時ナデ・if <逆行の艦隊> 第11話 ある『穏やかな日』に・その4 ナデシコが消息を絶ってから3ヶ月経過。 ―― AGI本社・中庭 歌が聞こえた。 知らない歌だった。 「♪〜切ない思いを、積み重ねた、悲しみの日々も〜、肩を寄せいけるなら、それでいい♪ 孤独な夜に、凍えていたあの頃の日々に見つけた温もりは、今もある♪」 穏やかに流れるように紡がれる旋律。 ただ静かにゆったりと流れる時間を惜しむように。 「♪遠い日々、今はもう帰らない、優しい風の中に消えても……」 そこで歌が途切れる。 再び静寂。 しかし、むしろ余韻を楽しむかのように。 「邪魔したか?」 ファルアス・クロフォード中将は普段からまったく想像できないような柔らかな口調で切り出した。 歌声の主は僅かに苦笑したようだった。 照れ隠しだろうか? そう見当をつける。 今は軍の制服に身を包んではいない。 今日はプライベートな用件でここを訪れたからだ。 それにいちいちマスコミに騒がれるのも煩わしい。 有名になると言うのは苦労も増えると言うことだ。 例えそれが必要な手段の一つだったとしても面倒になることはある。 今日もここに来るまでに14人のパパラッチをまく必要があった。 特殊部隊時代に培った尾行とその対抗手段がここにきても役立つとはなんとも皮肉だが。 それでいて無理に追い返せば横暴だの秘密主義だのと叩かれるに決まっている。 公務と私事の区別くらいつけて欲しいものだ。 この間もどこぞの週刊誌は『宇宙軍の某司令に愛人疑惑?』『お相手は若い女性で隠し子あり!?』などと報道してくれた。 某司令というのはファルアスのことだろうが、連合軍の規定では戦隊(もしくは任務隊)の長を『司令』と呼称し、 規模にもよるが分艦隊(もしくは任務部隊)の長を『司令官』、より大規模な艦隊の長を『司令長官』と定義している。 彼の役職は第1機動艦隊の長だから、『司令長官』となる。 (誤解されやすいのだが『提督』は敬称の一つで役職ではない。 陸・空軍の『将軍』も同様。 これらは司令官や司令長官に対して用いられる) それに彼は(今年で41歳とは言え)未婚であるから、交際のある女性がいたとしても『愛人』ではなく『恋人』だ。 それだけならまだいいのだが、もっと問題なのはそれをいちいち会議で追及してくる連中がいることだ。 軍の戦略方針を決める会議で愛人問題の真偽についての答弁で1時間も無駄にしてしまった。 戦争で国が滅びるか否かの瀬戸際だというのに、お気楽なことだ。 最後は面倒になったので『小官は未婚ですので、件の女性と関係があったとしてもそれは常識的範疇の付き合いであれば 問題はないと考える所存であります』と適当に答えていた。 定型の回答文を作成してくれた参謀長に感謝。 ちなみにその発言で『では交際を認めるのか』と言う質問に答えなければならず、さらに1時間を無駄にしてしまった。 しかし、次の週の週刊誌の見出しは某議員の愛人発覚問題が取りざたされていた。 よほど女性関係の不祥事がお好みらしい。 ただ、よく会っている相手が『子持ちの若い女性』であることには違いないので放っておくことにした。 愛人だと思わせておけばそれはそれで都合がいい。 ネルガルやクリムゾンに対する目くらましとなろう。 「邪魔したかな」 もう一度繰り返す。 相手は ―― もちろん女性だ ―― は静かに首を振った。 「いいえ、この子も今寝ついたところですから」 そう言って自分の膝を枕にして眠っている“娘”を示した。 正直、親子としてはあまり似ている方ではないと思う。 女性の方は流れるような銀髪を背中まで長く伸ばし、同じく銀色の瞳。 対して娘の方は薄桃色の髪を肩口で切りそろえていた。 ちなみに娘の方は目を閉じて健やかな寝息を立てているのでその瞳の色は伺えないが、ファルアスは知っていた。 