時ナデ・if
<逆行の艦隊>設定資料 ver 1.0
なぜなにナデシコ・逆行の艦隊編
……と言うわけで、タイトルにもあるように愚作「逆行の艦隊」に関する設定資料をわかりやすくするために
今回、「なぜなにナデシコ・逆行の艦隊編」と題しまして知らなくても人生にまったく影響しないトリビア張りの
無駄設定を解説していきたいと思います。
基本的には本作中で解説された事のまとめとなっております。
なお、本稿は作品の進行状況にあわせて逐次増えていく予定です。
今回は第22話現在の欧州編までに登場した兵器・艦艇・人物を紹介します。
1.機動兵器:
原作「機動戦艦ナデシコ」でのエステバリスに代表される人型機動兵器です。
本作ではネルガル、クリムゾン、明日香インダストリーに加えて「AGI」というオリジナル企業があり、
それぞれが独自の機動兵器を開発しています。 また、木連でもジンタイプ以外の人型機動兵器もあります。
<ネルガル>
ナデシコの製造元でもある。 TV版では一番の大手だったが、劇場版では没落気味。
本作では早々にAGIに押され気味。 逆転を狙ってサレナなど新兵器を開発中。
会長はアカツキ・ナガレ。
AV−00 プロトタイプ・エステバリス:
エステの試作型。 制式採用前の最終調整を火星で行っていたところで戦争が勃発し、実戦で使用された。(プロローグ)
AV−01 エステバリス:
制式採用された先行量産型。 いわゆるナデシコ劇中でアキトらが使っていたものと同じ。
アサルトピットが個人に合わせて調整されているため、他人では使いづらいはず。
(そのわりにアキトはガイのやつを簡単に使ってたよーな)
AV−02 エステバリス2:
量産型エステバリス。 劇中でカキツバタに搭載されてたのと同型。
アサルトピットが量産向けに個人用に調整するのではなく、設定された中から近いものを選んで使うようにされた。
軍隊式の「足を靴に合わせる」という発想。 ナデシコ以外で使われてるのは基本的にこれ。
重力波ユニットが可変型ウイングに変更されるなど細かい改修点があり、使いやすくなっている。
AV−02S スーパーエステ:
劇場版で登場したエステの強化型。 見た目はエステ2と大差ないものの、
自力で飛翔能力があったり、レールカノンが使えるなどかなり強化されてるっぽい。
本作ではスノーフレイクに対抗するため、早々に登場した。
これがあるので本作ではアカツキ・カスタムは無し。
欧州編で登場した機体
AV−X00 シュバルツ・ファルケ:
独語で「黒い鷹」の意。 装甲強化型エステバリス。
エステの弱点であった装甲の強化が行われ、それによって生じた重量増加に対応すべく
新型のジェネレータを搭載し、可動式ウイング、高分子ポリマー式バッテリーなどを試験的に搭載。
圧倒的な機動力の反面、ピーキーな機体となっている。
サレナの中身だが、基本武装はDFS以外は普通のエステと同じ。
AV−X01 カイラー:
独語で「イノシシ」の意。木連の人型機動兵器との対戦を想定されたエステ。
エステ2の陸戦フレームをベースに更なる装甲強化を施した。
重量増加には燃料式スラスターの増設で対処。
瞬間的な出力を重視した突撃用ブースターでその名のごとく「猪突猛進」する。
主兵装はDFによる加速機能付の大剣<フルンティング>と
左腕に<リボルビングステーク>(六連弾倉のDF発生器で杭を打ち出す格闘戦用の武器)。
AV−X02 シュワルベ:
独語で「ツバメ」の意。 改空戦フレーム。
電子戦能力を中心に強化された指揮官向けの機体。
ペイロードの大半を電子戦兵装に当てているため、他に比較すると火力が貧弱。
主兵装はラピッドライフルorアサルトライフル。
BS−01 ブラックサレナ(U)
火星で回収されたサレナ(本作の第10話でアキトが使っていたやつ)から得たデータより作られたシュバルツ・ファルケ用の増加装甲。
シュバルツ・ファルケと平行して設計されたために初代サレナより無理のない設計。
エンジンの開発が難航していたが、スカーレットより入手したエンジンを4基搭載することでエネルギー容量を確保。
