シャクヤク内の一室
一人の男が漆黒の宇宙を見ている
「俺は・・・・・」
〜幸せへの道〜
第一章・始まりなページ
第三話・夜、悲しみの意味
〜シャクヤク内・千沙の部屋〜
「ただいま帰りまし・・・た?」
部屋の中は静まりかえっていた
「アキトさん、ただいま帰りました・・・・・!」
私は、見てしまった
自分の部屋で漆黒の宇宙を見ながら泣くアキトさんを
「ア、アキトさん、どうしたんですか」
「あ、千沙さん御帰りなさい
・・・・今、夕食を準備しますから」
そして、立ち上がるアキトさん
「そんなことよりどうしたんですか
部屋で泣いているなんて、それに無理をしないでください」
アキトさんは、立ち上がったけどふらふらしていた
「・・・アキトさん、泣きたいときは泣いてください」
そう言い終わったときアキトさんは振り向いてからこう言いました
「千沙さんは黙っててください!、なにも知らな・・・!」
アキトさんが言葉を繋げようとしたとき、私はゆっくりとアキトさんを抱き締めました
「・・・・・アキトさん、無理をしないでください・・・・・・
いっぱい泣いてすっきりしてください・・・・それですっきりしたら理由を教えてください」
そして、抱き締める力を強める私
それから、ちょっとするとアキトさんは私に泣きついてきました
「うっ・・うわぁああぁあん」
その泣き声は、あの漆黒の戦神といわれる人が出していると思えない、幼い子供みたいでした
ですが、その泣き声はこの人がどれだけ苦しんだかがわかる悲しい泣き声でした
それから、30分
あれから、30分間アキトさんは泣き続けた
それは、今まで溜めていた分を吐き出すかの様に
「すいませんでした千沙さん、取り乱してしまって」
そう言って、頭を下げるアキトさん
「いえ、そのくらいはいいですよ、それより理由はなんだったんですか?話した方がすっきりしますよ」
「・・・・俺の過去の話聞いてくれますか」
すこし考えてから、涙目で聞いてくるアキトさん
これを断るほど私は非情な人間ではない
「はい、私でよければ」
そして―
自分が帰還者であること
ナデシコに乗り、ユリカと再会した
ヤマダ・ジロウ・・・ダイゴウジ・ガイの死
サツキ・ミドリ二号の崩壊、新パイロットの到着
一年ぶりの火星、火星の人を救えなかった、フクベの死、そして悔み
戦いへの恐怖心、ウチャツワトツスク島での出来事
テニシアン島での死の危険、ナナフシ討伐でできた友情
オモイカネ暴走、ボソンジャンプの実験の手伝いの勧誘
木星トカゲの正体、そして和平へ
白鳥九十九暗殺、そして最後の戦い
ユリカとの結婚、火星の後継者による拉致
非人道的な人体実験、失われた五感
復讐のために力をつけ、コロニーを落とす毎日
ナデシコとのデッドヒート、そしてランダムジャンプ
戻ってきた始まりの時
私は、その話を言いながら泣いているアキトさんを抱き締めていました
抱き締めながら、私は自然に涙が出てきました
「俺、戻ってきてからずっと悩んでたんです
『幸せになっていいのか』って・・・俺、コロニー落としてたときいっぱい人殺して・・」
アキトさん・・・・
「・・・・アキトさん、良いんですよ・・・アキトさんは頑張りましたから休んで、幸せになって」
私は、抱き締めながらアキトさんの頭をなでました
「千沙さん・・・・ううっ・・・ううああぁああぁ」
そして、アキトさんはまた泣きました
それから、30分ぐらいして私たちは、泣き疲れて二人寄り添って寝ました
次回予告
ついに千沙とアキトの生活がバレてしまった
逃げるアキト、それを追う某同盟
それに介入して、イネスに説明をさせてあげようか悩む、KURUBUSHI
次回『平和な時は続かない?!』をみんなで見よう
後書き
どうも、KURUBUSHIです
今回は?(何時もか?)滅茶苦茶短かった
これは元々『シリアス+せんちめんたるすと〜り〜』な感じにするつもりだったのに
・・・・いま溜めてあるネタはシリアスの方が少ない(涙)
でも、ギャグとかの方が書きやすくなっている(爆)
では、これからもよろしくお願いします!
代理人の感想
ま〜、読むほうとしたら
ギャグでもシリアスでも
面白ければそれでいいんですが(爆)。
シリアスが書けないって言ってもこればかりは発想と文章力の問題ですしねぇ。
修行を積むしかありませんな。(苦笑)