その色は遺伝子工学の悪魔的側面の存在を示す金色だ。 ある意味で遺伝子工学の発展こそがこの親子に過酷な運命を背負わせてしまったのかもしれない。 それはある種の矛盾だった。 もし、遺伝子工学がここまで発達していなければ、そもそもこの女性は生き長らえていなかっただろう。 先天的に背負った遺伝子の疾患は致命的なものだったからだ。 彼女は生き長らえたが故に過酷な運命を歩んだ。 そして歩み続ける。 これからも、ずっと。 「……また考え事」 「すまん」 「考え事をする時に動きが止まる癖、本当に父にそっくりです」 昔のことを思い出しているのか、くすくすと笑う。 反対にファルアスは表情にこそ出さなかったが、そのことには苦い思いがある。 「この子の名前、決まったんですよ」 「ああ、そうらしいな」 「いろいろ候補はあったんですけど、『セルフィ』にしました。 名前、呼んでもらえる名前がないのは悲しいですから」 それは自身の境遇とも重なるのだろう。 そして、母親として初めて娘に与えるものがその名前であった。 「それと、もう一人のあの子にも」 そう言って彼女が指す先にはもう一つの人影。 何のことはない。 どこにでも居るような少女だった。 全体的に淡色系の服でまとめ、落ち着いた雰囲気がある。 北欧では珍しい緩くウェーブのかかった黒髪は赤いリボンでポニーテールに纏められていた。 なかなか将来性を期待できそうな(人によってはこれだから良いんじゃないかといいそうな)美少女である以外を除けば 本当にどこかの街角で恋人とカフェをしていても違和感はなさそうだ。 むしろ、こんな場所で会う方がどうかしている。 ただし、その瞳は宝石のように鮮やかな深紅。 「ルビー・ヘリオドールです」 そう言って敬礼。 陸軍式の脇を広げた正式の敬礼だった。 「プライベートだ。 敬礼は不要だ。 と言っても、私もこれで士官学校出だから兵卒になったことはないんだがね」 「……ファル、親父ギャグは若い子に嫌われるぞ」 愛称で呼ばれて振り返ると軍服姿の友人が居た。 タカマチ・シロウだった。 階級は少将。 専門は機動兵器戦術。 実験機動艦隊時代からの付き合いの男だ。 「外したか?」 「お前のセンスで受けを狙うには観測隊が必要になるよ。 しかも、そんな軍人にしかわからないようなのじゃな」 それから自分にも敬礼をしようとするルビーを止める。 「自分か相手が私服の時は敬礼は止めておくんだ。 私服の時は軍人であることを暴露する」 「そういう問題じゃありません」 銀髪の女性が呆れたように言う。 「そうだ、あと野戦の時もやめておけ。 指揮官が誰かを敵に教えてやるようなものだ。 狙撃の対象になる」 「……それも、違います」 ファルスの言葉にさらに溜息。 「2人とも、ルビーを軍人にしたてるつもりなんですか?」 「……いや、そうは言っても」 「私は反対です。 どんな能力を持っていたからと言って、それで将来を決めるような真似は」 ルビーは作戦<鍵キィ>で第1機動艦隊が確保……もとい、保護した少女だった。 彼女は作戦の直前でクリムゾンの研究施設に連れてこられていた。 それ故に彼女の存在はまったくのイレギュラーで、彼女の身柄をどうするかで一悶着あった。 最終的には戦略情報軍と第1機動艦隊はAGIに預けるということで合意した。 そこでAGIの医療班と科学班がいろいろと検査したのだが、その結果は驚くべきものだった。 ルビーの推定年齢は15〜17歳。 これは遺伝子のテロメアの減少具合から推定した数字だ。 外見からもその程度であろうと推定はできた。 が、それ以外に関してはまったくめちゃくちゃとしか言いようがないものでだった。 