基本の運用思想は『高機動ユニットで前線を強襲・制圧』 → 『ユニット切り離して射撃戦・殲滅』 → 『最後は中身で掃討戦』。
対夜天光・六連の一対多を想定した原型とは基本的に運用思想が違う代物。
<AGI>
欧州に拠点を置く新興の企業。 機動兵器とソフトウェア部門が得意。
反面、戦艦などの造船部門がいまいち。
ネルガルへ対抗するために明日香インダストリーと提携した。
YTM−12 スノーランド:
エステと制式採用の座を争って敗れた。
火星で試験中だった試作機が実際に戦闘に参加している。(プロローグ、第1話参照)
TM−14 サマースノー:
戦争勃発でエステだけではとても数が足りないといことで採用されたスノーランドの改修型。
本作ではナデシコの地球脱出を阻止すべくジュンが搭乗して出撃した。(デルフィニュウムじゃあんまりだし)
なお、キリスト教圏で「13」は不吉な数字なので欠番。
TM−15 スノーフレイク:
スノー・シリーズの3機目にして現在の主力機。
エンジンを搭載し、スタンドアローンを可能にしながらレールガンを標準装備する。
全身11ヶ所のハードポントに様々な装備を取り付けることで状況に対応する。
7m級とエステに比べて大きめで火力重視。
エンジンがうるさい、単価が高い、メンテが大変とデメリットもあり。
TM−16 フェアリー・スノー
全身DFSの実験機。 マシンチャイルドのルビー専用機。
あまり戦闘能力は高くない。 ナナフシ戦で少し出た。
YTM−17 スノー・ウィンド
ミラージュコロイドで透明化できる、格闘戦仕様の実験機。 第16話で登場。
白熊の変わりに回収される予定だったが、木連に奪取される。
YTM−18 スノー・ストーム
リニアカノン2門を備える砲戦用の機体。
第16話で登場したが、やっぱり奪われた。
TM−19 スノードロップ
空軍向けに開発された可変型機動兵器。 対空戦闘メインで、陸戦は一応できる程度。
イメージはまんまマクロスのヴァルキリー。
カタログスペックは優秀ながら高い、よく壊れる、量産性低いといろいろ散々。
初陣でナナフシを撃破するのに一役買った。(第18話)
FA−15 アスフォデル
スノーフレイク用の強化装甲。 サレナのような代物。
敵の阻止攻撃を突っ切って肉薄し、対艦ミサイルを撃ち込むために開発された。
エンジンは双発(装甲部とスノーフレイク本体に各1基)になっている。
宇宙戦で使用されるために重力波スラスターを使っている。 高機動ユニットに対艦ミサイル2発を装備できる。
初陣では木連の戦艦<睦月>を撃沈した。(第14話)
FA−15A アスフォデル・エアロバージョン
アスフォデルの重力波スラスターを大気圏内専用にスクラムジェットへ換装した空軍向け。
対空戦闘は考えられていない、実質的には攻撃機。 初陣でナナフシを撃破するのに一役買った。(第18話)
通称「フッケバイン」。 フッケバインとはドイツの神話に登場する不幸を招く伝説の大烏のこと。
または第2次大戦中にドイツのフォッケウルフ社が開発した単発のジェット戦闘機、Ta183<Huckebein>のこと。
スパロボのヒュッケバインも同じつづり。
FA−15G フリティラリア
アスフォデルを元に開発された陸戦用機動兵器。
肩と脚部のリフトファンでドムのごとくホバー走行する。
主兵装はスターチス用の対空砲を転用した56口径88mmリニアカノン。
元ネタになったのは第2次大戦中にドイツが開発した6号重戦車<ティーガー>(ティーゲル、ティガー、タイガーとも)。
<明日香インダストリー>
A6M2 スターチス
旧式の人型自走砲兵。 ディストーションフィールドの装備も無し。
155mmリニアカノンや各種地対空、地対地ミサイルなどを使える。
地味に出番は多いッぽい。 イメージは劇場版の砲台フレーム。
<クリムゾン>
バリア関係ではトップらしい。 ビックバリアはクリムゾン製だとか(でも役にたっとらんやん)。
劇場版ではステルンクーゲルを開発し、ネルガルに代わってTOPに立った。
TV版のときは何してたんだろう……。
<スカーレット>
クリムゾンから離反したアクア・クリムゾンが立ち上げた。
