時ナデ・if
<逆行の艦隊>

第7話 「ときめき」は猟犬と共に・その1




機動戦艦ナデシコ



降り注ぐ鋼の矢。

内に凶暴な破壊力を秘めたそれを1機の機動兵器が次々に落としていく。



空にいくつもの火炎の花が咲き、

また新しい爆発によって散っていった。



その破壊の本流の中を懸命に泳いでいくエステバリス。

濁流に飲み込まれながらも、飛び跳ねるように爆発を回避、

ミサイルに拳を叩き込んで誘爆させ、爆風を利用して次の目標へ。

その光景はいささか冗談じみてさえ見える。

ナデシコからも対空ミサイルが放たれ、ミサイルを迎撃しているが、

それとこのエステが落とした数はどちらが多いだろうか?



「人間業じゃないわね。

 軍のエース級でもここまでのパイロットはいないんじゃないかしら」



「正直言って、信じられんほどの実力だ」



そして、もう1つのウインドウには砲戦仕様のエステ。

長大なライフルを構え ―― 次の瞬間発砲。

その先ではエステを押さえていたサマースノーが吹き飛ばされる。

しかも自分の足場も、標的も動いているのだ。

針の穴を通すような正確無比な射撃だった。



降り注ぐミサイルに対しても、

30ミリガトリングとラピッドライフルで近接防御を行っている。

同時に2つの目標に対する射撃。

FCSのサポートがあるとは言え、搭乗者の腕も高い事を伺わせた。



「こちらもだ。 

 CIWSの代わりをエステで行うとはな」



「これはFCSによるところが大きいと思うけど?」



「目標を決めるのはパイロットだ。

 目標の選定、発砲のタイミングは腕によるところが大きい。

 テンカワほどではないが、軍のエース級に匹敵するな」



ライザとゴートがコメントする。

それは先程の戦闘記録だった。

第二防衛ラインから放たれた大型ミサイル。

その大半はナデシコの対空ミサイルによる迎撃と、

アキトのエステバリスによる攻撃で阻止された。



その後、ナデシコはビックバリアを無事突破。

その際にビックバリアは過負荷によって核融合炉が爆発、

しばらくビックバリアは使用不可能になった。



そして重力圏を脱出し、一段落ついたところで

アキトとテツヤはブリッジに呼び出しを受けた。

シャトルで合流したプロスが戦闘記録を見たためである。



「ほらっ、アキトは私の王子様ですから!」



誤魔化しているつもりなのか、ユリカがそんなことを言うが、



「艦長は黙っていてください」



「……はい」



プロスの一言で沈黙させられる。



「しかし、テンカワさんも、カタオカさんも、

 それだけの腕を持ちながら軍に所属していた形跡がない。

 御二人とも、どこで機動兵器の操縦を?」



ユリカが不安そうな視線をアキトに送る。

ルリも表情は変えないが、じっとアキトを注視していた。



「俺は……両親にその手の教育を受けたんですよ。

 両親は何かに怯えていました。

 そして、自分の身は自分で守れる様に、と。

