「おいおい、マジかよ。」

今まさしくそんな言葉が一番似合う状態である。

そう真面目にヤバイのだ。

次元転移装置は正常に作動していたが、いきなり異常を訴えてきたのだ。

「やっぱり不完全だったのかな。」

そんな愚痴を言いたくもなる。だがこちらの事情に関係なく事態はどんどん悪くなり、

そして光の中に飲み込まれていった。













ナデシコ大戦A「時の流れに」
第一話












「俺は・・・・テンカワアキト、コックです。」

昔通りの言い訳・・・

「何故コックが、俺のエステに乗ってるんだ!!」

俺しかパイロットが居ないからだよ、ガイ

「もしもし、危ないから降りたほうがいいですよ?」

そう言う訳にはいかないよ、メグミちゃん

「君、操縦の経験はあるのかね?」

・・・嫌になるほどね、ゴートさん

「困りましたな。コックに危険手当は出せないのですが。」

別に構いませんよ金なんてね、プロスさん


・・・そして

「アキト!!アキト、アキト!!アキトなんでしょう!!」

「・・・ああ、久しぶりだなユリカ。」

「本当にアキトなんだね!!

 あ、今はそんな事よりも大変なの!!

 そのままだと戦闘に巻き込まれるよアキト!!」

・ ・・今俺が居るところが何処だと思ってるんだ?

「パイロットが居ないんだろ?

 俺も一応IFSを持ってるからな・・・囮役くらい引き受けてやるよ。」

 本当は囮よりも殲滅するほうが簡単なんだけどな。

「本当? ・・・うん、解ったよアキト!!

 私はアキトを信じる!!

 やっぱりアキトは私の王子様だね!!」

 その一言でブリッジが湧き上がる。


 しかし、俺はあまり干渉せずエレベーターが地上に着くのを待っていた。

 そして

「・・・テンカワ機、地上に出ます。」

ルリちゃんのその声を合図に。

 俺は再び戦いの渦に飛び込んだ。










「・・・テンカワ機、地上に出ます。」

 私のこの言葉でアキトさんの戦いが、

 いえ私たちの戦いが始まったのです。





しかし、始まってすぐに一つの壁に突き当たったのです。

「ヴィー、ヴィー・・・」

 突然の警報が鳴り響き、こんな事は前回はなかったと思いあせりました。

「どうしたのルリちゃん。」

 突然の事態に慌てることなく聞いてくるユリカさん。

「今調べます・・・・・・」

 そのおかげで落ち着くことができた私はすぐに原因を調べ、

 信じられない現象にたどり着きました。

「・・・この真上、つまりサセボドック上空に空間の歪みが発生しています。」

この事態を正確に、そして冷静にユリカさんに伝えました。

「空間が歪んでいるって事は、・・・つまりどういうことなの?」

 流石のユリカさんもこの事態にはついてゆけず最後が「?」になっています。

「空間の歪みですと、・・・まさか。」

プロスさんの言いたいことは分かりますが、明らかに『それ』とは違った現象です。

そんなことを言っているうちにあれは、あの人が現れたのです。










「・・・くそ、なんとか通常空間に戻れたと思ったらいきなり戦場かよ。いやんなるね、これが」

 そういきなり通常空間に出たと思ったら、バッタの群れの中だった。

 ミサイルは強力なジャマーのおかげでたいしたことは無いが流石にこの数は鬱陶しい。

 ろくに現状の確認もできない始末だ。

 そんな視界の片隅にエステバリスの姿が映った。

 その動きはまさしく熟練した腕の持ち主だとすぐにわかった。

 ゆえに避けれると思い、バッタごと照準を合わせる。

 そして

「ハルバートランチャー、シュート。」








・・・・・・いきなり現れたソイツは、

バッタの大群を相手にまったく恐れず華麗な動きで攻撃をかわしていった。

 その動きを見て俺は震えがきた。あの機体の性能だけではないパイロットの技量に

 そして向こうもこちらの腕が分かったのかいきなり撃ってきたのだ。


・・・向かってきたそのビーム兵器を避けた後にはまさしく何も残っていなかった。

 戦艦ならまだしも人型機動兵器でこれほどのビーム兵器を持っていることに唖然としてしまった。

 だが残っていた半分ほどのバッタ達の攻撃で我に返り、

考えの渦に入りながらも注意していた。

 敵か味方か分からない、まさしくイレギュラーと呼ぶにふさわしい機体を

 そして俺は跳んだ、海に向かって







「おまたせアキト!!」

その声と同時にナデシコが現れた。

まさにぴったしである。そしてグラビティーブラストを放ちバッタどもを殲滅した。

 青い機体はナデシコが現れると同時にグラビティーブラストの射線上から退避していた。

・・・まるで知っていたかのように。



 そしてその機体は戦闘が終わると飛び立っていった。

 何も告げず、ただ軍の識別コードだけを残して。












書き人のごめんなさい

 いやープロローグを書いてから結構たってしまい

 申し訳ありません。このところPCがおかしくて

 かなり苦労してたんです。おかげでメールも見れて

 いないくらいです。

 さて、遺跡の力によってか

それとも必然によってか流れ着いたアクセル

 これからナデシコに乗ってどう時代が変わって

 いくのか。

 なるべく早く続きを書くつもりですが、どうなるか

 分かりません。ぜひ感想や意見をお願いします。

 ではまた

 

 

代理人の感想

アシュセイバーか・・・・・・・・ちっ。(核爆)

どうせ時ナデならヴァイサーガ出してDFSとのチャンバラでもよかったのに(笑)。