欧州を拠点としている。
十五試戦闘機装兵:
木連の要請で開発された機動兵器。
全周囲用のDFに加え、盾にピンポイント瞬間展開式のDFもある。
パイロットの少ない木連の要求に合わせた防御力重視の機体。
エステと同じく外部動力に頼り、重力波ユニットを2基装備する。
イメージはエステ・カスタム。
<木星圏 ガニメデ・カリスト・エウロパ・及び他衛星国家間反地球共同連合体>
零式戦闘機装兵:
プロトタイプ・エステバリスを鹵獲した木連が使用した際につけた名前。
32型などのバージョンは前の数字が機体の、後ろの数字がエンジンの改修した回数を示す。
11型がまったく手をつけていない状態。 32型は機体を2回、エンジンを1回いじっていることを示す。
なお、52型は42型が正確だが、「4」は「死」に通じるので欠番。
元ネタは「ゼロ戦」or「零戦」こと「零式艦上戦闘機」
11型:火星で鹵獲したプロトタイプ・エステバリス(未登場)
21型:木連の工業規格に合わせたタイプ。 北辰らが使用。(第7話)
32型:エンジンを取り付け、機体を改修した型。 火星で優華部隊が使用。(第10話)
52型:北斗用に32型をカスタムした型。(第10話)
一式戦闘機装兵 尖隼:
「一式戦」とも。 零式をもとに開発された木連オリジナルの機体。
エンジンの出力不足からピンポイントでしかディストーションフィールドを展開できず、防御に難があった。
優華部隊が第四次月攻略戦のさいに使用したのが初陣。(第14話)
二式局地戦闘機装兵 飛電:
「二式局戦」とも。 燃料式スラスターを全身に装備して機動力を徹底して高めた尖隼の後継機。
ただし欠点も同様で、エンジンの出力不足からピンポイントでしかDFを展開できず、防御に難があった。
また、燃料式スラスターは誘爆しやすく、稼働時間も短くなるため、「局地戦」専用とされた。
尖隼で懲りた木連上層部に却下され、少数が生産されたに終わった。
初陣はテニシアン島でのアキトとの対決。(第17話)
その後も欧州編でガイのカイラーに斬られるなどしている。
2.艦艇:
いわゆる戦艦などの艦艇です。
(1)艦種:
戦艦、機動母艦、巡洋艦(巡航艦)、駆逐艦、護衛艦などがあります。
それぞれ役割と大きさが違い、当然ながらでかいほうが火力が高くなってきます。
左から順に大きさが大→小となっていきます。
以下に簡単な解説を記載しますので参考に。
(a)戦艦:
ガチンコで敵艦との砲戦をするための艦。 攻撃力と防御力が抜きん出て高い。
そしてでかい。 欠点はコストが高い(建造・維持・運用ともにトップ)こと。
なお、ナデシコのように機動兵器を運用できる戦艦は『機動戦艦』と呼ばれる。
(b)機動母艦:
名前の通り機動兵器の母艦。 現実の航空機母艦、いわゆる『空母』に相当する。
攻撃力は搭載する機動兵器がすべてで、あとは個艦防空用の貧弱な火力しか持たない。
艦載機まで含めるとやはり戦艦くらい(あるいはそれ以上に)高価な艦種。
オフィシャルでは劇場版の双胴戦闘母艦くらいしか確認できず。
TV版での時代はどうやってエステとか運用してたんだろう?
(c)巡洋艦:
まず船として高性能で武装はおまけという変わり種。
これは長期の作戦行動を可能とするため、居住性を優先しているから。
特に地球〜月〜火星までの広大な宙域をフォローしないとならない連合宇宙軍では必須。
木連にはチューリップがある(長期間の航海が不要)ので必要とされなかったが、
有人艦艇の居住性が悪すぎ、無人艦隊の指揮艦となるにはいささか問題とされたため、
『巡航艦』という艦種が作られた。
(d)駆逐艦:
エンジンに艦橋と砲をくっつけただけという感じの俊足艦。
火力・防御力ともにあまり高くないが、安いので数が揃えられる。
砲以外にもミサイルなんかも使うっぽい。
艦隊戦以外にも船団護衛・艦隊防空・哨戒といろいろ使えるので便利。
(e)護衛艦:
本作中では駆逐艦より小さい戦闘艦艇の総称として使っているが、
オフィシャル設定とTV版のクロッカス・パンジーを見る限り、
現実の海防艦やフリーゲイトのようなものだろうか?
