トンットンットンッ

シャクヤク内の一室のキッチンから美味しそうな匂いがしている

そのキッチンから、一人の男が出てきた

「千沙さん!!朝ご飯できましたよ〜」





〜幸せへの道〜

第一章・始まりなページ

第二話・主夫・おぶ・ざ・だーくねす、『歯ごたえを君に』






〜シャクヤク内・千沙の部屋〜



「千沙さん、どうですか、この漬物?」

俺が、シャクヤクに来てから、3週間がたった

ここでの生活はお仕置きが無いから、天国みたいだ

この部屋で生活を始めてから、『なにかしないと悪い』と思い、家事をやっていた

そんな生活が俺には滅茶苦茶、合っていた


カリッカリッ・・・もぐもぐ・・・ごっくん


「このお漬物、アキトさんが漬けたんですか?」

「はい、結構自信作なんです、どうですか?」

今日のメニューは、ご飯とお味噌汁それにおかずが焼き魚と卵焼きに漬物、純和風の朝ご飯だ

「美味しいですよ、ちゃんと漬かってます」

「そうですかぁ〜良かったぁ〜」

そんな会話をしながらご飯を食べる

俺は、朝から朝ご飯を巡って銃撃戦が行われていたり

お皿土鍋が飛び交っているナデシコの食堂を思い浮かべながら

・・・・ナデシコでは絶対に無いなっと思っていた

その後も、他愛の無い会話をしながら、食事を取り終えた

食事を取り終えた千沙さんは仕事に行く準備をしにいく

それから、十分後

千沙さんは、片手に書類を持ちながら玄関に立っている

「じゃあ、行ってきますね、アキトさん」

「行ってらっしゃい、千沙さん」

俺は、食器を洗いながら玄関に顔を出し挨拶をした


ウィィン


ドアが閉まった

千沙さんは仕事に向かった

「さ〜俺も始めようかな」

そうして、俺の主夫としての仕事が始まった



「ええっと、まず最初に洗濯物を洗おう」

俺は、洗濯機に自分の洗濯物を入れた

なぜ自分のだけかと言うと

千沙さんが『自分の分は自分でやりますので気にしないでください』

って顔を赤くしながら言ってきたからだ

・・・・・どうしてだ、一回で洗った方が効率がいいのに?

とか考えているうちに洗濯物を入れ終えて次の掃除に取り掛かる

「まずは、掃除機でゴミを吸って・・・・」

掃除機を出しながら独り言を吐く

・・・・・・・・・・・・・・・・なんか平和だな〜

いや、マジでさ

俺は最近、主夫業をしているときは毎回このことを思う

「ナデシコでは一人の時間なんて無かったからな」


はぁ〜


ついナデシコでのことを思い出すと、溜息が出る

また、考えているうちに掃除は終わっていた

「次は、洗濯物を乾燥機にいれないと・・・・」

結構、主夫業も忙しい

まあ、ナデシコでルリちゃん達から逃げ回るよりは良いけどさ・・・・

乾燥機に洗濯物を入れた俺は次の仕事に取り掛かる

「ええっと昼ご飯はなににしようかな〜♪」

次は、俺と千沙さんの昼ご飯を作る

千沙さんは、本当は滅茶苦茶忙しいが昼ご飯の時は何時も戻ってきている

前になんでですか?って聞いたら『アキトさんの料理が美味しいからです』って言ってくれた

俺も料理を誉めてもらうと嬉しい

・・・・・っでメニューはなににしようかな〜♪

やっぱ料理をしているときは落ち着くな〜

俺は冷蔵庫の中を見てみた

中に有るものを見ながら俺は頭の中で何をつくるか考えていた

「よし、今日は炒飯と中華スープにしよう」

材料を机に出し、中華鍋を用意し暖めておく

その間に、材料を切る

「アキトさん、ただいま帰りました」

そこで、千沙さんが帰ってきた

「あっ御帰りなさい、千沙さん」

俺は、エプロンで手を拭きながら出迎えに行く

「もうすぐ、ご飯できますから待っててください」

それから、十分後

一応料理人として手際良く、炒飯と中華スープを作った

そして

「「いただきます〜」」

「やっぱり、アキトさんの料理は美味しいですね」

「いや〜まだまだ、修行中の身ですよ」

そのまま、ごく普通の昼食を食べ終えて、千沙さんは、仕事に戻っていった

「さて、乾いた洗濯物をたたむか」

アイロン台を出して♪・・・・アイロン出して♪・・・・

俺は、午後は機嫌が良い

なぜかというと、昼からは殆どやる事が無くなってのんびりできるのだ

このことを考えると本当に、平穏のありがたみがわかるって感じ♪

俺は、てきぱきとアイロンがけをして、十分位で終わらせた

「ふ〜終わった〜・・・・さてと今日は訓練でもするか」

やっぱ、たまには体を動かさなくてはならない

もし、某同盟に見つかった時逃げ出すために・・・・・(涙)

「今日は、軽いメニューでいこうかな」

ちなみに、今日のメニューはこのくらい
・腕立て伏せ、100回を30セット
・腹筋、背筋、100回を40セット
・昂気の技術力アップに一時間
時間が有ればもっとやるけど、時間が無いから今日はこのくらい


それから、4時間位この部屋には、俺の息の音しか聞えなくなった


「ただいま戻りました」

やべ、もうこんな時間か〜

ご飯作ってないな〜どうしよう

「あっ御帰りなさい、千沙さん

でも、まだ夕ご飯作ってないんですけど」

「じゃあ、私も一緒につくりますよ」

「ありがとうございます」

「いえいえ、毎日作って頂いているんですから」


こうして、今日も俺と千沙さんの生活は平和に流れている



あっ何時の間にか、千沙さん俺の事アキトさんって言ってたな〜・・・・まっいいか




後書き


どうも、KURUBUSHIです

この幸せへの道は、今企画しているのも合わせると5章までいきます

それを、出せるように頑張ります

だって、私はイツキも好きだけど













                 千沙リストなんだもの!(爆)

 

 

 

代理人の感想

「闇の主夫様」………ああ、なんかほのぼのというか間抜けというか(爆)。

小市民のアキトにはある意味天職のような気もしますが(笑)。

 

 

>千沙リストなんだもの!

叫ばんでええ、叫ばんで(苦笑)。

本音を思いっきり叫んだばかりに妙な仇名を頂く事はよくあるんですよ(爆)?