とても大きな戦いがあった、そして人類に平和が訪れた。

そしてこの大戦でもっとも貢献したであろう人物が、今旅立とうとしていた。




ナデシコ大戦A「時の流れに」
プロローグ






「行くの?」

「ああ。」

「皮肉ね。あなたがこの装置を作り出すなんて。」

「まったくだな。」

「こんな物はもう無くてもよい時代になったのに。」

「だから設計図も残していないし、発表する気も無いんだな、これが。」

「あなた、まだ気にしているの?」

「気にしていないといえば嘘になるが、今回のことには関係の無いことさ。」

「でもこの装置は機動実験もしていないんでしょう。」

「ああ。もしかしたら不完全かもしれないし、うまくいったとしてもまた記憶をなくすかもしれないしな。」

「そこまでわかっていて何故やるの?」

「さあな。ただ何と無くやってみたくなっただけさ。」

「バカね。」

「だが、そのバカさがなんともたまらなくいいのさ。」

「そうね。あなたを変えたのはあの部隊のバカさがあってこそよね。」

「そうゆうこと。」

「で、何か保険は用意してあるの?」

「まあ一応はね。」

「ふふっあの娘かしら。」

「さあね。」

「そこのところを説明して欲しいわねえ。」

「いい。勘弁してくださいよう。」

「ふふふっ冗談よ。」

「まったく、あなたの場合冗談になりませんよ。」

「・・・・・・・・他の人達には黙って行くの?」

「もてる男は辛いからねえ。」

「あなたらしいわね。」










「さて、それじゃいっちょ行くか。」

「ちゃんと帰ってきなさいよ。」

「さてね。どうでしょ。」

「帰ってこないとファンが泣くわよ。」

「それは困ったね。」

「そうよ。もてる男は辛いのよ。」

「・・・・・じゃ、そろそろ行きますから退避してください。」

「・・・・・ええ。気をつけて。」






「リミット解除、次元転移装置発動。・・・・・システム正常オールグリーン。」

徐々にその機体から空間の歪みが発生し、機体が消えていく。

「さて、一体どんな世界に跳ぶのかね。まったく。」

その一言とともに機体は消えた。



それは偶然なのか、それとも必然だったのか。
その男は引き寄せられていた、あのナデシコに。
そしてあの者達も・・・・・・・・・・・









作者の後書き
いやー本当に久しぶりの執筆で覚えてらっしゃらない方も
いらっしゃると思いますが、狂です。
今回のこの作品もかなり思いつきで書いてしまいました。
タイトルと会話でわかった人もいるかと思いますが「スパロボA」です。
プロローグは会話だけにして皆様に想像して頂く様にしています。


ところで困った話、これからどうしようかと悩んでいます。
主人公を記憶喪失にするか、それともしないか。
他にも主人公の乗る機体をどれにしようか。
女性の主人公も出そうか。
Etc・・・・・・・・
これからどうしたらいいのか皆さんの感想で決めたいと思っています。
ぜひ、感想をお願いします。