様々な専門用語や技術用語をまじえて説明されたところによると、ルビーは一種の強化人間であるということらしい。 まず体内に投与されたナノマシンからして異常な数値を示していた。 IFS強化体質用に調整されたオペレータ用のものに似ていたが、 科学班はそれがディストーションフィールドの制御用だと結論付けていた。 作戦<鍵>の時もDFを展開していたという報告があったのだが、ファルアスらは半信半疑だった。 大方、個人用のフィールド発生装置を使用したものだと考えていたからだ。 個人用のフィールド発生装置なら軍も海兵隊や陸戦隊の強化服に組み込むために研究中である。 ただ、装置へのエネルギー供給の問題もあってなかなか実現しそうにはない。 ファルアスは報告書にあったDFは室内限定の個人用DF発生装置によるものだと考えていた。 これならエネルギー供給は外部方式にしてしまえば何とか装置が小型化できる。 が、その予想はあっさりと否定された。 陸戦隊を阻んだDFは他ならぬルビー自身が展開したものだと結論付けられた。 テスタロッサ大佐によるとルビーに投与されたナノマシンは特殊なタイプで、宿主に寄生するタイプとのこと。 1つは宿主からエネルギーを奪い、どういう原理かは不明ながらエネルギーを蓄積する『バッテリー型』。 1つはそのバッテリー型からエネルギー供給を受けてディストーションフィールドを展開する『共振型』。 名前の由来は、DF展開時に周囲の空間と共振に近い反応を引き起こして空間を歪めるため……らしい。 その辺の説明はさっぱりだったので、ほとんど聞き流していた。 その他にも肉体を強化してDF展開時の負荷に耐えられるようにする、その名も『強化型』や 共振させる空間を認識する『センサー型』や展開範囲などを制御する『制御型』などなど。 働きが分かったナノマシンだけでも未知のものが数種類。 まったくどんな働きをするのか不明なものがさらに数種類。 従来型のナノマシンも見つかったので、合計すれば10を軽く超える種類のナノマシンがしかも大量に検出された。 医療班はこれが人体実験の跡だと結論付けた。 ルビーはナデシコのホシノ・ルリやテスタロッサ大佐と同様に先天的に遺伝子改造を受けたマシンチャイルドということだ。 ナノマシンに高い適応力を持つマシンチャイルドでなければ到底こんな無茶には耐えられないと言う。 後天的にやろうと思ったら、それこそ体の大半を機械に置き換えるサイボーグ処置が必要になるとも。 事実、クリムゾンの研究所から持ち帰った資料にはそれを示すデータも存在した。 戦略情報軍の解析結果では、『マシンチャイルドを使うのは高価で手間もかかるから、 それならサイボーグの方がマシ』と言う趣旨のことさえ書いてあったようだ。 これにはさすがのファルアスらも眉をしかめた。 さらに問題となったのはルビーの今後について。 DF自体がオーバーテクノロジーの産物であり、まだ謎が多い。 極端な話、DFをバリアーとして使っているが、 実はDFで保護しておけば野菜が新鮮なまま保存できるので古代火星人は冷蔵庫代わりに使っていたという可能性すらありうる。 車ができたばかりの時代の人間にジェット戦闘機を見せても滑走路をはしらせる変な車と誤解されかねないのと同じで、 技術レベルが違いすぎるのだ。 その点で自在に ――― それこそ腕を上げるのと同じくらい自然にDFを展開できるルビーの存在は貴重だった。 モノは試しとばかりにエステがDFを拳に収束させて攻撃力を上げていると言う話をしたところ、 彼女はいとも簡単に同じことをやってのけた。 10代の少女が素手で厚さ10cmの特殊鋼板を打ち抜くのはさすがにシュールな光景だった。 テスタロッサ大佐の理論によれば、DFはより収束させれば空間の“歪み”から“断裂”へと変化し、 理論上はこの“空間の断裂”はあらゆる物理特性を無視して空間ごと物体を分断するカッターになるとのことだ。 