 火星のある場所に、俺専用のトレーニング機を作ってました。

 でも、俺は両親の言う事なんて信じてなかった」



少し悩んだが、結局、前回と同じ言い訳にする。

つまり、両親の残してくれたシミュレータで覚えた。

テロで両親が亡くなった後はそれが形見だったからいっそう打ち込んだ、等。



「……それが、こんな形で役に立つなんて」



嘘泣きまで付け加えてみる。

ルリの視線が痛いが、ユリカはなぜか信じて涙目だった。



「そうでしたか、確かにテンカワ夫妻は高名な科学者でしたね。

 それで、カタオカさんは?」



今度は矛先がテツヤに向かう。



それは確かにアキトも興味があった。

テツヤはあくまで工作員だったはずだ。

諜報戦の心得はともかく、エステの操縦が出来るの意外だった。



「記録がないだけで軍で習得した技術だ」



「はぁ、しかし、軍歴はきちんと記録されるはずでは?」



軍歴や犯罪歴などと言った記録は電子情報として管理される。

それだけではなく、個人の略歴や戸籍情報、遺伝子データも記録されている。

警察などはこの記録を参照して個人を特定したりする事も出来る。



「俺が所属していたのは戦略情報軍。

 しかも、そこを不名誉除隊になったからな。

 記録に残っているはずがない」



「はあ、なるほど……」



軍の中でも特に戦略情報軍は情報管理が厳重だ。

世界規模で諜報活動を行っているのだからそれも当然だが、

所属しているエージェントの個人情報は完全に極秘。

アクセスしようとしただけでも、逮捕、監禁されることもありうる。

最悪の場合はスパイとして無条件で射殺されても文句は言えない。

退役後も公の記録には所属していたという履歴を残さない。

機密情報の漏洩を防ぐための処置だ。



「まあ、不名誉除隊だから痕跡もないだろうな」



「失礼ですが、なぜ除隊を?」



そして、それほど情報管理を徹底するだけに、

入隊するには様々な試験をクリアーしなければならない。

いわば、エリート中のエリートと言われる部類だ。

逆に機密保持と少数精鋭を貫くために一度入隊した場合、

滅多な事では除隊される事はない。



「俺の父親はジャーナリストだった。

 正義の報道、真実の公開。 子供心に憧れてたものさ」



それが何の関係があるのか、

そんな表情の一同に構わず続ける。



「そして、ある日を境に帰ってこなかった。

 代わりにどこぞのエージェントが送り込まれてきたよ」



そこで言葉を切る。



「俺の母親は殺された。

 俺はチサト ―― 妹を連れて逃げ出すので精一杯だった」



底冷えするような声。

淡々とした語り口がむしろその闇の深さを感じさせる。



「何があったのか知りたかった。

 そして、自分と妹を護る必要があった」



「それで、軍ですか」



「少なくとも、そこで得た知識と技術は役にたった。

 それに、死んだと思ってた親父の消息もわかった」



嘲笑を浮かべる。

自分と、父親に対して。

 