『逆行の艦隊』では対機動兵器用の防空艦的な代物が登場しているので
防空駆逐艦や小型の汎用艦だと思ってください。
補足すると、『護衛艦』という呼称は本来は軍隊式の名称が使えない自衛隊のための用語。
ゆえに海上自衛隊の『護衛艦』は英語ではDD(Destroyer=駆逐艦)と表現されます。
(2)個艦性能:
ナデシコやトビウメ級なんかは「なぜなにナデシコ 特別編」に詳しくあるのでそちらを参照してください。
ここではオリジナル艦艇の個々の性能や簡単な解説をしていきます。
<ネルガル>
戦闘機動母艦<コスモス>:
ナデシコ級の整備ドック用のスペースに格納庫を置くことで機動兵器搭載数を増やし、
艦種も戦闘機動母艦へと変更された。(原作では双胴戦闘母艦が出来たために計画のみに終わったらしい)
80機以上の艦載機を搭載しながらナデシコ級の火力はそのまま。
軍に売却されて第1機動艦隊で運用されている。 第四次月攻略戦にも参加。
<AGI>
(a)ドレットノート級戦艦:
名前は革新的と言われた同名の戦艦より。
対ナデシコを意識されたAGI製の新造戦艦。
ディストーションフィールド、グラビティブラスト、相転移エンジンを装備している。
価格が高すぎて2隻で建造打ち切り。
第四次月攻略戦に参戦するも、睦月との砲戦で大破。 姉妹艦のダンテ・アリギエリが撃沈。
(b)シレネ級機動母艦:
50機以上の機動兵器を搭載できる本格的な機動母艦。
ディストーションフィールド装備で防御力も悪くないが、火力は艦載機がすべて。
火星で沈んだ<アルバ>はこれの5番艦。
(c)ダイアンサス級機動母艦:
シレネ級の拡大発展型。 100機近い艦載機を搭載できる大型艦。
第四次月攻略戦では対艦攻撃を行ったアスフォデル隊の母艦となった。
<木連>
(a)長月級戦艦<睦月>:
対ナデシコを想定された大型戦艦。 ジンの搭載を諦めてまで火力を追求した。
2番艦の睦月が第四次月攻略戦に参加してダンテ・アリギエリを撃沈するも
アスフォデルの対艦ミサイルの直撃を受けて撃沈された。
ガイと万葉のファーストコンタクトの舞台にもなった。
1番艦の<長月>は現在の優人部隊旗艦。
(b)ステルス駆逐艦<朝霧>:
火星で優華部隊が使用していたステルス艦。
飽和ミサイル攻撃でアルバを撃沈するもナデシコの反撃で大破、後に解体・除籍。
機動兵器の運用能力あり。 同型艦<狭霧>。
(c)ステルス巡航艦<陽炎>:
朝霧の拡大版。 機動兵器の運用能力あり。
現在の優華部隊旗艦。 同型艦に<野分>がある。
(d)満月級戦艦<上弦>:
ガーゴブロックを追加して四連筒型にした型。
劇場版の四連筒付木連式戦艦。 小型の一式戦を使う優華部隊用。
第四次月攻略戦に参戦。
3.人物:
いわゆるオリキャラ。 これは作中で語るべきことなので簡単に。
<地球連合軍>
ファルアス・クロフォード:連合宇宙軍中将。 第1機動艦隊司令長官。 フィリス・クロフォードの叔父。
ササキ・タクナ:連合宇宙軍大佐。 第1機動艦隊参謀長。
タカマチ・シロウ:連合宇宙軍少将。 機動部隊指揮官としてコスモスに乗艦。 第四次月攻略戦に参加。 元ネタは「とらいあんぐるハート3」
カシワギ・ケンジ:連合宇宙軍少将。 戦艦隊を指揮して第四次月攻略戦に参加。 元ネタは「痕」
カミオ・ハルコ:連合宇宙軍少将。 巡洋艦戦隊を率いて第四次月攻略戦に参加。 元ネタは「AIR」
ミナセ・アキコ:連合宇宙軍少将。 キノコの代わりにナデシコ副提督を務めた。 事務が専門の軍官僚。 元ネタは「Kanon」
オオサキ・マコト:連合陸軍少尉のちに中尉。 オオサキ・シュンの娘。
時ナデの設定ではシュンには息子が居たらしいのでその代わり。
ジンナイ・ケイゴ:連合戦略情報軍のTOP。 階級は中将。 元ネタは「とらいあんぐるハート2」
ミカミ・ミサト:連合戦略情報軍の准将。 タカマチ・シロウとは兄妹。 元ネタは「とらいあんぐるハート3」
<AGI>
ガーネット:AGI会長。 マシンチャイルド。
ジルコニア:会長秘書。 マシンチャイルドながらIFS適正は低い。
ルチル・クォーツ:開発部所属。 マシンチャイルドながらIFS適正は低い。 姉の方。
ローズ・クォーツ:開発部所属。 マシンチャイルドながらIFS適正は低い。 妹の方。
フィリス・クロフォード:基本設定は時ナデ準拠。 早々に叔父の手によってネルガルよりAGIへ移籍している。
セルフィ:時ナデのラビスの方。 第6話でクリムゾンから連合軍の手によって奪取された。
ルビー・ヘリオドール:同じく第6話でクリムゾンより奪取。 ディストーションフィールドを展開し、コントロールできる。
<木連>
琥珀&翡翠:マシンチャイルド。 琥珀は東 八雲の嫁。 元ネタは月姫。
あとがき:
今回のこれは暫定版です。
たぶん増えるのでそのうちver.2とかになっているかも。
ここを教えろというような要望がありましたらメールや感想掲示板にお願いします。
(できればサイト側への迷惑にならないよう、メールで頂けるとありがたいです)
|