さらに球状に収束させた場合は圧縮された空間内で仮想的な重力崩壊を起こし、マイクロブラックホールが生じるとのことだが、 さすがにそれは怖くて試すわけにはいかない。 ともあれ、軍にとってルビーが“思わぬ拾い物”であったことには違いない。 しかし、ルビーの身柄に関してはAGIが強硬に権利を主張した。 主張が受け入れられない場合は戦略情報軍・第1機動艦隊との『同盟関係』を破棄するとまで言ってきた。 それに第1機動艦隊でもテスタロッサ大佐の強硬な反対にあった。 戦略情報軍にしても第1機動艦隊にしても独自の研究施設があるわけでもなく、 ルビーを手に入れたところでエージェントととして使う以外の道があるわけでもなかったので譲歩した。 そんな訳でルビーの所属はAGIである。 その彼女が軍隊式の教育を受けているのはただ単にクリムゾンが軍への売り込みのためにそう教育したからに過ぎない。 「ルビーもセルフィと一緒にちゃんと女の子らしく育てますから心配いりません」 「そのことに関してあまり口は挟まないが……何と言うか、母親が板についてきたな、フィリス?」 「まだ母親歴1年程度の未熟な母親ですけど」 フィリス・クロフォードはそう言って娘の頭をなでる。 その姿はなかなか様になっていて、やはり母親なのだと感じられる。 戦略情報軍や第1機動艦隊の総意は別として、ファルアスとしてはこの光景を見られただけで 作戦<鍵>は成功だったと思う。 そして、自分が軍人となったのもこの光景を守りたかったからだと再確認する。 「でも、本当に感謝しています、叔父さん」 そう言われると、少し心が痛む。 『前回』は、ファルアスがフィリスの消息をつかんだ時には既に彼女は故人だった。 フィリスの子供にしてもあれこれと手を尽くしたものの、消息をつかめた時には手遅れ。 生存が確認できたのはマキビ夫妻のもとに預けられていた男の子のみ。 もう一人、女の子の存在もわかったのだがタッチの差で火星の後継者に先を越された。 その後の消息はまったく不明。 一説にはコロニー襲撃事件の時に目撃された幽霊戦艦のオペレーターと言うものもあったが、真偽は不明。 今回にしたところで結局は彼女の両親 ――― ファルアスにとっての兄夫婦を死なせてしまった。 火星会戦の前にフィリスを火星の研究所から奪取できたのもAGIの力が大きい。 『前回』彼がフィリスの消息をつかんだ時、彼女の遺体は研究材料として地球の施設で保管されていたからだ。 まさか火星に居るとは思っていなかった。 そして直接の死因が火星会戦にあることも知らなかった。 AGIはファルアスが軍の人脈を使ってフィリスを探しているときに接触してきた。 会長の言葉をそのまま信じるなら『マシンチャイルドによる自衛のための組織で、 同時に研究材料にされているマシンチャイルドの奪還も行っている』らしい。 と言っても、ファルアスはその言葉を100%信じたわけではない。 そこまでお人好しではない。 それでも今まで協力してきたのは少なくともその建前があながち嘘でもないからだ。 ファルアスが接触した時から居る会長秘書のジルコニア・カルセイドニーなどマシンチャイルドではあるがIFS適性はない。 つまり、『マシンチャイルド』としては失敗作の範疇に入る。 それ以外にも主要メンバーの大半はマシンチャイルドで、しかもIFS適性を持たないものが大半だ。 ファルアスが知っている限り、適性があるのはフィリスと会長のガーネット、あとはフィリスの娘であるセルフィくらいだ。 AGI会長のガーネットの話を信じるならフィリスの子供は全員IFS適性があるとのことだ。 それがあと2人。 