「別人となって生きてたよ。

 家庭もあって、幸せそうに。 妹と同い年の娘も居た」



誰も口を開かない。

当たり前のように日常を享受してきた人間には分からない凄惨さがある。

多少なれどそれが分かるのは復讐に生きたアキトと

モルモット扱いされてきたルリくらいのものか。



「笑える話さ。

 愛人とは随分古くからの付き合いだったわけだ。

 せめて一発ぶん殴ってやろうと思って家を訪ねていったら、また襲撃された」



相当、運命ってやつに嫌われてるらしいな、そう言って笑う。

彼の他は誰も笑わなかったが。



「狙いは親父さ。

 結局、真相を聞く前に親父も殺された。

 目撃者として俺も消そうとしたから、逆に返り討ちにしてやった。

 それで、軍を不名誉除隊にされたのさ」



「なるほど、ご苦労されたんですね」



「その後は親父と愛人の娘 ―― 俺にとっては異母妹だな。

 そのチハヤを引き取って、フリーのジャーナリストさ。

 親父を許したわけじゃない。 その愛人が憎くないわけじゃない。

 ただ、家族を殺されたチハヤは、俺たちと同じだったからな」



これで終わりだ、そう言って締めくくる。

チサトもチハヤも部屋で眠ってるからこそできた話だ。

2人にも詳しい話はしていない。

真相を知っているのはテツヤだけということになる。



「いや、辛い事を思い出させてしまいましたな」



「気にしていない、とは言えないが今さらだからな。

 それに、話したのは俺だ」



ブリッジに重い沈黙が横たわる。

それをまったく意に介せず、プロスは話を進める。



「……と、言うことは御二人ともパイロットとして働けると言うことですな」



「本職には及ばないだろう。

 俺のほうには期待しないほうがいい」



「えっと、まあ、そういうことになりますね」



テツヤとアキトのその返答をどう受け取ったのか、

プロスは何処からともなく、契約書を取り出す。



「なにぶんパイロットが不足しておりまして。

 ヤマダさんは骨折中、ロイさんとアンネニールさんは合流予定ですが、

 それまでイツキさん御一人では正直、不安が残ります」



「先の戦闘を見ても明らかだな。

 腕が良くとも、数には勝てない」



イツキの腕はエース級だが、それでも3機のサマースノーには勝てなかった。

アキトは5機を落としているが、それは人外といっていい実力があってこそだ。

単独で複数を相手にして勝つには相当な腕の差がなければならない。



「そこで御二人にはパイロットを兼業して頂きたいんです。

 もちろん、各種危険手当に、パイロットのお給料も加算して、

 ひのふのみ……これくらい」



2人とも金額には対して興味がなかったが、その額の多さには驚いた。

普通のサラリーマンの給料6ヵ月分に相当する。

同時にこの金額はその危険性なども物語っているが、

元々その気だったのでアキトは了承した。



「俺からは、一つ条件がある。

 ナデシコの戦闘記録、特に機動兵器での戦闘記録をコピーさせてもらいたい」



「ほう、それはなんでまた?」



戦闘記録というのは重要だ。



パイロットの判断は適切だったか? 機体は問題なく稼動していたか?

プログラム面のバグはなかったか? ハード、ソフトウェア的な改良点は?

etc,etc……



そういった諸々の情報をチェックし、戦術の見直しや、

パイロットの自分では気付かない癖などを調べ、

機体の改善点を見つけ出し、それを改良していく。

そういった重要なものなのだ。

開発元にとって、兵器の実戦での運用記録は特に。



「本職の仕事で使うからさ」



あっさりとそう言う。



「……ああ、なるほど」



『本職』。

それをジャーナリストの事だと判断したのだろう。

プロスが得心がいったというように頷く。



「そう言う事なら。 それではこの契約書にサインを」



渡された契約書に目を通し、サインを済ませる。

「男女交際〜」の行には気付いたが、別にいいかで済ませた。

今さらまともな恋愛云々という性格でもなし。



「はい、これで契約完了です」



「そうか。 それじゃあ、俺は部屋に戻らせてもらう」



そう言うとさっさと踵を返した。

ゴートは未だに不審そうな視線を向けていたが、テツヤは無視した。



どの道、今のナデシコに選択肢は多くない。

プロスは使えるものは何でも使うつもりなのだ。

そして、それはテツヤも同じことだった。



○ ● ○ ● ○ ●





「良かったの? 昔のことあんなに話して」



部屋に戻るなりライザの第一声はそれだった。



「構わんさ。 『今の所属』を明かしたわけじゃない」



「あのね……私が言ってるのは」



「秘匿義務違反の事か?

