〜ナデシコ内通路・格納庫への道〜
「千沙さん、こっちです!」
二人の男女が身を隠しながら移動している
「アキトさん、どうしてナデシコに戻ったんですか?」
〜幸せへの道〜
第一章・始まりなページ
第五話・お約束のパターン
〜ナデシコ内・アキトの私室〜
部屋の中には三人の美女が居る
「ここには居ないわね」
某同盟、コードネーム『裏方』が愚痴のように吐く
「次の所に行きましょうか?」
某同盟、コードネーム『銀の糸』が提案する
「そうだな」
その提案に木連最強の戦士『真紅の羅刹』こと北斗が賛成する
なぜ、北斗がいるかというと
今まで北斗はアキト捜索のためナデシコにいたのだ
「じゃあ、行きましょうか!」
『裏方』の言葉を残し部屋から人影が消えた
〜ナデシコ内・ウリバタケ研究所第三支部〜
シャクヤクからジャンプアウトしたとき、最初に目に入ったのはフィギアの山だった
「ここは何処ですか?」
アキトさんは私の質問に済まなそうに答えてくれた
「ここはナデシコ内のセイヤさんの部屋ですよ
今の時間はセイヤさんは仕事してますから
ナデシコで寄るとこがあったのでジャンプアウト先にちょうどいいかなって」
セイヤさんって・・・・お祭り好きのナデシコでも特に目立ってた人ですよね
・・・・こんな部屋に住んでるなんて、体壊しますよ
「っでどこに行くんですか?」
「格納庫です、ブローディアに乗ります、戦力は多い方がいいでしょ」
「わかりました、じゃあ早く行きましょう」
そして、私たちは隠れながら格納庫に向かいました
〜ナデシコ内・ナデシコ食堂〜
「「「「「ここにもいませ〜ん」」」」」
某同盟、コードネーム『五花』が某同盟、コードネーム『三つ編み』に報告した
「そう・・・ホウメイさんの所に来ていると思ったけどな〜」
『三つ編み』は報告を聞いて、残念そうに言った
「じゃあ、次の所に行きましょうよ」
某同盟、コードネーム『金の糸』が提案する
「「「「「じゃあ行きましょう!!」」」」」
最後は『五花』がしめてナデシコ食堂から出て行った
〜ナデシコ内・格納庫への最後の道〜
セイヤさんの部屋から隠れながらやっとここまで来た
「千沙さん、あともう少しですよ」
俺は、後ろで疲れていて座っている千沙さんに声をかける
なぜ千沙さんが疲れているかというとここまで来る途中で
ルリちゃん達の異常なまでの探し方
ナデシコ整備班の鉄壁のバリケード
この二つを体験したからだ
これが普通の人がやったら大したことはないけど
ナデシコ乗務員がやると、下手な軍隊よりも凄かったりする
「そうですか、もう少しなんですね」
そのとき
ドゥン
この音と共に一度電気が消えた
そして、五秒程してまたついたとき目の前には、ゲームでいう中ボス達が立っていた
「アキト、ここから先にはいかせねぇ」
「千沙君、テンカワ君から離れてこっちにくるんだ」
「テンカワさん、貴方が悪いんです」
まあ、紹介する必要は無いと思うが、上からセイヤさん、アカツキ、ハーリー君の順番だ
「さあ、格納庫へは行けませんよ」
「とっとと、降参しな!!」
「千沙君、早く!!」
そこに、新たなピンチが訪れた
「「あっアキトだ!!!
