ひと


ヒト


自分とは違うモノ


私はヒトじゃない


私を見ている彼らもヒトじゃない


でも、それを知ってるのは私だけ


彼らは、まだ、自分たちがヒトだと思ってる


なんて無様


自分がヒトじゃないということに気づかないでヒトの振りをしている


いっそのこと教えてあげようか


あなたたちはヒトじゃないって


ああ、でもだめだ


私もヒトじゃない


彼らがヒトじゃないということはわかるけど、何がヒトかはわからない


わからない


私は私が何かもわからない


わからないから、考えない


何も考えなければ…楽でいられる


彼らは私のことをモノとして扱う


私は彼らをモノとして扱う













私にヒトを教えたのは黒い王子様


彼は私に感情というもの見せてくれた


憎悪という名の感情を


ああ…これがヒトなんだ



それはとても美しく見えた


ヒトを憎む


そんなことは私には思いもつかなかった


彼には剣が必要だった


盾が必要だった


鎧が必要だった


そして…力が必要だった


ならば私は、彼が最も必要とする力になろう


その代わりに、私には彼の全てを見せてもらおう


苦しみ、もがき、恐怖し、憎む


その全てを見せてもらおう


その全てを見れるのは私だけ


私だけが彼の全てを見ることができる


これからも、私だけに全てを見せて


それが私の初めての望み




後書き

さて、これは誰でしょう?

答えは、Ctrl+Aで、下を見てください

A、女性バージョンの遺跡でした

ちなみに、最初に出てくる奴らは、火星の後継者です。

 

 

代理人の感想

遺跡、とはこれまた。

てっきりダークラピスと思ってたんですが・・・・

後、「ヒト」というのはひょっとして古代火星人の事なんでしょうか?