 いちいち上司に報告するか?」



「……しないわよ、そんなの。

 今の戦略情報軍はあなた一人にかまっていられるほど暇じゃないもの」



「現役の士官が言う言葉か?」



喉の奥で笑いを噛み殺す。

彼の知る『前回』に比べて随分反応が違うものだ。



「とにかく、今は大人しくジャーナリストのふりをしてればいいのに、

 何だってわざわざ警戒を呼ぶような真似をしたのよ?」



「この先、エステが使える事は大きなメリットだ。

 火星に着いたときに単独行動ができる」



「……それだけじゃないわね」



「あとは、その方がテンカワを近くで観察できるからだ」



どう考えてもそちらがメインのように思えたが、

あえて指摘してもとぼけるだけだろうから、

ライザもわざとらしく嘆息するに留めた。



「無茶はしないでよ。

 チサトやチハヤが何て言うか……」



「了解、少尉殿」



おどけて敬礼をしてみせる。

また1つ、ライザの額に浮かぶ青筋が増えた。



○ ● ○ ● ○ ●





スウェーデン

イエテボリ宇宙軍基地




蒼穹が一面に広がっていた。

風も穏やかで、滑走路脇の雑草がゆらゆらと波打っている。



≪管制塔より、SPX−68へ。

 誘導灯に従いB滑走路へ≫



「こちらSPX−68機長、ロイ・アンダーソン。

 了解した」



ウインドウの管制官に返答し、

右脇の操縦桿を軽く力を込めて握る。



「システムチェック……オールグリーン。

 B滑走路へ向かいます」



彼の横ではアンネニールが所定の作業を進めている。

元航宙便パイロットだけあってスムーズだ。



ロイとアンネニールが乗っているのは軍の輸送シャトル。

12.7ミリ対空レールガンや対空レーザーで武装もしている。

ガーゴベイには2機のサマースノーと各種装備を詰めた

ツールボックスが搭載されていた。



これはナデシコに合流するためにアキコが用意したものだ。

ちなみにツールボックスの中身は、「心ばかりの餞別」とのことだ。

その時のアキコの笑顔は忘れられない。

絶対に何か企んでいる目だった。



≪こちら管制塔。 SPX−68、進路クリアー。

 離陸許可が下りるまでその場で待機せよ≫



「SPX−68、了解……っと」



このシャトルは滑走路から飛び立ってそのまま宇宙まで行くタイプだ。

空中発射式にすれば楽だし、打ち上げのコストも大してかからないのだが、

シャトルより大型の母機を作る必要があるため、

人間を輸送する比較的小型のシャトルでしか採用されていない。



「地面に足が付いたと思ったら、すぐにまた宇宙か……」



「シャトルパイロットの宿命みたいなものですよ」



「そうだな。 

 パイロットは足が着いてなくても、自分の居場所が分かればいい」



「……何か意味深な言葉ですね」



ロイが視線を動かす。

さらに口を開く前に管制官から指示が来た。



≪こちら管制塔。 SPX−68、離陸許可が出た。

 『良い旅を』、以上≫



「ありがとう。 離陸許可に感謝する」



ディスプレイから情報を読み取る。

制御系、燃料系、共に異常なし。



『ランチ・シークエンス、最終秒読み開始。

 10・9・8・7……』



コンピュータの合成ヴォイスが秒読みを開始する。

機体の出力が上がり、ジェットエンジンの咆哮が満ちる。



そう、ジェットエンジン。

この機体は大気圏内ではターボジェットエンジン……

マッハ3以上ではラムジェット、さらにスクラムジェットエンジンで加速する。



『テイク・オフ』



ゆっくりと ―― 遠目からみればだが ―― 加速して飛び立つ。

ビックバリアがない今だからこそできる打ち上げだ。

しかも完全に飛行は秘匿されている。



軍も一枚岩ではなく、それぞれの思惑で動いているのだ。

特に、ファルアス・クロフォード中将が司令を勤め、

アキコも所属している第1機動艦隊は。



○ ● ○ ● ○ ●





まずは高度3万メートルまでジェットエンジンで到達。

その後、ジェットエンジンをカットし、エアインテークを密閉。



「これより背面飛行に移る。 アニー?」



「了解。 核融合ロケットエンジン、点火5秒前。

 5・4・3・2・1……点火」



ロイはコクピットから核融合ロケットの点火を確認。

安全性は高いが、事故が皆無とはいかないので注意深く観察した。



「……大気圏突破。 重力圏もまもなく離脱します」



「OK、問題ない。 さて、最終確認だ。

 アニー、目標は?」



「サツキミドリU号」



「目的は?」



「ナデシコ……合格ですか?」



ヘルメットの通信機越しの少しこもった彼女の声に

ロイは生徒に対する教師のような態度で答えた。



「惜しいな、アニー。

 目標はナデシコ、目的は火星、だろ?」



「……そうですね、私たちの場合」



暑苦しいヘルメットを脱ぐ。

アンネニールもそれにならった。



後は自動操縦で目的地まで誘導してくれるはずだ。

火星への第一歩、サツキミドリU号へと。



ただ、彼らは知らない。

はるかな目的地、火星。

そのさらに向こうの星でも、そのコロニーを目指すモノが居たことを。

そして、彼らとナデシコは遭遇する。

初めて明確な敵と言うものに。







<続く>






あとがき:


タイトルがズバット風に!