やっと見つけた!!!」」
「げっ、ユリカとラピス」
セイヤさん達に手間取っている間にユリカとラピスに見つかった
後ろから、ラピスとユリカが猛スピードで近づいてくる
そろそろ、本気でセイヤさん達を排除して行こうと前を向いた
そして
「どけぇぇぇぇ」
その言葉と共にセイヤさん達に本気のパンチを一発づつ放った
ドカッ、バキッ、グシュ
「ぐえ〜」
「ぐわぁ〜」
「グガッ」
その場にセイヤさん達が崩れた
見事、全員一発で倒した俺は、千沙さんに声をかけた
「さあ、早く行きましょう」
セイヤさん達のこともちょっと心配だが
まあ、あの人達なら大丈夫だろう
〜ナデシコ格納庫内・ナデシコ所属機動兵器ブローディア・コクピット内〜
走って格納庫に着いてブローディアのコックピットに乗り込んだ私達
でも、いくら最新鋭の機動兵器といっても乗る人数は一人までであって
二人乗るにはコックピットを開けるか、一人の膝の上に座るかの二つです
今の場合は、外は漆黒の宇宙なので必然的に・・・・膝の上に乗る事になりました
「じゃあ、機動しますから気をつけてください」
「・・・・・わかりました」
私は、顔を真っ赤にしながら答えました
「ブローディア、発進」
掛け声と共にブローディアは発進しました
〜ナデシコ・ブリッジ〜
「!格納庫からブローディア出撃しました」
『妖精』がブリッジにいる人間に報告する
「なんですって!!!」
アキト捜索から戻ってきた『裏方』が叫ぶ
ウィィン
ブリッジのドアが開いた
「妖精ちゃん、アキトは見つかった?」
入って来たのは、『天真爛漫』と『幼き妖精』だった
「アキトさんは、ブローディアで発進しました」
『妖精』は、落ち着いて報告する
「・・・じゃあ、直ちにエステバリス『隊』の方と北斗さん、発進してください」
『天真爛漫』は自慢の作戦指揮能力をフルに使い作戦を出した
「ちょっと待て!!
なんで、俺たちも出なくちゃならないんだ!!」
コードネーム『熱血浪漫』・・・じゃなくて!!ヤマダ・ジロウが不満の声を上げる
コイツにしては、まともな意見だ
「さすがに、今回はちょっと私もね〜」
ヤマダ・ジロウに続いて
コードネーム『同人』・・・・じゃなくて、アマノ・ヒカルも不満の声を上げる
「そ〜だ、そ〜だ、メロンソーダ」
ヒカルを応援するように
ある意味『最終兵器彼女』なマキ・イズミも続く
「先輩、私は行きます!!」
一人、某同盟に協力する者がいた
『百合華』ことイツキ・カザマである
「ヤマダさんとヒカルさんとイズミさんは仕方ないです
でも、アカツキさんなら手伝ってくれるでしょ!!」
『天真爛漫』は元気良く言った
「天真爛漫・・・さっきハーリー達、私達の目の前でアキトに殴られて倒れてたよ」
だが、『天真爛漫』の言葉は『幼き妖精』の言葉で砕け散った
「じゃあもうイイです、アリサさん、リョーコさん、北斗さん、イツキちゃん、発進してください!!」
『天真爛漫』は諦めて出撃命令を出す
「おう、マルス行くぜ!!」
「はい、ルナ参ります」
「ダリア、行くぞ」
「先輩、行ってきます!!」
ナデシコから、新たに4体の機動兵器が出撃した
〜ブローディア・コックピット〜
「すいません、千沙さん」
ブローディアの制御をしながら言う、アキトさん
「いえ、良いんですよ」
そこで、アキトさんと私の会話に入ってくる人がいました
《それにしても、アキト兄がルリ姉から逃げるなんてな〜》
【そうそう、まさかだったね】
話に入って来たのはディアちゃんとブロス君だった
「ディア、ブロス、今ナデシコからの追っ手はどうだ」
なんか、話を逸らした感じがしたけど
《今、出撃したよ》
【メンバーは、アリサ姉にリョ―コ姉にイツキさんに北斗さんだよ】
「「北斗(殿)!!!!」」
「そんな・・・北斗殿が敵にいるなんて、いくらアキトさんでも・・・・」
私はつい不安な気持ちを出してしまいました
「ちっ、ディアにブロス、ジャンプするぞ」
アキトさんも一人ならともかく四機と戦うのは無理だと思ったんですね!
