
「アキト!!!待ってよー!!!!」
「リース、気をつけろよー。」
「はーーーーーい。」
看板を持って壁際に避難する俺。
あーあせっかく掃除したのに・・・・
彼らが通った後にはほこりと足跡が・・・
「まぁ・・・・またやればいいんだけどな・・・」(苦笑)
で、またやった場所の掃除を再開。
3分後
ドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!
「な、ま、またか!!!」
また壁際に避難する。
「なんでまだ着いて来るんだぁー−−−−!!!!!」
「愛の力ってやつか?」
「アキトさーん!!!逃がしません!!!」
「がんばるねぇ・・・・」
で、またやり直す・・・・・
もう来ないよな・・・?
4分後
ドドドドドドドドドドドドッ!!!!
・・・・・・・おい!
「誰か助けてぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
「いいかげんにしろよ・・・」
「テンカワ!!!!待てよ!!!!」
「たふだねぇ・・・・」
またまたやり直し
本当にいいかげんにしてくれよ・・・・(泣)
5分後
ドドドドドドドドドドド!!!
・・・・・・・・・プチッ!!!
俺の中で何かがはじける音がした気がした。
「いいかげんにしてくれーーーー!!!!」
「アキトくーん!!!待ちなさーい!!!」
無言で見送る俺。
コミュニケで人を呼んだような気がした。
この後のことはあまり覚えてないので・・・・
「何か要ですか?」
来たのはハーリー君、アオイ副長、ゴートさん、カズシさんか・・・・
まぁ、犠牲に快くなってくれるだろう・・・(ニヤリ)
そんな時、ちょうど地響きが・・・・
「じゃあさっそくやろうか・・・」
そういってカズシさんに近づく。
「何か要か?」
「なに、簡単なことだよ・・・・」
アキトたちが来る。
「俺のために犠牲になってください!」
言うや否やカズシさんをアキトに向けて投げる。
投げられたカズシさんが恨んでやるぅ!!!といった目をしたのは気のせい
ドゴッ!!!
カズシ弾失敗
「ならば次は!!!!」
ガシッ!!!
「おりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「なんで俺がぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
アオイ弾、投げ返される。
「次!!!」
「うわあああああああんひどいですよランスさーーん!!!」
ハーリー弾不発
「これで決める!!!!」
ガシッ!!!
「神よ!!!!これも試練なのかーーーーー!?」
「ぐは!!!!!」
ゴート弾直撃
「さて、なんで俺があんたらを止めたかわかるよな?」
俺の前に正座させた連中に問う。
回りに4人ほど血だまりの中で倒れているが気にしない
俺の顔を見て顔が引きついているような・・・
俺は怒っていないよ・・・・・たぶん。
(お兄さんって怒ると怖いわね・・・・)
(とくに掃除関係でキれるとものすごい怖いんです・・・
前の勤務先でも・・・)
「そのぐらいにしとけよ?リース・・・・」
ビクッ!
アキトたちが体を震わした。
そんなに怖いか?
そんな時後ろから・・・
「お、なにやってんだ?こんなとこで?」
「てめぇ!!!!清掃中って看板見えねぇのか!!!!」
声をかけた奴に向けてモップをほん投げる。
ぐしゃ!!!!
ヤマダだったような気がするが気にしない。
奴は不死身だと聞くからな・・・・
「さて、あんたらにはこの艦内すべて掃除してもらおうか・・・」
もはや涙目になってる者もいるようだ・・・
だからそんなに怖いか?俺。
「・・・・・・・」
一同無言
「・・・・・・・・・返事は!!!!!」
「「「「は、はいぃぃぃ!!!!!!!!」」」
「わかったんならさっさと行ってこい!!!!!」
「いいか、もし手抜きなんかしてみろ!?てめぇら全員宇宙に放り出すからな!!!!」
「はいいいいいいい!!!!!」
その後涙目になってる者や泣きながら掃除をする者が各所で見えたという・・・
ついでにジュンやヤマダたちは3日後に回収された。
次の日はアキトやユリカをふくめた主要クルー17人が疲労により
休暇をとったのはいうまでもない。
さらに同盟、組織の教訓に
「ランスの掃除は邪魔してはならない」
というものが出来たらしい。
終わり
後書き
「いやーーーこんなものが出来ちゃったよ・・・・
いくらなんでもこれはやばいかな?」
「当たり前だ!俺の評判悪くなるだろうに!!!」
「いいじゃないの・・・誰も思わんよ・・・・というか
絶対。
「その根拠は?」
「私が書いた小説のキャラに評判もなにもあったもんじゃないから。」
「お前が言うな!!!!」
ドゴ,バキ,グシャ!!!
「ふ、その程度。」
「お前なんかお仕置きリストに入れられちまえ!!!!」
「ははははは!!!私なぞがそんな目立つことになるか!!!」
「でも私たちからはお仕置きがありますよ?」
「・・・・・・・・では次回をお楽しみに!!!!」
逃走
「逃がしませんよ!!!」
「やったれやったれ!!!」
「くっそー!!!覚えてろよランス!!!」
「ではごきげんよう。」