いえ、意味はないです
少しだけテツヤの過去でした。
テツヤの今の所属はまだ秘密ってことで。
ライザの所属はバレバレかもしれませんけど。

それでは、次回もお付き合い頂けると幸いです。
感想、ツッコミ、疑問等、募集しています。





突発の外道野郎Aチーム!
大嘘予告:マーダーライセンス『北』

薄暗い部屋。
ただしお互いの顔は確認できるし、
身体のラインもはっきりと映し出される。

そこは名も無き部屋。
木連の中でもその存在を知るのは最高幹部の四方天と首相のみ。
そして今、ここにはその存在を知ることを許された5人の男たちが居た。

「首相、今回の招集はいかなる用件で?」

四方天の『東』、軍事担当の東八雲が口を開く。
優しげな面持ちだが、鍛えられた肉体は細身ながらよく引き締まっている。

「東くん、地球のマシンチャイルドの話は聞いたことあるな?」

そう言ったのは四方天の『南』、南雲義政である。
政治担当の彼は中年の一歩手前といった容姿ながら、
こちらも厳しい訓練で鍛えられた肉体に衰えは見られない。

「まさか今回の議題は……」

「そう、地球だ」

首相、草壁春樹中将。 理想に燃える志士。
木連が現在の水準まで上がったのは彼の手腕とカリスマによるところが大きい。

「……しかし、慣れませんな。
 こうして密室で裸で向き合うというのは」

そう呟いたのは初老の男。
四方天の『西』で、経済担当の西沢学だ。
他の4人に比べて加齢による肉体の衰えが目立つ。

「これは信頼の証なのだ。
 武器を持ち込まず、密室で裸で向き合うというのはな」

答えたのは四方天最後の一人、北辰。
暗殺者らしく、鋼のような筋肉に覆われた肉体には無数の傷跡がある。

「そして、この信頼が崩れた時。
 それは誰かが死ぬ時なのだ」

裸なら武器を持ち込めない。
暗殺者である北辰にはそれだけの用心深さが要求される。

その代わり、彼らの
裸の銃がモロなのはご愛嬌。

東八雲は後に語る。
『私が死んでも妹の舞歌は四方天にしたくない』

「地球人どもは、少女をさらっては人体改造を施している。
 まさに鬼畜にも劣る所業! 例え木連のことでなくとも看過できん!!」

「それでは、閣下」

「……うむ、『北』を突き立てろー!!」

それは暗部と言われる北辰に命令が下されたことを意味する。
彼は首相である草壁から殺人許可マーダーライセンスを受け、 外道を屠るために戦いに赴くのだ!

目には目を! 外道には外道を!!




○ ● ○ ● ○ ●




地球の研究所。
そこはまさに外道どもの巣窟。



「いたいけな少女を人体改造に使うなど。
 ロリ……ではなく外道として許してはおけん!
 
 ――― 滅!」


そして『北』に付き添うは6人の烈士!


壱号 烈風!――「ホモですが!」
弐号 虚空!――「ホモですが!」
参号 迅雷!――「ホモですが!」
四号 遮光!――「ホモですが!」
伍号 晴嵐!――「バイですが!」
六号 静炎!――「ノーマル一番星!」


そして彼らの持つ特殊能力の数々!


烈風!――「メイド好き!」
虚空!――「巫女萌え!」
迅雷!――「妹至上主義!」
遮光!――「幼馴染最高!」
晴嵐!――「獣耳ハアハア!」
静炎!――「実は既婚です!」


しかし、その前に立ち塞がるは悪の用心棒!


「プロスペクター、ネルガルの犬か」

「はっはっは、以後お見知りおきを」


そして対決!


「ふっ、大した物だ。
 見たところ、宇宙では2番目の
吹き矢トランペット使いのようだな!」

「何!? それれでは一番は!?」

ちっちっちっち

――― クイ

「我だ」


自信満々に言い切る北辰!
その秘められた実力は!?
そして、吹き矢トランペットに3番以降はいるのか!?



「それでは問う。
 白鳥九十九を殺したのは貴様だな!」

「ち、違います」

「嘘をつけ!」


そして今日もはじまる尋問タイム!


「……白鳥、
やはりこいつも違ったわ。
 しかし、我が必ずお前の仇を!」


親友の仇をとるまで! そして自分以外の外道を駆逐するその日まで!

戦え! 北辰!

そして今日も電話口で草壁が咆える!!


「北を突き立てろーー!!」 





……ごめんなさい。
元ネタは“マーダーライセンス『牙』”と“快傑ズバット”ですが、
どっちもマイナーですね。



 

代理人の感想

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いやもぉ何と言うか(爆)。

流石は外道野郎、そこはかとなくまったりした(そーか?)本編の印象を丸ごと吹き飛ばすインパクトでした(爆)。

 

そういった冗談(・・・になってない)はさておき、

問題はテツヤくんですね。

戦略情報軍と言うと、どこかで何やらやってましたねぇ、確か。

テツヤのナデシコ搭乗もその一環なんだろうとは思いますが・・・・さて。

他にライザも軍人だったのが驚きですが、妙に可愛くなってるのは何故なんだろう(笑)。