でも、こっちにはボソンジャンプがあったんですね
これで安心です
【りょ〜かい】
《わかったよ〜》
これで、やっと逃げられます
〜某同盟・エステバリス隊〜
「今から、捕獲作戦の説明に入る」
『赤い獅子』が各機に通信する
「まず、ダリアで標的の注目を引く」
「わかった」
『赤い獅子』の説明に了解の意志を伝える、北斗
「その次、俺とアリサで後ろに回る」
「わかりました」
『銀の糸』も了解の意志を伝える
「そして、隙をついて・・・・捕獲!!」
なんか、ほんとの戦闘みたいになっている(汗)
「イツキは後方支援をしてくれ」
「了解」
「よし、これから作戦に入る・・・・・各自散開!!」
『赤い獅子』の言葉で作戦は始まった
〜第三次テンカワ・アキト逃亡戦争戦闘宙域〜
一体の機動兵器を四体の機動兵器が向かい合っている
「アキト!!帰って来い!!」
『赤い獅子』が『黒の王子』に降伏勧告を出した
「今なら、まだ『同盟メンバーと熱い夜を過ごす♪』でおしおきは済みますよ」
『銀の糸』も降伏勧告を出す
「お、俺は帰らない!!!」
『黒の王子』は怯えながら言った
「じゃあ、しょうがないな」
『真紅の羅刹』は戦闘態勢をとった
「だが、その前に教えてください」
『銀の糸』がコミュニケのウインドーを見ながら言う
「なんで、千沙さんを膝の上に乗せているんですか!!!!」
まるで、その言葉が合図だったかのようにイツキがフェザーを放った
「こ、これは・・・・」
放たれたフェザーを避けながら、答えるアキト
「言い訳無用だ」
北斗がDFSで切りつけてきた
「いや、だからさ・・・」
DFSの刃を同じくDFSで止めるアキト
「アキト!!!!」
叫びながら赤雷を振り回すリョーコ
そこに、ディア達から悲痛な叫びが入れられた
《アキト兄!!ジャンプのイメージが崩れたよ》
【このままじゃ、ランダムジャンプしちゃう】
「なに!!!ほんとか!!」
「なんだと!!」
「なんですって!!」
「ええっ〜!!!」
「うそでしょ!!!」
「マジかよ!!」
みんな、それぞれの答えを言う
「ちっ、みんな離れろ!!」
「いやです!!離れません!!」
アリサがブローディアに抱きつきながら言う
「俺だっていやだぞ!!」
リョーコも叫びながらブローディアにくっつく
「くっ・・・・・・」
アキトは唇を噛みながら、少し考えた
そして
「アリサちゃん、リョーコちゃん、御免」
その言葉と共に、マルスとルナのスラスターを一気に壊し
そのまま、機体をジャンプに巻き込まれない位置まで飛ばす
「北斗も済まない」
呆気にとられていた北斗との間合いを一気に詰めて
DFSでスラスターを破壊しさっきと同じようにする
「イツキちゃん、俺は絶対戻ってくるから、その時までみんなを頼む」
ブローディアがボソンの光に包まれる
その光が消えた後、そこには何も無かった
「そんな、テンカワさん・・・・」
残されたイツキは悲しみの海に溺れていった
第一章・終了
後書き
どうも、KURUBUSHIです
一章が終わりました
次から第二章です
力いっぱい頑張ります!!!!
っで今回は疲れました〜
変換とかが、とても!!!
それと、代理人様のご忠告有難う御座いました
それでこんなとこで4話の説明をするのもなんですが
Q,遅刻した千沙さんを呼びに来たのがなぜ部下ではなく舞歌様が来たのか
A,シャクヤクは木星のナデシコさ♪
・・・・すいません
ええっと、つまりシャクヤク内もナデシコみたいな軽いノリってことで設定しているということです
これでも、不自然なのは不自然ですが、これ以上の追求は
勘弁して(涙)
いや、でもこれからも
精進させて頂きます!!!
代理人の感想
>勘弁して(涙)
了解しました(苦笑)。
……あ、そうか。
千沙がいないと
仕事が押しつけられない
からこっそりと自分で様子を見に来たんですね、舞歌さんは。
うん、コレなら筋が通るな(笑)。
それでは、次回を楽しみにしています。