目下全力で捜索中でるが、消息はつかめていないと言う。 ……果たして本当にそうなのか? その点に関してファルアスは疑惑を抱いていた。 フィリスの話では子供は10人。 何人かは遺伝子疾患によって生後数日の内に死亡したとの事だが、それならなぜ残り2人だと分かる? そこまで遡って調べられるなら消息もつかめるのではないのか? それに作戦<鍵>の時にテスタロッサ大佐がネットワークを徹底的に調べたはずだ。 それで分からなかったのだから、残り2人の居る研究所は物理的にネットワークから切り離されている可能性が高い。 そんな場所を探るのはむしろ戦略情報軍の仕事だ。 ネットワークが使えないのならマシンチャイルドでは不利なはず。 にもかかわらず、AGIはいまだに戦略情報軍ですらつかんでいない情報を知っている。 もちろん、戦略情報軍が全ての情報をよこしているはずもないが。 そうは言っても、戦略情報軍は隠すメリットがない。 この情報を秘匿したところで得はないし、ばれた時にはAGIとファルアスを敵に回しかねない。 戦略情報軍のトップはジンナイ・ケイゴ中将だが、彼がそんな愚を犯すとも思えない。 実質的に部隊を仕切っているミカミ・ミサト准将にしても、彼女は第1機動艦隊のタカマチ・シロウ少将の実妹。 その筋から情報がはいってもおかしくはない。 従って戦略情報軍は残りの2人の情報をつかんではいないと考えられる。 ……やはりAGIがつかんでいるのも存在だけか? 戦略情報軍にしてもマシンチャイルドの捜索だけやっているわけではない。 本職である敵の情報収集と分析評価を疎かにはできない。 しかも、第四次月攻略戦に備えて月の監視を強化中でますます手は足りていない。 AGIが2人の存在をつかんでいるのも、他のマシンチャイルドから聞いた話なのかも知れない。 「叔父さん、また考えごと」 「すまん」 「こいつの場合、考え出すと長いからな」 「それも、すまん」 「それはいいが、もう時間だぞ」 わざわざウインドウで時間を示してみせる。 「さすがに連合宇宙軍の会議は代理を立てるわけにはいないからな」 「……と、言うわけだ。 すまん」 「仕方ありません。 でも、今度はきちんとセルフィに会ってあげてくださいね」 「もちろんだ」 「それじゃあ、次までにセルフィに叔父さんの写真を見せて『おじいちゃんですよー』って教えておきますから」 ……せめて、おじさんにしてくれ。 そう切に思う41歳。 ひょっとしたら、フィリスは怒っているのかもしれない。 忙しくてほとんど会いにこれなかった上に、セルフィがフィリスの娘だと判明してから 実際に会いに来るまで一ヶ月近く空いてしまったことだし。 「そりゃいいな。 『お父さん』じゃ語弊があるし、よかったじゃないか」 「………嬉しくて泣けてくるよ」 最後にもう一度、姪を振り返る。 「ちゃんと約束してくれれば許してあげます」 「わかった、約束する。 今度は家族で食事でもしよう」 「はい、お気をつけて」 その後は振り返ることなく中庭を後にした。 ヘリの機内で軍服に着替える必要があるだろう。 わずかな安息を味わえただけでも良しとすべきだ。 この後、連合軍議会は第四次月攻略部隊の派遣を決定した。 穏やかな日々は終わりを告げ、再び歴史は動き始める。 戦火は拡大し、収まる気配は未だない。 <続く>
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代理人の感想
あ〜、逆行ラピスと元からのラピスと別にいるのかと思ってましたが違うんですね。
DF娘のほうもさすがにこれはないと思ってたら・・・・って、ヲイ。(爆)
ガーネット会長に関しても元ネタがいるようですが・・・誰でしょw
>ハーリー君を書いたら〜
非道いッ!(爆笑)